第1回? 玉川上水ウォーキング🚶♀🚶♂ 【下の川緑地せせらぎ遊歩道公園】
2023.05.28
玉川上水を歩きたいと思っている。
夏に日差しを遮り冬には明るい陽光を取り込む落葉樹の並木が続く流域は近隣住民にとって格好の散歩道となり… といった日常のレベルではなく、羽村取水堰から四谷大木戸までの約43kmを踏破してみたいという少々スケールの大きい話である。

玉川兄弟の像
昨年のいまごろ、羽村取水堰~拝島駅の上流域を何度か取り上げているが(加美上水公園ビジターセンター、旧ヤマジュウ田村家住宅、田村酒造場 参照)、歩くこと自体を目的としているわけではないし、単調に感じればすぐコースを外れるしで、正しい“玉川上水ウォーキング”的な記事にはなりづらいという欠点を抱える当ブログ。
(東京都水道局HPより、水道局のPR施設 > 玉川上水 > 散策マップより)
43kmどころか上流5.5kmを行きつ戻りつがせいぜいのところとも予想されるが、行き当たりばったりはいまに始まったことじゃないし。
ともあれ、JR福生駅に降り立ったのでありました。

羽村堰(玉川上水取水口)

羽村堰(玉川上水最上流部)

羽村堰(玉川上水最上流部)

玉川上水緑道

上水植物園

新堀橋より金毘羅大権現、多摩川方面を望む

宿橋より玉川上水上流側を望む

新橋より上流側

新橋より下流側
以上、昨年5月に撮った写真(2022.05.05・05.28撮影、多くは未使用)をやりくりして街歩き記事風? に体裁を整えてみた。
ここから先が今回の足跡。
福生駅西口から歩き始め福生駅西交差点を過ぎ、宿橋通りの反対側を左(都道166号瑞穂あきる野八王子線)に折れる。
清厳院橋で玉川上水を渡り、そのまま右岸を歩く。

都道166号 清厳院橋の交差点

清厳院橋より下流側

熊野橋より上流側

熊野橋より下流側

熊野橋の交差点。富士山がけっこうきれいに見えていた
☝の写真の左、信号機の下あたりにあるアーチは遊歩道の入り口で、自然、交通量の多い玉川上水側道(都道29号)を避けそちらの道へ。
その後、玉川上水の水を目にすることは二度となかったという ( ̄▽ ̄;)!!

下の川緑地せせらぎ遊歩道公園入り口

玉川上水かやと橋の交差点からの下り道

上の写真の坂下からのアングル。玉川上水の流路はすでに崖線の上で、この高低差を越えているというのは驚き

ほたる公園

ほたる公園の説明看板
看板によると、ほたる公園は1970年に開設され、以降ホタルの養殖が続けられている。
福生ほたる祭はそれより早く1966年に第1回が開催されており、きっかけはその前年のゲンジボタル大量自然発生という。
毎年近隣のホタルスポットをチェックしているわれわれとしては、気になる情報である。
ニホンカワトンボ♂ ユキノシタ

清水坂通り(左)・せせらぎ通り(右)
時刻は11:27。
腹が、減った……
(つづく)

睦橋通りより見下ろす下の川緑地せせらぎ遊歩道公園
[DATA]
下の川緑地せせらぎ遊歩道公園
東京都福生市
https://www.city.fussa.tokyo.jp/map/kouen/1001743.html
[Today's recommendation]

https://youtu.be/WaBCu-91PTY




次号予告
玉川上水を歩きたいと思っている。
夏に日差しを遮り冬には明るい陽光を取り込む落葉樹の並木が続く流域は近隣住民にとって格好の散歩道となり… といった日常のレベルではなく、羽村取水堰から四谷大木戸までの約43kmを踏破してみたいという少々スケールの大きい話である。

玉川兄弟の像
昨年のいまごろ、羽村取水堰~拝島駅の上流域を何度か取り上げているが(加美上水公園ビジターセンター、旧ヤマジュウ田村家住宅、田村酒造場 参照)、歩くこと自体を目的としているわけではないし、単調に感じればすぐコースを外れるしで、正しい“玉川上水ウォーキング”的な記事にはなりづらいという欠点を抱える当ブログ。
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43kmどころか上流5.5kmを行きつ戻りつがせいぜいのところとも予想されるが、行き当たりばったりはいまに始まったことじゃないし。
ともあれ、JR福生駅に降り立ったのでありました。

羽村堰(玉川上水取水口)

羽村堰(玉川上水最上流部)

羽村堰(玉川上水最上流部)

玉川上水緑道

上水植物園

新堀橋より金毘羅大権現、多摩川方面を望む

宿橋より玉川上水上流側を望む

新橋より上流側

新橋より下流側
以上、昨年5月に撮った写真(2022.05.05・05.28撮影、多くは未使用)をやりくりして街歩き記事風? に体裁を整えてみた。
ここから先が今回の足跡。
福生駅西口から歩き始め福生駅西交差点を過ぎ、宿橋通りの反対側を左(都道166号瑞穂あきる野八王子線)に折れる。
清厳院橋で玉川上水を渡り、そのまま右岸を歩く。

都道166号 清厳院橋の交差点

清厳院橋より下流側

熊野橋より上流側

熊野橋より下流側

熊野橋の交差点。富士山がけっこうきれいに見えていた
☝の写真の左、信号機の下あたりにあるアーチは遊歩道の入り口で、自然、交通量の多い玉川上水側道(都道29号)を避けそちらの道へ。
その後、玉川上水の水を目にすることは二度となかったという ( ̄▽ ̄;)!!

下の川緑地せせらぎ遊歩道公園入り口

玉川上水かやと橋の交差点からの下り道

上の写真の坂下からのアングル。玉川上水の流路はすでに崖線の上で、この高低差を越えているというのは驚き

ほたる公園

ほたる公園の説明看板
看板によると、ほたる公園は1970年に開設され、以降ホタルの養殖が続けられている。
福生ほたる祭はそれより早く1966年に第1回が開催されており、きっかけはその前年のゲンジボタル大量自然発生という。
毎年近隣のホタルスポットをチェックしているわれわれとしては、気になる情報である。
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清水坂通り(左)・せせらぎ通り(右)
時刻は11:27。
腹が、減った……
(つづく)

睦橋通りより見下ろす下の川緑地せせらぎ遊歩道公園
[DATA]
下の川緑地せせらぎ遊歩道公園
東京都福生市

[Today's recommendation]

https://youtu.be/WaBCu-91PTY




次号予告
水エネルギーのパワースポット 【玉川水神社(水神宮)】
2023.04.29
先日、三頭山山頂で昼ごはんをとったとき、携行したガスバーナーが(20年も使っていなかったため)ガス漏れを起こし、用意していたチキンラーメンを食べられなかった。
昔、キャンプなどをしていたころ、コンパクトなシングルバーナー2口を煮炊きに使っており、帰宅してすぐもう1基のほうをテストしてみると、なんとか使える。
早急にリベンジしなければ。

アウトドアクッキングは場所を選ぶ。僕は“浮く”ことを極端に嫌う。
山でもある程度深さがないと、風景に溶け込まない。
いちばん収まりがいいのが河原だが、この時期、秋川や飯能といったメジャーどころはBBQ客であふれ、浮かないにしても気持ち的になじめない。
山登りの必要がなく人混みを避けられ風景になじむロケーションといえば、川でも中流の河原でなく上流の渓谷である。

