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3分タンメンの真実 【正来】

2023.08.22

 小笠原近海に発生した熱帯低気圧のコースと太平洋高気圧の縁に沿って流れ込む湿った南東風の影響で、関東地方は天気の変わり目となった。
明け方にひと雨降って、昼にもうひと雨。
ひと雨といっても瞬間的には豪雨レベルで、昨日まで庭の水まきに苦労していただけに大いに安堵。


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雨雲は南東から北西に向かって動いている


昼の雨のあと、空気も涼しくなり、久々に自転車で遠出するつもりで東に向かった。
が、信号待ちにスマホでアメッシュを見ると早くも次の雲が世田谷付近まで北上している。

ピピッと頭の中で計算。
うん、30~40分は大丈夫。


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逆に30~40分しか余裕がないので、地元駅に引き返して昼ごはんを済ませることに。


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東村山駅西口の昔ながらの街の中華屋さん「正来」。
おそらく何を食べてもお口に合う相性バツグンなお店というのが、自分の中の位置づけ。


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夏場にあんかけ焼きそばやらみそラーメンやらタンメンやらと、暑苦しい食べ物に強烈な吸引力を感じるワタクシ的に、たとえば「タンメン食べたい!」となったとき真っ先に思い浮かぶのが、こちらのお店。


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タンメン、ものの3分で来る。


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タンメンとは、野菜炒めののった(塩)ラーメンである。
熱々であると同時に野菜のみずみずしさが際立たされなければならない特殊な料理である。
手際がものをいう。


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スープをひと口。
油膜のアツアツ感とストレートな塩気にガツンと一発かまされる感覚。


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食べ進むにつれ、野菜のうま味がじわじわスープに染み出していく。
3分タンメンの奥義の真実である。


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大将の手際のおかげで雨雲に追い付かれずに済んだ。
が、店を出たとたん汗が噴き出し、結局衣服はぐしょぐしょなのだった💦


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[DATA]
正来
東京都東村山市野口町1-11-3





[Today's recommendation]


https://youtu.be/TPgnj5upihQ



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週末にしっぽり🍶 【大清かまぼこ店】

2023.01.27

 朝から曇天模様で、一昨日を底とする極端な冷え込みは過ぎたものの寒中ではあるので、日差しがなければ寒いのなんの。午後には雪も降るという。
週末の夜、自宅でしっぽり鍋をつつくという条件がそろっている。

おでん食べたい❣
仕事の途中ではありますが…
おでん種を買いにひばりが丘へ🍢


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予報では降りだしは昼すぎとのこと。
1時を過ぎていたが、思い立ったら何が何でも… と自転車を飛ばす。


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おでんのメインの練り物(揚げ物)は、ひばりが丘北口商店街「大清かまぼこ店」と、長いこと決まっている。
昔どこの商店街にもあったかまぼこ屋さんだが、いまや近隣に唯一残る貴重な存在。


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一方、吉祥寺まで足を伸ばせば「塚田水産」という有名店があり、行列店で近寄り難いものがあったが、場所柄、慣れてしまえば非常に使い勝手がよく、(インスタやブログにいちいち上げないが)いまや普段づかいになっている。

行動圏ではほかに、阿佐谷パールセンター、妙法寺門前。
こういう家内制手工業は貴重なので、あり続けていただきたいと願う次第である。


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うずら玉子巻き、ウインナ巻き、もやし生姜揚げ、いんげん揚げ、ごぼー巻き、いか巻、ぎょざ巻きを各2個。


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週末のぜいたくな自宅呑み。


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[DATA]
大清かまぼこ店
東京都西東京市ひばりが丘北4-2-25
http://www.kamaboko83.com/index.html





[Today's recommendation]


https://youtu.be/yFaTKBif4dM



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26の寺院が軒を連ねる ――烏山寺町

2022.11.27

 食べ物ブログのつもりではあるが、食べ物以外の行動全体を書き留めてみてはどうかと最近考えるようになった。
コロナ禍でマイクロツーリズム(近場観光)が注目されるなか、自分の行動はもともとそれに近いのではないかと。
発信情報の幅を広げることで近場観光情報サイト的に有用性を高めていければと、ひそかに企てているわけである。

