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諸病平癒のパワースポット 【行田八幡神社】

2022.10.30

 前記事の続きで、行田市郷土博物館を出てぶらぶら。

博物館のジオラマで見た城下町の町割を思い浮かべ、地図を見ながら歩き始めたが、最初の目印の信号までがやけに遠い。博物館でもらった何枚かの地図のうち僕の見ていたものは極端に縮尺が小さかったのだ。


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水城公園。石田三成の忍城水攻めを見る思い?

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佐間天神社

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高源寺

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清善寺


気になったお寺さんと2ブロックほど先のお寺さんを見誤り、普通に歩けば800mで行く行田八幡神社まで2.8kmも費やしてしまった。
観光コースから外れているので、当然ひっそりしている。


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八幡神社の参道である八幡通りに入ると、急にひと気が増えた。


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八幡神社駐車場はひっきりなしに車が出入りし、境内も賑わっている。
七五三ということもあるだろうが、いまどきこれほど活性化されている感じのお参り風景というのもなかなか見ないかもしれない。


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“かんの虫・夜なき・ひきつけ 虫封”の看板。


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――行田八幡神社は、「封じの宮」と称され、子供の夜泣きやかんの虫を封じる虫封じをはじめ、癌の病、難病や悪癖の封じ、お年寄りのぼけ封じなどの封じ祈願が秘法として継承されています。行田市観光NAVI


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瘡守稲荷社(左)、目の神社(右)

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なで桃(左)、医薬の祖神(右)


境内には、おでき・吹き出物・湿疹の神“瘡守(かさもリ)稲荷社”、眼病の神“目の神社”、延命長寿・病魔退散・厄災消除のパワースポットとして人気の“なで桃”“医薬の祖神(おやがみ)など、健康にまつわる神々が祀られている。


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またこの神社は、いち早く花手水を始めたことで知られる。

――2020年春は自粛生活が続くなど苦しい時期でしたが、そうした時にも「参拝に訪れる方々に癒しを提供したい」という思いから、同年4月より行田八幡神社で花手水が始まりました。行田市観光NAVI

いまでは地域全体の商店や民家の軒先を花手水で飾る“行田花手水week”が毎月1~14日(11月と1月は15~末日)の期間限定で開催されている。
この日は期間外だったが、それでも参道のあちこちに花手水が飾られていた。


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時刻は1時を回って、腹が、減った……

(つづく)


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次号予告


[DATA]
行田八幡神社
埼玉県行田市行田16-23
https://www.gyodahachiman.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/5YeAmOCBpMc


希少植物の宝庫 ――野川公園自然観察園

2022.04.17

 昨日に続いて自転車でちょい遠出。
漠然と、(しばらく行ってない)調布にでも行ってみようかな… という感じ。

天文台通りを南下している途中、野川の崖線下にカタクリの自生地があったことを思い出した。
もちろんカタクリの時期はとっくに終わっているが、ほかにも見るべき植物があったような気がする。
ICUの下あたりだったような気がする。

戻る形になるが、ICUを回り込むように崖線下に下りると、そこは武蔵野公園と野川公園の境目の、よく通る場所だった。
さっき思い出したのはここではなかったが、ここはここで見ておきたいものがある。


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2年前、Instagramにオドリコソウの写真を上げたとき、“東京で見られる場所を2カ所しか知らない”と書いている。
その一つがここ。


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ちょうどタイミングもよさそうだしオドリコソウでも見ていくか… とちょっと寄り道のつもりが……


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オドリコソウは園外にはみ出すほどの大群落を形成している。


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ほかにさまざまな希少な植物が花の見ごろを迎えている。


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時を忘れて写真を撮りまくってしまった(iPhoneだけど)。


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左上から、オドリコソウ、マルバスミレ、ホタルカズラ、イチリンソウ、ニリンソウ、ジュウニヒトエ、ラショウモンカズラ、カントウタンポポ、サクラソウ、ホウチャクソウ、ヤマブキソウ


気がつけば1時近く。
腹が、減った……

(つづく)


