fc2ブログ

開山1260余年のパワースポット 【高尾山薬王院】

2023.03.21

 高尾山にやって来たからには「薬王院」にお参りしないというわけにはまいるまい。
薬王院といえば、ずっと気になっているのがお参りルート。
毎回、裏から参っている。
本堂で最初に視界に入るのが屋根で、そんな見下ろす形のお参りって、失礼にあたらないのか?


20230321 yakuoin-41
毎回このルート


そうなる理由は動線にある。

高尾山観光のメインコースはケーブルカーの高尾山駅→薬王院→山頂で、おおむね上りのルートである。
一方、ケーブルカーを使わずに徒歩でまず山頂に到達した場合、薬王院に参ろうとすればその逆ルート。
天狗のごとく屋根の上から舞い降りる。
僕らはたぶんケーブルカーを使ったことがない。

薬王院HPの境内案内図に従って、歩き順に上から下へ、つまり正規のお参りとは逆順に写真を並べてみた。


20230321 yakuoin-35

20230321 yakuoin-32

20230321 yakuoin-34

20230321 yakuoin-36


以上が御本社。
お寺なのに“本社”とは…?

――江戸時代後期の代表的な神社建築で1952年(昭和27年)に東京都指定有形文化財に指定されている。入母屋造の本殿と拝殿を幣殿で繋いだ権現造である。社殿全体に華麗で極彩色の装飾がなされていることが特徴である。社殿前方には鳥居があり、神社であることが分かる。寺院の中にある神社という形態は神仏分離以前の神社の姿の一つの典型例といえるだろう。「高尾山薬王院」Wikipediaより、最終更新2023年2月9日19:57)

で、ここからが御本堂。


20230321 yakuoin-31

20230321 yakuoin-37

20230321 yakuoin-38

20230321 yakuoin-43
仁王門


高尾山薬王院、正式名称「高尾山薬王院有喜寺」は744(天平16)年、聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩により開山されたと伝えられる。
現在は真言宗智山派の大本山として、「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」と並び三大本山と称される。


20230321 yakuoin-40
山門


境内には食べ物屋さんもあって、おいしそうな匂いが漂い…。
腹が、減った……

(つづく)


20230321 yakuoin-39


[DATA]
高尾山薬王院
東京都八王子市高尾町2177
https://www.takaosan.or.jp/
https://www.instagram.com/p/CqFbd3pPHAN/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/e6pEIHtffqQ



wachat230321-33.jpg



20230321 yakuoin-42
次号予告


ホタルの飛ぶ神社 【糀谷八幡宮】

2023.03.20

 一昨日は終日雨降りで外出できず、非常にもったいないというか悔しい。
いまはヒマな時期で、そのタイミングに自転車を乗り回して運動したことにしているし。

自転車は周りを観察しながらチンタラこぐので筋力負荷が小さく、その分、距離を乗る。
前記事の新宿は往復50kmくらいになるのかな。

今日は久々に北へ。
北というのは狭山丘陵の北麓で、波打つなだらかな斜面に茶畑が広がる武蔵野の原風景を残すエリア。


20230320 kohjiyahachimangu-18


小手指駅からR463を越え北野運動場の北側を通って大日堂交差点。早稲田大学をかすめて「別所人形」の坂を上り、堀之内エリアを西へ。
そういえば糀谷八幡湿地あたりを歩いたことないな…。

――荒れ放題だった湿地を昭和30年から40年代の里山の姿に復元しようと、地元の有志が糀谷八幡湿地保存会を結成して、田んぼや周辺の雑木林を管理しています。埼玉県の「さいたま緑の森博物館」の区域になっています。所沢市HP


20230320 kohjiyahachimangu-22


その湿地の入り口に鎮座するのが「糀谷八幡宮」。
湿地の保護活動の成果なのか、ホタルが飛び交う神社として知られる。
ホタルの御朱印帳が人気らしい。


20230320 kohjiyahachimangu-11

20230320 kohjiyahachimangu-12

20230320 kohjiyahachimangu-13

20230320 kohjiyahachimangu-14


“宮司不在のため御朱印は賽銭箱の横に…” とか張り紙がしてある。
御朱印には、(いまのところ)関心ないが、こんなへんぴな場所の神社で宮司がいるの…!? と逆に驚いた。