鳩ノ巣駐車場はJR青梅線 鳩ノ巣駅のすぐ下
青梅街道を多摩川沿いに遡上し、川に下りられそうなところを探そうという大ざっぱな計画。

途中、スマホでググると鳩ノ巣駐車場というのがある。
行ってみると、驚くことにほぼ満車で、1台分だけ空いていた車いすマークのスペースに係のおじさんの判断で止めさせてもらう。
かなり運がよかった。
駐車場入り口の観光案内図に“鳩ノ巣渓谷”と書いてある。
(僕は)初めて聞いた。
地図に従い多摩川に下りてみることに。

青梅街道を渡り脇道に入ってすぐ“←双竜の滝”の道案内板。
写真ではわかりづらいが、双竜の滝には不思議な負のパワーが感じられ、その理由が滝見から一連の通路が鉄の階段やコンクリート道路といった人工物にすべて囲まれていることにあるように思う。

双竜の滝
通路を下っていくと両側にかなり立派な建物群が現れる。
旅館だったと思われる遺構である。
調べてみると、1970年代から2000年ころまで営業していた「鳩和荘」という旅館の跡らしい。

水神の滝
建物の前には双竜の滝からの水流を利用した庭園らしき遺構も残され、あたり一帯の構造物すべてがこの廃旅館に付随しているようだ。
一種重苦しい気の根源であろう。

鳩和荘は『名探偵コナン 七年後の目撃証言』(アニメオリジナル)の舞台“鳩笛荘”のモデルというネタがいっぱい上がっていて、昼めし用に買ってあったカレーパンがたまたまそのキャラクターパンだったという偶然の一致に、あとでちょっとビビった。

庭園跡の前に大きな岩。
説明看板によると、この岩こそ“鳩ノ巣”の名前の由来である。

――明暦の大火のあと、江戸の街の復興と江戸城の一部の修理のための用材が多摩川上流一帯で切り出され、川の流水を利用して運搬された。河岸各地には人夫を泊める飯場小屋が建てられたが、当地の飯場に祭った水神社の森には2羽の鳩が営巣し朝夕餌を運ぶありさまが睦まじく人々はこれを霊鳥として愛護したことから、いつしかこの飯場は“鳩の巣飯場”と呼ばれるようになった。

“鳩ノ巣”にはいかにも日本らしいほっこりする故事来歴があった。

岩には木の鳥居が立ち、高いところに祠が見える。
玉川水神社(水神宮)である。

――昔時より多摩川筋に、多摩川守護と称する神社は、当社を古社とし、玉川上水完成によって、羽村取水堰に水神社が祀られ、……
と説明看板にあるように、羽村取水堰にある玉川水神社の古社とされる。

水の持つ陽の気に満ちたパワースポット。
(つづく)

[DATA]
玉川水神社(水神宮)
東京都西多摩郡奥多摩町棚沢
https://www.ohtama.or.jp/sightseeing/350.html
[Today's recommendation]

https://youtu.be/wosfXuL1St4




次号予告
先日、三頭山山頂で昼ごはんをとったとき、携行したガスバーナーが(20年も使っていなかったため)ガス漏れを起こし、用意していたチキンラーメンを食べられなかった。
昔、キャンプなどをしていたころ、コンパクトなシングルバーナー2口を煮炊きに使っており、帰宅してすぐもう1基のほうをテストしてみると、なんとか使える。
早急にリベンジしなければ。

アウトドアクッキングは場所を選ぶ。僕は“浮く”ことを極端に嫌う。
山でもある程度深さがないと、風景に溶け込まない。
いちばん収まりがいいのが河原だが、この時期、秋川や飯能といったメジャーどころはBBQ客であふれ、浮かないにしても気持ち的になじめない。
山登りの必要がなく人混みを避けられ風景になじむロケーションといえば、川でも中流の河原でなく上流の渓谷である。

鳩ノ巣駐車場はJR青梅線 鳩ノ巣駅のすぐ下
青梅街道を多摩川沿いに遡上し、川に下りられそうなところを探そうという大ざっぱな計画。

途中、スマホでググると鳩ノ巣駐車場というのがある。
行ってみると、驚くことにほぼ満車で、1台分だけ空いていた車いすマークのスペースに係のおじさんの判断で止めさせてもらう。
かなり運がよかった。
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駐車場入り口の観光案内図に“鳩ノ巣渓谷”と書いてある。
(僕は)初めて聞いた。
地図に従い多摩川に下りてみることに。

青梅街道を渡り脇道に入ってすぐ“←双竜の滝”の道案内板。
写真ではわかりづらいが、双竜の滝には不思議な負のパワーが感じられ、その理由が滝見から一連の通路が鉄の階段やコンクリート道路といった人工物にすべて囲まれていることにあるように思う。

双竜の滝
通路を下っていくと両側にかなり立派な建物群が現れる。
旅館だったと思われる遺構である。
調べてみると、1970年代から2000年ころまで営業していた「鳩和荘」という旅館の跡らしい。

水神の滝
建物の前には双竜の滝からの水流を利用した庭園らしき遺構も残され、あたり一帯の構造物すべてがこの廃旅館に付随しているようだ。
一種重苦しい気の根源であろう。

鳩和荘は『名探偵コナン 七年後の目撃証言』(アニメオリジナル)の舞台“鳩笛荘”のモデルというネタがいっぱい上がっていて、昼めし用に買ってあったカレーパンがたまたまそのキャラクターパンだったという偶然の一致に、あとでちょっとビビった。

庭園跡の前に大きな岩。
説明看板によると、この岩こそ“鳩ノ巣”の名前の由来である。

――明暦の大火のあと、江戸の街の復興と江戸城の一部の修理のための用材が多摩川上流一帯で切り出され、川の流水を利用して運搬された。河岸各地には人夫を泊める飯場小屋が建てられたが、当地の飯場に祭った水神社の森には2羽の鳩が営巣し朝夕餌を運ぶありさまが睦まじく人々はこれを霊鳥として愛護したことから、いつしかこの飯場は“鳩の巣飯場”と呼ばれるようになった。

“鳩ノ巣”にはいかにも日本らしいほっこりする故事来歴があった。

岩には木の鳥居が立ち、高いところに祠が見える。
玉川水神社(水神宮)である。

――昔時より多摩川筋に、多摩川守護と称する神社は、当社を古社とし、玉川上水完成によって、羽村取水堰に水神社が祀られ、……
と説明看板にあるように、羽村取水堰にある玉川水神社の古社とされる。

水の持つ陽の気に満ちたパワースポット。
(つづく)

[DATA]
玉川水神社(水神宮)
東京都西多摩郡奥多摩町棚沢

[Today's recommendation]

https://youtu.be/wosfXuL1St4




次号予告
想定外のイタリアン💦 【リストランテ レッカ・レッカ】
2023.04.20
最近ベーコンなどに凝っていて、近隣のデリカテッセンの食べ比べなどをしている。
東久留米市滝山の「シャルキュトゥリー モエ」、田無アスタの「カッセル」、大和ショッピングセンターの「ゼーホフ工房」、あと久米川駅南口「河野屋肉店」のベーコンもおいしい。

「河野屋肉店」(東村山市栄町)の手作り無添加ベーコン
なかでも位置的に近く昔からなじみもある「ゼーホフ工房」は自然足が向くというか、このところ毎週のように買っている。
近いのは上記東大和店だが、ゼーホフの本店は所沢にあり、以前はそちらにも買いに行っていた。
当然、品ぞろえは本店のほうが充実しているはずで、久しぶりに本店に行ってみたいという話になっていた。
ゼーホフ工房本店、圧巻のショーケース
以前見たパンフレットによれば「ゼーホフ工房」は1990年設立。
所沢本店、東大和店と幸町団地近くの立川店の3店舗を展開する。



今日、時間に余裕があるので本店まで歩いていってみることにした。
10時ごろに出て11時15分到着。

本店はレストランを併設しており、前々から気になっていた。
今回、メインの目的はそのレストランである。
というか夏を思わせる炎天下、片道1時間以上の行程では、買い物は断念せざるをえない。

