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何か常なる… 【菊富】

2023.11.19

 用事で所沢に出かけ、そのまま昼ごはん。
カツ丼食べたい…! という人がいるので、とんかつ「菊富」へ。


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たぶん20年以上通っているお店だが、2020年2月以来久々の訪問となった。


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2020年2月といえば、まさにコロナ前夜。
価値観レベルでいまとは違う自分がいたかもしれない。


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当時、まさかコロナがこんなことになろうとは、安倍晋三氏があんなことになろうとは、夢にも思わなかったに違いない前報参照)

――世の中は 何か常なる 飛鳥川 …


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注文は、かつ丼880円とトンカツ定食880円。


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前回から100円ずつ上がっているが、それでもコスパ超優良。
ちなみに、(頼むの失念してしまったが)ライス・キャベツ大盛り無料。


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とんかつ定食は、お新香、小鉢(ちくわの甘辛煮)、豚汁付き。
かつ丼は上記から小鉢がサラダに変わる。


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とんかつは軟らかくジューシーな揚げ具合で、適度に脂の入ったロース肉の甘味・うま味が楽しめる。
豚肉、大根、にんじん、ごぼう、こんにゃく、豆腐、薬味ねぎと具だくさんの豚汁が、しみじみおいしい❤


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隅の高い位置に設置されたテレビがBGMという、気取りのない大衆食堂。
明日も明後日も、変わらず続いてほしいと願わずにはいられない、この昭和的昼下がり感。


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近くの交通の要衝ファルマン通り交差点も劇的に変わっている。

――明日ありと 思う心の あだ桜 …


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[DATA]
菊富
埼玉県所沢市御幸町2-1





[Today's recommendation]


https://youtu.be/Zo_oZT4P4kc?si=MI_rP6wQUawDb7Z6



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所沢市北秋津より


見て、触れて、体感できる広報施設 【陸上自衛隊広報センター りっくんランド】

2023.09.23

 行きたいという人がいるので、自衛隊朝霞駐屯地へ。
軍事にも乗り物にもほとんど興味がないままに生きてきたが、朝霞の予科士官学校には個人的思い入れがあることもあって。
何かと言い訳がましいのは、そういうものに対するネガティブな印象を拭いきれないからだと思うが、チャラいノンポリ野郎にそういう話は似つかわしくないのでやめておこう。


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「陸上自衛隊広報センター りっくんランド」は、陸上自衛隊唯一の大規模広報施設で、2002年、“見て、触れて、体感して”をコンセプトに、陸上自衛隊の広範な活動を常続的かつ体系的に情報発信し理解を得ることを目的に設立された。


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第1駐車場に展示されている96式装輪装甲車(WAPC)と軽装甲機動車(LAV)。背後はR254である

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さすがに入館チェックはあるが、受付票の記載事項は氏名(代表者のみ)・年齢・性別という簡単なもの。
それよりも受付横に迷彩服の隊員が仁王立ちに立ちふさがっていてビビらされる。

「あの… 館内の撮影は…?」
「大丈夫です! 売店以外は」
「あ、売店はダメなんですね…」
「ダメです!」

受け答えが、普段生きる世界にこういうタイプはいないなぁ… というくらい、いちいちきっぱりしてる😅


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その売店の横を抜けるとメインの展示スペース。


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対戦車ヘリコプターAH-1S(通称コブラ)。展示されているのはアメリカから輸入された初号機だそうだ

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AH-1Sのロケットランチャーおよび対戦車ミサイルランチャー

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偵察用オートバイ

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太平洋戦争時の不発弾

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フライトシミュレータ

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16式機動戦闘車(通称16MCV)

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空挺傘


VR体験のアナウンスが流れ、先着20組までとのことで慌てて2階へ。
VR体験は、VRゴーグルを通して戦車・水陸両用車などの疑似乗車体験や空挺降下体験ができるというもの。


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VRで空挺降下? 体験中

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VR体験後、再び1階へ下り、次に屋外へ。


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屋外展示1:UH-1、中距離多目的誘導弾等

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屋外展示2:10式戦車、90式戦車、74式戦車等


屋外展示の横を抜け第2駐車場の奥側に「振武臺(しんぶだい)記念館」がある。
実は相方が見たかったのはこちらの施設で、調べたところ10月4日より平日限定の事前予約制になるので自由見学のうちに見ておきたかったとのこと。