観光といったら寺社仏閣だが、先月の「十二社熊野神社」の記事で取り上げている“大正末期の京王線沿線案内”という観光ポスターには多くの寺社が掲載されており、それらを一つ一つ現在の地図上でチェックしているうちに、異常に寺院が密集しているエリアを発見した。
1本の道を挟んで両側にお寺が連なっており、道の名前を“寺町通り”という。

そこを歩いてみることにした。
吉祥寺に車を止め、井の頭線~京王線で千歳烏山まで行き、歩いて吉祥寺に戻るという計画。


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千歳烏山駅北口の“烏山交番横通り”というアーチの掛かった道がそのまま寺町通りになる。


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その先のクランクのところにでっかい寺院の案内図が。…と思ったら石材店の広告看板というあたり、いかにも寺町っぽい。
この石屋さんでは散策マップも配布しているのでありがたい。


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――北烏山2丁目から6丁目にかけて、寺町通りを中心にみどりにつつまれた26もの寺院が軒を連ねる烏山寺町。小京都と呼ばれるように、ここが東京かと思うような、白壁の連なりが落ち着いた雰囲気をかもしだしています。それぞれの寺院は長い歴史がありますが、寺町のおいたちは、関東大震災(1923年・大正12年)の後、浅草、築地、本所、荒川など都心部から移転してきた寺院が集まったのが始まりです。世田谷区HP


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高速下の案内看板


甲州街道を越え、中央道と交差するあたりから寺院エリアとなる。


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最初の寺 妙高寺。バス停の名前が札所っぽくて面白い。“寺院通五番”まである

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乗満寺では土曜日に「お寺ねこ茶房」が開かれるらしい

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多聞院

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称往院

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永隆寺(左手前)と妙祐寺(右奥)

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妙寿寺山門

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世田谷区指定有形文化財・妙寿寺客殿(旧蓮池藩鍋島家住宅)

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浮世絵師 喜多川歌麿の墓がある専光寺。門前に“都旧跡 喜多川歌麿墓”石碑

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高源院の弁天池(鴨池)。“せたがや百景”および“東京の名湧水57選”に選ばれている


寺町には喜多川歌麿をはじめ歴史上の人物の墓が多くある。
ただ、雑司ヶ谷や谷中といった共同墓地ならともかく、一寺院の墓所はプライベートゾーンである。
昔、三鷹の禅林寺に森鴎外と太宰治の墓を見に行ったことがあるが、寺院裏手の墓所から戻ってくるとちょうど法要を終えて本堂から出てきた人々と鉢合わせになり気まずい思いをした。

そういう経験もあって、お寺めぐりとなるとどうしても表面的になってしまうが、街歩きというだけでも魅力的なコースである。
墓を参りたい場合は、世田谷区頒布の散策マップに個々の墓所見学の可否など注意事項が記されているので、事前にチェックするのがよいと思う。


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ラーメンマークのようにぐるっと回って松葉通りから東八道路の岩崎橋へ。
そのまま玉川上水沿いに吉祥寺に向かう計画だが、そのルートに飲食店などはありそうにない。
時刻は12時を回り、腹が、減った……

(つづく)


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左に行けば玉川上水沿いに井の頭公園・吉祥寺、正面が久我山駅へ続く商店街


[DATA]
烏山寺町
世田谷区北烏山
https://www.city.setagaya.lg.jp/theme/kanko/003/002/d00006124.html





[Today's recommendation]


https://youtu.be/-D8zh8N3KWM



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次号予告


大正ロマンなB級グルメ 【好古壱番館】

2022.09.18

 前記事に散策の途中で雨に降られて市役所に避難したと書いているが、11時を回っていたので、はじめ昼ごはんにするつもりだった。
雨宿りしていた銀行の軒先から近い割烹に入ろうと思ったがまだ開店前で、仕方なく市役所に逃げ込んだ次第。

