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レトロあふれる❣ ――大宮公園

2022.10.09

 前号までのあらすじ☛大宮氷川神社に参拝に来て、駐車場から拝殿にたどり着くまでに記事3本分費やしてしまった😓という件。せんべい屋さん🍘やおだんご屋さん🍡が出てきます。


“武蔵一宮”と称される大宮氷川神社は、関東に280数社を数える氷川神社の総本社である。
それ以上に心ひきつけられるのが、売店の多さ。
Googleマップによると、隣接する大宮公園には昔ながらのお休み処を兼ねた売店が相当数残されているようなのだ。


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氷川神社拝殿にお参りのあと、東のひょうたん池の横から緩やかな上りになる道が大宮公園入り口。
左手にさっそく売店が見えてくる。


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この先、公園をざっと反時計回りに歩いて、少なくとも5店の売店を見つけた。
こういうのが大好きでわざわざ探して出かけるくらいだが、これだけ多いと興奮する一方、大いに迷う。
昼ごはんを食べるお店をどれかに絞らなければならないのだ(詳細は次記事掲載予定)


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「岡田売店(1号売店)」(左)と「おぐま売店(2号売店)」(右)

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「三浦売店」

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「白井食堂」(左)と「須之内売店」(右)


売店に限らず、公園内にはレトロがあふれているようだ。


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「児童遊園地」には飛行塔や回転木馬(ミニメリー)やカートといった昔懐かしの遊具。
料金100円とか80円とか。
薄っぺらい電子音をピコピコ鳴らしながら、元気に稼働中。よい子も元気に走り回ってる。


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その後ろには「小動物園」。
入場無料。

ニホンザル、シシオザル、コモンリスザル、フサオマキザル、ブラウンケナガクモザル、ニホンツキノワグマ、アカハナグマ、ニホンアナグマ、シマスカンク、ブチハイエナ……


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こっちも昭和感いっぱいだが、生き物が対象となると手放しには喜べないかな…。

おどろおどろしいイメージのハイエナだが、近くで見るとかわいいじゃないか。
鳥のケージでオオフラミンゴのディスプレイ行動が見られ、救われる思いがした。

さて、ようやく昼ごはん。

(つづく)


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[DATA]
大宮公園
埼玉県さいたま市大宮区高鼻町4丁目
https://www.pref.saitama.lg.jp/omiya-park/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/DvLRw_JEE98



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次号予告


古民家で釜めし&串焼き 【六左衛門】

2022.10.02

 風邪ぎみという相方が市販の抗原検査キットで調べた。
結果は… って、タイトルからして外食の記事とわかるだろうし、陽性だったら外食なんかできるはずもないので。

しかし調べている間、予想は五分五分で、もし陽性だったらと考えると非常にめんどくさい。
ワタクシ的にも濃厚接触者となり、やらなければならないことがいっぱいありそうだ。
ο株は重症化しにくいとされ、また4回目のワクチン接種もとっくに済ませ、ある程度安心感が担保されているとはいえ、いざ感染したとなると諸手続きやら行動制限やらで非常にめんどくさそうで、やはりオオゴトであることには違いない。

ともかく、陰性でやれやれ… ε=(^、^; ホッ
安心したらハラが減った。


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このところ週末ごとにプチ観光しているが、風邪ぎみの人がいてはそれも無理なので、ごはんだけ食べに行くことに。
ずっと気になっている五日市街道の釜めし屋さん「六左衛門」へ。


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Googleマップで調べると、人気店で混むということで、急いで出発。
11:45入店で、僕らとその次の組でテーブル席は満席に。


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店内は、入って左が焼き場とそれを囲むカウンター席、右が座敷でテーブルが8卓ほどというつくりになっている。


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――築70余年の古民家で、釜めしと串焼きの店を開いてから約40年。HP
という古民家リノベーション型。


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上の引用にあるように釜めしと串焼きのお店。
Googleマップによると釜飯ランチと串焼ランチというものがあるようでそれを1つずつと決めてきたが、店内にランチメニューは見当たらない。


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おねえさんに聞くと、ランチは平日だけとのこと。
いつもながらのリサーチ不足というか情報難民というか ( ̄- ̄;) ンー


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仕切り直して、五目釜めし、季節の限定品 鶏と舞茸の釜めし、串焼きセット[C]お手軽串焼きセットを注文。

まず串焼きセットが来る。


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軽めの塩味で、素材のよさをそのままに味わうことができる。
おいしい串焼きだが…
「ビ、ビール… ヽ(´д`)ノ ハァハァ…


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なんでこんなもの頼んじゃったんだろう(笑)。
串焼ランチ引きずっちゃったんだね、たぶん。


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僕の斜め前の男女二人組がビールに日本酒にとじゃんじゃん飲ってるのも引っかかる。
近所の人とも思えないし、駅から遠いこんな場所に車も自転車も使わずにどうやって来てるんだろう?