2階レストランの開店時間は11時30分で、1階のショーケースを眺めながら待たせてもらう。
正面ショーケースは圧巻の品ぞろえ(☝2~4枚目写真)。

さすがに所在なさげに映ったのか、開店時間前に2階に案内していただいた。

事前情報によれば、2階はドイツ料理のレストランで、ランチメニュー1300円~。
ドイツ料理店は身近にはそうそうないので、貴重な機会である。

2階ではシェフが本日のアラカルトを黒板に書き出しておられる。
やわらかい自然光を生かした落ち着いた雰囲気。
いやが上にも高まる期待。


あらためてメニューを拝見。
ランチタイムメニューは… パスタランチコース。
むむ…?
黒板にはAntipasti、Pasta、Dolce等の文字。
むむむ…!?
これは、ドイツ料理では… ない! ( ̄□ ̄;)!!
というか、階段の看板に“イタリア料理”と書いてあるし ゞ( ̄∇ ̄;) ヲイヲイ

店名は「リストランテ レッカ・レッカ」。
問題は、この店の情報がほとんどないこと。
ゼーホフ工房のInstagram投稿によれば、2階のドイツレストランは2021年2月にテイクアウトメインのイタリアンデリにリニューアル、同年8月休業。その先は空白である。
ちなみに「~レッカ・レッカ」という名前のイタリアンが以前、西武球場近くにあったらしいが、こちらとの関係は調べがつかなかった。
あとで写真を見ると、表の看板に“リストランテ レッカ・レッカ 3月下旬OPEN”と書いてある。
図らずも新店ルポみたいなことになってしまったらしい。
まあ、イタリア料理というのもわしらにとって貴重な機会ではあるし… ( ̄- ̄;) ンー

気を取り直して…。
パスタランチを“ベーコンとキノコ(ポルチーニ茸入り)のクリームソーススパゲッティ”と“チーズを絡めたトマトソーススパゲッティ”で。

前菜は、ラタトゥーユ、カプレーゼ、パプリカリヨナー、ピクルス、サーモン・イタリア産キャビア添え、生ハム。
パプリカリヨナーはゼーホフ工房のものとのことで、ちょっと安心した(笑)。

パンはバゲットとフォカッチャ。
焼きたてと書いてあるので、下の工房に釜があるのかもしれない。
以下、サラダ、メインのパスタ、デザート、ドリンク…。




チーズを絡めたトマトソーススパゲッティ

ベーコンとキノコ(ポルチーニ茸入り)のクリームソーススパゲッティ


デザートは、カボチャプリン、ガトーショコラ、セミフレッド

サンペレグリノ(ブラッドオレンジ)、瀬戸内レモンのレモネード
手軽に本格アンティパストやドルチェをいただけ、満足度の高いパスタランチ。
ただ、パスタやパンのあとのガトーショコラ、かなりずっしりくる。
食後に1時間15分ほど歩いてちょうどいいかも。

[DATA]
リストランテ レッカ・レッカ
埼玉県所沢市けやき台1-8-5 ゼーホフ工房2F
https://www.seehof.co.jp/
https://www.instagram.com/seehof.1996/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/9u1oT7QtQp4



最近ベーコンなどに凝っていて、近隣のデリカテッセンの食べ比べなどをしている。
東久留米市滝山の「シャルキュトゥリー モエ」、田無アスタの「カッセル」、大和ショッピングセンターの「ゼーホフ工房」、あと久米川駅南口「河野屋肉店」のベーコンもおいしい。

「河野屋肉店」(東村山市栄町)の手作り無添加ベーコン
なかでも位置的に近く昔からなじみもある「ゼーホフ工房」は自然足が向くというか、このところ毎週のように買っている。
近いのは上記東大和店だが、ゼーホフの本店は所沢にあり、以前はそちらにも買いに行っていた。
当然、品ぞろえは本店のほうが充実しているはずで、久しぶりに本店に行ってみたいという話になっていた。
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以前見たパンフレットによれば「ゼーホフ工房」は1990年設立。
所沢本店、東大和店と幸町団地近くの立川店の3店舗を展開する。



今日、時間に余裕があるので本店まで歩いていってみることにした。
10時ごろに出て11時15分到着。

本店はレストランを併設しており、前々から気になっていた。
今回、メインの目的はそのレストランである。
というか夏を思わせる炎天下、片道1時間以上の行程では、買い物は断念せざるをえない。

2階レストランの開店時間は11時30分で、1階のショーケースを眺めながら待たせてもらう。
正面ショーケースは圧巻の品ぞろえ(☝2~4枚目写真)。

さすがに所在なさげに映ったのか、開店時間前に2階に案内していただいた。

事前情報によれば、2階はドイツ料理のレストランで、ランチメニュー1300円~。
ドイツ料理店は身近にはそうそうないので、貴重な機会である。

2階ではシェフが本日のアラカルトを黒板に書き出しておられる。
やわらかい自然光を生かした落ち着いた雰囲気。
いやが上にも高まる期待。


あらためてメニューを拝見。
ランチタイムメニューは… パスタランチコース。
むむ…?
黒板にはAntipasti、Pasta、Dolce等の文字。
むむむ…!?
これは、ドイツ料理では… ない! ( ̄□ ̄;)!!
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というか、階段の看板に“イタリア料理”と書いてあるし ゞ( ̄∇ ̄;) ヲイヲイ

店名は「リストランテ レッカ・レッカ」。
問題は、この店の情報がほとんどないこと。
ゼーホフ工房のInstagram投稿によれば、2階のドイツレストランは2021年2月にテイクアウトメインのイタリアンデリにリニューアル、同年8月休業。その先は空白である。
ちなみに「~レッカ・レッカ」という名前のイタリアンが以前、西武球場近くにあったらしいが、こちらとの関係は調べがつかなかった。
あとで写真を見ると、表の看板に“リストランテ レッカ・レッカ 3月下旬OPEN”と書いてある。
図らずも新店ルポみたいなことになってしまったらしい。
まあ、イタリア料理というのもわしらにとって貴重な機会ではあるし… ( ̄- ̄;) ンー

気を取り直して…。
パスタランチを“ベーコンとキノコ(ポルチーニ茸入り)のクリームソーススパゲッティ”と“チーズを絡めたトマトソーススパゲッティ”で。

前菜は、ラタトゥーユ、カプレーゼ、パプリカリヨナー、ピクルス、サーモン・イタリア産キャビア添え、生ハム。
パプリカリヨナーはゼーホフ工房のものとのことで、ちょっと安心した(笑)。

パンはバゲットとフォカッチャ。
焼きたてと書いてあるので、下の工房に釜があるのかもしれない。
以下、サラダ、メインのパスタ、デザート、ドリンク…。




チーズを絡めたトマトソーススパゲッティ

ベーコンとキノコ(ポルチーニ茸入り)のクリームソーススパゲッティ


デザートは、カボチャプリン、ガトーショコラ、セミフレッド

サンペレグリノ(ブラッドオレンジ)、瀬戸内レモンのレモネード
手軽に本格アンティパストやドルチェをいただけ、満足度の高いパスタランチ。
ただ、パスタやパンのあとのガトーショコラ、かなりずっしりくる。
食後に1時間15分ほど歩いてちょうどいいかも。

[DATA]
リストランテ レッカ・レッカ
埼玉県所沢市けやき台1-8-5 ゼーホフ工房2F


[Today's recommendation]

https://youtu.be/9u1oT7QtQp4



都民の森の拠点施設 【森林館】
2023.04.09
前記事の続きで、「ブナの路コース」約5.4kmを踏破して「森林館」に帰還。
鞘口峠から下ってきて最初に目に入るのが前記事末尾の写真「木材工芸センター」で、その施設の1階と森林館2階は連絡通路でつながっている。