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[DATA]
野川公園自然観察園
東京都小金井市東町1-6
https://musashinoparks.com/kouen/nogawa/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/JcysRctkyt8


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次号予告


売り切れ御免の荻窪名物 【高橋の酒まんじゅう】

2018.11.21

前記事の続き)

腹が減っているときに甘いものを見たり思い浮かべたりすると無性に食べたくなる。
これまで、甘いものが嫌いなわけではないが、わざわざ食べるということはなかったので、嗜好が変わったのかも。
酒量は変わらないので、大酒飲みのスイーツ男子と。なんという美しくない響き… ┐( -"-)┌ フウ…

五日市街道吉祥寺東町あたりを走っていて、いきなり「高橋の酒まんじゅう」が食べたくなった。
1時近かったので、(時間的に)微妙… と思いつつも荻窪へ。


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1時24分到着。
お店の外に、外観写真を撮っている若い女性… というくらいの人気店。


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商品は酒まんじゅうオンリー。
受け渡し用の間口しかないごくごく狭い店内では、ショーケースの上に5個入りのビニールパックが載っている。
長女が旅行中なので5個では多い。

「何個から買えますか?」と聞くと、「1個からでも大丈夫ですよ」とおばさま。
「3個お願いします」
「お包みしますのでお待ちください」
と、おばさまは目の前の5個パックを手に奥へ。


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年配女性が入ってきた。
僕の包みを持って出てきたおばさまがおばあさんに、
「すみません、2個しか残ってないんです…」
えー!? さっきのは最後の5個だったのね… という光景が、この時間帯は毎日繰り広げられる。


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お店を出ると、入れ違いにさっき写真を撮っていた女性が入っていった。
まだ買ってなかったのか…
1個分けてあげればよかったな… と、ずっとあとになって思った。


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[DATA]
高橋の酒まんじゅう
東京都杉並区天沼3-1-9





[Today's recommendation]


https://youtu.be/ScZoQRzumpA



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◆ 猫写真はこちら その1 その2





 野生ランの名花2種

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アマクサコラン(天草小蘭、Cymbidium koran
ヘツカラン(辺塚蘭、Cymbidium dayanum



日本には75属230種のラン科植物がある。
観賞価値の高いものが多く、エビネ属(Calanthe)、セッコク属(Dendrobium)、シュンラン属(Cymbidium)など、古くから盛んに栽培されている。一方、乱獲により野生絶滅状態の種も少なくない。
アマクサコラン(天草小蘭、Cymbidium koran)、ヘツカラン(辺塚蘭、Cymbidium dayanum)は、ともに九州の一部の地域に自生する。
(撮影して1カ月以上も掲載を忘れていた。時期がずれたが、貴重な花なのでとりあえずここに貼り、ころあいを見て正しい日付(10/11)に移動予定)


旬魚と香草のであいもの 【ダイヤ寿司】

2017.04.30

 妻が「お昼どうする?」と聞いてきて、わしが答える前に「すしがいいの」と長女。またかよ…(笑)。
しかも妻は「おとうさんのお給料出たばっかりだからちょうどいいかもね」とか、とんでもないこと言ってるし。


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昼のすし屋は、とりあえずランチサービスのあるところしか考えない。昼とはいえ、すし屋では板さんとのコミュニケーションが欠かせない気がするが、ランチメニューを頼んでおく分にはそれ免除というふうに勝手に理解しているからだ。コミュニケーションが嫌というわけじゃないが、昼間からというのはちょっと気が重い。
しかしこのあたりで日曜日もランチをやっているすし屋は限られる。僕の知る限り、東村山市内では4軒。そのうちの一つが、市内でも屈指の人気店「ダイヤ寿司」だ。


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新青梅街道に面したお店だが、入ってみれば驚くほどの快適空間が用意されている。
1階カウンターはさすがに気が引けるので2階に上がらせてもらう。見習いだろうか、前に来たときには見なかった若い板さんが注文をとりに来た。


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次女がちらしセットで、ほかの3人がにぎりセット(ともに1000円+税)。
BGMはBill Evans & Jim Hall『Undercurrent』