それで少し気持ちの余裕ができ、昼ごはんのお店を再検討。

「なんか名物的なものってないんだろうか?」
「えーと…」とググる相方。「じゃがいも入り焼きそばっていうのがあるよ」

やはり駐車場でもらってきた「蔵の街 うまいもんマップ」で調べると、ありました。
「好古壱番館」というお店の広告に“じゃがいも入り栃木焼きそば”と書いてある。


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「蔵の街 うまいもんマップ」より


「このお店、ほかにどんなもの出すんだろう?」
「えーと…、カレーとか」
「いいね。じゃがいも入りカレー?」
「ふつう入ってるがな ヾ(・ω・o)


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ということで、市街をぐるっと回って戻って出発点の駐車場に程近いそば処「好古壱番館」へ。


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上記のようないい加減な経緯で決まったお店なので当然何の情報もなかったわけだが、これが大正ロマンか昭和モダンか… というたいへん趣ある外観。


20220918 kohkoichibankan-14門の奥が「あだち好古館」


位置的には前記事で触れた「とちぎ蔵の街観光館」のすぐ隣で、通りに面した見世蔵と土蔵群からなる同様のつくりとなっている。
見世蔵をリノベしたのが「好古壱番館」で、背後には蔵を改造した博物館「あだち好古館」がある。


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やはりレトロチックに趣ある店内。


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あとで調べると、このお店、なんとWikipediaにも項目が立っている。

――栃木県栃木市万町にある建築物、および同建築物内で営業する蕎麦屋。蔵の街と呼ばれる栃木市に建築された、初期の本格的な西洋建築の1つである。大正時代の建築であり、好古壱番館(旧安達呉服店店舗)(こうこいちばんかん きゅうあだちごふくてんてんぽ)の名称で、日本国の登録有形文化財に登録されている。


20220918 kohkoichibankan-31栃木市歴史的風致形成建造物「旧安達呉服店(好古壱番館)」(左)と国登録有形文化財(建造物)「好古壱番館(旧安達呉服店店舗)」(右)の盾


注文は決めてきたとおり、じゃがいも入り栃木焼きそばと壱番館カレーセットと、おそば屋さんだけに気が引けるが、非そば2品。
やっぱり気が引けるので、蕎麦ぜんざいを追加。


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じゃがいも入り栃木焼きそばは、想像どおりというかそのまんまというか…。
なんというか、糖質・グルテンフルなビジュアルというか… (・Θ・;)


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あっさりめのソース味で、鈍重なじゃがいもゴロゴロでもくどくならないバランスよい味付けだと思う。
このB級グルメ、かなりアリだと思うが、欠点は…
「ビ、ビール… ヽ(´д`)ノ ハァハァ…

クルマの人は要注意でしょう。


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カレーはタマネギ、ズッキーニ、ブナシメジ… と夏野菜たっぷり系。
ただし、じゃがいもは入ってませんでした(笑)。


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いわゆるそば屋のカレーとは一線を画すスパイシーな仕上がり。


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サラダもそうだが、おそらく地元の野菜を使ったものという力強さを感じる。
地産地消とは、都市部に住む人間からしたらうらやましいかぎり。


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食後のぜんざいは、もったりとしたそばがき風。
素朴な粒あんとよく合う。


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まったく調べもせずに思い付きで訪れた栃木市だが、思いのほか実力のありそうな観光地であった。
歴史に裏打ちされた街並みが重層的に残されており、今回はその表面をなぞっただけで、まだまだ見どころはたくさんありそう。


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古くから続く祭りだけでなく、オクトーバーフェストなどいろいろなイベントもあるらしい。
泊りがけで出掛けても十分楽しめるんじゃないだろうか。


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[DATA]
好古壱番館
栃木県栃木市万町4-2
http://tochigi-edo.jp/shop09
https://www.tochigi-kankou.or.jp/spot/kokoichibankan





