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昭和的B級メニュー! 【じゃがいも】

2023.03.16

 地元・東村山の情報が最近少ない… とお思いの地元民の方もいらっしゃるかもしれない。
直近1年ほどをざっと調べてみると、東村山ネタは1割ほどと、たしかに少ない。
なぜなのか、そんな心の内に分け入ってみよう。(←松重豊 調で)

ブログタイトルが示すように、やがて失われるであろう、というかすでに失われつつある古きよき時代の一側面を記録に残す… とかいうおこがましい考えが、当初あったように思う。
ブログ開設から6年。この間も多くの店が看板を下ろした。
柄にもなく送り人のような記事を書いたりもした。
そういう位置取りは精神的にコタエるということが、徐々にわかってきた。

――以上、謎の前フリ終了。


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元久米川町民にとって「ますや」とともに心のよりどころ、洋食&弁当「じゃがいも」。


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最近、不規則な休みが多く、4日前の記事も「じゃがいも」休みからの「ますや」… という流れだった。
行ってみて、常と変わらぬ幟や暖簾のはためく様子に安堵。


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長く使わせてもらっているわりに僕の注文は偏っている。
Instagramに「カツカレーと味噌ラーメンと唐揚げ定食でローテーション」と書いているようでは、さすがによろしくないので、今日は違うものを頼もう。

「ご注文は?」
「えーと、唐揚げ定食」(〃 ̄ω ̄〃ゞ


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断っておくが、こちらは品ぞろえ豊富で何を食べてもちゃんとおいしい。
このような偏食はワタクシ側の事情にほかならない。


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相方の自由な精神は「カレーピラフとチキン」。
これがかなり面白かった。


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カレーピラフに鶏もも肉の丸ごと唐揚げをのせ、上からカレーをかけてある。
ピラフの具には赤ウインナー。付け合せは福神漬け。
意欲的洋食メニューでありながら、決してB級路線を逸脱することがない。


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そんな昭和的メニューが実はいっぱいある。
“一側面を記録に残す”つもりであれば、そういうのを食べないと。


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[DATA]
じゃがいも
東京都東村山市久米川町4-39-26





[Today's recommendation]


https://youtu.be/vDn4tf0-CpI


https://youtu.be/NddbArzHtK4



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東村山市本町


最強のカレーパンとは? 【ボンジュールボン東村山店】

2021.02.16

 ラーメン食べてないなぁ… とか言いつつ実はけっこう食べているが、本来のペースには程遠いので食べていないに等しいということが言いたい。
そんなこと言ったらもっと食べてないものがある。
ラーメンと並ぶくらい好きかもしれないたべもの、それはカツカレー。

調べてみました。
テイクアウトで食べた直近が、去年12月1日の「じゃがいも」
お店で食べたとなると、去年3月までさかのぼる。


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カツカレー食べたい…!
ということで思い出したのが、携行カツカレー的たべもの。
「ボンジュールボン」のヒレカツビーフカレーである。


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店頭によく目立つタペストリーが掛かっている。
というか、「東村山グルメ日記2」のマサさんのFacebook投稿で知って、それって最強なんじゃないの? と、ずっと頭の片隅でモヤモヤしていたアイテムである。


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「ボンジュールボン東村山店」は、もう15年くらいになると思うが、ときどき利用してきた。こういうトレーにピックアップする方式はいまはなかなか使いづらいものがあって、ちょっと緊張する。


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目的のヒレカツビーフカレー235円と、昔ながらのコロッケパン170円をピックアップ。


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カツカレーパンとは、ありそうでなかったかもしれない。最強のたべものかもしれない。
“カレーパングランプリ金賞受賞”というのも、そのへんの選評があるかもしれない。


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実はパン屋さんは揚げ物をよく扱う業種である。コロッケパン、ハムカツパン、カツサンド…。
カツカレーのパンがあっても不思議じゃないのだ。
考えてみたらカレーパン自体、揚げ物。
カツカレーパンとは、中に揚げ物を仕込んで、さらに揚げてみました… というたべものなわけだ。


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ありそうでなさそうなカツカレーパン、やはり皆さん、内部構造が気になるだろうと思います。
ということで、初めての共同作業、入刀…!


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ん…? あれ……?
えーと、ちっさ… ゞ( ̄∇ ̄;)コレコレ

えー… ノーコメント(笑)。


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カレーはジャガイモがけっこうごろごろ。肉片も認められ、しっかりビーフカレー。
洋食屋のカレーっぽく、すごく好きな味だ。

最強のたべもの説、マサさんの言葉を借りれば“夢の”カレーパン。
ビミョーなものが残った気がするが、はたしてどうでしょう。


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[DATA]
ボンジュールボン東村山店
東京都東村山市本町2-3-71
https://bonjourbon.com/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/LLnQnyEWr4c


駅ビルに残る“新宿な”異空間 【ビア&カフェ BERG】

2019.12.03

 僕は情報というものにおそろしく鈍感なところがあって、誰でも知っていることを知らないまま生きてきたという事例がいくつもある。新宿の「ビア&カフェ BERG」もその一つ。
食べログの口コミ数744(2019/12/03現在)の有名店を知らずに新宿にちょっとは詳しい気になっていた、とんだエセ野郎だぜ 凸(--*)


