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夏の名残を惜しむ 【御菓子司ふくしま】

2022.09.03

 先ごろ東大和「匠紀の国屋」の冷やし求肥ぜんざいなる菓子をいただいて、そういえば今年こういうの食べてないなぁ… となった。
“こういうの”とは、いわゆる四季折々の和菓子。

和菓子は、旬の素材を使うことはもちろん、菓子そのもので季節感や日本人の美意識をも表現する芸術作品といわれる。
夏には夏の風情を表す和菓子が作り出されてきた。

ところが今年のような夏に、そもそも“夏の風情”など見いだすことができるだろうか…?
生きるのにいっぱいいっぱいなくらい暑ければ、風情も何もあったものじゃない。
和菓子ぃ…? 持って帰る間に溶けるわ!!

それではあまりに寂しいので、秋モードに切り替わる前に夏の名残を惜しんでおきたい。


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東大和の古い商店街・富士見通りの古い和菓子店「御菓子司ふくしま」。


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いまや貴重な街の和菓子屋さんで、季節ごとに商品を入れ替えている印象だが、店頭の張り紙で夏の和菓子となると麩まんじゅうと若鮎くらい。
タイミング的に、かろうじて引っかかってる感じ。


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こういうことは“粋”という美意識の世界の話であり、“走り”は喜ばれるがわざわざ“名残”を求めようという人は多くないということ。


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ショーケースには水ようかん、白玉大福、麩まんじゅうと並んでいる。


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1個ずつ頼んだが水ようかんは売り切れ。
あと、どら焼きが看板っぽいので、栗どら焼を追加。


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実はこちらのどら焼き、以前、ウォークラリーの“ひがしやまとスイーツウォーキング”でいただいたことがある。
イベントの無料配布用に特製の小さいどら焼きを大量に用意してあり、いたく感心した… というようなことを話すと、お店のおかあさんはよく覚えていないと。


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調べてみるともう5年も前の話だ。
(ウォーキングイベントとしての)スイーツウォーキングはコロナ禍の2020年以降行われていない。


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生麩のもっちりした食感とさらっとしたこしあんがよく合う。
白玉大福の皮はつるりとしてのど越しがよく、くどさを感じない。
寒い冬の温かいあんこもいいが、暑い日のさらっとした冷たいあんこもまたいい。


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これでお月見団子も心置きなく食べられるというもの。


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[DATA]
御菓子司ふくしま
東京都東大和市南街6-4-2





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/vp_h649sZ9A



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第6回ひがしやまとスイーツウォーキング(2017年)の様子


往時の繁栄を伝える 【旧ヤマジュウ田村家住宅】

2022.05.28

 土曜日は基本的に動けないことになっているが、突然ポッカリ空いた。
貴重な機会なので有効に使いたい。
つまり日曜日にできないこと。


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JR福生駅


先々週日曜に羽村取水堰から拝島まで玉川上水沿いを歩いたとき、メインスポットと考えていた「田村酒造場」は日曜定休で入れなかった。
外から眺めるだけでも立派な蔵で、ぜひ見学したいが日曜定休では見通しが立たないなぁ… と思案していただけに、またとないチャンスである。


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宿橋通り。後述の絵図に記載のある「運動具店」「清水園」の看板が見える


暑くなる予報なので歩きより蔵優先で、最寄り駅の福生駅から「田村酒造場」に向かう。
新奥多摩街道を過ぎて右斜め、宿橋通りへ。
最短距離を選んだだけだが、ここは福生の歴史を伝える重要な通りだった。


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玉川上水の手前に古いお屋敷。
「国登録有形文化財 旧ヤマジュウ田村家住宅」とある。ここも田村だ。
一般に開放しているようなので、せっかくだから見学することに。


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ヤマジュウ(仐)田村家は「田村酒造場」を営む田村家の分家で、主屋は1902(明治35)年建造。


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逓信業(郵便事業)をなりわいとし、1911(明治44)年に福生で最初の郵便局「福生郵便局」を自宅敷地内に開設するなど、旧福生村の発展に尽力した。


