fc2ブログ

丘陵野草図鑑 ――野山北・六道山公園

2022.04.07

 木曜日がいちばん動きやすいと書いている先週に続き、2週連続で車で出かけた。
花好きにはこの時期慌ただしい。


20220407 noyamakitapark-1120220407 noyamakitapark-12


行き先は武蔵村山の野山北・六道山公園で、自転車でも行ける距離だが、先日“自転車+マスク”で具合悪くした人がいるので今回は車。


20220407 noyamakitapark-13-220220407 noyamakitapark-13-3


野山北公園はカタクリの自生地として知られる。
時期的にカタクリは過ぎていても、ほかにもいろいろな植物が見られるはずだ。


20220407 noyamakitapark-1420220407 noyamakitapark-15
カタクリ、ヤブレガサ


(市立)野山北公園の釣り池の南側斜面(北向き斜面)がカタクリ自生地で、一応そちらを確認しつつ北側へ回り込む形で尾根に登る。


20220407 noyamakitapark-4020220407 noyamakitapark-41


ほかの自生地もそうだがカタクリは北向きの傾斜地を好み、この谷地でも南に開けた北斜面にはまったく見られない。
谷地の南北の斜面ではかなり植生が違っている。


20220407 noyamakitapark-2320220407 noyamakitapark-24
20220407 noyamakitapark-2620220407 noyamakitapark-25
20220407 noyamakitapark-1720220407 noyamakitapark-1820220407 noyamakitapark-19
20220407 noyamakitapark-2020220407 noyamakitapark-27
20220407 noyamakitapark-2120220407 noyamakitapark-28-2
左上から、ジロボウエンゴサク、センボンヤリ、マルバスミレ、シュンラン、カントウタンポポ、ジュウニヒトエ、オオバノトンボソウ、ベニバナイチヤクソウ、タチツボスミレ、チゴユリ、ヒトリシズカ


釣り池の北を登るこのルートはこれまで通ったことはないが、すぐになじみのある六地蔵の三ツ辻に出た。
ここを六道山公園方面へ。


20220407 noyamakitapark-3520220407 noyamakitapark-36


今回はエイザンスミレを見るというはっきりした目的がある。
去年5月に歩いたときに群生地を見つけていたもので、最近ほかの場所での開花情報がインスタ等にぼつぼつ上がるようになり、ちょっと焦っていた。


20220407 noyamakitapark-2920220407 noyamakitapark-30


“尾根道の広場”という休憩場所の手前あたりにエイザンスミレの群生地がある。
はじめ葉だけの株しか見当たらず花は終わったかと思ったが、歩くにつれて花もちらほらと。


20220407 noyamakitapark-32-220220407 noyamakitapark-31


ぎりぎり間に合った感じで、今日来られてよかった。


20220407 noyamakitapark-3420220407 noyamakitapark-33


そこから六地蔵へ引き返し、そのまま十二所神社横へ下る。


20220407 noyamakitapark-4220220407 noyamakitapark-43


下り切る手前で谷を横切る形になっていて、足元にコゴミが生えている。
よく見ると、一帯はコゴミの群生地。


20220407 noyamakitapark-3820220407 noyamakitapark-39
クサソテツ(コゴミ)


好物の山菜だが、子どものころ田舎でそうしていたように、摘むというわけにもいかないし…。
腹が、減った……

(つづく)


20220407 noyamakitapark-37 (2)
※参考画像:某中華店のヒトサラ


[DATA]
野山北・六道山公園 インフォメーションセンター
東京都武蔵村山市三ツ木4-2
https://www.sayamaparks.com/noyama/





[Today's recommendation]

wachat220407-1.jpg




https://youtu.be/h0UgDx3YqwI


ひな飾りと大正ロマン 【耕心館 喫茶ストーリア】

2022.02.27

 今年の冬はひときわ寒さが厳しかったように感じる。
年齢もあるのかなぁ… と妙に気弱になったりするが、実際に庭の花が咲くのもいつになく遅かった。鉢植えの梅も1月後半になってやっとつぼみがほころび、それから満開になるまで何日もかかった。

猫のひたい状の庭の隅っこに植えてあるクリスマスローズは、3年前に東久留米の商店会の福引でいただいたもの。
“つるしびな巡り”スタンプラリーの抽選会だった。

もらった年は葉っぱが何枚か出ただけ、次の年は花が付かず去年は1輪やっと咲いた。
それが今年はこの寒さの中でたくさん咲いている。
見応えあるなぁ… と眺めていると、あのときのつるしびなが思い出される。