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「BERG」を知ったのは今年の3月。
紀伊國屋ビルディングのカレーショップ「モンスナック」の記事を書いているとき、紀伊國屋ビルについて調べていたら、とあるツイートに行き着いた。

いいこと書いてるなぁ、と思った。めんどくさそうだけど(笑)。

で、「BERG」ってどんな店だろう… とちょっと調べて、ランチ利用もできるカフェみたいなとこ、ということがわかった。飲み屋じゃまず縁がないので、それは収穫だった。


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今日、急ぎの仕事が動いている気配はなく、11月になまった体をほぐしに自転車で新宿へ。
実は昼ごはんに予定していたお店が臨時休業で、途方に暮れつつ、もう一つの用事の紀伊國屋書店5Fで立ち読み(←立ち読みが用事 (-ω-;)をしていて、「BERG」を思い出した。


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場所はルミネエストのB1。
日本一のターミナル駅・JR新宿駅東口改札から30秒とかからない超一等地である。


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行ってみると常連風で混み合っていて一見には入りづらい気配が漂うものの、セルフスタイルかつ立食のカウンターテーブルがあって、ファストフード感覚でサッと済ませられそうでもあった。


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ランチのメニューを見ると、五穀米と十種野菜のカレー 単品¥490(¥539)と、ほぼワンコイン。
サッと済ませることにした。


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店の内外に掲示されている膨大な種類のメニューの主要な部分をハム・ソーセージ系が占めており、“ビア&カフェ”を冠していることから、なんとなく店の輪郭が見えてきたのは、記事を書くにあたって写真を整理している段階… と、いつもながら気づくのが遅い。


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このカレーにソーセージを添えて食べるのが定番のようで、「それさぁ、早く言ってよ~」と思ったら、ちゃんとメニューに“トッピングソーセージ¥220”と書いてある …( ̄  ̄;) ウーム


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カレーの具材は、ニンジンとブロッコリーは確認できたが、ほとんど煮崩れている。それだけに野菜の甘味が強く、スパイスもクローブのような甘い香りが特徴的。けっこう辛く、酸味はトマト由来かな。よく煮込んであって安定感のある味といえる。
五穀米も水加減がよく、おいしい炊き上がり。
カレーだけでも十分満足できるし、コスパ的にもナットク。


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このお店は、上記ツイートもそうだがネット上で情報が多く、それもあとで知ったことだがリアルでもいろいろ大変なことになっているらしい。
そういうことに中途半端に言及するのは失礼にあたるので、興味のある方は下記リンク等からご覧いただければと思う。


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ちなみにWikipediaにも項目ができていて、記事はこう締めくくられている。
――2019年9月現在、無事に営業は継続されている。


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[DATA]
ビア&カフェ BERG(ベルク)
東京都新宿区新宿3-38-1 ルミネエスト新宿店B1F
http://www.berg.jp/
http://berg.s1.bindsite.jp/sako3/cn23/berg-list.html
https://twitter.com/BERG_SHINJUKU
https://www.instagram.com/sako_berg/?hl=ja





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/xIRklVQ5gJo


水辺のフレンチなカフェ 【カフェ・ポテリ】

2019.03.08

 野火止用水のほとりにある小さな喫茶店「カフェ・ポテリ」は、コジャレ系の多い八坂駅周辺のお店の中でもSpecialなものを持っている。


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水路の向こうの窓辺には本を読む人の姿。
窓の下にはフレンチカントリースタイルのガーデンオーナメントやファニチュア。
外壁と同系のレンガの小橋は入り口扉へのアプローチ。


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ストラスブールかアヌシー・ル・ヴューかサン・マルタン運河か… といったら大げさか。
でもそんな感じの特別感。
きっと橋を渡るというプロセスに何かあるのだ。


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内装は白壁に天然木のシックな色調。
家具・調度はフレンチカントリー系? で、基本的に無垢材とアイアンでまとめられている。


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アパレル小物のワークショップの案内や販売コーナーがあり、スコーンやキッシュも売られていて手作り感いっぱい、ほんわかムードが漂う。


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BGMはセルジュ・ゲンスブール。
窓の外にはセーヌ川…。
違うか ( ̄- ̄;) ンー…


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てか、曲は『Je t'aime... moi non plus』って、ダイジョブか?? 昼間っから…。
ほんわかムードはどこへ… (; ^_ ^ A アセアセ… 
女性パートが聞こえずどっちヴァージョンかわからなかったので、記事末尾には両方張ってみました(笑)。


https://www.dailymotion.com/video/xqh3b8


かかっていたのはオムニバスのCDで、↑↑基本こんなespritいっぱいの内容なのでご安心。


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カレーライス950円とキッシュプレート950円を注文。
ドリンクは珈琲とホットミルク。


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どちらも前菜の盛り合わせが付く。


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レタスとキャベツの和風ドレッシング、レンズ豆のサラダ、カボチャのサラダの3種盛り合わせで、新鮮野菜がシャクシャクでおいしい。