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建物は平屋の六間取りで、周囲を廊下がめぐるなど江戸時代以来の建築様式に加え、風呂・手洗いが建物内に設置されるなど近代住宅に見られる特徴も備える。
明治期の様子を伝える貴重な建造物だそうだ。


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主屋後ろには2つの土蔵が並ぶ。


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東土蔵では「宿橋通り家並絵図」が展示されていた。


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通りの南側と北側の絵図がそれぞれ左右の展示ケースに収められている


絵図からは銀行、郵便局、百貨店、旅館、割烹、饅頭店…… と、閑静な住宅街といった現在の様子からは想像もつかないかつての街の繁栄ぶりがうかがえる。


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長い絵図で写真にはとても収まりきらないが、同じものが宿橋通りに観光案内板として掲示されていた。


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――宿橋通りの歴史は古く、江戸時代の福生村の絵図には下江戸街道を経て日光街道に通じる道として記載されています。明治時代に青梅鉄道が開通すると、宿橋通りは五日市方面から多摩川を福生の渡し場で渡って福生駅に向かう道筋となり、渡し場と駅を結ぶ重要な通りとして発展しました。(宿橋通り案内板より)


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右が旧田村家主屋、左は1916(大正5)年に新設された郵便局舎を利用した純福音福生教会


往時をしのびつつ、宿橋を渡り通りの南へ。

(つづく)


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宿橋から見る玉川上水


[DATA]
旧ヤマジュウ田村家住宅
東京都福生市福生1158
https://www.museum.fussa.tokyo.jp/yamaju





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/LX6VadePQDQ



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次号予告


丘陵野草図鑑 ――野山北・六道山公園

2022.04.07

 木曜日がいちばん動きやすいと書いている先週に続き、2週連続で車で出かけた。
花好きにはこの時期慌ただしい。


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行き先は武蔵村山の野山北・六道山公園で、自転車でも行ける距離だが、先日“自転車+マスク”で具合悪くした人がいるので今回は車。


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野山北公園はカタクリの自生地として知られる。
時期的にカタクリは過ぎていても、ほかにもいろいろな植物が見られるはずだ。


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カタクリ、ヤブレガサ


(市立)野山北公園の釣り池の南側斜面(北向き斜面)がカタクリ自生地で、一応そちらを確認しつつ北側へ回り込む形で尾根に登る。


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ほかの自生地もそうだがカタクリは北向きの傾斜地を好み、この谷地でも南に開けた北斜面にはまったく見られない。
谷地の南北の斜面ではかなり植生が違っている。


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左上から、ジロボウエンゴサク、センボンヤリ、マルバスミレ、シュンラン、カントウタンポポ、ジュウニヒトエ、オオバノトンボソウ、ベニバナイチヤクソウ、タチツボスミレ、チゴユリ、ヒトリシズカ


釣り池の北を登るこのルートはこれまで通ったことはないが、すぐになじみのある六地蔵の三ツ辻に出た。
ここを六道山公園方面へ。


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今回はエイザンスミレを見るというはっきりした目的がある。
去年5月に歩いたときに群生地を見つけていたもので、最近ほかの場所での開花情報がインスタ等にぼつぼつ上がるようになり、ちょっと焦っていた。


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“尾根道の広場”という休憩場所の手前あたりにエイザンスミレの群生地がある。
はじめ葉だけの株しか見当たらず花は終わったかと思ったが、歩くにつれて花もちらほらと。


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ぎりぎり間に合った感じで、今日来られてよかった。


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そこから六地蔵へ引き返し、そのまま十二所神社横へ下る。


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下り切る手前で谷を横切る形になっていて、足元にコゴミが生えている。
よく見ると、一帯はコゴミの群生地。


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クサソテツ(コゴミ)


好物の山菜だが、子どものころ田舎でそうしていたように、摘むというわけにもいかないし…。
腹が、減った……

(つづく)


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※参考画像:某中華店のヒトサラ


[DATA]
野山北・六道山公園 インフォメーションセンター
東京都武蔵村山市三ツ木4-2
https://www.sayamaparks.com/noyama/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/h0UgDx3YqwI