ここ数年、つるしびなはすっかり定着しあちこちで見かけるようになった。


20220227 koshinkan-1120220227 koshinkan-12


瑞穂町の「耕心館」は、瑞穂町郷土資料館「けやき館」に隣接する場所にある社会教育施設。


20220227 koshinkan-1320220227 koshinkan-14


江戸時代末期に建てられた豪農の邸宅をいまに生かしてコンサートや展覧会など文化・芸術発信の場として使われている。


20220227 koshinkan-1520220227 koshinkan-16


ちょうど企画展“瑞穂のつるし飾り”をやっているというので見に行くことに。


20220227 koshinkan-1720220227 koshinkan-18


前にも一度訪れたことがあり、そのときは庭にホトトギスなど秋の花が咲いていた。
今回はセツブンソウやフクジュソウが見ごろ。
これらスプリングエフェメラルも今年は開花が遅く、この時期に見られたのはラッキーだったかも。


20220227 koshinkan-1920220227 koshinkan-20


母屋に入ると色とりどりのつるし飾りで埋め尽くされていて圧巻。


20220227 koshinkan-2120220227 koshinkan-22


年代物? のおひなさまは七段飾りで豪華絢爛。


20220227 koshinkan-23-320220227 koshinkan-23-33


2階に上がるらせん階段をうまく使って飾られている。


20220227 koshinkan-24-220220227 koshinkan-24-22



館内は白い壁と太い梁で日本家屋そのものだが、併設してある「喫茶ストーリア」はシャンデリアや丸テーブルで、大正ロマンか昭和モダンかといった趣。


20220227 koshinkan-2720220227 koshinkan-28


ランチメニューも充実しているので昼ごはんを食べることに。


20220227 koshinkan-2520220227 koshinkan-26


店内はカーペット敷きに洋風アンティーク家具。
BGMはモーツァルトなど。


20220227 koshinkan-2920220227 koshinkan-30


デミグラスミートソーススパゲティとトマトクリームシチューセットを注文。


20220227 koshinkan-3620220227 koshinkan-37


スパゲティは昭和そのもの。


20220227 koshinkan-38


全体に甘めのソースでマッシュルームの水煮がごろっと。麺はもちろんゆで置き。
いわゆる喫茶店のスパゲティである。


20220227 koshinkan-39


断然ミートソース派だったのでいまのナポリタンブームにはモヤッとするものがあるが、ゆで置き具合などかなり再現度高いミートスパだと思う。
いまでは得難い貴重な機会かも。


20220227 koshinkan-31


トマトクリームシチューセットはスープ・ミニサラダ・ミニデザート付き。
パンorライスからパンを選ぶ。パンは白コッペとシュガートースト。


20220227 koshinkan-3220220227 koshinkan-33


シチューもスパゲティ同様、懐かしい味わい。


20220227 koshinkan-3420220227 koshinkan-35


昔味わったようなバターと玉ねぎの風味がなめらかなシチューに溶け込んでいて、昔のデパートの食堂を思い出した。


20220227 koshinkan-40


ミニデザートはオレンジゼリー。


20220227 koshinkan-4120220227 koshinkan-42


もうすぐひな祭り。
“瑞穂のつるし飾り”は3月6日まで。


20220227 koshinkan-4720220227 koshinkan-48
蔵のひな飾り


[DATA]
耕心館 喫茶ストーリア
東京都西多摩郡瑞穂町大字駒形富士山317-1
http://www.koshinkan.jp/
https://www.facebook.com/miuzuhoactio/
https://www.instagram.com/koshinkan_actio/





[Today's recommendation]

wachat220227.jpg




https://youtu.be/BROH3ILfm9E



20220227 koshinkan-43
セツブンソウ


しっぽり飲みたい 【本むら庵】

2021.09.12

 昭和の終わりにラーメンブームの震源地として全国にその名をとどろかせた荻窪だが、同時に“そばの街”という位置づけでもあったらしい。
当時、荻窪のそば屋で入ったことがあるのはタウンセブンのテナントでデパート食堂然として入りやすかった「荻窪やぶ」くらいだが、もう1店、僕でも名前を知っていたという有名どころ「本むら庵」。創業1924(大正 13)年の老舗の風格が漂い、若造には近寄り難いものがあった。


20210912 honmuraan-21


その「本むら庵」の暖簾分けのお店が所沢にある。これはぜひ入らなければ… と思いつつ、はや十数年。ちょっとしたなりゆきでようやくその機会が訪れたという話。


20210912 honmuraan-22


ところで、「本むら庵」という名のそば屋に入るのは、これが初めてというわけじゃない。荻窪本店は六本木に支店を出しており(現「HONMURA AN」)、六本木の会社に勤めていたころ何度か入っている。
週休2日が標準となりつつあった時代、その会社の経営者は社員を休ませるのは損と考えるような吝嗇家で、土曜も出勤はもちろん半ドンですらなかった。で、社員の一部(わしとか)は昼ごはんに出るとき適当な行き先→NR(No Return)と書いて独自に半ドンとしていたんだが、そんなときにぴったりだったのが「本むら庵」。半ドンの土曜のお昼といえば、ビールでしょ ヾ(・ω・o) ォィォィ