“19〜21日は授与所を閉所します。宮司が伊勢の神宮へ正式参拝の予定”と、Instagramの公式アカウントに書いてあった。


20230320 kohjiyahachimangu-15

20230320 kohjiyahachimangu-16
摂末社。中央が浅間神社、左が気比神社、右が愛宕神社・金刀比羅神社


湿地の背後の斜面を少し歩くと、思ったとおりカタクリがちらほら。
カタクリは北斜面を好む。


20230320 kohjiyahachimangu-19

20230320 kohjiyahachimangu-2020230320 kohjiyahachimangu-21
カタクリの花(左)とサイハイランの葉っぱ(右)


ホタルというものに執着があって毎年どこかしらに出かけているが、糀谷八幡湿地のこの感じなら、ホタルが飛んでいても不思議でない。
ちょっと遠いが、今年はここに来てみようかな。


20230320 kohjiyahachimangu-23


[DATA]
糀谷八幡宮
埼玉県所沢市糀谷78
https://www.instagram.com/koujiyahachimangu/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/lNXBfIA30Mc



wachat230320-11.jpg



20230320 kohjiyahachimangu-24
ヒメザゼンソウ(さいたま緑の森博物館案内所前)。花期(6月ころ)には葉はほとんど枯れているので、これほどの群落でも小さい花を見つけるのに苦労する


天空の古民家 【小林家住宅】

2022.08.11

 先週からいろんな仕事が波状的にやって来てアタマ使いすぎというかワーキングメモリーが飽和状態というか、意識がフワフワして現実感がない。
おそらく来週前半がピークであり、このままの状態ではまずいので英気を養いに山に行くことにした。

山といってももちろん日帰り圏だし、この暑さでは歩いて登る気にもなれず、できれば公共交通機関の使えるところがいい。密や混雑も避けたい。

そんなところがあるだろうか…?
ありました。


20220811 kobayashike-11-2
小林家住宅見学者用駐車場(5台収容)およびトイレ。水根本宿線の右が橘橋方面で左は行き止まり


先日、Instagramで檜原村の古民家情報を見つけた。
そのあたりに古民家がいくつか残されていることは知っているが、その投稿で目に留まったのは古民家そのものの情報ではなく“#小林家住宅総角沢モノレール駅”というハッシュタグ。
…モノレール駅?


20220811 kobayashike-13


モノレールというと東京では多摩都市モノレールと羽田の東京モノレールくらいしか思い浮かばないが、檜原村にもモノレールがあったのか?


20220811 kobayashike-12
駐車場の下側にモノレール駅


“小林家住宅”は有名な古民家で、その公式HPに“モノレールについて”のページがある。

――小林家住宅は車の近づけない山間部に位置しているため、保存修理工事にあたっては、解体した資材や修理に必要となる資材、作業員を運搬するための設備が必要となりました。そこで設置したのがモノレールです。工事終了後、本モノレールは国からの払い下げを経て村の所有となり、現在は訪れた観光客を小林家住宅まで運搬するための輸送手段としても活躍しています。

立派な公共(村営)交通機関なのである。


20220811 kobayashike-14


小林家住宅総角沢モノレール駅へのアプローチは、檜原街道橘橋交差点から水根本宿線を約12km。


20220811 kobayashike-15

20220811 kobayashike-16

20220811 kobayashike-17
下り便が下ってくる様子


モノレールには時刻表もあるが予約が必要で(原則1時間前まで)、11:50の便に予約してあった。
実はその2便前の10:30くらいに合わせて出てきたんだが、五日市街道(睦橋通り)の睦橋手前が大渋滞。そのあたりからいろいろ行動に狂いが生じていたわけだが、それは次回のお話


