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こんなときこそちょっと贅沢 【葉月】

2020.12.09

 いまさら言うことでもないが、外食の機会が激減している。テイクアウトを含めてもコロナ以前の半分もないかもしれない。
という人も少なくないと思うが、まさに飲食店の苦境が伝えられるゆえんである。


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回数が半分なら値段を倍払っても支出は変わらないのではないか?
そもそもランチ利用しかしないのでたかが知れているが、事実、少々単価が上がっても気にならなくなった。


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で、一度は食べてみたい… というかお目にかかりたいと思っていたメニュー。
東村山本町の日本料理店「葉月」の“彩り手開き御膳”1300円。
この御膳のメインであるところの重箱は、ちょっと変わっているらしいのだ。


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注文から17分。
客は僕らだけで、もう1品は天丼だから、この手開き御膳にそれ相応の手数を要するということがその時間に表れていると思う。
配膳された姿がこれ↓↓


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パッと見は三段重のような外形だが、継ぎ目がない。
「開け方、わかります?」と板さん。
「えーと、写真では見たことあるんですけど…」と、探ってみても可動部というか取っ掛かりが見つからない。


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板さんはおもむろに上の天ぷらのお膳を外し、パタンパタンと。
上に載ったお膳がふたとストッパーを兼ねているのだ。


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開くと三段の小箱が姿を表すという開閉式野点弁当道具風の容器なのである。


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全体像

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上から


一の重は先付けと焼き物。はじかみ、日本海もずく、三つ葉とささみのあえ物、はす、玉子焼き、鰆西京焼き?
二の重はお造り。まぐろと鯛の皮霜づくり。
三の重は煮物。白菜のロール煮で、中はまぐろのアラかな?
天ぷらは、えび、いか、なす、かぼちゃ。


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それに具だくさんの茶わん蒸し、香の物、みそ汁、ご飯、デザート(自家製ゆずシャーベット)で、上記お値段。
銀座の料亭仕込みという素晴らしい料理をこの価格でいただけるという、実は超オトクなセットであった。


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天丼も800円と格安!

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このお店では昨年一昨年と2シーズン続けて忘年会を兼ねてとらふぐコースをいただいている。


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今シーズンは夜は厳しい状況と言わざるを得ないが、ランチでもぜいたく感を味わえる。
こんなときだからこそおいしいものを。


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[DATA]
葉月
東京都東村山市本町2-24-4





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/H3cOesazx54



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今日の空


おうちでオクトーバー○○🍺 【ゼーホフ工房 東大和店】

2020.09.22

 この夏はビール消費量が非常に多かった。この夏、も…? ヾ(- -;)

彼岸を過ぎてようやく涼しくなり、まもなく10月。輝かしいビールの季節 (o_ _)o ドテッ

ともかく、トレンドワードのようなのだ。
“おうちでオクトーバーフェスト”

9月にではあるが、大手ビールメーカーによるそういう企画があったらしい。オンライン飲み会とイベントライブ配信を合体させたようなものだったらしい。なるほど… と思いました。
10月になったら個人的にやってみよう。
ただ飲むだけだけど。年中やってるけど… ヾ(- -;)


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ビールといえばソーセージ。
このあたりにはおいしいハム・ソーセージが買えるデリカテッセンが5~6店あるが、いちばん古くから利用させてもらっているのが「ゼーホフ工房 東大和店」。にもかかわらず最近、ずいぶんご無沙汰しちゃってるなぁ… と心に引っかかりがあったわけで。


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「ゼーホフ工房」の店舗は所沢けやき台、東大和、立川幸町団地の3カ所。


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この東大和店は、鷹の道沿いの「大和ショッピングセンター」内の精肉店「肉のはせなお」に併設されている。
本店は所沢だと思うが、パンフレットに載っている沿革を見ると“1990年ゼーホフ工房設立(東大和市)”とあるので、こちらが発祥のようだ。