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釜めしの提供までに30分強。
この待ち時間を考えれば、やはりビールは必然なのである。
それで釜めし&串焼き2本柱の事業展開なんだろうし。


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釜めしは六左衛門汁とたくあん付き。
六左衛門汁とは、鶏だし・みそ仕立て、キャベツなど野菜たっぷりの汁物。


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釜めしのお米が立った感じの炊き上がり、家庭ではなかなかこうはいかない。


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五目の具材は鶏肉、にんじん、干ししいたけ、たけのこ、えび、三つ葉。もう一方は、舞茸がふんだんに。
どちらも味の決め手は、やっぱり鶏かな。


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五日市街道は主要道ながら拡張工事等が行われず沿線の風景が残されている印象がある。
260m西の「のらや」もそうだが、古民家好きにとって穴場エリアかもしれない。


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[DATA]
六左衛門
東京都国分寺市並木町2-5-2
http://rokuza.gozaru.jp/
https://www.facebook.com/rokuzaemon
https://twitter.com/kamameshi_693
https://www.instagram.com/rokuzaemon.kokubunji/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/mOHMTBf1gyE


田園地帯の古民家カフェ 【繭久里カフェ】

2022.08.07

 前記事冒頭からの続きで、古民家リノベ「繭久里カフェ」へ。


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県道370号を「モラージュ菖蒲」から花崎駅へ向かう途中で西に入ったあたりに位置する。
今回は加須の街なかでうどんを食べたあとなので、県道149号から東へと誘導される。
どっちから向かうにしろ、このあたりは広大な田園地帯を延々と走らされる。


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こんなところにカフェ…?
と思わずにはいられないが、ただのカフェではなく古民家リノベ。
物販も充実しているらしい。


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これだけの広さの田んぼがあれば昔は庄屋の1軒2軒あって当然であろうし、そういう住宅がいまに残されていても不思議はないのである。


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店内には自然食品がそろえてある。なじみの商品もあったりして親近感が湧く。
そういえば豆板醤を切らしていたことを思い出した。
麻婆豆腐や炒め物には欠かせないので、ここで買えたのはラッキー。


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地元の農家の野菜もたくさんあって、当たり前だけどどれも新鮮でいきいきしてる。スーパーではこうはいかない。
袋いっぱいに入った小さめのナスを、ぬか漬け用に買う。


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加工食品にも惹かれるが、石けん2個にする。
こう毎日暑くては、とにかくシャワー・風呂で使えるものがいいとかなんとか。


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レジでお金を払おうとしたらお茶のメニューが目に入ったので、カモミールシトラスをテイクアウト。
真夏日に熱いお茶ってどうよ… と思ったが、レモングラス? レモンバーム? の風味が爽やかで、カモミールのリラックス効果もあってかとてもおいしくいただける。


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田んぼの真ん中の古民家カフェ、駐車場に止まる車のナンバーも、近場から遠方までさまざま。
いろいろなイベントも行われているようで、カフェに収まらず食を通しての暮らし方の提案などもしているもよう。
これから先、楽しみな、田んぼの真ん中のお店。。。


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[DATA]
繭久里カフェ
埼玉県加須市油井ケ島1393-1
https://cucuricafe.favy.jp/
https://www.facebook.com/cucuricafe/
https://twitter.com/cucuricafetime
https://www.instagram.com/cucuricafe/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/IThER3z-cG0


直売所で老舗のうどん 【武州めん あぐれっしゅ川越】

2021.12.26

 しばらくクルマ乗ってなかったし最強寒波だというので、ちょっと動かしておこうか、というかエンジンかかるか…? みたいなノリで、車で出かける。
行き先は川越だが、自転車で開拓しているルートを車で走ってみようという目的で、寒いし年末の日曜で人出も多そうだし、市内観光はなし。