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まずバラちらしが配膳される。
「スズキとマトウダイとカンパチ、炙りはタチウオです」との説明。
ほかにマグロ、エビ、玉子、シイタケ、タケノコ、ニンジン、でんぶ… と、豪華かつ彩りもよい。
ちらしと一緒にサラダ・お新香が提供され、にぎりができるまで少し間が空くのでわれわれはサラダをゆっくりいただく。


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このサラダが鮮烈。野菜の上にタコやイカ、シメた魚などの細切れがちりばめられている。すし種の端切れだと思われるが、端切れとはいえすし種に変わりはない。
そして特筆すべきはハーブ。“魚のハーブ”といわれるディルだが、フレッシュでこういう使い方をするのか、と感嘆する。


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「セルフィーユ、ルッコラ、もちろんディル、その他もろもろ、とてもおいしい有機野菜を作っている茨城のシモタ農芸から届きます」と二代目が教えてくれる。この人はハーブのブログを開設しているほどの達人なのであった。
野菜、ハーブ、魚介を、みそベースのドレッシングが絶妙にまとめる。


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にぎりセットのすし一式


にぎりは少しずつ、にぎりたての提供で、まずマグロ、ヒラマサ、エビ、スズキの4貫。


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1000円のランチでヒラマサは驚きだ。しかも五島列島の漁港直送である。
マグロは漬けなのにとてもやわらかく、口いっぱいにおいしさが広がる。


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続いてタチウオの炙り、玉子、イクラ。
タチウオは香ばしく、鮮度抜群でまったく臭みがない。


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最後に巻き物で、具はイナダのニンニク風味みそ仕立てのなめろうと、これもひと仕事施してある。
お椀はカワハギのアラのみそ汁。
食後のコーヒーが付く。


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ランチで鮮度抜群の多彩な魚種をいただける。こういうのはちょっとない。しかもサラダ一つとってもランチのレベルを軽く超えている。
僕らが最初の客だったが、帰るときには1階カウンターがすっかり埋まっていた。その人気ぶりもうなずける。


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[DATA]
ダイヤ寿司
東京都東村山市栄町1-16
https://daiyazushi.jimdo.com/






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https://youtu.be/qVhvRVYksvU


マスター謹製しょうゆラーメン 【たいほう】

2017.02.25

 ここの店主はヒゲをたくわえた紳士風で、ラーメン屋のおやじというより完全に昭和の喫茶店のマスター的である。
マスターには何名かお目にかかっているが(東村山「すぱいす」、国分寺「とんかつ新和」ほか)、なかでもこちらのマスターは特別マスター然としている。


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Aセット(正油ラーメン+半チャーハン)850円をオーダー。


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マスターなだけあって常連とのトークが軽妙である。インテリジェンスに富んでいる。
その紳士的マスターが中華鍋をガコンガコン振り回すからギョッとさせられる。
仕事はていねいで、チャーハンをしっかり炒めている姿は、やっぱり完全にラーメン屋のおやじなのであった。


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正油ラーメンは鶏ガラベースに豚っぽいコクを感じるスープで、豚骨かチャーシューの煮汁由来と推定。
チャーシュー、メンマ、モヤシ、海苔に薬味。厚手のチャーシューはしっかり歯応えが残るが、硬すぎず、脂身も気にならない。
薬味はネギとカイワレを合わせてある、と思ったがそれにしては細く繊細なのでもしかしたらブロッコリースプラウトかもしれない。


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半チャーハンの具はチャーシュー、卵、コーン。
僕はチャーハンの具にチャーシュー、卵、ナルト以外が使われることをあまり好まないのだが、このコーン入りチャーハンはおいしい。
チャーシューの存在感がしっかりしているからだと思った。

喫茶店の軽食的というより、やっぱり完全にラーメン屋のおいしいラーメン&チャーハンなのであった。


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[DATA]
たいほう
東京都練馬区関町北4-32-31







https://www.youtube.com/watch?v=OfMFDuE_szc


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