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肉料理&焼き鳥、期待の新店 【肉料理 KOU】

2019.11.23

 6月ごろのこと、鷹の道の中華料理店「二代目 幸多加」で外装工事をやっていて、トレードマーク的に立派なネオン看板が取り外されていた。立派とはいえ、(たぶん)二代目になって使われていなかったと思うので、もったいないけれど老朽化による落下事故のほうが怖いかも… と納得する程度で、深く考えることはなかった。が、工事はそのまま続き、内装もリフォームされ、やがて違うお店の看板が掛かったのだった。
それが「肉料理 KOU」。


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先日、近くの郵便局に当店のチラシが置いてあったのでもらってきてメニューをチェックしてみると、ランチが580円~ とずいぶんリーズナブルである。近いうちに行ってみたいリストに入っていた。


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本日、11月下旬とは思えない強風を伴った雨の中、郵便局に用事があって出かけ、そのまま入店という流れである。


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後背に団地および郵便局・税務署ほか官公署を多数擁する好立地だったためか、もともとのお店「幸多加」は立派なつくりだったようで、僕は「二代目」しか入ったことはないが、重厚な内装は巧まずしてレトロモダンな雰囲気を醸し出していた。
「KOU」の店内はそんな既存の価値を生かすリノベーションが施され、分厚いカウンター天板や壁掛け燭台などはそのまま残されている。


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一方、奥の座敷の個室だった部分は一段高いホールの延長としてテーブル席が3セット据えられ、開放的な内観になった。↓↓


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こちらは“肉料理 & 焼き鳥”の“定食 & 居酒屋”という業態のお店。
せっかくなので“1日限定10食”の上タンステーキ定食980円と、もう1品は豚ロースステーキ定食680円を注文。


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12時半で先客2組3人、後客2組2人。
スタッフは店主・シェフの男性と近隣アジア系と思われるホール係の女性の2人。店主は見るからに誠実そうで、ホールのおねえさんはどの客にもフレンドリーに接する。
なんかいい感じのオペレーションである。


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上タンステーキは予想外にいっぱい肉がのっている。しかも、そこそこ厚みがある。厚みがあるのに軟らかいのは素材のよさの証しであり、くさみがなくよい香りの牛タンである。
もちろん調理技術も大きいはずで、家庭ではこう軟らかくはいかない。


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豚ロースステーキも食べやすい大きさに切った肉がたくさんで、ソースが甘辛でおいしい。


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みそ汁は具だくさんで、豆腐、キャベツ、タマネギに加え、わかめに火が通り過ぎていないのは細やかな気配りを感じるところ。


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忘年会のチラシを見ると、お子さま飲み放題(ソフトドリンク)や場所のみ持ち込みプランなどユニークな企画が。
ランチのリーズナブルさと併せて、使い勝手のいいお店として地元に根付いていくことを期待したい。


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[DATA]
肉料理 KOU(こう)
東京都東村山市本町1-20-20



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奇跡の復活劇と高まる今後への期待感 【魚がし寿司】

2019.05.18

 「魚がし寿司」に入るのは久しぶりのこと。
というのも、最近まで長く休業していたから。
それどころか、いったんは閉業宣言まで出している。
閉店の張り紙から一転、2~3カ月という短期間で再開にこぎ着けるという、あまり例のないダイナミックな展開を見せたのである。


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その不死鳥のごとき復活劇は、このところ負のスパイラルに陥ったかのように閉店相次ぐ地域の飲食業界にもたらされた特大の朗報であり、早くも今年の重大ニュース入り間違いなしとか、今年の漢字は“魚”だとか、各所で大いに盛り上がったとか盛り上がらなかったとか。


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これら一連の動向は「東村山グルメ日記2」に詳しいので参照されたい。


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去年初夏 → 今年冬 → 今年春 の張り紙の変遷


営業再開が4月20日。
落ち着くまで少し日を空けて行ってみようと思っていたが、先日通りかかったら“オープン価格 お安くしてます”の張り紙。5/20までというのを見て、慌ててやって来たわけである。
よく見ると、オープン価格はアルコール類だけみたいだったけど…  「( ̄ω ̄;)