20220811 kobayashike-18

20220811 kobayashike-19
“車窓”からの眺め


モノレール線は全長およそ450mで、上り13分・下り10分。車体は運転手を除いて8人乗り。
コースは終始急斜面(最大傾斜は43°)で、はっきりGが感じられるほど。


20220811 kobayashike-20


小林家住宅駅というのかな? 到着駅の目の前に立派な茅葺き屋根の住宅が姿を現す。


20220811 kobayashike-21


――重要文化財小林家住宅とは、東京都内陸部で唯一の村「檜原村」の標高約750mの尾根上に建つ山岳民家です。建物は、その構造形式や部材の調査結果等から推測するに18世紀前半頃に建てられたものと見られています。山間にありながら、比較的質が良く、改変も少ないこともあり、東京都から山梨県へかけての民家の関連を知ることのできる貴重な遺例であるとして、昭和53年に重要文化財に指定されました。そして平成23年からおよそ3年にもわたる保存修理工事を経て、創建当時の姿へと復原されました。小林家住宅HPより)


20220811 kobayashike-22


しばし悠久の時の流れを堪能。


20220811 kobayashike-23

20220811 kobayashike-24

20220811 kobayashike-25

20220811 kobayashike-26

20220811 kobayashike-27

20220811 kobayashike-28


もとは馬小屋・穀物置であったところに飲み物の無人販売所がつくられている。
じゃがいもとみょうが、すず竹で編んだ籠も並び、小さな小さなマーケットの様相を呈している。


20220811 kobayashike-29

20220811 kobayashike-33


ペットボトルのお茶がなんだかぜいたく品のように感じられる。


20220811 kobayashike-30


いまでこそモノレールなど使わないと上ってこれない“秘境”だが、昔は3本の尾根道の交わる交通の要衝だったらしい。
道端には古い石碑が。


20220811 kobayashike-31


下りのモノレールの時刻まで少し間があって、縁側でぼーっと。
蝉の声が岩にしみ入るような、閑な時間。


20220811 kobayashike-32


[DATA]
小林家住宅
東京都西多摩郡檜原村4994
https://kobayashike.tokyo/





[Today's recommendation]

wachat220811-11.jpg




https://youtu.be/XN3QPVcExZ8


20220811 kobayashike-34
次号予告


新旧武蔵野の交わる… 【三上さんちの焼きだんご】

2021.04.16

 昨日で今月分の仕事はおそらく完全に終わり、開放感マックスな朝、自転車でどこまでも行けそうな気がする。
府中方面に気になる案件がある。
南に向かってすぐ別の案件を思い出す。ググる。慌てて北ヘ。

ググッたのは自分のブログで、クマガイソウの開花時期を調べた。
3年前に所沢の多聞院に見に行ってブログ記事にしている。記事の日付を調べたら4月7日。クマガイソウはキンラン・ギンランのあとと思い込んで油断していた。


210416 mikamisan-21
正面の竹林にクマガイソウの群生地がある


目的地は去年偶然見つけた所沢市日比田の道端で、個人宅だが多聞院よりワイルドで自生地に近い環境と思われる。所沢市の景観資源にも指定されている(とことこ景観資源179番)。


210416 mikamisan-22


行ってみると、↑↑このような状況。花が終わったというより開花株そのものがなさそう。
上のリンク先によると50~60年も維持されている生育地らしいが、何らかの環境変化があって株自体が弱ってきているのかもしれない。去年より勢いがないようにも見え、少し気がかり。


210416 mikamisan-25


気を取り直して、お隣へ。
やはり去年見つけたおだんご屋さん「三上さんちの焼きだんご」。
コロナ禍で徹底して人のいない田舎道をポタリングしていて、いろいろ発見があった。コロナの功罪の功の部分。