20210912 honmuraan-23


という美しい思い出(笑)から、興の赴くままに天ぷらにビールといきたいところだが、もちろん酒類提供NG。天ざるも2000円(+税)と、なりゆきで払うにはちと高い。
注文は、おろしそば980円と鴨せいろ1450円に。


20210912 honmuraan-25

20210912 honmuraan-26


浦和所沢バイパス沿いということもあってロードサイド型ファミレスのようなつくりを想像していたが、古民家リノベ型の非常に趣のあるお店なのであった。
しっぽり飲むのにピッタリの条件だけに、いよいよ惜しい。


20210912 honmuraan-24


そばはエッジの効いた細打ちで、パツパツの食感が心地よい。
香りもまあまあ立つ。


20210912 honmuraan-32


ただ、細いだけに切れやすいのか短くなっているものも多く、後半になるとズズッというわけにいかずもやもやする。
ときどきそういうおそば屋さんがあるが、評価的にどうなのか気になっている。


20210912 honmuraan-3020210912 honmuraan-31


細い青ネギとたくさん入った厚切りの鴨肉で、意外とボリュームのある鴨せいろ。


20210912 honmuraan-27


ぶっかけタイプのおろしそばは、細かいことを気にせず楽しめるのでよい。
たっぷりのおろし、花かつお、のり、ねぎと、本わさび。


20210912 honmuraan-2820210912 honmuraan-29


思い出探しは脳の若返りにつながるらしいので。


20210912 honmuraan-33


[DATA]
本むら庵
埼玉県所沢市宮本町1-17-26





[Today's recommendation]

wachat210912.jpg




https://youtu.be/ljvTwbxrylc



20210912 honmuraan-35
すごいすじ雲


暑気払いの和菓子 【福栄堂】

2021.07.30

 一橋学園駅近くの「福栄堂」で暑気払いの和菓子を求める。
水まんじゅう、麩饅頭、くず桜。


20210730 fukueido-11


和菓子は小さい中に日本の美意識や自然を表現する芸術作品であるといわれる。

――旬の素材を使うことはもちろんですが、菓子そのものの中に季節感があるという点で、和菓子に並ぶ食べ物はありません。~~夏になると葛を使った和菓子がつくられます。透き通った質感が水を思わせ、見るからに涼しげです。~~葛の和菓子には、風鈴や打ち水と同じ、涼感を演出する感性が込められています。全国和菓子協会HPより)


20210730 fukueido-12


葛を使った夏の和菓子の代表がくず桜。
透明のくず餅を塩漬けの桜の葉で巻いたもので、中にはこし餡や桜餡が入る。


20210730 fukueido-1420210730 fukueido-1520210730 fukueido-16


ここでは前記事に引き続き機能性の面から、上記3種はもちろん和菓子に欠かせない素材である小豆に着目してみた。


20210730 fukueido-17

20210730 fukueido-18


小豆は低脂質・高タンパクで食物繊維の豊富な健康食品で、漢方的には赤小豆(セキショウズ)と呼ばれる生薬素材である。
東洋医学では季節の気候そのものが病気を引き起こす原因となる“邪気”であると考える。梅雨のころの高い湿度を“湿邪”、盛夏の高温による邪気を“暑邪”と呼ぶ。


20210730 fukueido-19


赤小豆は清熱利湿薬として使われる生薬。清熱とは熱冷まし、利湿とは体の余計な水分を排出する作用であり、夏の邪気である暑邪と湿邪を払うのに最適である。
一例として、暑気払いの行事である夏越しの祓に食される菓子“水無月”は、小豆に夏バテ防止の意味が込められているともいわれる。


20210730 fukueido-20
くず桜

20210730 fukueido-21-2
麩饅頭

20210730 fukueido-22
水まんじゅう


7月終わりのささやかな暑気払い。


20210730 fukueido-13


[DATA]
福栄堂
東京都小平市学園西町1-26-35





[Today's recommendation]

wachat210730.jpg




https://youtu.be/NxV9VytEm9c



20210730 fukueido-24


チャーシューメン、大盛り! 【松屋】

2021.06.07

 自転車コースのラーメン屋🍜シリーズ第4弾(4記事前の「峰英軒」を含め)

前報で“知る人ぞ知る名店”と書いているだけに最新情報を載せておかないと… というわけでもないが、箱根ケ崎の「松屋」。
アップデート最新情報は… ずっとないだろうなぁ。って、それがいいんだけど c( ̄▽ ̄)