ひな飾りと大正ロマン 【耕心館 喫茶ストーリア】

2022.02.27

 今年の冬はひときわ寒さが厳しかったように感じる。
年齢もあるのかなぁ… と妙に気弱になったりするが、実際に庭の花が咲くのもいつになく遅かった。鉢植えの梅も1月後半になってやっとつぼみがほころび、それから満開になるまで何日もかかった。

猫のひたい状の庭の隅っこに植えてあるクリスマスローズは、3年前に東久留米の商店会の福引でいただいたもの。
“つるしびな巡り”スタンプラリーの抽選会だった。

もらった年は葉っぱが何枚か出ただけ、次の年は花が付かず去年は1輪やっと咲いた。
それが今年はこの寒さの中でたくさん咲いている。
見応えあるなぁ… と眺めていると、あのときのつるしびなが思い出される。

ここ数年、つるしびなはすっかり定着しあちこちで見かけるようになった。


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瑞穂町の「耕心館」は、瑞穂町郷土資料館「けやき館」に隣接する場所にある社会教育施設。


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江戸時代末期に建てられた豪農の邸宅をいまに生かしてコンサートや展覧会など文化・芸術発信の場として使われている。


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ちょうど企画展“瑞穂のつるし飾り”をやっているというので見に行くことに。


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前にも一度訪れたことがあり、そのときは庭にホトトギスなど秋の花が咲いていた。
今回はセツブンソウやフクジュソウが見ごろ。
これらスプリングエフェメラルも今年は開花が遅く、この時期に見られたのはラッキーだったかも。


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母屋に入ると色とりどりのつるし飾りで埋め尽くされていて圧巻。


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年代物? のおひなさまは七段飾りで豪華絢爛。


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2階に上がるらせん階段をうまく使って飾られている。


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館内は白い壁と太い梁で日本家屋そのものだが、併設してある「喫茶ストーリア」はシャンデリアや丸テーブルで、大正ロマンか昭和モダンかといった趣。


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ランチメニューも充実しているので昼ごはんを食べることに。


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店内はカーペット敷きに洋風アンティーク家具。
BGMはモーツァルトなど。


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デミグラスミートソーススパゲティとトマトクリームシチューセットを注文。


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スパゲティは昭和そのもの。


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全体に甘めのソースでマッシュルームの水煮がごろっと。麺はもちろんゆで置き。
いわゆる喫茶店のスパゲティである。


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断然ミートソース派だったのでいまのナポリタンブームにはモヤッとするものがあるが、ゆで置き具合などかなり再現度高いミートスパだと思う。
いまでは得難い貴重な機会かも。


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トマトクリームシチューセットはスープ・ミニサラダ・ミニデザート付き。
パンorライスからパンを選ぶ。パンは白コッペとシュガートースト。


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シチューもスパゲティ同様、懐かしい味わい。


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昔味わったようなバターと玉ねぎの風味がなめらかなシチューに溶け込んでいて、昔のデパートの食堂を思い出した。


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ミニデザートはオレンジゼリー。


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もうすぐひな祭り。
“瑞穂のつるし飾り”は3月6日まで。


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蔵のひな飾り


[DATA]
耕心館 喫茶ストーリア
東京都西多摩郡瑞穂町大字駒形富士山317-1
http://www.koshinkan.jp/
https://www.facebook.com/miuzuhoactio/
https://www.instagram.com/koshinkan_actio/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/BROH3ILfm9E



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セツブンソウ


しっぽり飲みたい 【本むら庵】

2021.09.12

 昭和の終わりにラーメンブームの震源地として全国にその名をとどろかせた荻窪だが、同時に“そばの街”という位置づけでもあったらしい。
当時、荻窪のそば屋で入ったことがあるのはタウンセブンのテナントでデパート食堂然として入りやすかった「荻窪やぶ」くらいだが、もう1店、僕でも名前を知っていたという有名どころ「本むら庵」。創業1924(大正 13)年の老舗の風格が漂い、若造には近寄り難いものがあった。


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その「本むら庵」の暖簾分けのお店が所沢にある。これはぜひ入らなければ… と思いつつ、はや十数年。ちょっとしたなりゆきでようやくその機会が訪れたという話。