森林館は管理事務所のある「檜原都民の森」の拠点施設である。
展示棟、研修棟の2棟の建物からなり、大型スクリーンの映像や写真パネル、剥製の展示などで森の様子や森にすむ動植物が紹介されている。
「都民の森」編最初の記事に書いているが、30年近く前に来たときにもこういう施設があり、野鳥の巣が展示されていたことを覚えている。
そういったこともあって、ぜひのぞいておきたかった。



剥製展示室にはちゃんと鳥の巣も展示してあった。
当時、木製の鳥の置き物が売られていて、親の影響で鳥好きの子どもたちに1つずつ買ったことを思い出した。

約30年前に都民の森で買った(と思われる)鳥の置き物(自宅)
展示棟のロビーには、当日の野鳥や植物の確認情報がホワイトボードに書き出してある。
朝、登る前に見ておけばよかった(笑)。
しかし写真を撮った花の確認には非常に有用な情報には違いない。

花の写真は、体力的にも気持ち的にもまだ余裕のあった登り始めの「大滝の路」から「三頭沢」にかけてのものしか残っていなかったのだが… ( ̄- ̄;)ンー
〈4月9日(日)自然情報〉
ヨゴレネコノメ、フデリンドウ、エイザンスミレ、コガネネコノメソウ、ヤマエンゴサク、キクザキイチゲ、ヒナスミレ? ミヤマエンレイソウ、ハシリドコロ
そういえば、朝に買い物をした売店「とちの実」では、ちょうど食事メニューの看板を出しているタイミングだったが👇、それは売店のではなく“250m先”と書いてある森林館内「レストラン とちの実」のメニューだった。
「森林館」にはレストランまであるのだよ。
(つづく)

[DATA]
森林館
東京都西多摩郡檜原村数馬7146
https://www.hinohara-mori.jp/content/sisetu.html
[Today's recommendation]

https://youtu.be/vZ1qOBf_JQg




次号予告
前記事の続きで、「ブナの路コース」約5.4kmを踏破して「森林館」に帰還。
鞘口峠から下ってきて最初に目に入るのが前記事末尾の写真「木材工芸センター」で、その施設の1階と森林館2階は連絡通路でつながっている。



森林館は管理事務所のある「檜原都民の森」の拠点施設である。
展示棟、研修棟の2棟の建物からなり、大型スクリーンの映像や写真パネル、剥製の展示などで森の様子や森にすむ動植物が紹介されている。
「都民の森」編最初の記事に書いているが、30年近く前に来たときにもこういう施設があり、野鳥の巣が展示されていたことを覚えている。
そういったこともあって、ぜひのぞいておきたかった。



剥製展示室にはちゃんと鳥の巣も展示してあった。
当時、木製の鳥の置き物が売られていて、親の影響で鳥好きの子どもたちに1つずつ買ったことを思い出した。

約30年前に都民の森で買った(と思われる)鳥の置き物(自宅)
展示棟のロビーには、当日の野鳥や植物の確認情報がホワイトボードに書き出してある。
朝、登る前に見ておけばよかった(笑)。
しかし写真を撮った花の確認には非常に有用な情報には違いない。

花の写真は、体力的にも気持ち的にもまだ余裕のあった登り始めの「大滝の路」から「三頭沢」にかけてのものしか残っていなかったのだが… ( ̄- ̄;)ンー
〈4月9日(日)自然情報〉
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そういえば、朝に買い物をした売店「とちの実」では、ちょうど食事メニューの看板を出しているタイミングだったが👇、それは売店のではなく“250m先”と書いてある森林館内「レストラン とちの実」のメニューだった。
「森林館」にはレストランまであるのだよ。
(つづく)

[DATA]
森林館
東京都西多摩郡檜原村数馬7146

[Today's recommendation]

https://youtu.be/vZ1qOBf_JQg




次号予告
手づくり感いっぱいな埼玉銘菓 【高橋売店】
2022.09.25
前記事の続きで、「吉見百穴」の中央通路という岩肌を上り、左側の林の中のつづら折りを下りてきた。
そこに売店があって“五家宝”の看板が掛かっている。
五家宝というお菓子を、たまに食べたくなる。
どういうときかというと、昭和感漂うさびれた観光地で土産物屋などをのぞいているようなとき… って、まんまやないかーい! ヾ(・ω・o)

「五家宝って古河だよね?」
「違うよ、埼玉だよ」と、埼玉出身の相方。
「それもそうだけど、古河もだよね?」
「知らない」
茨城県古河市名物“五家宝と鮒の甘露煮”… と覚えていた。実家が古河に近い相方にそう教わったと思っていたんだが。

“五家宝_古河”でググッてみた。
――古河ブランド 御家寳(ごかぼう):古河城主に命名され諸大名や旅人にも愛された伝統の菓子。(古河市観光協会「こがナビ」)
用字は違うが、れっきとした伝統菓子である。
次に“五家宝”単独で。
――五家宝(ごかぼう)とは、埼玉県で生産・販売されている和菓子の一つである。(Wikipedia)
やっぱり基本、埼玉銘菓ということのようだ。
ということで、埼玉県吉見町で五家宝を買ってみることに。

吉見百穴内の土産品店&軽食堂「高橋売店」。

五家宝といえばシンプルなきな粉風味しか思い浮かばないが、こちらは味のバラエティが豊富で面白い。

1本から好みの組み合わせで買えるそうだ。
きなこ、チョコ、抹茶、ゆず、クランベリー… の“本日の全種”6本パックを購入。

ついでに、吉見町といえば… という“日本一川幅おかき”(七味唐辛子味)も買う。
もちろん鴻巣-吉見間の荒川の川幅2537メートルで日本一… にちなんだもの。

こちらの五家宝、味のバラエティのほかにもちょっと変わったところがあって、水あめの配合割合が少ないためバインドが弱く手にとると崩れやすい。
そのため、食感も五家宝独特のネチッではなく、サクッと軽い。

説明書きに“熟練の職人が機械を使用せずに一本一本丁寧に木板で仕上げています”とあったが、まさにそんな感じで、手づくり感いっぱい。
口当たりが軽いので、スナック感覚でいくらでも食べられそうだ。

吉見町もいろいろ面白かったなぁ… とか言いながら、翌朝のコーヒーのおともに五家宝をいただくのであった。
(吉見町編おしまい)

[DATA]
高橋売店
埼玉県比企郡吉見町大字北吉見329
[Today's recommendation]



https://youtu.be/dNfXPgSN5v8
https://youtu.be/1TiOtFay9mM


吉見百穴資料展示館にて
前記事の続きで、「吉見百穴」の中央通路という岩肌を上り、左側の林の中のつづら折りを下りてきた。
そこに売店があって“五家宝”の看板が掛かっている。
五家宝というお菓子を、たまに食べたくなる。
どういうときかというと、昭和感漂うさびれた観光地で土産物屋などをのぞいているようなとき… って、まんまやないかーい! ヾ(・ω・o)

「五家宝って古河だよね?」
「違うよ、埼玉だよ」と、埼玉出身の相方。
「それもそうだけど、古河もだよね?」
「知らない」
茨城県古河市名物“五家宝と鮒の甘露煮”… と覚えていた。実家が古河に近い相方にそう教わったと思っていたんだが。

“五家宝_古河”でググッてみた。
――古河ブランド 御家寳(ごかぼう):古河城主に命名され諸大名や旅人にも愛された伝統の菓子。(古河市観光協会「こがナビ」)
用字は違うが、れっきとした伝統菓子である。
次に“五家宝”単独で。
――五家宝(ごかぼう)とは、埼玉県で生産・販売されている和菓子の一つである。(Wikipedia)
やっぱり基本、埼玉銘菓ということのようだ。
ということで、埼玉県吉見町で五家宝を買ってみることに。