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ドイツ製法による手づくりハム・ソーセージが売り。
――ドイツで修行を重ね、3年に1度開かれるソーセージのオリンピックと称される国際食肉職人協議会で国際チャンピオン賞を受賞しました。(HPより)


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久しぶりなのでお試しセット的なバラエティーパックを買う。
5種類のソーセージが2枚ずつ入って550円と格安。
あとレバーヴルスト。


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バラエティーパックの内容を聞くと、お肉屋のおばちゃんたちはちょっとアタフタ… となってパンフレットをもらったんだが、結局わかりません。
たぶんビアヴルストとビアシンケンと、あとはセサミ、ブラックオリーブ等、ビアなんちゃら…?
全部おいしかったです(笑)。


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着色料・増量材などはいっさい使用していない本物の味。
おうちでドイツ気分が味わえるかもよ。


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[DATA]
ゼーホフ工房 東大和店(肉のはせなお)
東京都東大和市清水4-941-3 大和ショッピングセンター
http://www.e-yamato.or.jp/yamatoji/modules/weblinks/singlelink.php?lid=136
http://www.seehof.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/omojlx7QpaY



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西の空


地元民の絶大な支持を集めるローカルファミレス 【ばんどう太郎 加須店】

2020.01.02

 毎年のことだが、1月2日は年始のあいさつに埼玉県北の相方の実家へ。
昼ごはんはだいたい途中のショッピングモール「モラージュ菖蒲」でとるが、いつもいつもSCのフードコートでは味気ないので、出発前にちょっと調べてみた。


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富士山・赤城山


味気ないと言いながら調べているのが「山田うどん」だったりして、どう違うのか? と首をひねる向きもあろうかとは思うが…。まあ、ローカル資本には中央大資本ほど抵抗を感じないというか。
どっちにしろ三が日に個人店が開いていることは、まず期待できないわけで。


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男体山・筑波山


で、思ったとおりすぐ見つかりました、“だうどん”。
国道125号のちょうどいい位置に、「山田うどん 大利根店」。


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道順を確認していると、ルート上のもっと便利な位置に「ばんどう太郎」がある。
これは北関東を車で走っているとよく見かけるロードサイド型ファミレスで、そのいかにも北関東的なアカ抜けない様子には妙に惹かれるところがあった。


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「山田うどん」はウチの近くにもいっぱいあるが、「ばんどう太郎」は自転車圏には存在しない。
ということで、目的地「ばんどう太郎 加須店」をスマホのナビに入力して出発。


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初「ばんどう太郎」。
僕は2つ大きな思い違いをしていた。

まず、すごく混んでいること。
11時17分到着でレジ前の順番待ちスペースには20人ほども群がっている。戸惑いつついちばん後ろっぽいおじさんの背後に並ぶと、「名前書いてきたほうがいいですよ」と、親切なおじさんが教えてくれた。
いかにも場慣れしていなさそうに映ったに違いない。

一応、書くだけ書いておこうと記名台に行ってみると、8人組があったりと大人数グループが多く、4組待ちと人数のわりには早そうなので、そのまま待つことにした。


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待っている間、メニューをチェック。
これがもう一点の思い違いだが、かなーり値が張る。せいろ750円以外に3桁の商品が見当たらないのだ。
「ものすごく高いんだけど、どうしよう…」と、相方に耳打ち。
「ファミレスはどこもこれくらいするよ」と相方。
「えー… てっきり『山田うどん』みたいなものと思ってた…」


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もうしょうがないや。お正月だし (-"- ;


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注文は、名物らしい坂東みそ煮込みうどん1150円と、(最安値ラインの)天ぷらそば1100円(ともに+税)。


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みそ煮込みうどんはでっかい鉄鍋に入って迫力満点、ボリュームたっぷり。


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赤みそ系田舎みそを使用し、味付けはかなり濃いめ。うどんはツルツルもちもち。
ハクサイ、ネギを主体に、カボチャ、ハス、サツマイモ、シイタケ、焼き豆腐、かまぼこ、卵、ミツバ… と、具だくさん。