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座間にあった陸軍士官学校の皇族舎を移築した歴史的にも貴重な建物である(館内は撮影禁止)


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朝霞駐屯地は1941年、日中戦争拡大や対米関係緊迫などを背景に市ヶ谷より当地に移転建設された陸軍予科士官学校「振武台」がその前身である。

年の離れた友人(故人)がここ陸士予科出身とのことで、行軍訓練? と称して平林寺まで遠足に行ったという話を聞かされ、“戦争中の人々の日常”的エピソードとして強く印象に残っている。
館内には出身者名簿が張られており、つい真剣に探してしまったが、MSさんのお名前を見つけることはできなかった。


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ここに来て一転、厳粛な気持ちにさせられる。

そういえば今日は彼岸の中日。
心の中で世界平和を祈る。


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[DATA]
陸上自衛隊広報センター りっくんランド
東京都練馬区大泉学園町
https://www.mod.go.jp/gsdf/eae/prcenter/index.html





[Today's recommendation]


https://youtu.be/psWRDUcT5SE?si=prUoZ2hbNJyQpTMt


https://youtu.be/32jLGwGX_QI?si=37rX9QL5sRk92rTB



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お土産


年越しには気が早いが 【麺処 更科】

2022.12.23

 前々記事に書いているように国分寺から東村山まで歩くことにして、その途中で昼ごはんという話。

国分寺駅から東村山方面には鉄道的には西武国分寺線と西武多摩湖線の2路線があり、それに沿うように歩けば駅々に商業地域が出現する。
今回は国分寺線ルートで、最初の駅が恋ヶ窪。

商業地域といってもどの駅も大きいものではないが、なかでも恋ヶ窪は国分寺市役所移転に絡み街全体の空洞化が叫ばれているエリアである。


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裏路地の様子


僕自身は恋ヶ窪にはあまりなじみがない。
道が狭く自転車で走りづらいから。
たまに通っても、市役所前の交差点から裏に入る。
その裏路地が雰囲気ある一角で、昔ながらのすし店やそば店、小料理店が残っている。


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と思っていて、そのそば店に行ってみると、そっちはまさに裏口だったらしい。
おそば屋さんの入り口は、普通に表通り側にありました ( ̄- ̄;)ンー


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「麺処 更科」。
入ってみると実に立派な店舗で、かなりびっくり。
表通りと裏通りの2列の家並の一角で、表裏にまたがる大店なのであった。


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“街蕎麦”らしく、丼物やセットメニューが充実している。
表の看板にあるカキフライセットと、けんちんそばを注文。


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カキフライのセットは、温かいたぬきそば(温冷選べる)とカキフライ、ご飯、小鉢3… と、なかなかボリューミー。


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右はカキフライとご飯の2段重ねになっている


盛り付けに使われているのは、わっぱ型の3段お重。
お重はいわば弁当箱であり、弁当に汁そば持たされた… みたいな、かなーり不思議な感覚なのだった。
そういう遊び心、好きです ( ̄▽ ̄)b


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カキフライは大ぶりが3個で、なかなか食べでがある。
付け合わせ野菜がたっぷりなのもうれしいね。


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けんちんうどんは埼玉県北部のうどんどころ加須なんかでは普通に食べられているが、そばはちょっと珍しいかも。

調べてみると、全国有数のそば生産量を誇る茨城県の郷土料理に「つけけんちん」なるものがある。
そばをけんちん汁につけて食するというもので、節分の時期に食べる風習が江戸時代にはすでにあったらしい。


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具は大根、にんじん、ごぼう、里芋、豚肉、油揚げ…。
体を冷やす作用もあるというそばだが、けんちん汁ならぽかぽかである。
更科の細い麺も意外に合う。
セットだけでなく単品もボリュームいっぱい。


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節分といえば旧暦では大みそかに当たる。
年越しそばにけんちんそばというのもいいかも。


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更科とは一番粉(更科粉)で打つ上品な細切りそば。
写真からは更科らしい上品さが伝わらないのが残念だが、注文内容が上品とは言い難いので仕方ない。
温かいそばでもコシがしっかりあり、食感のよいおいしいそばであった。


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[DATA]
麺処 更科
東京都国分寺市西恋ケ窪4-30-26