吉見百穴内の土産品店&軽食堂「高橋売店」。

五家宝といえばシンプルなきな粉風味しか思い浮かばないが、こちらは味のバラエティが豊富で面白い。

1本から好みの組み合わせで買えるそうだ。
きなこ、チョコ、抹茶、ゆず、クランベリー… の“本日の全種”6本パックを購入。

ついでに、吉見町といえば… という“日本一川幅おかき”(七味唐辛子味)も買う。
もちろん鴻巣-吉見間の荒川の川幅2537メートルで日本一… にちなんだもの。

こちらの五家宝、味のバラエティのほかにもちょっと変わったところがあって、水あめの配合割合が少ないためバインドが弱く手にとると崩れやすい。
そのため、食感も五家宝独特のネチッではなく、サクッと軽い。

説明書きに“熟練の職人が機械を使用せずに一本一本丁寧に木板で仕上げています”とあったが、まさにそんな感じで、手づくり感いっぱい。
口当たりが軽いので、スナック感覚でいくらでも食べられそうだ。

吉見町もいろいろ面白かったなぁ… とか言いながら、翌朝のコーヒーのおともに五家宝をいただくのであった。
(吉見町編おしまい)

[DATA]
高橋売店
埼玉県比企郡吉見町大字北吉見329
[Today's recommendation]



https://youtu.be/dNfXPgSN5v8
https://youtu.be/1TiOtFay9mM


吉見百穴資料展示館にて
La Boutique Fantasque! 【カワカミメルカート】
2022.07.09
前記事と前後するが、東久留米卸売市場を見て回っていると、B棟入り口でワインショップ「カワカミメルカート」のスタッフがチラシを配っていた。
最近できた気になるお店で、食事の間チラシを検討し、帰りしな寄ってみることに。

「カワカミメルカート」は、業務用輸入食材・アルコール類を卸・販売する「FOOD GARAGE カワカミ」(㈲カワカミ、東村山市)が2020年9月に東久留米卸売市場内にオープンさせたワイン・食材店。
ちなみにカワカミ社は小平駅南口の「ビストリア」などレストラン部門も手掛ける。

主にイタリアに特化したワインや食材(チーズ、パスタなど)を扱うというこちら、生臭かったり乾物臭かったりするこの市場において異彩を放つ。
アンティーク調のおしゃれな内外装や調度品が目を引く。

ブースの仕切りにめぐらせた木製のワイン棚は圧巻。
が、ワインには疎く、ラベルはあまり目に入っていなかったもよう (;^_^A

隅っこに小さな冷蔵ケースがある。
目的はこちら。

ナチュラルチーズ2種(フランス産ガレ ド ラロワール(ハーフ)、イタリア産デリース クランベリー)とボロニアソーセージ(モルタデッラ)、イタリアビール(モレッティ)を買う。

チーズが好きで、ときどき神楽坂まで買いに行くほど。
近くにこういうお店があるとうれしいね ♪(* ̄∇ ̄)/

[DATA]
カワカミメルカート
東京都東久留米市下里5-12-12 東久留米卸売市場
http://foodgarage.co.jp/
https://www.facebook.com/FoodGarageK
https://www.instagram.com/kawakami_mercato1/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/7ZVy4A7ThkQ


前記事と前後するが、東久留米卸売市場を見て回っていると、B棟入り口でワインショップ「カワカミメルカート」のスタッフがチラシを配っていた。
最近できた気になるお店で、食事の間チラシを検討し、帰りしな寄ってみることに。

「カワカミメルカート」は、業務用輸入食材・アルコール類を卸・販売する「FOOD GARAGE カワカミ」(㈲カワカミ、東村山市)が2020年9月に東久留米卸売市場内にオープンさせたワイン・食材店。
ちなみにカワカミ社は小平駅南口の「ビストリア」などレストラン部門も手掛ける。

主にイタリアに特化したワインや食材(チーズ、パスタなど)を扱うというこちら、生臭かったり乾物臭かったりするこの市場において異彩を放つ。
アンティーク調のおしゃれな内外装や調度品が目を引く。

ブースの仕切りにめぐらせた木製のワイン棚は圧巻。
が、ワインには疎く、ラベルはあまり目に入っていなかったもよう (;^_^A

隅っこに小さな冷蔵ケースがある。
目的はこちら。

ナチュラルチーズ2種(フランス産ガレ ド ラロワール(ハーフ)、イタリア産デリース クランベリー)とボロニアソーセージ(モルタデッラ)、イタリアビール(モレッティ)を買う。

チーズが好きで、ときどき神楽坂まで買いに行くほど。
近くにこういうお店があるとうれしいね ♪(* ̄∇ ̄)/

[DATA]
カワカミメルカート
東京都東久留米市下里5-12-12 東久留米卸売市場



[Today's recommendation]



https://youtu.be/7ZVy4A7ThkQ


植物にも、ストーリー 【牧野記念庭園】
2022.06.23
――高知県出身の植物学者、牧野富太郎の生誕160年を記念して、高知県立牧野植物園は、牧野が育てたヒメアジサイを、かつて自宅があった東京の牧野記念庭園に半世紀ぶりに里帰りさせることにしました。(NHK NEWS WEB 2022/05/10)
というニュースを見て、その庭園はどこにあるんだろう… と調べてみたら、たまたま数日前に自転車で通ったところだった。初めて通った場所だけに、シンクロニシティを感じた。
1カ月後に続報。
――日本の植物学の父とも言われ、来年春からのNHKの連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデルにもなっている牧野富太郎が育てた「ヒメアジサイ」が、生前の自宅があった東京 練馬区の庭園で見ごろを迎えています。(NHK NEWS WEB 2022/06/15)
これはぜひ行ってみなければ。

「牧野記念庭園」は西武池袋線 大泉学園駅からほど近い閑静な住宅街にある。
今回は買い物の都合等で「リヴィン オズ大泉店」に車を止め、そこから歩いて庭園へ。

大泉学園駅南口ロータリー

学芸大通り 牧野庭園前交差点を右へ

閑静な住宅街に「牧野記念庭園」がある
牧野富太郎は“日本の植物学の父”と称される近代植物分類学の権威で、植物標本50万点、命名植物1500種類という偉業を残した。

キンモクセイ、ケヤキ、ヤマザクラ、オオイヌノフグリ、ハルジオン… と、命名植物は身近にもたくさんある。
『牧野日本植物図鑑』をはじめ図書館で“牧野”と付く図鑑を手に取ったことのある人も多いのではないだろうか。
詳しくは、来年春スタートのNHK朝ドラで(笑)。
講習室では企画展に合わせた講演会や講座などが行われる
面白いのが書屋展示室で、建物内部に牧野博士の書斎と書庫の一部が保存されている。
つまりこの建物は“鞘堂”であり、書屋は国宝・中尊寺金色堂のごとく手厚い保護のもとにある。
書屋展示室
今回の目的はアジサイ。
もとは個人宅で広い庭園ではないが、さまざまなアジサイが花を咲かせていた。

ニュースで報じられていたヒメアジサイ
ナデシコガクアジサイ(左) ウズアジサイ(右)
左はベニガクアジサイ、右はプレートがないので不明
ところで、僕は牧野富太郎博士に関するエピソードを一つ、個人的に知っている。
30数年前に勤めていた神田の化学系出版社で、企業引退後フリーライターとして関わっておられたMSさん(故人)に聞いた話。
――MSさんが東北大学の学生時代の戦後まもなく、友人4人で吾妻山登山をしたときのこと、泊まる予定の山小屋が混んでいて3人分しかスペースがない。山小屋の主人が言うには、偉い先生が個室に泊まっていて、1人だけなら同室させてもよいとおっしゃっている。で、ジャンケンに負けたMSさんが個室行きに。その偉い先生というのが、吾妻山でフィールドワークをしていた牧野富太郎博士だった。
化学畑のMSさんはその名前にさほど価値を見いだしていない話しぶりだったが、植物好きの僕はたいそう驚かされたのだった。