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ところで、「本むら庵」という名のそば屋に入るのは、これが初めてというわけじゃない。荻窪本店は六本木に支店を出しており(現「HONMURA AN」)、六本木の会社に勤めていたころ何度か入っている。
週休2日が標準となりつつあった時代、その会社の経営者は社員を休ませるのは損と考えるような吝嗇家で、土曜も出勤はもちろん半ドンですらなかった。で、社員の一部(わしとか)は昼ごはんに出るとき適当な行き先→NR(No Return)と書いて独自に半ドンとしていたんだが、そんなときにぴったりだったのが「本むら庵」。半ドンの土曜のお昼といえば、ビールでしょ ヾ(・ω・o) ォィォィ


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という美しい思い出(笑)から、興の赴くままに天ぷらにビールといきたいところだが、もちろん酒類提供NG。天ざるも2000円(+税)と、なりゆきで払うにはちと高い。
注文は、おろしそば980円と鴨せいろ1450円に。


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浦和所沢バイパス沿いということもあってロードサイド型ファミレスのようなつくりを想像していたが、古民家リノベ型の非常に趣のあるお店なのであった。
しっぽり飲むのにピッタリの条件だけに、いよいよ惜しい。


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そばはエッジの効いた細打ちで、パツパツの食感が心地よい。
香りもまあまあ立つ。


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ただ、細いだけに切れやすいのか短くなっているものも多く、後半になるとズズッというわけにいかずもやもやする。
ときどきそういうおそば屋さんがあるが、評価的にどうなのか気になっている。


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細い青ネギとたくさん入った厚切りの鴨肉で、意外とボリュームのある鴨せいろ。


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ぶっかけタイプのおろしそばは、細かいことを気にせず楽しめるのでよい。
たっぷりのおろし、花かつお、のり、ねぎと、本わさび。


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思い出探しは脳の若返りにつながるらしいので。


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[DATA]
本むら庵
埼玉県所沢市宮本町1-17-26





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/ljvTwbxrylc



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すごいすじ雲


暑気払いの和菓子 【福栄堂】

2021.07.30

 一橋学園駅近くの「福栄堂」で暑気払いの和菓子を求める。
水まんじゅう、麩饅頭、くず桜。


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和菓子は小さい中に日本の美意識や自然を表現する芸術作品であるといわれる。

――旬の素材を使うことはもちろんですが、菓子そのものの中に季節感があるという点で、和菓子に並ぶ食べ物はありません。~~夏になると葛を使った和菓子がつくられます。透き通った質感が水を思わせ、見るからに涼しげです。~~葛の和菓子には、風鈴や打ち水と同じ、涼感を演出する感性が込められています。全国和菓子協会HPより)


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葛を使った夏の和菓子の代表がくず桜。
透明のくず餅を塩漬けの桜の葉で巻いたもので、中にはこし餡や桜餡が入る。


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ここでは前記事に引き続き機能性の面から、上記3種はもちろん和菓子に欠かせない素材である小豆に着目してみた。


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小豆は低脂質・高タンパクで食物繊維の豊富な健康食品で、漢方的には赤小豆(セキショウズ)と呼ばれる生薬素材である。
東洋医学では季節の気候そのものが病気を引き起こす原因となる“邪気”であると考える。梅雨のころの高い湿度を“湿邪”、盛夏の高温による邪気を“暑邪”と呼ぶ。


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赤小豆は清熱利湿薬として使われる生薬。清熱とは熱冷まし、利湿とは体の余計な水分を排出する作用であり、夏の邪気である暑邪と湿邪を払うのに最適である。
一例として、暑気払いの行事である夏越しの祓に食される菓子“水無月”は、小豆に夏バテ防止の意味が込められているともいわれる。


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くず桜

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麩饅頭

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水まんじゅう


7月終わりのささやかな暑気払い。


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[DATA]
福栄堂
東京都小平市学園西町1-26-35





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/NxV9VytEm9c



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チャーシューメン、大盛り! 【松屋】

2021.06.07

 自転車コースのラーメン屋🍜シリーズ第4弾(4記事前の「峰英軒」を含め)

前報で“知る人ぞ知る名店”と書いているだけに最新情報を載せておかないと… というわけでもないが、箱根ケ崎の「松屋」。
アップデート最新情報は… ずっとないだろうなぁ。って、それがいいんだけど c( ̄▽ ̄)