[Today's recommendation]


https://youtu.be/Sf-tjXevlyQ



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前々記事へつづく


小京都の酒蔵と衰退商店街と 【晴雲酒造】

2022.09.19

 小京都というと、“古い町並みや風情が京都に似ている、日本各地にある街の愛称・別称”Wikipediaというイメージで、“似ている”というあいまいな理由に基づく自称・他称が各地に自然発生しているものと思っていた。
実は小京都、認定制度によるブランディングだったらしい。

1985年、小京都と呼ばれる自治体の連携組織「全国京都会議」が結成され、以降、会議に加盟する自治体のみ“公式に”小京都を名乗ることができるようになっているらしい。

――ということを知ったのは“小京都・栃木”観光でもらってきた『小京都と京都ゆかりのまち』(発行:全国京都会議)というパンフレットを見て。
もちろん知財ではないので非加盟の“自称・小京都”も排除されるものではないが、パチもん扱いを免れないかもしれない。


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全国京都会議には現在(2022年4月現在)、全国40市町、関東では古河(茨城県)、足利・栃木・佐野(栃木県)、嵐山・小川(埼玉県)の6市町が加盟している。

意外だったのが埼玉県小川町。秩父圏の比較的近場エリアである。
――1300年の歴史を誇る小川和紙をはじめ、酒造、建具、裏絹などの伝統産業で古くから栄え「武蔵の小京都」と呼ばれています。(『小京都と京都ゆかりのまち』より)

驚くことに酒蔵が3つも残っているという。
酒蔵めぐり好きでもあるし、白昼の死角的小京都・小川町、行ってみるしかないでしょう。


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3つの酒蔵のうち今回選んだのは「晴雲酒造」。
併設の食事処「自然処 玉井屋」が偶然にも“行ってみたいお店リスト”に入っていたという。


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「晴雲酒造」はメインストリート風の古い商店街(熊谷小川秩父線)沿いの街の中心部に位置する。


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広い駐車場に車を止め、まず売店をのぞいてみる。


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仕込み水の湧水井戸や試飲機のある凝ったつくりの店内。


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うれしいことに試飲は無料で、相方は3種類試飲させてもらっていた。
もちろんお車の人は試飲できないが… (T_T) シクシク


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買い物は決まったが要冷蔵の酒なので買うのは帰り際ということにして、先に「自然処 玉井屋」で食事をすることに次回掲載


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「おがわの自然酒 生酒」と9月9日発売の「晴雲ひやおろし」を買う


蔵の前の通りのひなびた様子が気になって、食事のあと少し歩いてみた。


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ずっと立派な構えの店舗(遺構)が続き、繁栄の跡が見て取れ、正直言ってこれまでほとんど意識に上らなかった田舎町にいかなる歴史的背景があるのか、いやがうえにも気になった。
こういったところが“小京都”ゆえんか…。


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熊谷小川秩父線

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駅前通り(花水木通り)

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3蔵の一つ「武蔵鶴酒造」

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インテリアに名産品・細川紙(小川和紙)が使われているという小川町立図書館

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小京都・小川の主要産業であった紙商の店舗


途中、道沿いの家の方と思われるメリヤス姿のおじいさんが「どちらから?」と。
観光客風とみて声をかけてきたようで、この街について語りたいことがあるようだ。

「いまはこんななっちゃったけど、昔はこの通り全部がお店だったんですよ。残ったのは『しまむら』と『ヤオコー』だけ(笑)」

そんな切ない記憶を追体験できる街並みが続くのである。

(つづく)


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[DATA]
晴雲酒造
埼玉県比企郡小川町大字大塚178-2
http://www.kumagaya.or.jp/~seiun/index.htm
https://www.facebook.com/seiun1902/






[Today's recommendation]

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https://youtu.be/GP408ILt8cs



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次号予告


ポストコロナの新機軸!? 【葉月】

2021.10.28

 週末に祝いの席を予定していて、お店候補の日本料理店「葉月」へ。
先日ランチタイムに暖簾が掛かっているのを遠目に確認しているので緊急事態宣言下の長期の休業から再開はしているようだが、営業時間はどうか、コース料理はやっているかといった様子うかがいである。


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メニュースタンドのメニュー表が真新しい。
“ランチメニューが変わりました”とある。
隠れたランチの名店と思っていたので、衝撃の展開。