記念館
博士がフィールドワークで使った収集道具や描写道具などが展示されている
朝ドラ『らんまん』にそんなエピソードが出てこないかと、ひそかに期待している。
出てこないだろうな… (6 ̄  ̄)
さて昼ごはん、駅のほうに戻って探すとしますか…。
(つづく)

[DATA]
牧野記念庭園
東京都練馬区東大泉6-34-4
http://www.makinoteien.jp/
https://www.instagram.com/makinomemorialgarden/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/djgsOrrqzLE
https://youtu.be/b5FTQVdEsKA
https://youtu.be/5qrIKoRrhgI
https://youtu.be/Zj3Tbca7XHo
――高知県出身の植物学者、牧野富太郎の生誕160年を記念して、高知県立牧野植物園は、牧野が育てたヒメアジサイを、かつて自宅があった東京の牧野記念庭園に半世紀ぶりに里帰りさせることにしました。(NHK NEWS WEB 2022/05/10)
というニュースを見て、その庭園はどこにあるんだろう… と調べてみたら、たまたま数日前に自転車で通ったところだった。初めて通った場所だけに、シンクロニシティを感じた。
1カ月後に続報。
――日本の植物学の父とも言われ、来年春からのNHKの連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデルにもなっている牧野富太郎が育てた「ヒメアジサイ」が、生前の自宅があった東京 練馬区の庭園で見ごろを迎えています。(NHK NEWS WEB 2022/06/15)
これはぜひ行ってみなければ。

「牧野記念庭園」は西武池袋線 大泉学園駅からほど近い閑静な住宅街にある。
今回は買い物の都合等で「リヴィン オズ大泉店」に車を止め、そこから歩いて庭園へ。

大泉学園駅南口ロータリー

学芸大通り 牧野庭園前交差点を右へ

閑静な住宅街に「牧野記念庭園」がある
牧野富太郎は“日本の植物学の父”と称される近代植物分類学の権威で、植物標本50万点、命名植物1500種類という偉業を残した。

キンモクセイ、ケヤキ、ヤマザクラ、オオイヌノフグリ、ハルジオン… と、命名植物は身近にもたくさんある。
『牧野日本植物図鑑』をはじめ図書館で“牧野”と付く図鑑を手に取ったことのある人も多いのではないだろうか。
詳しくは、来年春スタートのNHK朝ドラで(笑)。

面白いのが書屋展示室で、建物内部に牧野博士の書斎と書庫の一部が保存されている。
つまりこの建物は“鞘堂”であり、書屋は国宝・中尊寺金色堂のごとく手厚い保護のもとにある。
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今回の目的はアジサイ。
もとは個人宅で広い庭園ではないが、さまざまなアジサイが花を咲かせていた。

ニュースで報じられていたヒメアジサイ
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ところで、僕は牧野富太郎博士に関するエピソードを一つ、個人的に知っている。
30数年前に勤めていた神田の化学系出版社で、企業引退後フリーライターとして関わっておられたMSさん(故人)に聞いた話。
――MSさんが東北大学の学生時代の戦後まもなく、友人4人で吾妻山登山をしたときのこと、泊まる予定の山小屋が混んでいて3人分しかスペースがない。山小屋の主人が言うには、偉い先生が個室に泊まっていて、1人だけなら同室させてもよいとおっしゃっている。で、ジャンケンに負けたMSさんが個室行きに。その偉い先生というのが、吾妻山でフィールドワークをしていた牧野富太郎博士だった。
化学畑のMSさんはその名前にさほど価値を見いだしていない話しぶりだったが、植物好きの僕はたいそう驚かされたのだった。

記念館
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朝ドラ『らんまん』にそんなエピソードが出てこないかと、ひそかに期待している。
出てこないだろうな… (6 ̄  ̄)
さて昼ごはん、駅のほうに戻って探すとしますか…。
(つづく)

[DATA]
牧野記念庭園
東京都練馬区東大泉6-34-4


[Today's recommendation]



https://youtu.be/djgsOrrqzLE
https://youtu.be/b5FTQVdEsKA
https://youtu.be/5qrIKoRrhgI
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府中名物な… 【山長そば 分倍河原店】
2022.01.25
自転車で遠出をしても地元から離れるほどアウェーを感じて、通りすがりにお店に入るというのはなかなか…。
気になりつつも眺めるだけというお店は数知れず。
それがコロナ禍で自転車の距離が延び、アウェー前線が後退したらしい。
お呼びでない感いっぱいだった土地でも、あまり抵抗を感じなくなっていたりする。
その表れというか、当ブログの直近5本中4本は、自宅から直線距離で10km超のお店の記事である。
調子に乗って“眺めるだけ”にもどんどん挑んでみようか… というのが今回のお店。
分倍河原駅前の「山長そば」。こちらも10km超。
オオゴトのような書き出しでアレだが、なんのことはない、立ち食いそばである。
立ち食いそばにも、オオゴト ( ̄- ̄;) ンー
聖蹟桜ヶ丘までのルートを地図上でおさらいしているときに気になる物件を見つけ、確かめに行きがてら分倍河原へ。
崖の上のどん詰まりの駅舎へと延びるコンパクトな商店街はファンタジーチックで印象深い。
が、構成要素は飲み屋、ラーメン屋、立ち食いそば… と、サラリーマンコメディチックである。
物語ならファンタジーだが、食べ物なら立ち食いそば… って、なんのこっちゃ ゞ( ̄∇ ̄;)

「山長そば」は府中を中心に10店ほど展開されている「やきとり山長」の別業態。グループ唯一の立ち食いそば店である。
おおもとの焼き鳥店は知らなくとも立ち食いそばは知っているというのは、関心の対象の違いもさることながら、こちらの特徴的な打ち出しにもよる。
立ち食いそば店ながら、カレーを前面に訴求する。
ピンぼけ失礼
事前に調べてあったとおり、そば&ミニ丼セットをポチッとな。
さらに、60円トッピング、100円トッピングを各1枚。

ミニ丼は↑↑ トッピングの内容は↓↓ のとおりで、こういう独自システムは現場では把握しづらい。
調べていって正解である。

ミニ丼はミニカレー、トッピングはそれぞれ生玉子とハーフカツと申告。

窓口で少し待たされるのは、生麺使用でゆで時間がかかるから。

※そばはネギ抜き
看板のカレーは牛すじの風味が濃厚でかなりおいしい。
それでいて、部分的に温まりきっていなかったりとか、やはりファストフード的である。
おおらかで好ましいというのが、僕の感想。