「蔵造りの町並み」を避けて西回りに宮元町交差点→R254池袋方面。
博物館入口交差点を左折、農産物直売所「JAいるま野 あぐれっしゅ川越」の駐車場へ。


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以前、川越観光をしたときもここに止めているが、「あぐれっしゅ」の裏手は“川越市内観光・農産物直売所 共同駐車場”となっている(無料)。
前回見つけた直売所併設のうどん屋さんで昼ごはんにしようと。


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直売所正面左手を回り込んだ先に共同駐車場があるが、その途中、建屋側面の出っ張りがうどん屋さん。
裏手にも入り口があって駐車場から直接入れるようになっている。


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正面側の入り口

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裏側の入り口

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あぐれっしゅ店内からの入り口


入り口に“麺づくり一筋 創業100年 ㈱武州めん”とある。
これが店名のようだ。


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調べてみると「武州めん」は1910(明治43)年創業の埼玉県小川町の製麺会社で、15年前(とHPにあるが、いつの15年前かは不明)に直営部門「武州めん本店」を開業。
その後、小川町の「農協直売所店」、川越市の「あぐれっしゅ川越店」と展開している(あぐれっしゅ川越店は2019年3月オープン)


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立ち食いそばやフードコートのようなセルフ方式。


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うどんを注文し好みで天ぷらを皿にとり、その場でお会計、番号札を渡されて席で待つ。
席はすべて壁向きに15席ほど。


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温まりたかったので、かけうどん並を注文。
ちくわ天と、川越だけにさつまいも天をピックアップ。


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相方は、もり肉汁うどん小と野菜かき揚げ。



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うどんは太く少しよじれの入った武蔵野に近いフォルム。


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かけうどんではコシは期待しないことにしているが、こちらはかなりしっかりしている。なので、もりは相当硬め。レベルの高いうどんだと思う。


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天ぷらが大きい。
芋は分厚く、かき揚げはソフトボールほどもあろうか(つまり丸い)。


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肉汁の具は豚肉、長ネギ、油揚げがたっぷり。
つゆは甘辛の田舎風。かけでもかなり濃いめで、太麺やデカい天ぷらとはちょうどよいバランス。


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こういうファストフード感覚でおいしいうどんが食べられるあたり、“うどん県 埼玉”の底力を見る思いがする。


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[DATA]
武州めん あぐれっしゅ川越
埼玉県川越市城下町45-3
https://www.busyuumen.co.jp/
https://twitter.com/busyu_men





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/yoLs7vRHIU4



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門前の茶屋で大地の恵みを 【観音茶屋】

2020.11.22

 前記事のつづきでお昼ごはん編。

西武球場前駅近くには大きな寺院が2寺ある。
アグリツーリズモと寺社巡りは切り離せない関係にある。とはいえ…。

狭山湖ダムから下るのに狭山不動尊の境内を通った。重文の門3棟をはじめずいぶん立派なお寺さんだな… と思って調べてみると、1975(昭和50)年建立とある。堤義明氏による、と。78年起工の西武球場などとセットで西武グループの開発事業に関係していそうなニュアンスで、うーむ…。


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狭山不動尊。上から第一多宝塔 、御成門、勅額門


一方、山口観音(金乗院)は創建弘仁年間(810-824年)と伝えられる古刹。
古くから観音信仰の霊場として知られる、と。


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山口観音本堂


こういうのはあとで知った情報で、ルート的には狭山不動尊の勅額門を出ればもう目の前は駅なのでそのまま帰ってもおかしくなかったわけだが、もしそうしていたら情けない気持ちになっていただろう。自分がすっかり物心ついてるころに建てられたお寺だけお参りして1200年の歴史のあるお寺を素通りしたと。


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そうしなかったのは、食い意地のなせるワザか、猫の導きか…。


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2週間前に狭山湖・多摩湖を一周したとき、歩き始めに山口観音の参道を上り、いい感じの茶屋があって気になっていた。


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今日はそこで昼ごはんと決めていたので、いったん勅額門まで下りたが、再び坂道を上る。


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門前の茶屋というものに強くひかれる。
「観音茶屋」というテンプレートなネーミングが素晴らしい。