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以前3種類あったランチメニューのうち、残っているのは華御膳のみ。
新たに、そば+αのメニューが加わった。
彩り手開き御膳と天丼がなくなったのは残念だが、そばというのは気になる。
「じゃあ、いま入ってみる?」


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変わったのはランチメニューだけでなく、店内のつくりもリニューアル。
入って左手の小上がりが取り払われて、たたきが広くなり、テーブル席が3席設置されている。
このお店で、足が悪く座敷席を使えないというお年寄りを見かけたことが2回もある。そういうある意味バリアフリー的意図からの改装だと思うが、個人的にもランチで小上がりはおっくうではあるので、“改善”と感じる。


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この写真と上の写真のテーブルの位置が小上がりだった


注文は、新メニューから蕎麦(冷)+ いか天ぷら+野菜3点(小ごはん付)。
もう1品は華御膳。


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まず華御膳。
お店の人の説明によれば、茶碗蒸しが玉子焼きに変わり、アイスクリームがなくなった。値段はちょっと安くなっている。


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刺し身3点はマグロ、しめサバ、酢だこ。
マグロも含めひと手間かけてあり、そのへんのランチとはひと味違う感じ。


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一品料理は鶏の竜田揚げ。
熱々揚げたてで、カリッと油切れよく、中はジューシー。
甘めの玉子焼きも温かいのがうれしい。


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そばはエッジが立ってきれいに切ってあるように見えて微妙に不ぞろいで、手打ち感がある。


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香りよく、期待以上にクオリティの高さを感じる。
わさびは本わさび。


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野菜天は、かぼちゃ、なす、ピーマン。分厚く軟らかいいか天。もちろん揚げたてアツアツ。


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そばというバリエーションの広がりはポストコロナへの意気込みの表れのよう。今後試行錯誤はあるだろうが、定着してほしいと思う。
そのうえで、以前のランチメニューが復活すれば、もっとうれしいな ♪(* ̄∇ ̄)/


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[DATA]
葉月
東京都東村山市本町2-24-4





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/N2TIFSvYFjs



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「葉月」のコース料理まだ始まってなかったけど、松茸はどうかなぁ…


金泥本と薩摩琵琶と、菊紋バーガーと 【ザ・フォレスト北の丸】

2018.08.01

 「午後は琵琶を聴きに行くけど、どうする?」と、仕事午前上がり予定の相方。
いちおう仕事次第だが、忙しい時期ではなく昨日までの感触ではどうにかなりそうだったので、12時すぎに現地の北の丸公園で待ち合わせた。
実際には朝イチからFTPサーバー上、仕事は動いており、いつこっちに来てもおかしくない状況だったが、いつまでも来なくてもおかしくない相手でもあり、微妙な感じになってしまった。11時までに仕事のめどが立たなかったらキャンセル、と相方には言ってあったが、そのまま待ち続けて来なかったら悔しい。
シゴト、あとまわしでいいかー (*゚∀゚)/ 。・。・゜★・。・。☆・゜・。・゜


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郊外で生活していると、都心の区画の距離感が近く(縮尺が大きく)、地図を見ていても大幅に行き過ぎてしまうことがよくあるが、皇居周辺は別。


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牛ヶ淵のスケール感に圧倒される。田安門も武道館もでかいなぁ… ときょろきょろおのぼりさん状態で歩いていて、待ち合わせ場所を行き過ぎそうになった。建物から飛び出してきた相方に確保される。


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公園内の「ザ・フォレスト北の丸」(北の丸休憩所)。
琵琶のイベントが14時スタート(整理券配布13時)なので、軽食のとれるこの休憩所で落ち合って、まず昼ごはんを済まそうという計画だ。


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カウンターで注文してポケベルを渡され席で待つ、というフードコートのシステム。


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フォレストバーガー680円+オレンジジュース300円(相方)、スパゲティーミートソース900円(自分)をオーダー。


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ここは利用者層の構成が独特で、大使館関係と思われる南アジア系女性や、ここにもいる東アジア系観光客、そして日本系武道家もちらほら。武道館の隣だけに。


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スパゲティーミートソースはサラダ付き。


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前にもどこかで書いた、PポロとかMマーみたいな、誰もが食べたと思われる昭和な味。夏野菜添え(なぜ甘藷?)で彩りもよく。
けっこう深皿で見た目よりだいぶボリュームがあるのは、武道館の隣だけに…?