そばはゆで麺でも乾麺でもない、ねっちょりした生のそば粉の食感。
立ち食いのレベルを超えたおいしいそばだと思う。

ちゃんと立って食べられるコーナーも設置してあるなど、立ち食いそば好きのツボを抑えた店のつくり。
お店を出ると、すっかりホームタウンにいるような気にさせられているのである。
[DATA]
山長そば 分倍河原店
東京都府中市片町2-21-1
http://cerisier-1989.com/
https://www.facebook.com/%E3%82%84%E3%81%8D%E3%81%A8%E3%82%8A%E5%B1%B1%E9%95%B7%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%82%A7%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE-166185260192609/
https://twitter.com/yamacho1989
[Today's recommendation]



https://youtu.be/7ZVy4A7ThkQ


気になる物件その1
自転車で遠出をしても地元から離れるほどアウェーを感じて、通りすがりにお店に入るというのはなかなか…。
気になりつつも眺めるだけというお店は数知れず。
それがコロナ禍で自転車の距離が延び、アウェー前線が後退したらしい。
お呼びでない感いっぱいだった土地でも、あまり抵抗を感じなくなっていたりする。
その表れというか、当ブログの直近5本中4本は、自宅から直線距離で10km超のお店の記事である。
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調子に乗って“眺めるだけ”にもどんどん挑んでみようか… というのが今回のお店。
分倍河原駅前の「山長そば」。こちらも10km超。
オオゴトのような書き出しでアレだが、なんのことはない、立ち食いそばである。
立ち食いそばにも、オオゴト ( ̄- ̄;) ンー
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聖蹟桜ヶ丘までのルートを地図上でおさらいしているときに気になる物件を見つけ、確かめに行きがてら分倍河原へ。
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崖の上のどん詰まりの駅舎へと延びるコンパクトな商店街はファンタジーチックで印象深い。
が、構成要素は飲み屋、ラーメン屋、立ち食いそば… と、サラリーマンコメディチックである。
物語ならファンタジーだが、食べ物なら立ち食いそば… って、なんのこっちゃ ゞ( ̄∇ ̄;)

「山長そば」は府中を中心に10店ほど展開されている「やきとり山長」の別業態。グループ唯一の立ち食いそば店である。
おおもとの焼き鳥店は知らなくとも立ち食いそばは知っているというのは、関心の対象の違いもさることながら、こちらの特徴的な打ち出しにもよる。
立ち食いそば店ながら、カレーを前面に訴求する。
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事前に調べてあったとおり、そば&ミニ丼セットをポチッとな。
さらに、60円トッピング、100円トッピングを各1枚。

ミニ丼は↑↑ トッピングの内容は↓↓ のとおりで、こういう独自システムは現場では把握しづらい。
調べていって正解である。

ミニ丼はミニカレー、トッピングはそれぞれ生玉子とハーフカツと申告。

窓口で少し待たされるのは、生麺使用でゆで時間がかかるから。

※そばはネギ抜き
看板のカレーは牛すじの風味が濃厚でかなりおいしい。
それでいて、部分的に温まりきっていなかったりとか、やはりファストフード的である。
おおらかで好ましいというのが、僕の感想。

そばはゆで麺でも乾麺でもない、ねっちょりした生のそば粉の食感。
立ち食いのレベルを超えたおいしいそばだと思う。

ちゃんと立って食べられるコーナーも設置してあるなど、立ち食いそば好きのツボを抑えた店のつくり。
お店を出ると、すっかりホームタウンにいるような気にさせられているのである。
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[DATA]
山長そば 分倍河原店
東京都府中市片町2-21-1



[Today's recommendation]



https://youtu.be/7ZVy4A7ThkQ


気になる物件その1
町の歴史の詰まった… 【秋川渓谷菓子処 桝屋】
2021.10.24
武蔵五日市編はまだ続いている。
せっかく来たのならその土地の文化や歴史を感じられるような食べ物を… というのは観光の目的そのものだったりするが、わりとその目的にかなうのが和菓子だと思う。
和菓子はその土地ならではの農産物を生かしてつくり出されるものだから。
価格も手ごろである。
最近、近場のお出かけでも古そうな和菓子屋さんを探す。
スマホで検索すると駅前の駐車場から1kmほどのところに和菓子屋さんがあるというので、歩いていくことに。今日歩いたルート(前記事の地図参照)の5kmほどでは、歩き足りない。

五日市街道は武蔵五日市駅で突き当たって左に折れる。
その先が古い市街地のようで、歩くにつれて歴史を感じさせるお店や建物が増えてくる。
“すし”“ラーメン”の二枚看板のお店が気になる。横長の看板には“うなぎ”の文字も。
子どものころまさにそんな三枚看板のお店に連れていってもらって大興奮したことを思い出す。
いまもこういうお店があるんだ。入ってみたいなぁ…。

さらに歩くと、めざす和菓子屋さんらしき物件が見えてきた。
袖看板が2枚。
正面から見ると、こんな感じ。
一瞬、菓子店が2店競合しているように見えなくもないが、和菓子屋さんに入ってみると…

中でつながってました (^o^;) ヤッパリ…!?
二枚看板の街・五日市(笑)。
「秋川渓谷菓子処 桝屋」は品数豊富。
冒頭に“その土地の文化や歴史を感じられる…”と書いたが、たとえばどら焼きの生地に竹炭を練り込んだ黒どら焼き「五日市」。
五日市は木炭市場で栄えた町で、農家女性の副業として広まった炭の粉末をすき込んだ黒色の絹織物“黒八丈”にちなんだどら焼きだそうだ。

ほかにも、おやき各種や、『鬼滅の刃』にちなんだ“大嶽山”などユニークな商品もいろいろ。
酒まんじゅう2、まゆ玉2、きんつば、おやき つぶあん、黒どら焼き五日市を購入。
これだけ買って、778円!

江戸時代から続くというお店のお菓子は、あんこがおいしくどれも手作り感があってほのぼのしたもの。
季節によって品ぞろえも変わるようなので、行くたびに楽しめるのではないだろうか。
いい街には魅力のある和菓子屋さんがある、というのが今回学んだことかな。

店の向かい側の道を駅に帰ろうとすると、阿伎留神社の案内標識。
行ってみると、いかにも歴史の重みを感じる神社である。
あとで調べると、『延喜式』神名帳に武蔵国多摩郡8座の筆頭に記載されているという古社。
高台から見下ろす蛇行する秋川流域に広がる、古代の農耕風景が思い浮かぶようだ… といったら大げさだろうか。
[DATA]
秋川渓谷菓子処 桝屋
東京都あきる野市五日市836
http://www.masuya-kashi.com/
https://www.facebook.com/akigawakeikoku.masuya.kashi/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/igs6HF1zyME


帰路、羽村大橋より御岳、奥多摩方面
武蔵五日市編はまだ続いている。
せっかく来たのならその土地の文化や歴史を感じられるような食べ物を… というのは観光の目的そのものだったりするが、わりとその目的にかなうのが和菓子だと思う。
和菓子はその土地ならではの農産物を生かしてつくり出されるものだから。
価格も手ごろである。
最近、近場のお出かけでも古そうな和菓子屋さんを探す。
スマホで検索すると駅前の駐車場から1kmほどのところに和菓子屋さんがあるというので、歩いていくことに。今日歩いたルート(前記事の地図参照)の5kmほどでは、歩き足りない。

五日市街道は武蔵五日市駅で突き当たって左に折れる。
その先が古い市街地のようで、歩くにつれて歴史を感じさせるお店や建物が増えてくる。
“すし”“ラーメン”の二枚看板のお店が気になる。横長の看板には“うなぎ”の文字も。
子どものころまさにそんな三枚看板のお店に連れていってもらって大興奮したことを思い出す。
いまもこういうお店があるんだ。入ってみたいなぁ…。

さらに歩くと、めざす和菓子屋さんらしき物件が見えてきた。
袖看板が2枚。
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正面から見ると、こんな感じ。
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一瞬、菓子店が2店競合しているように見えなくもないが、和菓子屋さんに入ってみると…

中でつながってました (^o^;) ヤッパリ…!?
二枚看板の街・五日市(笑)。
![]() | ![]() | ![]() |
「秋川渓谷菓子処 桝屋」は品数豊富。
冒頭に“その土地の文化や歴史を感じられる…”と書いたが、たとえばどら焼きの生地に竹炭を練り込んだ黒どら焼き「五日市」。
五日市は木炭市場で栄えた町で、農家女性の副業として広まった炭の粉末をすき込んだ黒色の絹織物“黒八丈”にちなんだどら焼きだそうだ。

ほかにも、おやき各種や、『鬼滅の刃』にちなんだ“大嶽山”などユニークな商品もいろいろ。
![]() | ![]() |
酒まんじゅう2、まゆ玉2、きんつば、おやき つぶあん、黒どら焼き五日市を購入。
これだけ買って、778円!