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茶屋にひかれるのは観光とセットという非日常的要素が大きいのであって、お店としては簡易型飲食サービスに分類されるであろうから、食べ物への期待感はさほどない。
ところが、ここのうどんはすごかった。


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簡易サービスではカレーかラーメンかそばが食べたくなるのでそうしようと思っていたが、壁の短冊の文言には捨ておけないものが。
“うどんは嬶さんの打つ地粉、自家製手打ちうどんです”


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ここは付汁肉うどん以外に選択肢があるだろうか?
気さくで優しそうなおかみさんで、嬶(かかあ)という感じでもないが(笑)。


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うどんは見た目に灰色がかって不ぞろいで、地粉の香りが強く、強烈なコシ。


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いわゆる武蔵野うどんのお手本のようなうどんで、有名店にも引けをとらない本格派である。


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麺が2本くっついてビロビロになっていたりというワイルドさにはまさに嬶という表現がぴったりで、武蔵野の畑作地帯で農作業の合間に食べられてきた郷土料理そのものという感じがする。
知られざるうどんの名店といえよう。


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アグリツーリズモ的田舎めぐりの締めにふさわしい食事にありつけたのは、観音様のご利益か、はたまた猫の導きか。


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[DATA]
観音茶屋
埼玉県所沢市上山口2203





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/HZMN_rmBA34



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忘れえぬ夕べの味玉 【阿佐谷ホープ軒】

2019.11.29

 知る限りでホープ軒というラーメン屋は、千駄ヶ谷の「ホープ軒」、吉祥寺の「ホープ軒本舗」とその分家「阿佐谷ホープ軒」、支店の「ホープ軒本舗 大塚店」、村山団地近くの「村山ホープ軒 本店」とその支店「村山ホープ軒 東大和店」とあるが、大塚という土地には縁がなさそうなのでとりあえず除外するとして、入ったことがないのは「阿佐谷ホープ軒」だけだった。


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ところで、杉並にはもう1軒ホープ軒があった。
環七通り高円寺陸橋たもとの「ホープ軒本舗 杉並店」は営業時間18:00~翌6:00という典型的なドライバー相手のラーメン屋だったが、20代のころ住んでいた新中野(住所は杉並区和田)の家から徒歩圏だったので、ときどき食べに行っていた。
若いころいちばん多く通ったホープ軒は、吉祥寺ではなく高円寺だったのだ(2017年12月閉店)


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そして同じ杉並ということもあって、お店の前を通ると高円寺のホープ軒が思い出され、入ったこともないのに懐かしさがこみ上げるという特異な存在が「阿佐谷ホープ軒」なのである。


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いろいろ重なっていたイレギュラーの仕事が11時半までに片付き、満を持して阿佐谷まで遠征することに。


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「阿佐谷ホープ軒」の場所は、阿佐ヶ谷駅東口から中杉通りを渡り、中央線すぐ南の線路沿いの路地を入って50m。
店頭に次のような張り紙がしてある。

――当店は1938年創業の元祖ホープ軒本舗の分家で、創設者 難波二三夫の末娘が営業させていただいております。

スタッフは、その店主かな? 思ったより若い女性を中心に、エキゾチックな容貌の若い女性店員2名を加えた3人体制。


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注文は、中華そば700円と味付け玉子50円。
普段、味玉を頼むことはあまりないが、高円寺のホープ軒となるとなぜか味玉が思い出される。デフォだったとか?
前金制(ラーメンと引き換え)は吉祥寺と同じ。


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提供までに3分ほどと超スピード。細縮れ麺は吉祥寺と一緒にしか見えないが、ゆで時間が大きく異なるのは謎である。


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味はあっさりめでとんこつ臭もきつくない。うま味は強いが吉祥寺に比べニンニクなどだしの香味野菜の効き具合がアッサリな気がする。
チャーシューの部位も違うようで、こちらはバラかな?