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以前のようなランチサービスの品書きは見当たらないが、ショーケースの寿司桶の値段は、上寿司1100円、竹寿司800円など相変わらず安い。


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のれんをくぐり、年季の入った引き戸を開ける。
大将の姿はなかった。


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握り場にいるのは初めて見る若い職人さんだが、そういうこともあるかも… と、ある程度想定してはいたので大きな驚きはなかったし、なにより変わりなくお元気そうなおかみさんの様子に安心感のほうが大きかった。


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「再開してよかったです」と、お茶を運んできたおかみさんに声をかけると、「あ、うちはもうやってないんです」というお返事。
聞けば、閉店を決めたあとにその若い職人さんが継承を名乗り出たという。
つまり店舗物件・店名はそのままに経営者が交代しているという、東村山本町の中華料理店「二代目 幸多加」に似たケースとも思われる。おかみさんは手伝いとかそんな感じで。
もっとも、すし屋ののれん制度はもっと特殊なものがあるかもしれないが。


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「うちの人はもうやれないですけど、魚がしの看板は下ろしたくなかったので、彼に『やる』と言ってもらって本当によかったです」とおかみさん。
“二代目”は寡黙で真面目そうな若者だ。
やはり大将は引退ということで寂しさはあるが、昨今の社会情勢からすれば恵まれた事例なんじゃないだろうか。ちなみに大将は自宅で圧迫骨折のリハビリに励まれているとのこと。
こちらの記事もご参照ください)


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注文は、ランチ限定サービスの魚がしにぎり1000円×2。
以前のランチの看板メニューで、店内でこれを見たときは本当にうれしくなった。値段も変わっていない。

店内を見回して変わったところがあるとすれば、たくさんあった掲示物が、(いまのところ?)ほとんどない点。ほかの要素も少しずつきれいになっている。


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おすしも同様に、品名と値段は同じでも、けっこう洗練されている感じ。
お椀は以前同様あらのすまし汁だが、これも上品になったかも。
にぎりも巻き物も先代のいい意味でのワイルドさはなく、どちらかといえばスタイリッシュ。
でもマグロの分厚さとエビのでかさに魚がしのDNAを見る思いがする。


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シャリはやや小さくなって女性には食べやすくなっていると思うが、じゃあ量が減っているかというと、以前の写真と見比べてにぎりが1貫多くなっている。
さらに、かっぱのみだった巻き物も鉄火&かっぱに。
魚がしにぎりはグレードアップしているようだ。


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先代へのリスペクトに満ちた空間でありながら、じわじわと独自性が伝わってくる。
“新生”魚がし寿司への期待感は大きい。


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[DATA]
魚がし寿司
東京都東村山市栄町1-9-14



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https://youtu.be/dhRFJq6oRhY


団地の街の隠れ家フレンチ 【Bistrot Lierre】

2018.08.26

 東久留米 滝山・前沢地区の夏祭りで狂言の舞台があるという。
祭りのポスターを見ると屋外での開催のようで、薪能を彷彿させそれはそれでおもしろそうだが、この夏何度目かの猛暑のピークの本日、真っ昼間にそんなことやって大丈夫か?
やるのかやらないのか確認だけでもと、とにかく現場に行くだけ行ってみようとなった。


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現場に中止の案内はないので、やることはやるようだ。
とりあえず昼ごはんを食べ、狂言開演時間の14時に再度会場に。


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西部地域センター入り口前の階段を舞台に見立ててある。観客はほとんどおらず、まあ舞台真ん前の位置を確保したわけだが、開演が迫るなか、係の人が「前のほうの人は、できれば座ってください」と。いまは日陰になっているがアスファルトは日に焼けていて、とてもじゃないが尻を下ろせるものじゃない。
まさかのヤンキー座りで狂言を見るはめに。


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出演は、能楽師大蔵流狂言方・大藏彌太郎千虎さんの一門。
演目『寝音曲』
シテ(太郎冠者)大藏彌太郎、アド(主)吉田信海