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天ぷらそばは、小皿・小鉢の副菜なしの潔い単品勝負。


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潔いが力量不足は否めず、この値段ならせめてエビのしっぽが器からはみ出すくらいのサイズ感はほしいところ。メニュー写真のように。
エビ天2尾のほか、マイタケ天、シュンギク天という構成。


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お店を出るときには順番待ちはさらに膨れ上がり、入り口の外の風除室の外のアプローチの先の門の外にまで人があふれていた。
恐るべし、地元系ファミレス。


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浅間山(帰路)


[DATA]
ばんどう太郎 加須店
埼玉県加須市北大桑783-1
http://bandotaro.co.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/o7uMbA_sYow
坂東太郎は利根川の異名で“ヒノモト随一の大河”を意味する。欧州随一の大河はドナウ川


ごく普通のタンメンを求め… 【大黒楼】

2019.05.31

 タンメンが食べたいと、このところずっと思っていた。
タンメンは普通のごくありきたりのものでいい。

タンメンとは、まあ炒め野菜ののった塩味のラーメンである。
材料としては、ハクサイまたはキャベツとモヤシを主体に、少量のコマツナ、ニラ、ニンジン、キクラゲが彩りを添え、豚肉が適量。スープはごくあっさり塩味だが、炒め野菜が高エネルギーの油脂をまといコク味が付与されることから、決してライトな印象ではない。炒め油はゴマ油で、青臭さのマスキングと風味づけをも担う。技法としては中華鍋で強火で一気、野菜のアツアツかつシャキシャキ感が身上。
――というのが僕の考える普通のタンメン。


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そういうものが食べたいのであって、そこからの逸脱をあまり望まない。
たとえばチャーシューがのってくることがあるが、それは過剰であり、よけいなことをしてくれた… と。
そういう反応がタンメン熱の典型的症状の一つであろう。


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いかにもごく普通のタンメンが出てきそうな街の中華屋さん「大黒楼」。
西武多摩湖線一橋学園駅北口を出て踏切を渡り、西へ。
この街の東西のメインストリート、学園中央通りに「大黒楼」は面している。


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この通りの駅の東側はいまもそこそこ商店街っぽいが、西側はくしの歯欠け状態が進行している。そもそものバックグラウンドが一橋大学かどうかは知らないが、いまは商業地の要件は希薄のように感じられる。


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不思議なことに、遠巻きに反対側の歩道から眺めている分にはいかにも恐ろしげな印象だったが、近寄って暖簾をめくってみると案外フツウである。先客が2人もいるのも、この場合は心強い。


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店内は4人掛けテーブル3卓、カウンターは両端が物置き状態で、使用可領域は5~6人分。
奥のテーブルに着き、いちおう壁の品書きをチェックする。


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タンメンは500円と激安。むしろ期待できるんじゃないか?
入店時に入り口際のテーブルにちょうど運ばれてきたのがたぶんモヤシソバで、同じ500円のその品のごくシンプルなルックスが実によかったのである。


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年配のご主人1人体制かな。
注文から4分ほどと、アッという間にタンメンが出てきた。


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野菜はキャベツ、モヤシ、コマツナ、ニラ、ニンジン、キクラゲ… って、上に記した僕の考えるタンメンのお手本そのもの。
見た目は地味だが、僕はこの時点で大喜びしている。
ツルッとしたストレートな中細麺。
あー、うま。


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ちょっと前までごく普通の存在だったこういう中華屋さんは、いまや絶滅危惧種。
ごく普通のなんてことないタンメン、大丈夫か…?