210416 mikamisan-24
左の小屋にいすがあるのでイートインスペースかも


9時40分で営業中。
看板には10:00~4:00と書いてあるので、ラッキー。花は見られなかったが、これでプラマイゼロということにしよう。


210416 mikamisan-26


普通の焼きだんごとピリ辛焼きだんごを1本ずつ。
「辛さはどうしましょう?」とおかあさん。
辛さは3段階 (⌒∇⌒)
無難なところで2辛に。


210416 mikamisan-33
チゴユリの群生(下新井)


下新井の緑地へ。


210416 mikamisan-29


公園に整備されていたと思ったが、行ってみると立派なバーベキュー&キャンプ場。


210416 mikamisan-28210416 mikamisan-30


無人のキャンプ場のベンチテーブルで1人だんごをほお張るの図… では寂しさが漂いかねないので、えー、気を取り直して…
武蔵野の雑木林が残る豊かな自然に囲まれて郷土の味に舌鼓… (;^_^A


210416 mikamisan-31


「三上さんちの焼きだんご」は話題のところざわサクラタウン/角川武蔵野ミュージアムからも程近い。
サクラタウンには遠方から訪れる人も多いと思うが、せっかくなら昔ながらの武蔵野の自然や文化に触れてみては…? というコース提案でもありました。


210416 mikamisan-32


[DATA]
三上さんちの焼きだんご
埼玉県所沢市日比田536





[Today's recommendation]

wachat210416-1.jpg




https://youtu.be/d2FMGRfGEHg



210416 mikamisan-35
追加:多聞院のクマガイソウ


懐かしい日本家屋で… 【百才 OFF/DO COFFEE】

2021.04.03

 「百才(ももとせ)」のスタンドコーヒー「OFF/DO COFFEE(オフドウ珈琲)」が本日再開されるというので行ってみた。
「百才」は東村山駅東口から府中街道沿いに秋津方面へ500mほど行ったところにある古民家リノベーション型文化複合スペース。


210331 momotose-27


母屋と離れとその間の庭で構成され、2019年5月のオープン時点で母屋が築66年、離れが築33年で、合わせるとまもなく100年ということから名づけられた。
「OFF/DO COFFEE」のネーミングは隣にある天王森不動尊にちなむ。


210331 momotose-28


母屋の座敷の間を利用したコミュニティスペースを核に、そのうしろにアトリエ&ギャラリー「紙と青」、そしてかまどがあったと思われる位置に「OFF/DO COFFEE」がある。
2階建ての離れ「木づつみのえん」は1階がシェアキッチン、2階がショールーム&ショップとなっている。


210331 momotose-30


ちなみに僕がいま使っているリュックは「紙と青」企画展でオーダーしたイッピンものである。


210331 momotose-31


注文はOFF/DOコーヒーとほろにがホットレモネード。


210331 momotose-32


「母屋か庭のお好きな席でお待ちください」
勝手口で注文して茶の間や縁側でいただくというイメージだ。


210331 momotose-21


今月のOFF/DOコーヒーは、エチオピアのイルガチェフという「ちょっと珍しいコーヒー」(スタッフさん)。


210331 momotose-23


ほどよい苦味で深みのある濃厚な味。酸味は思ったほど強くない。


210331 momotose-25


僕らの座っていた縁側の席は、特に開放的で気持ちいい。
われわれ世代には懐かしくもあり、早くも夏の夕方なんかのイメージが湧いてくる。


210331 momotose-37210331 momotose-38


市内のクラフトビール「Distant Shores Brewing(DSB)」を扱っているとのこと。
それって縁側でも庭でも、最高すぎ❣


210331 momotose-41210331 momotose-42


「OFF/DO COFFEE」の営業は土日12:00~18:00。
“ゆっくりゆっくりリスタートしますので、お気軽に遊びに来てくださいね”(Facebook)

(つづく)


210331 momotose-11210331 momotose-12


[DATA]
百才(ももとせ)OFF/DO COFFEE(オフドウ珈琲)
東京都東村山市久米川町4-46-1
http://momotose100.jp/
https://www.facebook.com/momotose.1oo/
https://www.instagram.com/momotose100/