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ハンバーガーの包み紙には菊紋があしらわれていて、たいそうな頂き物をしている気にさせられる。
ちなみに、俗に“菊の御紋”と呼ばれるものは八重菊を図案化した十六八重表菊であり、これは十二菊である。


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公園内を平川濠のほうに下って国立公文書館へ。
ゲートのところに「平家物語 ~妖しくも美しき~」の立て看板がある。建物正面には大判ファブリックポスター。


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「琵琶の演奏はこれの関連なんだ」と相方。
ということで、本日のイベントの概要を初めて知った次第である。
いや、琵琶の生演奏聴きたいとは思ったけど、事前に調べたりはあまりしないのだ。ものぐさにつき。


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企画展「平家物語 妖しくも美しき」は、国立公文書館で7月21日から9月1日まで開催されている。


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展示資料は、目玉出展である金泥・銀泥の下絵が施された『平家物語』の美麗な豪華本(秘閣粘葉本)をはじめ、『平家物語』の異本の一つ『頼政記』、同じく異本『源平盛衰記』のうち1707年に横型絵入り本として出版されたもの、など。


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われわれの主目的は、関連イベント「琵琶語り『平家物語』」。
琵琶奏者は、薩摩琵琶・鶴田流の川嶋信子さん。
琵琶の実演の合間に楽器紹介や奏法の解説が入るというプログラム構成で、演目は「祇園精舎」「敦盛」「壇ノ浦」と、素人目にもチョーおいしいとこどりである。


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定員60人に約90人が来場し、抽選との情報が流れたが、結局全員入れた。
会場は4階の会議室のような一室。


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語りの間は当然撮影禁止であるから、以下、演目のシーンに沿って出展本を並べた


琵琶を生音で聴けるなんてそうそうあることではない。
薩摩琵琶は雅楽に用いられる楽琵琶とは違い、合戦物らしい勇壮な演奏に向いた構造になっているそうだ。


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たとえば「敦盛」。
熊谷次郎直実が戦いの末、敵の首をとろうと兜を剥ぐと美麗な若者の顔に一瞬躊躇するくだり、琵琶交じりの語りに悲哀が増す。


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奏者の川嶋さんは琵琶の将来をたいへん案じていらした。
たくさんの人に知ってほしいと精力的に活動しておられるようだが、琵琶を楽しんでもらおうとワークショップ形式を取り入れ全員で「祇園精舎」を歌うことに。


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どうなることかと思ったが、うまくリードしてもらい琵琶の音が合わさると、それなりに語りが成り立ち、皆晴れやかに会場をあとにしたようだった。

祇園精舍の鐘の声 諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす



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企画展「平家物語」(入場無料)は9月1日まで。
琵琶語りはなくとも、『秘閣粘葉本』など見どころいっぱい。


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[DATA]
ザ・フォレスト北の丸
東京都千代田区北の丸公園1-1
http://fng.or.jp/koukyo/service/kitanomaru-rest.html
https://twitter.com/fkitanomaru





[Today's recommendation]


https://youtu.be/pfR1xPNV4DY


https://www.youtube.com/watch?v=-kHtpNOSbxM



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名物カツは噂にたがわぬ味とボリューム 【藤乃木】

2018.02.11

 明日、3連休の最終日は法事で東北の郷里に行かなければならない。法事にお土産は要らないと思うが、手ぶらというのもなんなので、きょうだいぐらいにはバレンタインのチョコでも買っていくか、と。
で、なんとなくイメージで一橋学園駅周辺で探してみることにした。


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昨日の「猫のあんこ 焼き菓子店」のおねえさん情報が頭の隅にあったのかもしれない。
「あのあたりは古いお店と新しいお店の入れ替わりが、いまちょうど進んでいるところです」
猫のあんこが入るシェアキッチン「学園坂タウンキッチン」をのぞいてみる。学園坂商店街の坂の下。今日は焼き菓子と珈琲のお店「noyau」の看板が出ているが、まだ開いていなかった。


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そのまま駅のほうに向かい、北口の踏切を越えて市役所通りを玉川上水近くまで歩いたが、洋菓子店は1軒も見つからず。日曜というのもあると思うが、いつにもましてシャッターが目立つ気がする。新旧の入れ替えも、歩みはゆっくりなんだろうな。