江戸時代から続くというお店のお菓子は、あんこがおいしくどれも手作り感があってほのぼのしたもの。
季節によって品ぞろえも変わるようなので、行くたびに楽しめるのではないだろうか。
いい街には魅力のある和菓子屋さんがある、というのが今回学んだことかな。

店の向かい側の道を駅に帰ろうとすると、阿伎留神社の案内標識。
行ってみると、いかにも歴史の重みを感じる神社である。
あとで調べると、『延喜式』神名帳に武蔵国多摩郡8座の筆頭に記載されているという古社。
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高台から見下ろす蛇行する秋川流域に広がる、古代の農耕風景が思い浮かぶようだ… といったら大げさだろうか。
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[DATA]
秋川渓谷菓子処 桝屋
東京都あきる野市五日市836


[Today's recommendation]



https://youtu.be/igs6HF1zyME


帰路、羽村大橋より御岳、奥多摩方面
小平産小麦のおいしさを実感 【さんさろうどん】
2020.02.21
青梅街道の小平上宿交差点(小川三差路)近くの、文字どおり三差路にあるうどん屋さん「さんさろうどん」。

古い街道沿いだけに昔の“辻の茶屋”を連想させるが、茶屋=休憩所はいまでいえばSAや道の駅であり、飲食提供はカフェテリア方式、これをうどん・そばに当てはめれば… という勝手に三段論法的に路麺=立ち食いそばのイメージを抱いていた「さんさろうどん」であるが、いざ入ってみれば意外性ある真面目な実力派であった… というのが前回のおさらい。

すっかり忘れていたが、その生真面目で几帳面かつ規則正しい仕事ぶりに感銘を受けたらしく、前報では3Kならぬ5Sならぬ5Kの標語的なものを作っている。
「生真面目で 几帳面に 規則正しく 全面禁煙の きれいなお店」

先客1人とすいているので、「どちらでも」というご主人のお言葉に甘えてカウンターでなくテーブル席に座らせてもらう。
壁の品書きをじっくり眺めたかったのだ。

前回はカレーライスで麺類を食べていないので、次に入るときはラーメン+カレーまたはかけそば+カレーにしようと決めていた(←カレー気に入ったらしい)が、正面の“小平産100%小麦使用うどんセット”というものに目が行った。これにも+カレーのセットがある。
ラーメンまたはかけそばのほうに視線を戻すと“小平産以外”とわざわざ断ってある。
これで小平産頼まなかったら非小平民(非国民的な)呼ばわりは免れない。小平市民じゃないけど。

ということで、小平産100%小麦使用のうどん(かけ)+カレー(中)850円に。

今回は接客係がご主人。前回、厨房の仕事ぶりを遠目に眺めて気難しそうに感じたが、まったくそんなことはなく、きわめて柔和かつフレンドリーな接客である。

提供までに10分近くかかっているので、うどんはもちろんゆで上げ。
ぱっと見、やや細めで切り方のそろった上品なうどん。ひと口すすると、しっかりした歯応えである。ラーメンでよくいうところの加水率の低そうな食感というか。

つゆはかつおだしでやや甘めの田舎風。そのやや鈍重なつゆに浸っていてさえ小麦の甘さがはっきりわかる、というくらいおいしいうどんである。香りも素晴らしく。

平均的な武蔵野うどんと比べればだいぶ細いが、風味や食感はまさしく小平糧うどん(武蔵野うどんの別称の一つ)そのもの。加水率を下げることで強いコシが得られ、武蔵野うどんにありがちな汁うどんでダレるということがない。甘みを引き出す塩加減もポイントかも。

カレーはとろみの強いいわゆるそば屋のカレー風。甘めの優しい味わいである。
品書きを見ると、小平地粉100%うどんのカレーうどんというものがある。これは気になるぞ。

いまは路麺どころか武蔵野エリアで一二を争うおいしいうどんなんじゃないかと…。
自分の想像力の不足を思い知らされるようだが、真面目そのもののお店という印象を強くした。

[DATA]
さんさろうどん
東京都小平市小川町1₋685
[Today's recommendation]



https://youtu.be/djgsOrrqzLE


セツブンソウ(東京都薬用植物園)
青梅街道の小平上宿交差点(小川三差路)近くの、文字どおり三差路にあるうどん屋さん「さんさろうどん」。

古い街道沿いだけに昔の“辻の茶屋”を連想させるが、茶屋=休憩所はいまでいえばSAや道の駅であり、飲食提供はカフェテリア方式、これをうどん・そばに当てはめれば… という勝手に三段論法的に路麺=立ち食いそばのイメージを抱いていた「さんさろうどん」であるが、いざ入ってみれば意外性ある真面目な実力派であった… というのが前回のおさらい。

すっかり忘れていたが、その生真面目で几帳面かつ規則正しい仕事ぶりに感銘を受けたらしく、前報では3Kならぬ5Sならぬ5Kの標語的なものを作っている。
「生真面目で 几帳面に 規則正しく 全面禁煙の きれいなお店」

先客1人とすいているので、「どちらでも」というご主人のお言葉に甘えてカウンターでなくテーブル席に座らせてもらう。
壁の品書きをじっくり眺めたかったのだ。

前回はカレーライスで麺類を食べていないので、次に入るときはラーメン+カレーまたはかけそば+カレーにしようと決めていた(←カレー気に入ったらしい)が、正面の“小平産100%小麦使用うどんセット”というものに目が行った。これにも+カレーのセットがある。
ラーメンまたはかけそばのほうに視線を戻すと“小平産以外”とわざわざ断ってある。
これで小平産頼まなかったら非小平民(非国民的な)呼ばわりは免れない。小平市民じゃないけど。

ということで、小平産100%小麦使用のうどん(かけ)+カレー(中)850円に。

今回は接客係がご主人。前回、厨房の仕事ぶりを遠目に眺めて気難しそうに感じたが、まったくそんなことはなく、きわめて柔和かつフレンドリーな接客である。

提供までに10分近くかかっているので、うどんはもちろんゆで上げ。
ぱっと見、やや細めで切り方のそろった上品なうどん。ひと口すすると、しっかりした歯応えである。ラーメンでよくいうところの加水率の低そうな食感というか。

つゆはかつおだしでやや甘めの田舎風。そのやや鈍重なつゆに浸っていてさえ小麦の甘さがはっきりわかる、というくらいおいしいうどんである。香りも素晴らしく。

平均的な武蔵野うどんと比べればだいぶ細いが、風味や食感はまさしく小平糧うどん(武蔵野うどんの別称の一つ)そのもの。加水率を下げることで強いコシが得られ、武蔵野うどんにありがちな汁うどんでダレるということがない。甘みを引き出す塩加減もポイントかも。

カレーはとろみの強いいわゆるそば屋のカレー風。甘めの優しい味わいである。
品書きを見ると、小平地粉100%うどんのカレーうどんというものがある。これは気になるぞ。

いまは路麺どころか武蔵野エリアで一二を争うおいしいうどんなんじゃないかと…。
自分の想像力の不足を思い知らされるようだが、真面目そのもののお店という印象を強くした。

[DATA]
さんさろうどん
東京都小平市小川町1₋685
[Today's recommendation]



https://youtu.be/djgsOrrqzLE


セツブンソウ(東京都薬用植物園)