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分家だけに味のベースはよく似ているが、このようにいろいろ違いがあっておもしろい。工業製品じゃないんだから、それでいいのだ。


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現在形では吉祥寺との比較になるが、硬ゆでの味付け玉子をほお張れば、高円寺陸橋のお店と和田帝釈天通りの夕景が思い浮かぶようだ。


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[DATA]
阿佐谷ホープ軒
東京都杉並区阿佐谷南2-17-5





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/LuuVk4MYG7k


2つの顔を持つ… 【とんかつ かつ秀】

2019.05.25

 気温、さらに上昇。
東京都心の最高気温は今年初の真夏日となった昨日をさらに上回る31.9℃。

自転車で走りながら、昨日の続きで夏のはじめに食べたくなる汗かきメニューを頭の中で列挙。
タンメン、担々麺、あんかけ焼きそば、カレー、焼き肉、冷麺、冷やし中華、冷やしたぬきそば…。
あまりの暑さにどこかで逸脱したもよう (`A` ; ; アジアジ

よし、カレーいってみよう。
多摩湖自転車歩行者道から五日市街道→伏見通りへ。


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伏見通り終点から都道・県道24号練馬所沢線を東に500mほど行ったところに不思議なお店がある。


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店が2軒並んでいるように見えるが、店名はどちらも「かつ秀」。
ならば外装の都合により2軒に見えるだけで実は横に広い一つの店舗なのかというと、近づいてみるとやはり入り口は2つで、それぞれ「とんかつ かつ秀」「レストラン かつ秀」と別個の看板が掛かっている。


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ここはかなり目立つ形でカツカレーののぼりが出ているので、カレーが食べたくなったときに思い浮かぶお店の一つ。
カツカレーってくらいだからこっちだろうな… と、「とんかつ かつ秀」の暖簾をくぐる。


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店内は外観上「とんかつ かつ秀」部分に相当するだけの広さ。もしかしたら…? と考えていた、中でつながっているということはなかった。
右手にカウンター5席、左に2人掛けテーブル3卓と、こぢんまりしている。


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品書きはカウンターの上のきれいな筆文字の張り紙のみで、カレー関係はじゃんぼかつカレーというものしか見当たらず、ちょっと焦る。
水を運んできたご主人におそるおそる「カツカレーというものは…?」と尋ねると、「はい、あれ(じゃんぼ)の下のがございます」とのことで、そちらをお願いする。


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いかにも人のよさそうなご主人は、蛭子能収というかマギー司郎というか山本益博というか竹中平蔵というか、そっち系で、そのどれよりも人相をよくした感じ。接客係のおかみさんは、常連客や非常連の僕にもしきりに話しかけてくる。


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カレーは陶器のソースポットにて提供。
陶器でもステンレスでもこの形状の器を見るとテンションが上がるのはわれわれ世代の特徴だろうか。


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カツは小ぶりに見えるが厚みがあり、衣はサクサク、脂身の少ないロース肉はやわらかで香りよく揚がっている。
カレーは肉も野菜も煮崩れているが、香りからしてビーフかな。
サラダとお新香付き。
この陽気のなか、福神漬より自家製のキュウリのぬか漬けがうれしい。
どこにも表示はないが、お支払いは980円(税込み)。


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厨房内に暖簾がかかっていて、そこでつながっているように見える。
「向こうは焼き肉屋さん?」と聞いてみた。
すると、向こうは焼き肉屋仕様でテーブル席が4人用、6人用と大きいとのお答え。夜しかやっていないのかと思ったらそういうわけでもないらしい。厨房は共通。


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「両方やってるんじゃ大変ですね」
「そう、仕込みがねぇ」
そういえば、僕の後ろに客はないのに、ご主人は厨房でずっと手を動かしている。
今度、昼に「レストラン かつ秀」に入ってみようかな。


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[DATA]
とんかつ かつ秀
東京都練馬区西大泉6-14-5





[Today's recommendation]

wachat190525.jpg◆ 猫写真はこちらその1 その2 その3




https://youtu.be/f9q5D9Eddko


https://youtu.be/PAPFKUA7mQI


自然酒の一献は…? 【シャルキュトゥリー モエ】

2019.03.20

 東村山市本町の自然食品店「そら屋」で買った純米自然酒「香取」を飲んでいたら、東久留米のハム・ソーセージ店「シャルキュトゥリー モエ」の白かびのサラミが無性に食べたくなった。


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個人的見解だが、この2品はきわめて相性がよい。
たべものの世界でいうところの“であいもの”と呼ぶにふさわしい。