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[DATA]
大黒楼
東京都小平市学園西町2-16-3



[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/UvU9qgP8aA4


55年守り続ける味 【アカシア 新宿本店】

2019.02.17

 新宿3丁目エリアは、駅南口~新南口エリアや渋谷などに比べインフラレベルの再構築が緩やかで、ランドマークの伊勢丹から細い街路に至るまで街の基本構造に大きな変化は見られない。路地裏には古い飲食店もたくさん残っており、ざっとピックアップしただけで若いころ入りいまだ健在というお店が20店を下らない。これをただ遠巻きに眺めていてよいものか。
昭和文化の息づく街、新宿3丁目。
さあ、というわけで――しゅつぼつ…


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このエリアで古くからあるお店といって真っ先に思い浮かぶのが「アカシア」。
1963年開業。アカシアといえばロールキャベツ。

――ロールキャベツシチューのお店として新宿にて開業する。以来、55年間同じ味を守り続けている。その一方で、自家製のハム・ソーセージ、ハヤシソース、極辛カレーなどオリジナルティーあふれる料理を作り出してきた。これからも「包む」料理の探求や新しい味を求めていく。お店HPより)


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日曜の12時半で覚悟はしていたが、10人以上の行列。一応並ぶことは並んでどうしようかと相談していると、意外に回転が速い。そのまま5~6分で席に通された。


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1階41席、2階24席。われわれは1階の奥側の4人テーブル。
以前は2人なら相席必至だったが、いまはそういうふうには見受けられない。1階ではフロアマネジャー風のおねえさんがてきぱきと取り仕切っており、システマティックに客の割り振りをしているため相席も少なく回転も速いんだと思う。
10年前くらいに入ったときは大ベテランのおばちゃん2人で大ざっぱに回しているふうで、それはそれでオモムキがあったが、いまのやり方のほうが客のストレスも少ないと思う。


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注文は“当店独特料理”という独特の表現がなされたロールキャベツ中心の組み立てになる。
まず豚ハンバーグとロールキャベツシチューのセット(ライス付き)1000円。もう1品、個人的にこのお店では豚ロースのオイル焼きがいちばん好きで、以前はサービスセットがあったように思うが見当たらないので、オイル焼き単品800円+白ご飯200円に。


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ところで、いまでこそ重厚なつくりが醸し出すレトロモダンな雰囲気がおしゃれ感覚で捉えられこのように行列のできる人気店だが、自分の学生時代、この店を場末の一膳めし屋くらいに思っていた。たいしてうまいわけじゃないが、安い店。


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なので年とってからまた入るようになって、どうしても同じ店とは思えないのだが、それはこちらの感覚の変化なんだろうか。
とにかく、癒されます。


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ハンバーグは板状に延ばしたタネを鉄板で焼いて四角く切り分けた独特のもの。
隣の席のお客は「ハンバーグです」と出された皿を見てものすごく驚いていた。


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オイル焼きは生醤油に近いしょっぱめのタレが炒め油と合わさっただけのシンプルな味付けだが、これがご飯とよく合う。


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全体にボリュームが多いので、各自1皿+ロールキャベツは2人で1個でちょうどいい。


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入り口の行列には「この店がいちばん古いんだ」と言っているじいさん2人組もいたが、お客の大半が若い層のようだ。
それは“バエる”というSNSの波及効果のようでもあるが、街がボトムアップ的に活性化する現象はすべてポジティブに捉えたい。
*“料理以外の店内撮影はご遠慮ください”とあります。


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[DATA]
アカシア 新宿本店
東京都新宿区新宿3-22-10
http://www.restaurant-acacia.com/
https://www.facebook.com/acaciashinjuku





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/NK518lxDz78


体育会系御用達な…? 【上海菜館】

2019.01.01

 あけましておめでとうございます。

元日は例年、適当な時間に起きて顔を洗ってお屠蘇をいただき、おせちをつつきながら日本酒を飲み、ころあいでシメ的に雑煮にする。
年々忘れっぽくなっているが、今年はなんと雑煮を忘れて出かける準備を始めてしまった。
われわれは別に食べなくてもいいが、このあと子どもたちが起きてきても主食的なものがない。相方は着物の着付けを始めてしまっているので、仕方なしにワタシが雑煮を作る。