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/lJHwc5co6iI


https://youtu.be/2RS0Ke58628



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帰路は一般道を通り、バケツをひっくり返すようなのを3度4度くらったが、雨雲を抜けると…


謎多きローカルチェーン 【笠置そば 西荻窪店】

2022.05.26

 ちょうど前記事がそうで都心の店の記事が多くなっているが、記事にならない(ただ行って帰ってくる)自転車行はもっと多く、最近しょっちゅう都心に行っている。
都心(新宿方面)に行く場合、直線距離に近い新青梅街道~青梅街道を通るのが早いが、幹線道路が嫌いなためそれと平行したコース取りとなり、いちばん多いのが田無から柳沢団地通りを上り千川上水~東京女子大~神明通りから西荻窪に抜けるルート。
しょっちゅう西荻の街を通ることになる。


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しょっちゅう通っていると、これまで特に気にしていなかった物件が急に気になりだす。
立ち食いそばの「笠置そば」。
普通に見かけるチェーンのような気がしていたが、お店がどこにあるか思い出そうとしても西荻以外に出てこない。


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調べてみると、惣菜などを扱う食品製造業者を設立幹事会社とする事業主体がオリジナル厨房機器を武器に立ち食いそばチェーンを展開――ということらしい。
ナンノコッチャ… ( ̄ー ̄?)

素人にはさっぱり… なので、設立(1994年7月)当時の専門紙の記事をご覧いただきたいその1その2

25年前の記事では“40店のチェーンスケールになる見通し”とあるが、現時点で食べログで検索すると東京・埼玉で計7店舗。
“普通に見かける存在”から“比較的レアかも…”へ格上げ。


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前振りが長くなったが、そういうわけで「笠置そば 西荻窪店」へ。


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まず品ぞろえの多さに驚かされる。
驚かされるというか、懐かしい。


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立ち食いそば界は3強ともいわれるように寡占化が進んでいる。
そのため差別化戦略が後退するためか、メニューが貧相化する流れにあるように感じられる。
昔さんざん入った「富士そば」でさんざん食べた春菊天を、いま「富士そば」で食べられなかったりと。


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「おそば? あったかいの?」
「あったかいそばで、えーと… 春菊とコロッケ、あと玉子」


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カウンター中央の天ぷらケースがすごい。
わらびやうどに、新茶なんてのも。

あとから入ってきた常連風のおっさんが「何これ?」とか聞いてる。
「セロリ。スープセロリだって」
「それ、もらおうか」


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そばはゆでたて。僕の場合、4分ほどかかった。
しっかりしたコシで、ネットリ感の強いタイプ。
天ぷらは揚げ置きだが、油切れがよく軽い口当たり。


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月見コロッケ春菊天そば(ネギ抜き)620円


そばにはこだわりがあるらしいが、フランチャイズの縛りはユルそうだ。
この天ぷらケース&壁の短冊の自由度こそ、立ちそばワールドそのもの。


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店を出て11時。
まだ街は動きだしていないが、あと2時間もすればやきとり屋の客が店からあふれ出すような路地に、こういうそば屋はよく似合う。


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[DATA]
笠置そば 西荻窪店
東京都杉並区西荻南3-11-7





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/1SIHofW2P0Y


東京三大〇〇🍡 【新鶯亭】

2022.05.03

 上野公園内の店舗で目下いちばん気になる存在「東照宮第一売店」で昼ごはんを食べたあと、すぐ近くの甘味処「新鶯亭」へ。
こっちのお店はずっと昔から気になったままである。


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「東照宮第一売店」と、右奥の“おでん”の幟が「新鶯亭」入り口


「新鶯亭」は“東京三大団子”の一つ、鶯だんごで知られる。


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若いころ有名和菓子店巡りが好きで、三大団子の「羽二重団子」「言問団子」も訪れているが、鶯だんごはいまだ食べたことがない。


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和菓子屋でなく甘味処という敷居の高さと、席は常に順番待ちで、おまけに肝心のだんごが売り切れ御免。
…と、まあ30~40年前の記憶だからあいまいではあるが、そういうレアアイテム的なイメージだった。