でかい地図を張っておきながら使っているのは左下の隅っこだけで、“自転車コースの”というより“瑞穂町の”なんでないの? と言われそうだが、いやいや、これからですから (・`ω´・)


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ピンクの線が今回走ったコース © OpenStreetMap contributors


入り口は網戸の夏仕様で、開放感と昭和感にいざなわれる。
1時前で先客がないことを確かめて入店。


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食堂の横の部屋が厨房でその奥が茶の間というつくり。
茶の間でおばちゃん3人組が談笑中のところ申し訳ないが、厨房越しに「こんにちわー、チャーシューメン」と申告して席に着く。


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店主のおかあさんがおっとりやって来て「チャーシューメンは麺の量は?」と。
要するに僕のような“若い人”は大盛りが標準らしく、毎回これを聞かれる。
3回聞かれて断るのは失礼… と『美味しんぼ』で読んだのを思い出し(笑)、「じゃ、大盛りで」


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外に車が止まり、入ってきた明らかに僕より一回りは上というご夫婦が「チャーシューメン大盛り2つ」と。
見るからに常連さんで、ワタシらいつもそれ、という自然体な振る舞い。やっぱりこの店では大盛りがスタンダードなのだ。


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おヒヤを持ってきたお手伝い風のおばちゃんにそのご夫婦が前払いで1500円出そうとすると、「え? チャーシューメン大盛りってそんなにするの?」と壁の品書きを確認するお手伝いおばちゃん。
いやいや、ふつうチャーシューメン大盛りはその値段では食べられませんから。


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平打ちのピロピロ麺は著しく不ぞろいで、大盛りにするとわかるが、太さによってゆで加減にムラが出る。
って、当たり前か ヾ(・ω・o)


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縁の赤いチャーシューが懐かしい。
スープのかえしはチャーシューの煮汁主体とも思えるあっさりやさしい味。
油脂成分が少ないことが高齢者でも大盛りいける要因かも。


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軽くひと回りは上と思われる店主さんもお手伝いもお客も、みんな元気。
若い人的には、大盛りくらい軽く食べてみせないと。


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[DATA]
松屋
東京都西多摩郡瑞穂町箱根ケ崎258





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/MIimZRVaJbs




ここにも希少植物
2021.06.07 さいたま緑の森博物館/埼玉県入間市宮寺889-1

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最近、腐生ランなど珍しい植物に出会う流れにあるように感じていて、普段通らない狭山湖周回コースを走ってみた。
途中、周回路から大谷戸湿地の谷を下る。
さいたま緑の森博物館案内所の前で、ふと道端に目をやるとヒメザゼンソウのものとおぼしき枯れかかった葉が。根元を見ると花がある。

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ヒメザゼンソウは春先の花と思い込んでいて、とっくに咲き終わっちゃってるものと思っていた。ラッキー♪
ヒメザゼンソウは埼玉県ほか多くの地域で絶滅危惧種に指定されている。


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ウラギンシジミとヒカゲチョウ


コロナで、うどん 【ますも庵】

2020.12.01

 11月は“うどん強化月間”となった。右サイドのArchiveを見ると、11月の記事13本中7本がうどんと、5割超えである。
強化月間は計画したわけではなく、結果的にそうなった。
コロナ禍と無関係ではないかもしれない。

もちろんGo Toで京都に行きたいとは思うが、やはりというかそういう状況ではなくなっている。
でも地元のよさをいろいろ再発見できているところはコロナの功罪の功というpositive thinking。

ちょっと前の記事でアグリツーリズモという言葉を使っているが、密の心配なく小旅行気分が味わえる田舎道歩きにハマっている。
狭山の丘を越え武蔵野の里の逍遥の果てにたどり着く旅の宿が、うどん屋である。
コロナ禍で、うどん \(o ̄∇ ̄o)


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ときどき書いているように、うどんはこのあたりの郷土料理である。
このあたりとは狭山丘陵のぐるりを指し、最近入ったお店でいえば、所沢、入間、(うどんじゃないが)瑞穂、武蔵村山、東大和。
地元・東村山は丘陵の東麓に位置し、有名うどん店も少なくない。
が、今回入ったのはうどん専門店ではなく、そば屋。