カツブシ削ってだしをとり、前日雑煮用に切ってあった鶏肉を入れ、酒・塩・しょうゆで味を調える。オーブントースターで餅を焼き、おせちの重のカマボコ1枚とお椀に並べ、三つ葉を刻んでのせ、上から先の汁を張る。簡単なものだ。


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毎年煮しめは僕の担当。今年は安いアナゴを見つけたので、久々に穴子八幡巻きを作った


元日は近場の神社をウォークラリー的に回ることが多いが、それだと昼ごはんの店が毎年同じになってしまう(このところ2年続けて「寿蘭」)。
なので今年は電車でメジャーどころに参拝することにした。


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一応、地元の神社を少し回ってから電車に乗る。
目的地は西武新宿線東伏見駅。西武沿線でも参拝者数がトップクラスの東伏見稲荷神社がある。


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東伏見稲荷は1929年、京都の伏見稲荷大社の分霊を勧請して創建された。
全国に3万社ある稲荷神社の総本宮の東日本唯一の分祀。


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初詣参拝者数は約10万人とされ、その数は箱根神社や秩父神社クラスである。


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以前、1月5日ころに参拝したことがあって、それでもけっこう人出があったので、元日はどれほど混むだろうと心配したが、混むには混んだが行列時間30分強と、思ったほどではなかった。


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さて、昼ごはん。
来る途中に通った中華料理店が営業中だったので東伏見駅に戻る。


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「上海菜館」は西武新宿線の電車からよく見えるので、以前から存在を知っていた。というか、だいぶ前のことだがそこにあった中華屋さんに入ったことがあるが、こういう名前だったかなぁ…? と最近、気になっているお店である。


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このあたりでも元日営業している店は少なそうなのでさぞ混んでいることと思いきや、先客ゼロ。
「アケマシテオメデトゴザマス」と、日本語のたどたどしいおばちゃんに迎えられる。


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東伏見は早稲田大学のグラウンドや運動部寮が多く、この場所の中華屋はそういう体育会系学生御用達としてちょっと知られた存在だった。


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店内の壁には早大運動部の業績がずらりと張り出されており、やっぱり前入った店と一緒だよな… でも中国系の人の店だったかなぁ…? と、混迷が深まる。


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注文は、1品はメニュー表の五目焼きそば750円で、もう1品は表に黒板が出ていた“恭賀新春ランチ”から選びたいが、店内にその品書きが見当たらない。おばちゃんに聞くと、表に出てタブレットで黒板を撮影してきてくれた(笑)。
もうひと品は、おばちゃんオススメの鶏肉とはやとうり定食580円に。
正月なので焼き餃子250円も頼む。


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まず定食が来る。
厨房でジュワッというものすごい音がしていたので、かなりの高火力で調理していると思われる。


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ハヤトウリは洋ナシ形の瓜。中南米原産でクレオール料理なんかにはよく使われるらしいが、中華ではどうなんだろう。
熟れる前のメロンという感じで甘味があるが、アクやクセはない。この淡白な食材が少し酸味のあるピリ辛味に仕上げられ、とてもおいしい。


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餃子はやや小さめだがニンニク、ニラが効いて普通においしい。


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五目焼きそばは、パリッと焼いた麺に色の濃い餡がかかる。
こちらは厨房の音そのものに、ものすごくアツアツ。後半まで、油断すると口内をやけどしそうになる。技術の高さ以外のなにものでもない。


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具はハクサイ、チンゲン菜、青菜、ニンジン、クワイ、タケノコ、干しシイタケ、キクラゲ、マッシュルーム、ベビーコーン、エビ、イカ。個人的に理想的な構成。
今年食べた焼きそばで、間違いなくNo.1 ! 当たり前か ヾ(・・ ) ォィォィ