[Today's recommendation]

wachat210403-1.jpg




https://youtu.be/e6pEIHtffqQ



210331 katakuri
カタクリ / さやま花多来里の郷(瑞穂町)


地域の歴史と誇りを伝える 【清水屋】

2020.12.11

 散歩で東村山第2号踏切から諏訪神社の先を下って前川を渡り、正福寺通りの北山公園へ下る十字路を反対に折れ、弁天池公園裏手から大善院の前を抜けてバス通りへ。

「ちょっと清水屋さんに寄っていく」と相方。
明日のコーヒー請けを見繕うと。
毎朝のコーヒーに和菓子を合わせるのが秋冬シーズンのトレンドらしい。わが家的に。


20201211 shimizuya-20


西口バス通りの和菓子店「清水屋」は、お店自体オープンな感じで入りやすいのと、イベント出店も多いので、これまでちゃんと記事にしたことはなかったが実はいろんなシーンで利用させてもらっているインスタ投稿ブログ記事を参照ください)


20201211 shimizuya-33


映画『あん』のレシピを再現したという“東村山塩どら”など、いろいろ銘菓を取りそろえるが、今日の気分はドラヤキよりモナカ。


20201211 shimizuya-31


千体地蔵最中は、お店のイチオシ商品。
真四角のフォルムに求肥入りの個性派もなかで、東村山市の食の地域ブランド「里に八国」認定商品である。


20201211 shimizuya-2320201211 shimizuya-24


もう1品、季節の和菓子部門から、おさつ饅頭。
東村山産のサツマイモ使用とのこと。


20201211 shimizuya-2920201211 shimizuya-27
20201211 shimizuya-25
国宝正福寺地蔵堂(下)

20201211 shimizuya-26
正福寺参道


千体地蔵とは近くの正福寺地蔵堂に祀られた地蔵群で、「都内唯一の国宝建造物『正福寺千体地蔵堂』郷土の歴史にちなみ、小倉あんとぎゅうひ餅を使用した最中を心を込めて創製致しました」お店HP


20201211 shimizuya-35


「清水屋」は正福寺参道入り口近くに位置する、いわば門前の茶屋。
いま使えるかどうかわからないがイートインスペースも備える。


20201211 shimizuya-2120201211 shimizuya-22


“門前の茶屋”は自分の中で急浮上しているキーワード。
研究テーマというものは上から降ってくるという。3回重なって、意識的にアプローチするようになる。


20201211 shimizuya-34


茶屋めぐりをしたいところだが、この状況ではなかなか。
せめて季節ごとのお菓子を楽しみたいものだ。


20201211 shimizuya-32


[DATA]
清水屋
東京都東村山市野口町2-4-1





[Today's recommendation]

wachat20201211.jpg




https://youtu.be/ihx5LCF1yJY


農村を巡り、体感するツーリズムとは

2020.11.22

 1週間前に所沢の三ヶ島地区に自転車で行ったとき、景色のいい場所では自転車を押して歩いた。武蔵野台地の農村風景を肌で感じられるように。
そうなると自転車が邪魔くさい。両手が不自由で、いまひとつ開放感に欠ける。
自転車なしで来てみようか… となったのである。


20201123 sayama-36


2週間前に狭山湖・多摩湖を徒歩で一周したとき、西武球場前駅を出発して狭山湖堰堤に上り、外周道路でなくまず三ヶ島の農村地域に下りている。そのまま北上して西武池袋線の駅までなら、歩けない距離ではない。
このあたりは東西にはいろいろルートを考えるが、南北という発想がなかった。