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「ますも庵」は十割そばを標榜する人気店。
で、もう一つの売りが武蔵野地粉うどんである。


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この間、一度テイクアウトしているが、店内で食べるのは10カ月ぶり。
注文は、鉄鍋うどんとたぬきそば。


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こういうお店でたぬきそばとはちょっと変わった注文かもしれないが、僕も驚いた (:: ̄ェ ̄)


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いつもたぬきうどんを頼んでいる相方だが、このところうどん続きでグルテンが気になると。でもここのタヌキは捨て難いものがあり、結果、たぬきそば。


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普通、天かすをのせるのがタヌキだが、こちらのトッピングは具(ネギ)たっぶりの揚げ玉で、“種抜き(たぬき)”ならぬタヌキなのだ。
ヌクイことで十割そばの香りも立つ。


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鉄鍋うどんの具は、海老天、かまぼこ、卵、干し椎茸、舞茸、ネギ、ニンジン、カイワレ、揚げ餅。


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鉄鍋で煮込んであるのに、うどんにはしっかりした歯応えが残っているところがすごい。弾力というよりみっしり詰まったような硬さ。地粉の香りも強い。
太いうえに強くよじれているのでズズッというわけにはいかず、モソモソ食べるのが武蔵野流。


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うどんどころにあって、ここのうどんがいちばんおいしいんじゃないかと、ときどき思ったりする。


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[DATA]
ますも庵
東京都東村山市本町2-16-30





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/RfAa7eMWGzk



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玉川上水緑道


製法も造形もおおらかな… 【生そば 大むら】

2020.03.01

 さすがに繁華街の人混みに立ち入る気にはならず、郊外を散歩する日々。
東大和市役所から東大和市駅へ南下するルートで、途中通った南街2丁目~5丁目にはまったく人けがない。それでも住宅街ではまだ違和感は少ないが、駅に近づいてもひっそり静まり返ったまま。ちょうどホームセンターに用事があって駅前の「ヤサカ」に行ってみたら、いつの間にか閉店していて、がらんどう…。

“ある日目覚めたら街から人が消えていた”という1970年代のNHK少年ドラマシリーズが思い出されるようなSFな設定に、背筋が寒くなる。

というのはもちろん大げさに表現してみました的な前フリで、不気味なほど人けがないのは事実だが、よく見れば洋菓子店はおばちゃん客で賑わっているし、昼営業の居酒屋はきっちり昼飲みおやじで埋まっている。
選べる程度には飲食店は営業している。当たり前だけど。


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青梅街道が左折分岐する股のところにある古びた店構えのそば屋「大むら」へ。
“古びた”と書いたが3階建てのビル自体が古いわけではなく、いまふうのレンガ調の外壁に、古い木の柵やら瓦の庇やら銘木看板やらが組み付けてある。


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この南街四丁目交差点は2009年にハミングロードが開通する際に新設されたもので、青梅街道が分岐する形に経路変更された。
つまり道路整備事業に伴う立ち退きでビル化したおそば屋が昔の店舗の面影を残そうとしたのでは…? と思わせるような外観である。昔のお店への愛情にあふれている… ように見える。
あくまでも推測だが。


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店内も同様に年季を感じさせる。
カウンターは天然木無垢一枚板、僕らが座った小上がりの席も炉端テーブルのような古く重厚な調度品だ。


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注文は、おかめそば730円と天おろしそば1150円。

おかめそばというものを、たまーに食べたくなる。
どれくらいたまーにかというと、15年に一度… と以前書いておきながらそれから3年たっておらず言行不一致も甚だしいが、それは年齢による嗜好の変化で、いつまでも高校生みたいにラーメン大盛りじゃないよ… という成長の証しと捉えたい。


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おかめとは、お多福である。
こちらのおかめ、ぱっと見、造形精度が粗い。“おもしろい顔つくった者勝ち”ルールの福笑いのごとき雑な盛り付け。