途中、昼ごはんのお店をチェックしながら移動してきて、すし屋、定食屋、とんかつ屋の中から選んだのはとんかつ。


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「藤乃木」はこのエリアを代表する人気とんかつ店。
前々から気になる存在だったが、高そうなイメージがあって入りそびれていた。1000円超えの昼定食には警戒心が働くのだ。


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入り口にサービスランチのプレートがかかっている。
お昼のランチ:生姜焼き、串かつ、あじフライの3種で各750円。
それなら普通にいけるじゃん。


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間口のわりに広い店内。
カウンター6席はすべて埋まり、あふれた客1人が奥のテーブル席を使っている、といった構図。
テーブルは4人×3、6人×1。


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こちらの名物は“ふぶき”と称するおろしとんかつだ。
せっかくならその名物を食してみたい。しかしその主力メニューが1000円大幅超えという情報はつかんであった。

少し時間をさかのぼる。
店頭のサンプルケースにふぶきロース定食1330円。やはり高い。
その横にサービスランチのプレートを見つけた。
足して2で割れば、だいたい1000円。それぐらいの出費なら、まあいいんじゃないかと。


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店内にはいろんな掲示があって、実は思ったより手ごろ感のあるお店のようなのだ。
われわれのテーブル席の横の壁に“ふぶきロース”の張り紙。
ふぶきは1種類ではなかった。
ヒレかつ1430円、ロースかつ1330円、チキンかつ1150円、焼肉1130円。
少し迷ったが、お試しということもありコスパ的に優れたチキンかつに変更。


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さて、若干の矛盾と葛藤を包含するが、せっかくだから名物を、と上に書いているが、個人的にその名物こそがこれまでこの店を遠ざけていた原因の一つであったことは否めない。
とんかつ屋は直球勝負であってほしい。
たとえば客にその場でソースに混ぜるゴマすりをさせるスタイルのチェーン系で、そういったいわゆる付加価値を上乗せすることで値段をつり上げる常套手段の一つが、おろしかつ、という偏見が自分にはある。


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結論から言うと、こちらのおろしかつ(ふぶき)、そんな先入観を吹き飛ばすくらいおいしかった。

かつ本体が見えない。
添えるという感じではなく、大根おろしを厚く均一に“塗布”してある。


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「こちらのタレをお使いください」とバイト風のおねえさん。
こういう場合、チェーン系では僕はタレやドレッシングのたぐいを使うことはまずなく、しょうゆをかけるが、このふぶきのビジュアル、それから後述するほかの要素にも圧倒されるものがあり、ここは素直に従うべき、と。
で、このタレがよい。
基本的にポン酢だが、酸っぱからず甘からず。大根おろしの味付けとして最高のバランス感覚だと思う。


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チキンかつ自体が分厚く大きい。
おろしかつが名物といったらお上品そうというイメージを完全に覆す。
そしてご飯。大げさにいえば、てんこ盛り。
ほかのお客のものを、あれは大盛りに違いないとみていたどんぶり飯が、うちにもやって来た。


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チキンかつがちょっとツボ的においしかったので、「うまい! うまい!」と食べていて、途中お約束的に相方がご飯を僕のどんぶりに移して振り出しに戻されて、それでも「うまい! うまい!」と。
食べても食べてもご飯、なくならない(笑)。さすがにこれはきつかった。


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僕の真後ろにテレビがある。ちょうど宮原知子のショートプログラムの演技が始まった。
店内全員、こっちに向き直る。
食べづらいったらない。


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この“ふぶき”は定食料理としての完成度の高さを感じる。次はぜひロースかつを食べてみたい。
ちなみに、それほど食べなかったが、ボリューム的にも生姜焼きはたいへんオトクだと思う。


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[DATA]
藤乃木
東京都小平市学園西町1-20-6





[Today's recommendation]


https://youtu.be/nkgB4abdeVc



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 バレンタインの…
2018.02.11 ラ・フルール・ド・セル/東京都東村山市栄町2-5-9

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チョコレートの件。
結局、ちゃんとネットで調べて、全然うちから近い久米川のフレンチ「ラ・フルール・ド・セル」のトリュフチョコレートを購入した(8個入り800円×3)。
いつもあとから思うけど、ちゃんと調べて動こうよ。


2018.02.12 東北新幹線~仙台駅
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