sayamagaoka-sayamako-11.jpg
© OpenStreetMap contributors


テーマは農村なので、ゴールが駅前の商店街では興ざめっぽい。前述のコースを逆にたどることにした。
電車で西武池袋線狭山ヶ丘駅へ。


20201123 sayama-11


事前にざっと測距したところ、西武球場前駅まで8kmほど。
2週間前の半分以下なので楽勝と思われる。


20201123 sayama-1220201123 sayama-13
トコロード 和ケ原商店街

20201123 sayama-14
所商通り入口交差点

20201123 sayama-1520201123 sayama-16-3
三ヶ島文教通りを越えて慈眼庵へ

20201123 sayama-17
「トトロのふるさと基金 クロスケの家」のある森

20201123 sayama-18
砂川堀

20201123 sayama-19
砂川堀右岸の茶畑

20201123 sayama-20
三ヶ島稲荷神社


このあたりまで来ると駅や商業施設からかなり離れるので地元の人以外に見かけない印象だったが、最近は様子が変わってきているように思える。リュックを背負って歩いているようなグループとよく出会う。
都会の喧騒を離れ、田舎を巡って自然や文化に触れたり農業体験をしたりする、新しい形の体験型ツアーがひそかに人気らしい。そのような人たちなのではないかと相方は言う。


sayamagaoka-sayamako-12.jpg
© OpenStreetMap contributors


――アグリツーリズムとは、都市居住者などが農場や農村で休暇・余暇を過ごすこと。日本では一般にグリーンツーリズムと呼ばれる。~ ヨーロッパが発祥地で、アグリツーリズモ(伊)、ルーラルツーリズム(英)ともいう。(Wikipedia)

“テーマは農村”とはそういう意味であり、狭山茶の一大生産地のこのあたりなら製茶所の営むカフェでお茶をいただいたり、地域の食文化である焼きだんごを食べたり。知らず知らず自分も立派なアグリツーリストなんじゃないか… と。


20200705 wadaen-23-220201115 murataya-34180522 shinmeianjingoro-31-2
ワタクシ的アグリツーリズモ


県道179号所沢青梅線を過ぎ東川を越えると丘陵地帯に入る。
2週間前のコースを逆にたどる形。


20201123 sayama-2220201123 sayama-21
三ヶ島八幡神社

20201123 sayama-23
20201123 sayama-2420201123 sayama-25
狭山丘陵北麓

20201123 sayama-2620201123 sayama-28
20201123 sayama-27
狭山湖

20201123 sayama-29
狭山不動寺

20201123 sayama-31
山口観音金乗院


長くなってしまったので、次回へつづく 「(^^; )


20201123 sayama-32
石灯籠の中に何かいる!?



[Today's recommendation]

20201123 sayama-3420201123 sayama-35




https://youtu.be/5iVRSoGt5j8



20201123 sayama-38
次号予告… って、またまた…!?


新緑の武蔵野にて

2020.05.02

 前記事は1年前の東北旅行のとある一日をまとめたもので、行った気になってまた旅行できる日のために我慢するモチベーションとしたい… と書いているが、どうだろう。
旅行行きたくてしょうがないんですけど(←自縄自縛 ( ̄ω ̄;)

東北は無理だけど、近場ならいいんじゃない?
…と考えたわけじゃないが、多摩地区にも新緑の美しいスポットはたくさんある。

ということで、当ブログの過去記事から新緑や水辺の風景をピックアップしてみた。

桜のころから新緑へと季節は移ろっても、状況はなお厳しさを増している。
近場でもやっぱり実際訪れるのは無理。
梅雨のころ、わずかでも光は見えているだろうか…?


20200502 tama-21
浅間山 / 府中市


20200502 tama-27
小金井公園 / 小金井市


20200502 tama-23
日立製作所中央研究所 / 国分寺市


20200502 tama-20
玉川上水 / 小平市


20200502 tama-26
ママ下湧水 / 国立市


20200502 tama-31
昭和記念公園 / 立川市


20200502 tama-28
多摩川 / 青梅市


いちおう食べ物ブログのつもりなので各記事で食べたものの画像を貼ってみた。
晴れやかな雰囲気が漂うというのは気のせいかなぁ…。


20200502 tama-36
記事はこちら


20200502 tama-17
記事はこちら


20200502 tama-32
記事はこちら


20200502 tama-19
記事はこちら


20200502 tama-33
記事はこちら


20200502 tama-34
記事はこちら


20200502 tama-35
記事はこちら



[Today's recommendation]

wachat20200502.jpg




https://youtu.be/Eo7Sy2ELFT0


原色甲殻類図鑑―クリガニ

2020.04.21

 丸1週間仕事をしていないワタクシです ( ̄ω ̄;) ウーム…

だいたいそういうサイクルになっていてそれは毎月変わらないが、いつもなら遠出してラーメン食べるとか街に出て古本屋のぞくとか羽を伸ばす期間となっているはずのところ、ラーメンもない古本もない。仕事がないのがこれほどつらいとは…。