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各パーツは目から順に、麩、紅白かまぼこ、薄焼き卵、鶏肉、干し椎茸、小松菜、竹の子。
写真には写っていないが鳴門巻きが沈んでおり、これは“ほお高”を表現する重要なパーツだけに残念である。


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天おろしそばとは、ぶっかけタイプの冷たい天ぷらそば。
突然笑いだす相方。
「この天ぷら…(笑)」
赤っぽいのでタコぶつかと思って食べたら、梅干しだったと。梅干しの天ぷらとは初耳。
種も入ったままで、知らずにかぶりついたら歯が欠けかねないという(笑)。


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ほかにも、輪切りのにんじんの3枚重ね揚げだったり、同じくさつまいもの2枚重ねだったりと、大ざっぱというかおおらかな天ぷらである。
それだけにボリューム満点、ネタもほかに椎茸、ししとう、ねぎのかき揚げ、えびと豊富。
えび天はかなり大きかったらしく、外見でそうは見えないので、コロモによるかさ増しなしの質実剛健タイプのようだ。


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たまーにしか食べないが、おかめそばを思うとホッコリした気持ちになる。
こんなお店で食べるのがぴったり。


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[DATA]
生そば 大むら
東京都東大和市南街4-16-10





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/j8e0fBlvEMQ



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新店、まもなくオープン(東村山市野口町4-27-1)


江戸前&京風、二枚看板のおすし屋さん 【ささき寿司】

2019.12.29

 国分寺から武蔵小金井経由で花小金井まで歩く予定だったが、僕は買ったばかりのスニーカーでアキレス腱が痛くなり、相方は仕事で痛めた腰痛が悪化して、途中棄権。
昼ごはんを食べて武蔵小金井から電車で引き返すことにした。
とにかく休みたいので、迷わずズバッとお店を決めたいところ。


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前原坂上の交差点から質屋坂通りに入ったところに興味深いすし屋がある。
「ささき寿司」は、江戸前 & 京風を掲げる二枚看板のおすし屋さんだ。


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基本、持ち帰りずしのお店だと思うが、店内飲食コーナーのようなテーブルが表からも確認でき、いつか入ってみたいと思っていた。


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優しそうな年配のご夫婦のお店である。
「お店で食べられますか?」と一応確認。入って正面がショーケースになっていて、そこで注文してから席に着くシステムのもよう。


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ショーケースには握り寿司、押し寿司、助六、大阪寿司、京寿司、細巻き各種… とズラッと並んでいて、「まるでおすしのオールスターゲームやぁ!」


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ここはやはり江戸前と京風の両方をいただきたい。
江戸前のほうはにぎり(並)1000円にすんなり決まったが、京風のほうは大いに迷う。とにかく押し寿司や棒寿司が大好きで、バッテラ、穴子、えび、えび玉… 全部食べたい。


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すると“お好み”という文字が…。
サンプルでは押し寿司2個ずつ3種類で630円。


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「えーと、このお好みというのは…?」
「どの組み合わせでも大丈夫ですよ」とご主人。
これはうれしいセットだ。王道的にバッテラ、穴子、えびでお願いする。


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先入観で押し寿司は作り置きかと思っていたが、このお店は注文を受けてから作る。にぎりももちろんその場でにぎるので、当然時間がかかる。
その間、おかみさんはお茶を入れたり、器の用意をしたり、ワケギを刻んだり。
入れたての緑茶がおいしい。


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すしは約10分で一緒に出される。
にぎりはとにかくネタが大きい。マグロもイカも分厚いカットで、エビもでかい。アジなんか、トビウオか…? と本気で思ったほど。
シャリが甘くないのが江戸前的である。


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と思ったら、押し寿司のシャリも甘さ控えめだ。
というか、バッテラのサバも穴子のツメもぎりぎり絶妙の甘さで、押し方もふわっと優しく、実に上品な押し寿司である。これならいくらでも食べられそう。


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お茶のサービスとお椀も付いて持ち帰りと同じ値段と、このイートインはお得である。
でも、持ち帰りという気軽なスタイルでレベルの高い押し寿司をいただくことができるというのは貴重だ。
これはいいお店を見つけた。


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[DATA]
ささき寿司
東京都小金井市前原町3-40-22





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/7SQY60Ta8gE


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