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まず狂言について簡単なお話。600年の歴史があり武士たちが楽しんだ舞台芸術であること。重心を落としてすり足で進む独特の所作や、泣く、笑う、怒る… といった表現方法を軽妙なトークで説明。装束こそ浴衣に袴という略式であったが、能楽堂で見るのと遜色ない舞台だった。

「寝音曲」の筋は、前に見たことがある「伯母ヶ酒」によく似ている。
酒飲みというものはいつの時代も、あさましくも滑稽であるな ( ̄▽ ̄; )… と、久々に笑わせてもらった。


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時間が前後するが、昼ごはん。
祭りのメイン会場、滝山中央商店街の飲食店はどこも祭りの店頭販売モードで、中で食べられそうにない。
交番のある交差点を越え、中華料理「珍来」やそば「石倉家」のほうに向かう。


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そういえば、裏道の隠れ家的ビストロ店で意外にリーズナブルなランチの看板を最近見た。
ああいうお店は日曜はやってないだろうな… と期待せずに行ってみたら、やってました。


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ランチ A.カレーライス サラダ付き600円、B.ハンバーグステーキ サラダ・スープ・ライス付き1000円。
ビストロでこのお値段は、かなりオトクでは?


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一瞬カラオケスナックかと思った、というようなお店のつくりに、スナックママさんというか… マダムのお出迎え。
マダムの肩ひじ張らない庶民キャラに、たちまちリラックスムードに。


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小さいお店で、テーブル席が4人用と2人用の2つ。カウンターが2(+2 ?)席。
ランチのAとBをオーダー。
「とってもおいしいコーヒーゼリー、500円のところ400円でいかがですか(笑)」
もちろんお願いする。


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ずっと前から気になっていたお店で、その旨伝えると、
「ずっと前じゃ、うちじゃないと思います」とマダム。「うちはまだ2年なんですよ」


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この裏道は僕の自転車ルートで、ここにはずっと前から民家の一角を改造したようなビストロ店があった。以前のシェフはいまのご主人よりもっと高齢だったそうで、もう亡くなられていると。
同じフレンチでそのまま使いやすいということでこちらに入居、一昨年6月に開店。
ご主人は長くホテルのシェフを務めた方だそうだ。


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お子さんが市内八幡町に住んでいることも、この場所を選んだ理由。
撮影用(?)に料理写真のボードをわざわざ持ってきてくれたマダム。
「うちはすごい料理を出すんです。でも滝山じゃ、ぜんっぜん出ないですね(笑)」


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ハンバーグにかかるのは、「ちょっとこだわってます」と自信のソース・ドゥミグラス。
かすかに酸味があって香ばしい。ていねいにこしてあり、ホテルのフレンチらしさが感じられる。肉はふっくら外側がこんがり。


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カレーは、なかなかお目にかかれないような上品なビジュアル。


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こちらもたいへん滑らかな舌触りで、お味も濃厚。しっかりフォンをとりバターと生クリームで仕上げた、まるでフレンチのソースのよう。
そこいらの定食屋やそば屋のカレーとは別次元の、たとえてみればヴルーテ・ヴォライユのような一品である。見たことも食したこともないけど。


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…かと思うと、定食屋やそば屋のような福神漬け。
フレンチの名シェフに寄り添う梅干し… もとい、糟糠の… 一緒か(笑)。
そんなほほ笑ましくもある一皿だと思った。


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あっという間に取り壊された「ザ・プライス」(元 イトーヨーカドー)の跡地には埼玉の食品スーパー、その向かいの駐車場跡には電気屋ができるのが待ち遠しい、と。
「にぎやかになったら、うれしいですよ」
そうなったら、この場所は意外に好立地かもしれない。
滝山の名店として語られるようになる日も遠くないかも… と、こちらも想像を膨らませる。


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[DATA]
Bistrot Lierre
東京都東久留米市滝山5-8-9



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https://youtu.be/S7f0znK6Fso



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