ぼうぜんと自転車をこぎ、所沢市南永井の広大な畑の真ん中で揚げ雲雀を眺めているのであった。
こんなところまでコロナは来ないだろう。


20200421 lark-11-2
揚げ雲雀(笑)


ちなみに揚げ雲雀という字ヅラからFried Larkなる食べ物を思い浮かべる人が一定数いるようだが、これはヒバリのディスプレイ行動の高く飛び上がりそのままホバリングしながらさえずり続ける様子を表す言葉で、凧揚げ、国旗掲揚と同じ用法。英語ではThe Lark Ascending(というジョージ・メレディスの詩がある)。ヒバリを揚げて食す行為は鳥獣保護管理法違反に当たり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる。




https://youtu.be/IOWN5fQnzGk


家に帰って近所の「デポー東村山店」におつかい。
牛乳、コーヒー豆、あと好きなもの。
こちらは鮮魚コーナーが充実している。充実しているというか、変なものが入荷する。クロソイ、アカサバ、シロガイ、イタヤガイ、ギバサ、カメノテ…。


20200421 kurigani-11


本日はクリガニが5匹ほど並んでいる。イキがよさそうなのでつついてみるとゾワゾワとうごめく。
550円の30%引き。これは買うしかないでしょう。


20200421 kurigani-13


クリガニ Telmessus cheiragonus;甲殻綱十脚目短尾下目クリガニ科クリガニ属


20200421 kurigani-12


――ケガニに似るが、甲の両側が横に尖り、甲の形が五角形に近い。額角は台形で小さな歯状突起が4個あるが、4個の歯の大きさはほぼ同じなのがトゲクリガニとの区別点の一つともされる。しかし実際には変異もあるため、むしろ産地から判断する方がわかり易い。朝鮮半島東岸、北海道東部からカリフォルニア州沿岸まで分布し、ケガニよりも浅い海域に生息する。外見も大きさもケガニに似て、利用法もケガニに準ずる。(Wikipedia)


20200421 kurigani-14


塩ゆでにして、早めの晩酌に。


20200421 kurigani-15


宴会や旅行の自粛で魚介類が在庫過多、値崩れを起こしているという。
まさにwin-winの反対lose-loseな現状。


20200421 kurigani-16


旅行には行けないが、まだ明るいうちからビールを開けてぜいたくな食材。ちょっとしたハレの気分を味わえる。
1杯のカニを2人でちまちまほじくるくらいでも満足は得られるのだ。
それに、旅館でこれほどおいしいカニは出てこないだろう。


20200421 kurigani-17



[Today's recommendation]

wachat20200421.jpg




https://youtu.be/0sYTOyB1KQ0



20200421 kurigani-18


完璧な武蔵野スタイル! 【田舎うどん 古奈家】

2020.02.17

 新青梅街道・三光院西交差点のうどん屋「古奈家」は、自分的には五分五分のお店である。
入れるか入れないか、五分五分。

人気店なので、混むのが苦手な自分は遅い時間に行く。
すると、「うどん、終わっちゃいましたー」となってる確率が50%。人気店なので。

一応、昼の営業時間は2時までとなっているが、1時半を過ぎるとあやしくなる。
つい3週間前も終わっちゃいました宣言されてる。来店時間は13:33だった。


20200217 konaya-11


本日は13:27と、なかなか微妙な時刻に到着。混んでるかもしれないし、あるいは終わっちゃってるかもしれないし… という二重の意味で、ビミョー。
だが店の前の駐車場には1台しか止まっていないし、銘木看板は“営業中”だし、今日はツキのある回のようだ。