でかい地図を張っておきながら使っているのは左下の隅っこだけで、“自転車コースの”というより“瑞穂町の”なんでないの? と言われそうだが、いやいや、これからですから (・`ω´・)


20210607 matsuya-2120210607 matsuya-22
ピンクの線が今回走ったコース © OpenStreetMap contributors


入り口は網戸の夏仕様で、開放感と昭和感にいざなわれる。
1時前で先客がないことを確かめて入店。


20210607 matsuya-24


食堂の横の部屋が厨房でその奥が茶の間というつくり。
茶の間でおばちゃん3人組が談笑中のところ申し訳ないが、厨房越しに「こんにちわー、チャーシューメン」と申告して席に着く。


20210607 matsuya-25


店主のおかあさんがおっとりやって来て「チャーシューメンは麺の量は?」と。
要するに僕のような“若い人”は大盛りが標準らしく、毎回これを聞かれる。
3回聞かれて断るのは失礼… と『美味しんぼ』で読んだのを思い出し(笑)、「じゃ、大盛りで」


20210607 matsuya-27


外に車が止まり、入ってきた明らかに僕より一回りは上というご夫婦が「チャーシューメン大盛り2つ」と。
見るからに常連さんで、ワタシらいつもそれ、という自然体な振る舞い。やっぱりこの店では大盛りがスタンダードなのだ。


20210607 matsuya-26


おヒヤを持ってきたお手伝い風のおばちゃんにそのご夫婦が前払いで1500円出そうとすると、「え? チャーシューメン大盛りってそんなにするの?」と壁の品書きを確認するお手伝いおばちゃん。
いやいや、ふつうチャーシューメン大盛りはその値段では食べられませんから。


20210607 matsuya-28


平打ちのピロピロ麺は著しく不ぞろいで、大盛りにするとわかるが、太さによってゆで加減にムラが出る。
って、当たり前か ヾ(・ω・o)


20210607 matsuya-30


縁の赤いチャーシューが懐かしい。
スープのかえしはチャーシューの煮汁主体とも思えるあっさりやさしい味。
油脂成分が少ないことが高齢者でも大盛りいける要因かも。


20210607 matsuya-31


軽くひと回りは上と思われる店主さんもお手伝いもお客も、みんな元気。
若い人的には、大盛りくらい軽く食べてみせないと。


20210607 matsuya-29


[DATA]
松屋
東京都西多摩郡瑞穂町箱根ケ崎258





[Today's recommendation]

wachat210607.jpg




https://youtu.be/MIimZRVaJbs




ここにも希少植物
2021.06.07 さいたま緑の森博物館/埼玉県入間市宮寺889-1

20210607 saitamamidorinomori-24


最近、腐生ランなど珍しい植物に出会う流れにあるように感じていて、普段通らない狭山湖周回コースを走ってみた。
途中、周回路から大谷戸湿地の谷を下る。
さいたま緑の森博物館案内所の前で、ふと道端に目をやるとヒメザゼンソウのものとおぼしき枯れかかった葉が。根元を見ると花がある。

20210607 saitamamidorinomori-22


20210607 saitamamidorinomori-2120210607 saitamamidorinomori-23


ヒメザゼンソウは春先の花と思い込んでいて、とっくに咲き終わっちゃってるものと思っていた。ラッキー♪
ヒメザゼンソウは埼玉県ほか多くの地域で絶滅危惧種に指定されている。


20210607 saitamamidorinomori-2520210607 saitamamidorinomori-26
ウラギンシジミとヒカゲチョウ


コロナで、うどん 【ますも庵】

2020.12.01

 11月は“うどん強化月間”となった。右サイドのArchiveを見ると、11月の記事13本中7本がうどんと、5割超えである。
強化月間は計画したわけではなく、結果的にそうなった。
コロナ禍と無関係ではないかもしれない。

もちろんGo Toで京都に行きたいとは思うが、やはりというかそういう状況ではなくなっている。
でも地元のよさをいろいろ再発見できているところはコロナの功罪の功というpositive thinking。

ちょっと前の記事でアグリツーリズモという言葉を使っているが、密の心配なく小旅行気分が味わえる田舎道歩きにハマっている。
狭山の丘を越え武蔵野の里の逍遥の果てにたどり着く旅の宿が、うどん屋である。
コロナ禍で、うどん \(o ̄∇ ̄o)


20201204 masumoan-31


ときどき書いているように、うどんはこのあたりの郷土料理である。
このあたりとは狭山丘陵のぐるりを指し、最近入ったお店でいえば、所沢、入間、(うどんじゃないが)瑞穂、武蔵村山、東大和。
地元・東村山は丘陵の東麓に位置し、有名うどん店も少なくない。
が、今回入ったのはうどん専門店ではなく、そば屋。