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そんな一度は行きたい憧れのお店「新鶯亭」、順番待ちがないどころか店内ガラガラ状態で、念願の初訪問は拍子抜けするほどあっけないものに。
これも時代の流れかコロナの影響か、おかげで心底くつろげてラッキーと感じる一方、少し寂しくもある。


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注文は、鶯だんごとあんみつ。


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飲み物は… と品書きを見直そうとして、すぐに気づいた。
「おー、目の前にはすでにお茶が出てきているじゃないか」

甘味には緑茶のほかに要らないのは言うまでもない。


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1915(大正4)年創業の老舗。
鶯だんごは、十勝産の小豆あん、大手亡(白いんげん)の白あん、抹茶あんの3種類で1セット。
保存料をいっさい使わない、昔ながらの味。


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小豆あんの中に入っている餅が黒っぽい。あとで調べると赤きび餅なのだそう。
たしかにどこか香ばしいというか雑穀の風味が感じられた。


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あんみつのあんは抹茶で、蜜は白蜜。
目にも涼やかで、あっさりと上品なあんみつである。


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名物 鶯だんごは、だんごというにはあまりに品がよい。
これも江戸の文化を伝える一つの形であろう。


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[DATA]
新鶯亭
東京都台東区上野公園9-86





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/V6odtpEV9Ns





 the 上野土産!
2022.05.03 花神楽 パンダ焼 上野マルイ店/東京都台東区上野6-15-1 上野マルイ 1F

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ところで上野土産といえばパンダ焼きではないか… と探してみたが、公園内には見当たらない。
そんなはずはないとスマホで検索し、やっと突き止めたのがマルイ1階のお店。


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ずいぶんと洗練されて、シャレたものになってしまったような気も…。


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※許可をいただいて撮影


7種のフレーバーを2個ずつ入れてもらう。
やっぱりこれを買わなきゃ上野に行った気がしないよね♪


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心置きなく1人焼きそば 【ぼん天】

2021.04.20

 インスタ映えはもう古いらしいが、メニュー選びに迷い、つい映えそうなほうを選んでしまっていた今日のワタシ。
「ぼん天」の2種類のあんかけ焼きそばで迷い、海老あんかけ焼そばをチョイス。
エビは映える🦐


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この1週間で3食目のあんかけ焼きそば。
といっても直近2回は相方のオーダーで、僕はほとんど食べていない。
目の前でうまそうに食べられてたら欲求不満もたまる。
ボリュームの多いことで有名な「ぼん天」は、心置きなく食べるのにもってこい c( ̄▽ ̄)


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2種類のあんかけ焼きそばとは、五目と海老。
同じ具でそばがご飯に置き換わったものが、五目中華丼と海老中華丼。汁そばになると、五目タンメンと海老タンメン。


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「ぼん天」は地域を代表する本格大衆(←ヘンな表現)中華食堂で品ぞろえも豊富だが、率直に申し上げて僕はこの5年、あんかけシリーズしか食べていないと言っても過言ではない。
あんかけ地獄から抜け出せずにもがいている。


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五目の甘辛しょうゆ味に対して、海老あんかけ焼そばはあっさり塩味。


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モチモチで表面パリッとの“両面黄金焼き”の麺に、具がたっぷりの餡がよく絡む。


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ぷりぷりエビ、ごろごろ。
主役のエビを生かすため、ほかの具材にクセの強い野菜は使われていない。
途中、酢を垂らして味を変化させるのが鉄則。


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新しかろうが古かろうが、バエようがバエなかろうが、うまいものはうまいという、当たり前といえば当たり前の結論。
あんかけ地獄は無間に…


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[DATA]
ぼん天 久米川店
東京都東村山市久米川町1-37-30





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/GyLmcLbt2Cw



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コバノタツナミ / 玉川上水


ウワサにたがわぬおいしさ 【手打ちうどん 漕】

2021.04.11

 前記事の続きで、東伏見から東村山まで歩いて帰るという計画である。

東伏見公園を出発したのが11時15分で、いつ昼食にしてもいいというタイミングだが、結局東村山市まで食べずに来てしまった。地元愛の表れと言いたいところだが、決断力の欠如以外のなにものでもない。