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支払いのとき、「何年ぐらいやってるの?」と聞くと、おばちゃんは両手をいっぱいに広げて「10ニェン」と。
では昔入った店とは違うわけだ。


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帰って調べてみると、以前この場所には「芳葉」という中華料理店があって、同名のまま経営者が変わり、そこも閉店したあと「上海菜館」が入ったと。ちょうど2009年ころの情報だ。


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口コミをまとめると、早大運動部相手の名物中華屋が、運営が変わって盛りも愛想も悪くなり、名前が変わったらすごくおいしくなった、と。
味も接客も、たしかに素晴らしいと思いました。


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[DATA]
上海菜館
東京都西東京市東伏見2-4-2





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2




https://www.youtube.com/watch?v=QROR4LioU-8


本場カレーをめぐる旅 【ロティー屋 東村山店】

2017.12.07

 もう30年も昔の話、六本木の会社に勤めていたころ、ちょうどインドカレーのはやり始めで、「モティ」と「サムラート」にかわりばんこに行っていた。
そのころはまだそういうオシャレな街にしかなかったインドカレー屋が、いまはどこにでもある。

このあたりの駅チカでいえば、小平にも花小金井にも東大和市にも東久留米にも秋津にもある。ローカル駅の武蔵大和や、駅トオの滝山中央通りや新所沢街道にまである。
東村山・久米川エリアなんか、ほとんど激戦区だ。


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基本的にインドカレーは大好きだが、あまり多いと迷って入れない。競争が激しいからすぐつぶれそうな気もする。自分の入った店がなくなって、いい気持ちはしない。
なので最古参でつぶれる心配がないぐらい繁盛しているように見える「ピアーズ」ぐらいしか入ったことがなかった。


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東村山の本町商店街に今年7月にオープン(再オープン)したカレー屋「ナンバガン」のテイクアウトメニューが気になっていて、先月忙しい日の昼ごはんに利用してみた。
500円(+税)で食べられるので、まあ、お試しというやつ。

普通においしかったので次はお店で食べようと、試用期間を経て本採用みたいな流れで、いよいよ地元インド・ネパールカレー巡りを始める気になったのである。
情報によれば、東村山駅西口の「ロティー屋」は「ナンバガン」と同系列らしい。


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「ロティー屋」は西口ロータリーからバス通りに入ってすぐ、中華料理「正来」の隣にある。隣というか、この3軒ほど、一つの長屋になっているもよう。
ターバン巻いた料理人が bowing(お辞儀)してる扉のトレードマークは「ナンバガン」と同じ。
派手な店頭ディスプレイはこのジャンル、というか『悲しき熱帯』域内の特徴だと思う。
店内もやはりハデハデ。ネパール国旗が誇らしげ。


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お店のマネジャー風は、ウェルカムのしるしの段取りをひと通り踏むが、やっぱりというか、こちらの受け入れ姿勢の問題もあるが、かみ合わない感じでこのプロセスを通過。

初めて入る店の注文パターンの一つで、「どれでもいいや」というとき、僕はいちばん安いものにする。
テーブルに出ているランチメニューから、グランドメニューより100円安いチキンカレー795円をオーダー。


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「辛さは?」と聞かれ、ナンバガンの“普通”が全然辛くなかったので辛口にしようと思ったが、勘が働いて「中辛」と申告。
ドリンクはホットコーヒー。


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スタッフは、1970年代の海外ドラマに出てきそうな容貌のマネジャーのほか、厨房の若い料理人、それから客にはまったく無関心のまま出たり入ったりしている謎のアンニュイ長身美女。


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店内は、カウンター4席と4人テーブル×3。
ほかに2階席の案内があるが、隣の中華屋もそうだがこういう古い長屋の2階というのは異界である。想像力をかき立てられてゾクゾクする。