20201204 masumoan-29


「ますも庵」は十割そばを標榜する人気店。
で、もう一つの売りが武蔵野地粉うどんである。


20201204 masumoan-2620201204 masumoan-32


この間、一度テイクアウトしているが、店内で食べるのは10カ月ぶり。
注文は、鉄鍋うどんとたぬきそば。


20201204 masumoan-2720201204 masumoan-28


こういうお店でたぬきそばとはちょっと変わった注文かもしれないが、僕も驚いた (:: ̄ェ ̄)


20201204 masumoan-23


いつもたぬきうどんを頼んでいる相方だが、このところうどん続きでグルテンが気になると。でもここのタヌキは捨て難いものがあり、結果、たぬきそば。


20201204 masumoan-25


普通、天かすをのせるのがタヌキだが、こちらのトッピングは具(ネギ)たっぶりの揚げ玉で、“種抜き(たぬき)”ならぬタヌキなのだ。
ヌクイことで十割そばの香りも立つ。


20201204 masumoan-33


鉄鍋うどんの具は、海老天、かまぼこ、卵、干し椎茸、舞茸、ネギ、ニンジン、カイワレ、揚げ餅。


20201204 masumoan-21


鉄鍋で煮込んであるのに、うどんにはしっかりした歯応えが残っているところがすごい。弾力というよりみっしり詰まったような硬さ。地粉の香りも強い。
太いうえに強くよじれているのでズズッというわけにはいかず、モソモソ食べるのが武蔵野流。


20201204 masumoan-22


うどんどころにあって、ここのうどんがいちばんおいしいんじゃないかと、ときどき思ったりする。


20201204 masumoan-24



[DATA]
ますも庵
東京都東村山市本町2-16-30





[Today's recommendation]

wachat20201205.jpg




https://youtu.be/RfAa7eMWGzk



20201204 josui-28
玉川上水緑道


製法も造形もおおらかな… 【生そば 大むら】

2020.03.01

 さすがに繁華街の人混みに立ち入る気にはならず、郊外を散歩する日々。
東大和市役所から東大和市駅へ南下するルートで、途中通った南街2丁目~5丁目にはまったく人けがない。それでも住宅街ではまだ違和感は少ないが、駅に近づいてもひっそり静まり返ったまま。ちょうどホームセンターに用事があって駅前の「ヤサカ」に行ってみたら、いつの間にか閉店していて、がらんどう…。

“ある日目覚めたら街から人が消えていた”という1970年代のNHK少年ドラマシリーズが思い出されるようなSFな設定に、背筋が寒くなる。

というのはもちろん大げさに表現してみました的な前フリで、不気味なほど人けがないのは事実だが、よく見れば洋菓子店はおばちゃん客で賑わっているし、昼営業の居酒屋はきっちり昼飲みおやじで埋まっている。
選べる程度には飲食店は営業している。当たり前だけど。


20200301 ohmura-11


青梅街道が左折分岐する股のところにある古びた店構えのそば屋「大むら」へ。
“古びた”と書いたが3階建てのビル自体が古いわけではなく、いまふうのレンガ調の外壁に、古い木の柵やら瓦の庇やら銘木看板やらが組み付けてある。


20200301 ohmura-12


この南街四丁目交差点は2009年にハミングロードが開通する際に新設されたもので、青梅街道が分岐する形に経路変更された。
つまり道路整備事業に伴う立ち退きでビル化したおそば屋が昔の店舗の面影を残そうとしたのでは…? と思わせるような外観である。昔のお店への愛情にあふれている… ように見える。
あくまでも推測だが。


20200301 ohmura-13


店内も同様に年季を感じさせる。
カウンターは天然木無垢一枚板、僕らが座った小上がりの席も炉端テーブルのような古く重厚な調度品だ。


20200301 ohmura-14


注文は、おかめそば730円と天おろしそば1150円。

おかめそばというものを、たまーに食べたくなる。
どれくらいたまーにかというと、15年に一度… と以前書いておきながらそれから3年たっておらず言行不一致も甚だしいが、それは年齢による嗜好の変化で、いつまでも高校生みたいにラーメン大盛りじゃないよ… という成長の証しと捉えたい。


20200301 ohmura-16


おかめとは、お多福である。
こちらのおかめ、ぱっと見、造形精度が粗い。“おもしろい顔つくった者勝ち”ルールの福笑いのごとき雑な盛り付け。


20200301 ohmura-17


各パーツは目から順に、麩、紅白かまぼこ、薄焼き卵、鶏肉、干し椎茸、小松菜、竹の子。
写真には写っていないが鳴門巻きが沈んでおり、これは“ほお高”を表現する重要なパーツだけに残念である。