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そこいらへんの科学的根拠は次のような文献にも認められる… かというと、自分のブロク記事のコピペにすぎないので、科学的でも文献でもなんでもなかったりする。


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――日本酒の原料・麹をつくるコウジカビAspergillusと、カマンベールチーズやこのサラミに付けられている白カビ(アオカビPenicilliumの一種)は、ともに子嚢菌門(Ascomycota)ユーロチウム菌綱(Eurotiomycetes)ユーロチウム目(Eurotiales)マユハキタケ科(Trichocomaceae)に属する近縁種。相性が悪いはずはない。


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チーズをもっとちゃんと取りそろえたいところが、地元では難しい。
時間に余裕ができたら神楽坂の「アルパージュ」に行こうと思っている。


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あとはソラマメがあれば、この季節的には満足するかな…。


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[DATA]
シャルキュトゥリー モエ
東京都東久留米市滝山7-17-24-103
http://www.charcuterie-moet.jp/
 https://www.facebook.com/charcuteriemoet/





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://www.youtube.com/watch?v=7rD9DdBxYV0
https://www.youtube.com/watch?v=qly9-DiUGNg



学生街の昭和中華の二面性? 【中華料理 二葉】

2018.11.17

 石神井公園駅から上石神井駅へ向かうルートで、新青梅街道の上石神井交差点から斜めに入り、途中ふと左に折れてみた。
そこは通ったことのない商店街で、北口東通りというらしい。
居酒屋、新しそうなパン屋、古い肉屋、ビストロ… と、衰退と再生のはざまのフェーズにある昔の商店街といった趣。
こういうスポットには比較的高い確率で古い中華料理店が残っている。


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通りの中ほどに、ありました。
中華屋さんにしては看板の色合いがおとなしいが、店構えにどっしり感がある「中華料理 二葉」。


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初めて通る道なので当然、知らないお店である。でもちょうど“なんてことない”普通のラーメンが食べたい気分だったので、あまり抵抗感を覚えることもなく入店。


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店内ではカウンター席の松葉杖のおじいさんとお店のおとうさん・おかあさんが談笑中。
その話の輪からいちばん遠い左隅のテーブル席に着く。
席数は4人掛けテーブル3脚、カウンター6席と、物置状態の小上がり席もある。


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表でセットメニューがそろっていることを確認しているが、その中からやはり基本のセット、半チャーハン・ラーメン850円を注文。


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ちょっと意外だったのは、チャーハン担当がおかあさんだったこと。ガコガコと小気味よい音を立て、じっくり炒めている。
おとうさんは麺の面倒を見てるのかな。
5分後にやって来たお盆は、見るからにボリューミーであった。


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“なんてことない”ラーメンといっても、香味野菜や鶏油の風味を無意識のうちに求めているものだと思うから、このラーメンはひと口目はちょっと物足りない。うま味は強いがキレがないというか。中太やや縮れの麺も鈍重な印象。


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ただ、見た通りボリュームがあって、チャーシューの厚みもなかなかだったりする。
食べ進むうちに、こんなクセのない感じも悪くないのかも… と少しナットクの味とでもいうか。


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チャーハンは、基本のチャーシュー、卵、ネギ、ナルトのほか、ピーマンが入る。
僕はチャーハンの具は基本3~4種以外が入るのに少し抵抗があって、この場合アクの強いピーマンだけに、はじめ違和感が強く感じられた。
でもこれは徐々にクセがなじんでいく味。このピーマンチャーハンの力強い味わい、はっきり言ってアリです。


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途中、おとうさんが「早稲田大学行ってくる」と言って出ていった。出前の食器の回収だ。
そうだ、ここは早大高等学院に近い。これはお店を出たあと知らない道を通って気づいたことだが、高等学院裏手には早大ゴルフ部の練習場というものもあった。
ということは、このお店は東伏見の「上海菜館」みたいな早大生御用達な存在なのかもしれない。だから量がものすごいのかな… (; ̄ー ̄A アセアセ…


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先客のおじいさんは客(わし)が来たのを潮時と出ていって、しばらく自分1人だったが、食べ終わるころに若い女性2人組、男子高校生2人組、女子大生(たぶん)2人組と、1時半近くにして立て続けに来客。
たちまち昔の学生街の食堂のような活気に包まれ、その鮮やかな場面転換に驚かされたのだった。