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チキンカレーはサラダ、ナンとワンプレートでの提供。


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ナンがデカい。「ピアーズ」ぐらいでかいかもしれない。ナン+ライス食べ放題とあるが、いきなり権利放棄。
サラダのこういう甘いドレッシングはアリかなと、いつも思う。日本人のセンスではこうはいかない。


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カレーも甘め。辛さ中辛は意外に辛い。
僕は辛いのは平気なので辛口でもいけると思うが、それでも汗はかく。人並み以上に汗をかく。
この寒空に汗だくで自転車を走らせたくはない。


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お会計で
「カライデスカ?」と聞かれ、
「チョオド、ヨイ」
と、ヘンなイントネーションで答えてしまった。


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いろいろちょうどよいカレーだと思う。


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[DATA]
ロティー屋 東村山店
東京都東村山市野口町1-11-3





[Today's recommendation]


https://youtu.be/O1q6xOa3BzY



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◆ 猫写真はこちら



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田舎の妹夫婦よりお歳暮。「木の屋」のプレミアムギフト

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田舎の甥夫婦よりお歳暮(笑)。どちらも地域限定品で、東京では(たぶん)売っていないプレミアもの


島ずしのレシピ 【ながしま 磯とり料理】

2017.04.19

 冬の間、外してあった“島ずし”の看板が掛けられているのを最近見つけた。
そのへんの確認も兼ねて昼食は「ながしま」に。


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島ずしを始めたということはカツオが入荷し始めたということだ。
というのも、去年の秋にお客さんに島ずしをいつ始めるのか聞かれ、「そろそろ始めようと思ってるんですけど、どういうわけか今年のカツオは脂が乗ってこなくて」と大将は答えていた。そうか、カツオしだいなんだ、と思った。
程なくして島ずしの看板が下げられた。やっぱり今年のカツオは駄目だったんだ、と寂しくなった。それから冬の間、カツオ刺定食も消えていた。


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予想どおり定食メニューにカツオ刺定食が復活していた。
僕はカツオ好きだ。マグロに特に思い入れはないが、カツオに寄せる思いには並々ならぬものがある。初ガツオも戻りガツオもどちらもいい。お茶漬けにしたら最高にうまい。鰹節だって節から削って使うくらいだ。
しかしカツオの刺し身は当たり外れが大きい。スーパーのカツオはほぼ外れと考えていい。その点、ながしまなら間違いない。僕はこの店ではカツオ刺の頻度がいちばん高い。
ということで、カツオ刺定食850円。妻は焼鳥重780円。


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島ずしについて質問をした。大将が丁寧に教えてくれた話をまとめると、だいたい次のような内容になる。

島ずしは島(八丈島)の家庭料理で、祝い事などで供される。江戸前に比べて味付けは濃く、シャリの酢、砂糖ともに多めである。ネタはカツオなどの漬けで、薬味にわさびではなく練りからしを使う。その家ごとのやり方で作られ、島の人は誰でもすしを握れるが、大きさも形もばらばら、味も全部違う。
大将は島での板前時代、観光客相手に島ずしを出していた。そのころ、理想的な島ずしを提供すべくいろいろな家庭のすしを食べ、平均をとってレシピ化した。以後、島ではそれをもとにすしが標準化されていった。
「出すたびに味が違ってたら具合が悪いし、ツアーガイドに怒られちゃう(笑)」と大将。島ずし界の重鎮だったのだ。


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島ずしは金・土・日の夜のみの提供。
カツオのほかに、トビウオはなるべく使うようにしているとのこと。岩海苔もネタとする。
春の時期は6月ごろまで。鮮度が命であり、安全・安心を第一に夏場は提供しない。


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「飲んでるといつまでも手を付けないこともあるから、魚が弱っちゃうんですよ。持ち帰るっていう人もいるし、そんなのいつ食べるかわかんないでしょう」