20200301 ohmura-18


天おろしそばとは、ぶっかけタイプの冷たい天ぷらそば。
突然笑いだす相方。
「この天ぷら…(笑)」
赤っぽいのでタコぶつかと思って食べたら、梅干しだったと。梅干しの天ぷらとは初耳。
種も入ったままで、知らずにかぶりついたら歯が欠けかねないという(笑)。


20200301 ohmura-19


ほかにも、輪切りのにんじんの3枚重ね揚げだったり、同じくさつまいもの2枚重ねだったりと、大ざっぱというかおおらかな天ぷらである。
それだけにボリューム満点、ネタもほかに椎茸、ししとう、ねぎのかき揚げ、えびと豊富。
えび天はかなり大きかったらしく、外見でそうは見えないので、コロモによるかさ増しなしの質実剛健タイプのようだ。


20200301 ohmura-15


たまーにしか食べないが、おかめそばを思うとホッコリした気持ちになる。
こんなお店で食べるのがぴったり。


20200301 ohmura-20


[DATA]
生そば 大むら
東京都東大和市南街4-16-10





[Today's recommendation]

wachat20200301.jpg




https://youtu.be/j8e0fBlvEMQ



20200301 ohmura-25
新店、まもなくオープン(東村山市野口町4-27-1)


江戸前&京風、二枚看板のおすし屋さん 【ささき寿司】

2019.12.29

 国分寺から武蔵小金井経由で花小金井まで歩く予定だったが、僕は買ったばかりのスニーカーでアキレス腱が痛くなり、相方は仕事で痛めた腰痛が悪化して、途中棄権。
昼ごはんを食べて武蔵小金井から電車で引き返すことにした。
とにかく休みたいので、迷わずズバッとお店を決めたいところ。


20191229 sasaki-11


前原坂上の交差点から質屋坂通りに入ったところに興味深いすし屋がある。
「ささき寿司」は、江戸前 & 京風を掲げる二枚看板のおすし屋さんだ。


20191229 sasaki-12


基本、持ち帰りずしのお店だと思うが、店内飲食コーナーのようなテーブルが表からも確認でき、いつか入ってみたいと思っていた。


20191229 sasaki-15-2


優しそうな年配のご夫婦のお店である。
「お店で食べられますか?」と一応確認。入って正面がショーケースになっていて、そこで注文してから席に着くシステムのもよう。


20191229 sasaki-19


ショーケースには握り寿司、押し寿司、助六、大阪寿司、京寿司、細巻き各種… とズラッと並んでいて、「まるでおすしのオールスターゲームやぁ!」


20191229 sasaki-18


ここはやはり江戸前と京風の両方をいただきたい。
江戸前のほうはにぎり(並)1000円にすんなり決まったが、京風のほうは大いに迷う。とにかく押し寿司や棒寿司が大好きで、バッテラ、穴子、えび、えび玉… 全部食べたい。


20191229 sasaki-17


すると“お好み”という文字が…。
サンプルでは押し寿司2個ずつ3種類で630円。


20191229 sasaki-16


「えーと、このお好みというのは…?」
「どの組み合わせでも大丈夫ですよ」とご主人。
これはうれしいセットだ。王道的にバッテラ、穴子、えびでお願いする。


20191229 sasaki-20


先入観で押し寿司は作り置きかと思っていたが、このお店は注文を受けてから作る。にぎりももちろんその場でにぎるので、当然時間がかかる。
その間、おかみさんはお茶を入れたり、器の用意をしたり、ワケギを刻んだり。
入れたての緑茶がおいしい。


20191229 sasaki-21

20191229 sasaki-22


すしは約10分で一緒に出される。
にぎりはとにかくネタが大きい。マグロもイカも分厚いカットで、エビもでかい。アジなんか、トビウオか…? と本気で思ったほど。
シャリが甘くないのが江戸前的である。


20191229 sasaki-23

20191229 sasaki-24


と思ったら、押し寿司のシャリも甘さ控えめだ。
というか、バッテラのサバも穴子のツメもぎりぎり絶妙の甘さで、押し方もふわっと優しく、実に上品な押し寿司である。これならいくらでも食べられそう。


20191229 sasaki-25


お茶のサービスとお椀も付いて持ち帰りと同じ値段と、このイートインはお得である。
でも、持ち帰りという気軽なスタイルでレベルの高い押し寿司をいただくことができるというのは貴重だ。
これはいいお店を見つけた。