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[DATA]
中華料理 二葉
東京都練馬区上石神井2-21-10





[Today's recommendation]


https://youtu.be/QrWfWNK2bjs



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丘の麓のほのぼのうどん 【田舍屋】

2017.10.23

 狭山丘陵のふもと、青梅街道の大曲りの北側は、山に向かって古い道が入り込み、まばらな集落が形成されている。武蔵野の里山という風景。
そのあたりに評判のうどん屋があることは知っていたが、適当に入った道は4本ほど東だったようで、おかげで上らなくてもいい坂を上ってしまった。


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あてずっぽうに細道を西にスライドするうちに、神社の参道の向こうに“手打うどん”の暖簾を発見。
いったん青梅街道に下り、1本先を入り直す。


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「田舎屋」はこのあたりにしては新しい住宅地に位置する。
1時15分すぎで駐車場に車が2台、中からはにぎやかな話し声が聞こえてくる。


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店内は4人掛けテーブルが3卓、入って正面と右側にカウンター席。先客は高齢男性2人組とおばちゃん3人組。
右側の厨房に面したカウンターの端の席に着く。


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目の前に張ってある写真を見ながら、
「ざるうどんは肉汁ですか?」と聞いてみる。
「肉汁もかつおだしもできますよ」と店主。
「じゃ、肉汁で」
「大盛り?」
「いや、普通で」


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カウンターの上にはゆでまんじゅう、目の前には焼だんごの張り紙、壁のお品書きにはいなりずしと、いろいろあって楽しい。
中ほどのキッチンカウンターでは天ぷらが大皿に盛り付けてあり、セルフでとってくるシステム。サツマイモ、ちくわ、マイタケ、タマネギ(全品50円)からマイタケをチョイス。


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うどんは5分ほどで提供。
地粉の灰色がかった色合いとよじれ具合は典型的な武蔵野うどんの姿。ちゃんと耳も付いている。コシはしっかりあるが強すぎず、香りも甘味もほどよく感じられるおいしいうどんだ。
肉汁は豚肉ぱらぱらな感じ。だしのうま味は強いが甘すぎずバランスがよい。糧・薬味はゆでホウレンソウと刻みネギ。天ぷらは揚げ置きだがカラッとしている。

個人的な好みでは、今年食べたうどんの中で、東海林さだお氏のネタのパクリだが“いずぬ”である。東北弁で、一、二を争うおいしさってこと。


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店主のおとうさんは一息ついて、空いた客席に座っておばちゃん3人組と世間話を始めた。
「お客さんからぼったくってんじゃないの?(笑)」というような内容。
この3人がぼったくり飲み屋の関係者かどうかは知らないが、商工会の話題に移っているから商売をしていることは間違いなさそう。東大和の商工会はフォローが手厚い、と。それに比べて村山は…。


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そんなゆるい会話が僕の背後で繰り広げられていたが、おとうさん、おもむろに立ち上がって厨房に入ったかと思うとすぐ僕のところにやって来た。
「もう少しどうですか?」と、うどんの入ったテボを差し出すのである。ちょうど食べ終わったタイミング。
「うわっ! ありがとうございます」と遠慮なくいただく。
このサービス分がけっこうな量で(下右写真)、最後きつくなったほど。でもこういうのは本当にうれしくなる。


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支払いのとき、おかあさんが僕の席の器を見ながら、
「えーと、大盛り?」
「いやいや、普通」と奥のおとうさん。
「ごめんなさいね。500円…」
「あと天ぷら」とワタクシが自己申告。
「天ぷら… 2つ?」
「いやいや、1つ(笑)」
「ハハハ、ごめんなさいね。550円」
そんなに食べそうに見えるかなぁ? まあ、たしかにほかのお客さんよりかなり若いとは思うけど。


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すっかりほのぼの気分にさせられたが、帰り道、ハッ! となった。
なぜ僕はゆでまんじゅうを買わなかったんだろう?
家族はまんじゅう好きで、特に妻はとっておいたまんじゅうを子どもに食われて本気で怒ったことがあるほど。
どうやってごまかそうかなぁ…。


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[DATA]
田舍屋
東京都武蔵村山市中藤4-39-5





[Today's recommendation]


https://youtu.be/QmSQBYLx0vo



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◆ 猫写真はこちら


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