小平のあたりで思い出し、多摩湖自転車歩行者道を萩山へ。
萩山駅南口にユニークなうどん店がオープンしたという情報があちこちで上がっていた。


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駅構内を通って南口に出ると、殺風景な駅前広場に“手打ちうどん”の幟が一竿。背後には「あまいけ」の看板。
「手打ちうどん 漕(そう)」は食品スーパー「あまいけ」店内にある讃岐うどんのお店である。


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1月20日オープン。
当初から注目度が高かったのは、オープン直後に続けざまに発せられた「こげら」ご主人のツイートの影響が大きいと思う。
「漕」店主は富士見町の人気うどん店「こげら」で修行した方なのだそうだ。


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外からのぞくと席数は多くなさそう。
1時半すぎだが3~4人お客があり、それでもう余裕がない感じ。


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外で待つことにして、ガラス壁に張ってある品書きを眺めながら回り込むと、スーパー店内からも入れるようになっている。


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そちらから見ると、カウンターの端っこに2席続きの空きがある。
気配を察知したお店のおねえさん(奥さんかな)がアクリルの間仕切りをどかして招き入れてくれた。


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スーパー店内の入り口


逆J形カウンターのみ5~6席。
いすの配置に余裕があるので密な感じはない。


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かけうどん(温)×2。それぞれ、ちくわ天セット(ちくわ+茄子+大葉)、えび天セット(えび+れんこん+大葉)。セットはどちらも“茄子またはれんこん”の選択制。


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四角い断面の中太のうどんは、強烈なコシはないが、温かいうどんでもしっかりしたかみ応えがある。「こげら」ご主人のツイートによると、粉は日清製粉の特雀と府金製粉のネバリゴシのブレンドとのこと。


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いりこと節の香る優しいつゆ。
昆布だしの自然なうま味が効いていて、思わず飲み干すおいしさ。


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天ぷらは軽い揚げ上がりで、ボリュームはあるが胃に負担を感じない。
えびはプリプリで香りもよく。


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お会計のとき、「もしよかったら…」と、だし昆布をいただいた。
一番だしをとったあとのもののようで、手にずっしり重く、肉厚で等級の高いものであろうことは素人にも想像がつく。

しょうゆと酒とみりんで軽く炊いてみると、これが驚くほどおいしい。思うに、昆布自体のおいしさはもとより、このものはだしをとる過程でいりこのうま味もたっぷり吸収しているのではないだろうか(笑)。


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この昆布の一番だし。
とてもぜいたくだし、なるほどおいしいはず…! と、激しくナットク (≧∇≦)b


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[DATA]
手打ちうどん 漕
東京都東村山市萩山町2-2-1 スーパーあまいけ萩山店内
https://teuchiudon-sou.amebaownd.com/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/xKQhteVqa84



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キンラン


魚屋さんの極上ワンコインちらし 【佐藤水産】

2020.06.19

 ♯東村山エール飯の投稿を見ていて「すごいな…!」と思うのが、おすし屋さんの限定メニューだ。特に出そろっている感じがするのがちらし寿司で、店ごとに工夫が凝らされていて写真を見ているだけで楽しくなる。

…と前振りしておいてアレだけど、非すし屋のちらし寿司。
新青梅街道 栄町一丁目交差点の「佐藤水産」のちらし寿司。
500円!
これは絶対食べておきたかった。


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非すし屋といってもお刺し身が大人気の鮮魚店なので、安定・安心のセレクトといえる。
以前からマグロぶつ500円というものをときどき買っていたが、これがすごい。買うたびにクオリティが違うところがすごい(笑)。


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違うといっても、そもそも500円の量ではないのだ。
それでいて今日はアタリ! というときなんか「これ全部、本マグロの中トロ!?」というレベル。
ハズレがなくアタリのときは大当たりというブレ方だ。