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“ちょっと辛いチキンカレー”は、ちょっと辛いがやさしい家庭的ともいえる味わい。
自家製ピクルスがいいアクセントに。


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キッシュプレートは、キッシュ+自家製パン2種。
ごろごろ入った新じゃがいもで季節を満喫。


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水路には小魚がきらめき、ときおり羽を休めに来る水鳥の姿。
そんな窓辺で午後のコーヒーというのも、いいものです。


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[DATA]
カフェ・ポテリ
東京都東村山市栄町3-18-22
http://cafe-poteri.blogspot.com/
https://ameblo.jp/cafepoteri/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/rp7mamCpdcc

この曲は純情中年にはディープすぎてまともに聴いていられないが、映像が付くと逆に大丈夫だ。音だけだと違った光景が思い浮かぶわけで…(笑)。BBヴァージョンはよりハードで、絵が動かないから、やっぱり違った光景が浮かぶ。閲覧(というか、試聴)注意!


カレーを軽く論じてみる 【じゃがいも】

2017.12.26

 株式会社カレー総合研究所なるものを見つけた。HPの会社概要に「事業内容:カレーを中心とした食の様々なコンサルティングビジネスの展開」とある。コンサル事務所だ。
HPにカレー分類体系論というページがあって、カレーを大きくインドカレー、欧風カレー、日本オリジナルカレーに分け、日本オリジナルカレーはさらに、和風カレー、スープカレー、焼きカレー、ドライカレー、カレーうどん/カレー南蛮、カレーそば、カレーパン、カレー中華まん、その他(カレースパゲティ・カレー鍋等)に分類されている。

それでおしまい。
“論”もヘッタクレもないんだが。

そんなので完結するんでなく、そこに業態による分類という横串を通すとおもしろいと思うのだ。


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総務省の日本標準産業分類の「大分類M―宿泊業,飲食サービス業」125業態のすべてがカレーを提供していてもおかしくない。カレーを出す回転ずしチェーンもあれば(7641すし屋)、山梨にはカレーほうとうを出す店があるらしいし(7631ほうとう店)、カプセルホテル施設内のレストランのメニューには当然のようにカレーライスと書いてある(7521カプセルホテル)(数字は分類コード)。
カレーはどんなところにも顔を出す。小学校の野外炊飯という業態(コード不明)においても、カレーは定番中の定番というぐらい。


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そのうち上記“日本オリジナルカレー”の成立に深く関わっていそうな業態を列挙すると、7621とんかつ料理店、7621牛丼店、7623中華料理店、7629西洋料理店、7629スパゲティ店、7631そば屋、7631うどん店、7671喫茶店、7671カフェといったところだろうか。


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そこにはさまざまな試行錯誤や誕生秘話や『地上の星』があったに違いなく、そうして初めて、カツカレー、カレーラーメン、スープカレー、カレースパゲティ、カレーうどん、すき家の「カレー南蛮牛丼」… といったオリジナルカレーの“分類体系論”が展開されていくと思うのである。


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なぜそんなことを言いだしたかというと、久米川町府中街道沿いの「じゃがいも」のカレーのポジショニングについて考えて。
じゃがいものカツカレーを定期的に食べている。お店に近い久米川町に住んでいたころからだから、10年以上も前から。
そんなに食べ続けるほどおいしいのかというと、そういうことでもない。


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以前、ここのカツカレーについてこのブログで次のように書いている。

――業務用っぽいというか学食っぽいというか…。具とロースカツをご飯にのせて上からカレーをかけるというスタイルだが、たとえば具のニンジングラッセが冷凍だったりとかいろいろ問題はある。だから人にお勧めするつもりはないし、この店はほかにちゃんとしたものがいくらでもあるわけだから、そういうものを食べておけばいいと思う。


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飲食店でたとえば、立ち食いそば的そばが出てきたり、マルシンハンバーグ的ハンバーグが出てきたりしたときと同じような心持ちというか。
「こう来たかぁ…」というがっかり感。
「でも、僕はわかってあげられるんだなぁ」という同情心。
だってわれわれはそういうのが珍しくない時代を生きていたわけだから。


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そういうものの代表的業態の一つが、カレースタンドだったと思う。
もはやすっかり見なくなったカレースタンドで出していたのが、こういうカレー。
ときどき食べたくなる理由はそこらへんにもあると思う。


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さて、上記の業態分類でいえば、じゃがいもは7611定食屋もしくは7629西洋料理店に入ると思うが、カツカレーに関してはそういう要素をあまり感じない。
ほかの品よりもう一段B級寄りのこのメニューに、お店のルーツが見え隠れする。

7711持ち帰り弁当屋”
じゃがいもはもともと、いまより400mほど南で営業していた弁当屋。

そのころの記憶に重なるあたりも、じゃがいものカツカレーに惹かれる理由の一つなのかなと思う。


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[DATA]
じゃがいも
東京都東村山市久米川町4-39-26





[Today's recommendation]


https://youtu.be/_aWQBXBpHqc



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◆ 猫写真はこちら


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