20191229 sasaki-26


[DATA]
ささき寿司
東京都小金井市前原町3-40-22





[Today's recommendation]

wachat191229.jpg




https://youtu.be/7SQY60Ta8gE


咲き乱れる桜と、どら焼きと… 【お食事処 なごみ】

2019.03.31

「どら焼き、やきにいく」と相方。

多磨全生園で、どら焼き体験のイベントが行われるという。
全生園でどら焼き――そう聞いただけでピンとくる人も多いと思うが、河瀨直美監督作品『あん』にちなんだイベントである。

――映画『あん』に登場する千太郎のどら焼きを自分でつくってみませんか? ホットプレートで皮を焼いてあんこをはさんだら“どら春”のどら焼きが完成します。徳江さんのレシピを再現した極上つぶあんをご用意してお待ちしています。(どら焼きミニminiフェスティバル パンフレットより)


190331 zenshoen-sakura-15


ほぼ映画を見ない自分にはうまく説明できないと思うので、そこいらへんの設定関係は映画『あん』公式HPおよび映画「あん」私設宣伝部を参照していただきたい。


190331 zenshoen-dorayaki-11


「どら焼きミニminiフェスティバル」は、全生園内の食堂「なごみ」主催のイベント。
「なごみ」は気になる存在なので、この際、昼ごはんとセットで利用してみようと。

会場は「なごみ」隣のスペース。なんかホットプレートの電源が落ちたとかで(笑)、どら焼き体験の待ち時間は見通しが立たないというので、料金(1人300円×2)を払って整理券をもらったうえで園内を散策。


190331 zenshoen-sakura-11


国立ハンセン病資料館裏手は公園風に整備され、意外なことにその先の一角には大勢の花見客。20年ほど前、何も知らずに桜の季節に全生園を訪れ、見事な桜とは対照的に静まり返った独特の空気感がいまだに忘れられない。人にそのことを話すと、ハンセン病ってらい病じゃないの、と驚かれた。仕事柄、病名はいろいろ見聞きするが、そのことを知らなかった。というか、らいが差別の対象であったことをそのとき初めて知った。


190331 zenshoen-dorayaki-31190331 zenshoen-dorayaki-32
和菓子「清水屋」の販売コーナーも。銘菓“東村山塩どら”は、映画『あん』のレシピを再現したものとか


会場に戻り、いよいよどら焼き体験スタート。

190331 zenshoen-dorayaki-15190331 zenshoen-dorayaki-16


材料は、生地、あん、桜の花の塩漬け。
ざっと説明があり、あとは放任主義 (; ^ ー^) …


190331 zenshoen-dorayaki-17190331 zenshoen-dorayaki-18
190331 zenshoen-dorayaki-19190331 zenshoen-dorayaki-20


このへんまでは一見順調。
しかーし…


190331 zenshoen-dorayaki-21190331 zenshoen-dorayaki-22


見事に破綻 Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン


190331 zenshoen-dorayaki-23190331 zenshoen-dorayaki-24190331 zenshoen-dorayaki-25


まあ、形はどうあれ味は変わらないって係のおねえさんも言ってたし(笑)。
おいしいどら焼きができました。


190331 zenshoen-dorayaki-26190331 zenshoen-dorayaki-27


さて、気を取り直してというか、隣の「なごみ」で昼ごはん。


190331 nagomi-11


「なごみ」は『あん』の撮影舞台に使われたお店。


190331 nagomi-31190331 nagomi-32


店内は意外に広く、座敷を含め60人ほど収容可能。
本日のおすすめプルコギ丼700円とかつカレー700円を注文。


190331 nagomi-14


カウンターで注文すると前払いと言われたが、見ているとテーブルで注文している人もいれば食べ終わって帰りしなに払っている人もいればと、ばらばら。
売り上げが合っているとはとても思えない。


190331 nagomi-15
190331 nagomi-17190331 nagomi-16



店内には、去年亡くなった樹木希林さんが着た衣裳やサイン入り写真が飾られた『あん』特設コーナーもある。


190331 nagomi-18


かつカレーは学食のカレーが思い出される味。


190331 nagomi-33


そこからプルコギ丼提供まで20分空く。
桜の季節で混雑していてお店サイドの対応が追いつかなかった感じ。


190331 nagomi-20


プルコギ丼はボリュームがあって野菜たっぷりとバランスがよい。
それにしても、気になるのは“森の釜めし”…。


190331 nagomi-34


全生園の桜は20年前もいまも変わらずきれいだ。
たぶんもっとずっと前から。


190331 zenshoen-sakura-16


[DATA]
お食事処 なごみ
東京都東村山市青葉町4-1-1





[Today's recommendation]

wachat20190331-2.jpg
◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/K0zPfvvSi0c