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スペシャル盛り1500円がまたすごいらしいというので、先日買いに行った。
「あ… もう終わっちゃったなぁ」と店主のおとうさん。


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スペシャルは6時半までとのことで、値札にもちゃんとそう書いてある。7時近くに無茶な注文をしたこっちが悪い。にもかかわらず、冷蔵庫の在庫を見て対応してくれようとした。
結局スペシャルのネタはそろわず、そのときもマグロぶつになったんだが、「わるいねー」と何度も謝られて恐縮してしまった。
それが2週間前。


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で、ちらし寿司。
お店のおねえさんが目の前でつくってくれる。マグロのサクから切り出すところから。


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マグロは赤身と中トロの2色で、分厚い切り身が10切れ近くも。
ほかもそんなサイズ感。
斜め上な感想かもしれないが、タコのおいしいランチずしって、なかなかない。


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マグロ、タイ、ホタテ、イクラ、タコ、カニ、アナゴ、玉子。
それで500円!


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次はスペシャルと決まっている。
スペシャルな出来事があったらいいな。


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[DATA]
佐藤水産
東京都東村山市栄町1-24-28





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/DoYpZFIZLjA


記憶を呼び覚ます“直系”の味 【小金井大勝軒】

2020.03.03

 いまのようにどこにでもあるものでもなかった時代から存在した「大勝軒」の一つが「小金井大勝軒」。…という自分の中での位置づけだったが、調べてみると2005年オープン。
あれー? おかしいなぁ。
20年くらい前に1回入ったことがあるって書こうと思ってたんだけど… 「(ーヘー;) ウーム

というわけで、通算2回目の来店。


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新小金井街道 貫井大橋から国分寺崖線を望む


新小金井街道 貫井トンネル下に位置する「小金井大勝軒」は、いつ通っても車・人の出入りの絶えない人気店である。
幹線道路沿いではあるが野川のほとりののどかな環境で、そば屋の居抜きという重厚感ある外観も、古くからあるという錯覚の原因と思われる。


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人気店なので時間をずらして14:20入店。


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風除室の券売機で中華そば720円を購入して中に入ると、そこは昔入ったときの記憶というかイメージとはまるで違っていた。なぜかオール座敷と思い込んでいたが、メインは普通のたたきのホールで、川に面した窓際が小上がり席になっている。
こんな時間でも先客・後客ともに少なくないが、店内が広いので混雑感はない。


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「大勝軒」といえば“ラーメンの神様”こと故 山岸一雄氏を思い浮かべるが、このブログで取り上げてきた「大勝軒」のほとんどが“永福町系”という別系統で、山岸氏の“東池袋系”は1店もない。
…と思ったら、ひばりが丘の「サニー」店主が山岸氏の一番弟子であり、今回の「小金井大勝軒」はそれに続く2店目の山岸氏直系のお店となる。
ちなみにブログ以前に入ったことのある東池袋系としては、小金井のほか所沢、吉祥寺、武蔵村山となる。


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この系統はもりそば(つけ麺)が有名で、注文の半数以上がそうだと思うが、僕はつけ麺はあまり好きではないので東池袋系でもラーメンしか頼んだことがない。


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少し角張ったストレートの太麺。煮干しの効いた、やや酸味のあるスープ。大判で厚みもあるしっかりした歯応えのチャーシュー。軟らかでよく味の染みたメンマ。ナルト、ノリ、ネギ…。
こういう濁りのあるしょうゆスープとうどんを思わせるモチモチした食感の太麺の組み合わせに妙に懐かしさを感じるのは、「中野大勝軒」の記憶が呼び覚まされるから? そこは山岸氏の原点となるお店だ。


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器は普通のサイズだが、麺の量はやはり相当多い。
“とにかく安く、おいしく、おなかいっぱいに”という山岸イズムは脈々と継承されている。


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[DATA]
小金井大勝軒
東京都小金井市貫井南町2-16-12





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/o10AM5-NpMk



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桃の節句♪(野川 / 小金井市貫井南町)


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