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本日のカツオ刺も焼鳥重も安定のおいしさ。焼鳥重の玉子は炒り玉子のほうがいいと前回書いたが(「市内屈指の昼定食」参照)、この厚焼き玉子はレベルが高いとあらためて認識した。
ぜひ一度島ずしを食べてみたいが、夜は動きが鈍い。6月までには何とかしたいと思う。


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[DATA]
ながしま 磯とり料理
東京都東村山市栄町1-11-1







https://youtu.be/ir1SkGAkjOc


聖地を代表する武蔵野うどん 【ますや】

2017.04.08

 武蔵野うどんの聖地、東村山を代表する老舗「ますや」。
「じゃがいも」のところでも書いたが、ますやは地元を代表する名店であり、われわれの誇りでもある。

稲作に向かない武蔵野台地では小麦主食の文化圏が形成されていた。うどんはハレの日の行事食であり、寄り合いや人寄せ(冠婚葬祭)のときにうどんを打って出す習慣があった。
大ざっぱにいうと、そうした流れをくむのが武蔵野うどんである。


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武蔵野うどんブームに伴って“コシ信仰”みたいな流れができ、武蔵野うどんはコシが命、みたいにいつの間にかなっていた。
それはちょっと違うんじゃないか、と僕は思う。


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初めてますやに入ったとき、ひと口食べて「ゆで置きなんだ…」とがっかりした。モ
ソモソと食べ進めるうちに「ん?」となった。
それまであまり意識したことのない感覚というか、麺がおいしいのである。甘味と香りがどんどん引き立ってくる。


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自分はそれまで麺というものはコシが第一、いやコシがすべてと考えていたフシがあって、そういう感覚を初めて味わった。そのうどんにはまさに蒙を啓かれる思いがした。
コシよりも何よりも、麺は味が第一なのではないか? 以来、うどんを食べるときはそう意識するようになった。


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「何にする?」とますやのおばちゃん。
「温かいのと冷たいの」と僕。
温盛り(妻)と冷盛り(僕)という意味だ。
壁に料理写真が掛けてあり、一応「肉汁うどん」とかいう名前があるのだが、よくわからないので以前どおりのやり方で注文する。これでたぶん以前どおりの品が出てくるはず。常連客は注文を聞かれもしないし。


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肉汁うどん(たぶん)700円。
天ぷらはゴボウとニンジン、糧はホウレンソウ。豚肉のコクと香りが立つ肉汁。


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この麺はゆで置きでもかなりしっかりしており、ところどころ意外なほどの歯応えを残す。たぶん水分・塩分が絶妙なのだと思う。
これを基準に、ちょっと水っぽいとか硬すぎとか、ちょうどいいとか、無意識のうちにも定めながらうどんというものを食べているような気がする。


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地粉の素朴な香りとゴボウの土くささの相性の良さ。
そこに自家製の柚子胡椒を入れて混然一体となったところをモソモソと食べる幸せ。
ますやのうどんはズルズルではなくモソモソとなる。


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交通量の多い交差点付近に位置するにもかかわらず、店内は不思議なほど静かだ。外の時間と中のそれでは流れる速度が異なるため物理的非干渉のようなことが起きている、のかもしれない。


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支払いを済ませて「ごちそうさま」とあいさつすると、おばちゃんが「甘茶飲んでいきな」
「ん?」と妻と顔を見合わせる。「えーと…? あ、そうか!」
「そうだよ、今日はお釈迦さまだ」
ありがたく甘茶をごちそうになり、晴れやかな気分でお店を後にした。


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[DATA]
ますや
東京都東村山市久米川町4-33-10






2017.04.08 あずきや/東京都東村山市諏訪町1-29-34

azukiya21-2.jpgazukiya22-2.jpg
うぐいす餅100円、玄米まんじゅう90円、茶まんじゅう70円、草もち80円(いずれも特売日[第2土日]価格)



tokuzouji21.jpgtokuzouji22.jpg
久米川辻を下った徳蔵寺に花祭りのお参りに




https://youtu.be/LyXI7IYrSjM


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