地域密着 “和食の殿堂” 【堀天】

2019.03.03

 午後3時ころの降りだしという予報だったが、9時ころには降り始めた。
なりゆきで参加した東久留米の「つるしびな巡り」スタンプラリー参照1参照2の抽選会は今日が最終日で、せっかく巡っておいて尻切れとんぼじゃなんだから、車で行くことにした。


190303 horiten-26


東久留米市役所向かいのイトーヨーカドーの駐車場に止めて晩ごはんの買い物をして、会場の市民プラザ屋内ひろばへ。
2人で3回ずつ引いて、僕が緑の玉を出した。その瞬間、パッと場が盛り上がり、雨模様で出足が鈍く所在なげにしている商工会女性部の皆さんのなぐさみにはなったかも。“商店賞”でクリスマスローズの鉢をいただいた。


190303 horiten-12


昼ごはんには、こんな機会でもなければ入らないだろうというお店を選んだ。
自転車ではやや遠く、それでも自分1人ならなんてことない距離ではあるが、1人では入らんやろ… という系統。


190303 horiten-11


新座の産業道路沿いの“和食の殿堂”“和食の王様”「寿司割烹 堀天」。
地元では有名なお店で、法事や祝事、宴会・接待などの需要を一手に担ってきたようだ。


190303 horiten-13


通りに面したホールだけでもかなり広く、長い通路の左がテーブル席、右の窓際が小上がりで、6~8人席が5列ほど。
中ほどから垂直に奥に向かうもう一本の通路があり、果てしなく奥行きがある… ように見える。その両サイドが大小の座敷席になっていると思われる。パンフレットには80名まで対応可と書いてある。


190303 horiten-14


ホール正面は長い寿司カウンターで、職人が4人も。
なんかヒマそう、というか楽しそうにおしゃべりしていたが、僕らのあとに入った8人組のオーダーが通った途端、きりきりと働きだす。
飾りじゃなかったのね… とひと安心(←飾ってどうする ヾ(- -;)…


190303 horiten-16


注文を決めるのに大いに迷ってしまった。メニュー表のたぐいがやたら多いのと、もう一つ難点が…。
もしかしたら平日ランチ的な情報をどこかで見ていたのかもしれない。想定していたよりどれもみな高いのだ。


190303 horiten-15


熟考の末、熟成とんかつ御膳950円と、天ぷら付ごぼううどん1250円に。
値段を(下から)熟考… という見方も σ( ̄、 ̄=) ンー…

ちなみに“ごぼううどん”は、同じくこの店のメニューにある“にんじんうどん”とともに、“新座ブランド認定事業”の第1回認定品


190303 horiten-19


そのごぼううどん、まるでそばのような第一印象で、しかしながらゴボウと言われればたちまち得心のいく容姿をしている。そして香りがゴボウそのもの。


190303 horiten-21


武蔵野系のうどんにはゴボウの天ぷらが最高に合うと考えているが、これはうどんのみでそのコンビネーションを実現… というのはちょっと違う気もするが(笑)、ともあれこの新座ブランドはおいしい。


190303 horiten-20


天ぷらは、にんじん、なす、さつまいも、ふきのとう。


190303 horiten-18


とんかつ御膳は小鉢、お新香、フルーツ付きという内容を見ればむしろ安いといってもよく、この品だけ価格設定基準が合っていないのは謎。


190303 horiten-22


分厚いがやわらかく、おいしいとんかつである。


190303 horiten-23


今回はその表面をなぞっただけであり、通路の先の奥座敷をのぞいてみたいという好奇心に駆られるのである。


190303 horiten-25-2


[DATA]
堀天
埼玉県新座市堀ノ内1-1-11



[Today's recommendation]

wachat190303-2.jpg
◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://www.youtube.com/watch?v=r16cOsvuoFE


Latest Articles
お食事は府中宿の“大店”で 【Restaurant&Café 美蔵】 May 24, 2022
ハケの地学と民俗学と、おだんごと 【ハケの茶屋】 May 23, 2022
約14ha! 広大な野外博物館 ――府中市郷土の森博物館 May 22, 2022
ご褒美のおすし 【東鮨】 May 20, 2022
スイスイいきたいね♪ 【博多らーめん長風 新秋津店】 May 17, 2022
こんなつけ麺がいい! 【大王ラーメン】 May 15, 2022
食べ続けていたいから 【ラーメン 味六】 May 13, 2022
めぐるめぐるよ… 【名代にぼしラーメン 時代屋 保谷駅前店】 May 12, 2022
朝曇りは晴れ…? 【大勝軒 吉祥寺店】 May 10, 2022
思いがけぬ地誌探訪 【福生加美上水公園ビジターセンター】 May 08, 2022
満足度100%超え! 【ますや】 May 07, 2022
東京三大〇〇🍡 【新鶯亭】 May 06, 2022
Ranking
          
          
Category
Category-2