20200217 konaya-12


うどんで「こなや」といえば巣鴨のカレーうどんが有名だが、あちら様とは関係ございません。たぶん。
だいいち字が違う。あっちの「古奈屋」に対し、こっちは「古奈家」と、家系である。


20200217 konaya-13


やれやれ… と安心して油断していると、↓↓どうよ、この品書きの店名… (-ω-;) ウーム


20200217 konaya-15


この不統一状態は少なくとも2年9カ月、修正されることなく連綿と続いてきた。
のれんとスタンド看板は「古奈家」、メニュースタンドは「古奈屋」という表記は、前報の時点とまったく変わっていない。
じっと写真を眺めていると揺るぎない自信のようなものすら感じられ、こちらが何か重大な見落としをしているような気にさせられるんだが、どうだろう…?

まあ、テキトーというかユルイというか、そういうおおらかなの嫌いじゃないからいいけど(←むしろ楽しんでる ( ̄▽ ̄)δ)。


20200217 konaya-14


そして前報の写真と比べていただいた方はお気づきかもしれないが、品書きは一字一句違わない。店名が古奈屋のままなら、値段もそのまま。
つまり、少なくとも2年9カ月、価格据え置き。税込み表示なので実質値下げなのである。
店名表記はどっちでもいいけど、そういう企業努力には頭が下がります。


20200217 konaya-19


注文は田舎うどん(野菜天ぷら2品付き)650円。
注文ごとにうどんをゆで釜に投入し天ぷらを揚げ始めるという、正真正銘のゆでたて・揚げたてシステムである。


20200217 konaya-16


うどんは太さ不ぞろいで強くよじれ、耳ものってくる。
汁は肉汁がデフォルト。
天ぷらは長ネギ2個とジャガイモ。ほかに天かすも。
糧(かて)にゆでた大根と小松菜、薬味に刻みネギとおろしショウガ、卓上にはゴマすり器。
…と、武蔵野うどん好きの要求項目を完璧に満たす内容である。


20200217 konaya-17


でもこのあたりのうどんとしては細めでやや平たく、それがツルッとした特徴的なのど越しを生んでいる。豚バラ&かつおだしの汁とよく絡んでバランスよくおいしいうどんである。


20200217 konaya-18


それほど古いお店ではないと思うが、昔の農家の土間を連想させる大きい厨房など、まさに田舎的要素がいっぱいの店内。家族経営の気持ちよい接客。
心のこもったたべものと、それをおいしくいただける条件の整ったハコと。


20200217 konaya-20


[DATA]
田舎うどん 古奈家
東京都東大和市清水4-1107





[Today's recommendation]

wachat20200217-22.jpg




https://youtu.be/UT8Wwohbdqc



20200217 konaya-31
東村山中央公園


Latest Articles
トーホクの車窓から 【駅弁屋 旨囲門 ecute大宮】 May 28, 2023
80’s tasted 吉祥寺ブランド 【レモンドロップ 本店】 May 27, 2023
価値観の混迷する時代に 【天下一品 吉祥寺店】 May 26, 2023
衰え問題と中盛り問題と… 【ラーメンショップ YAMANAKA】 May 25, 2023
ちゃちゃっとクラシックコンサート!(後編) 【NHKホール】 May 23, 2023
ちゃちゃっとクラシックコンサート!(前編) 【パークス代々木 野外ステージ前店】 May 22, 2023
ポストコロナのカオス 【昇龍】 May 21, 2023
国際博物館の日 【国立科学博物館】 May 19, 2023
吉祥寺の隠れ家料理店 【うな鐡】 May 18, 2023
昭和ラビリンスな 【三鷹大勝軒】 May 16, 2023
自然の造形美と信仰と 【妙義神社】 May 15, 2023
観光ハイな人々 【道の駅みょうぎ】 May 14, 2023
Ranking
          
          
Category
Category-2