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狭山茶どころの博物館 【入間市博物館 ALIT】

2023.06.22

 平日で丸1日ヒマなのは久しぶりだが、予報が思わしくない。
どちらかというとアウトドア派なので、雨降りとなると活動度がガクッと落ちる。
それでも一日中家にいることには耐えられず、一生懸命行き先を考え、思い出したのがローカル博物館である。

公の施設の中には穴場的におトク&楽しいところが多いことに、この1~2年で気づいた「耕心館」「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」「府中市郷土の森博物館」など参照)

それで近場の自治体を調べ、いくつか面白そうなところをピックアップしてあり、その一つが「入間市博物館 ALIT」である。


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今日のような雨降りに出かけるのにちょうどよさそう。
新茶の季節でもあるし。

最近、飯能から先に出かけるときは、たいがい「ALIT」の400m東のいちょう通りを通るので、道に慣れておりアクセスが楽チン。
不老川河岸段丘上の見晴らしのいい場所に位置しており、雨降りでも開放感があって清々しい。


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博物館の愛称「ALIT」はArt / Archives(美術館的機能および文書館的機能)・Library(ライブラリー機能)・Information(情報センター)・Tea(茶)の略で、お茶と地域の歴史を核に上記諸機能を担うことをめざしている。
したがって博物館単体というより複合施設的なつくりで、展示閲覧希望者はエントランス奥の受付で入場料金を払うというちょっと変わったシステムになっている。


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メインのお茶の歴史のほか、管轄の市内洋館情報、NHK朝ドラの旬ネタ… と、エントランスホールの展示・情報だけでも中身が濃い。
常設展示の順路に沿って、正面階段を2階へ。


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常設展示は、2F「こども科学室」「入間の自然」、M2F「入間の歴史」、1F「茶の歴史」という流れになっている。
こども科学室から順に拝見。


こども科学室

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入間の自然

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入間の歴史

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茶の世界

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「茶の世界」はローカル博物館とは思えないスケール感のある展示で見応えがある。
もちろん狭山茶の歴史についても詳しい。

入間市の茶の栽培面積は495haで(2006年、ALIT展示より)、同市は狭山茶全体の6割程度の生産量を担う主産地である。
ALITはまさに茶どころの茶の博物館なのである。


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常設展示を出たところにミュージアムショップがある。
ショップ、特に食べ物を売っているというのは大事なポイントで、その場で経済活動と食という人間の根源的な営みが行われることで展示にもリアル感が付与される… と個人的に思っているんだが。。。
どこの自治体にも博物館や民俗資料館のたぐいは存在するが、ショップ併設というところはなかなかない。


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“いるまんじゅう”と“狭山茶の花あられ”を買う。
お支払い(平日)はやはり受付へ。


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さて、ショップよりさらに重要な機能とは…

(つづく)


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2階バルコニーより箱根ケ崎方面を臨む。天気がよければ富士山がきれいに見えるとのこと


[DATA]
入間市博物館 ALIT
埼玉県入間市二本木100
https://www.alit.city.iruma.saitama.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/Ph7nSWf2spM



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次号予告


昭和的B級メニュー! 【じゃがいも】

2023.03.16

 地元・東村山の情報が最近少ない… とお思いの地元民の方もいらっしゃるかもしれない。
直近1年ほどをざっと調べてみると、東村山ネタは1割ほどと、たしかに少ない。
なぜなのか、そんな心の内に分け入ってみよう。(←松重豊 調で)

ブログタイトルが示すように、やがて失われるであろう、というかすでに失われつつある古きよき時代の一側面を記録に残す… とかいうおこがましい考えが、当初あったように思う。
ブログ開設から6年。この間も多くの店が看板を下ろした。
柄にもなく送り人のような記事を書いたりもした。
そういう位置取りは精神的にコタエるということが、徐々にわかってきた。

――以上、謎の前フリ終了。


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元久米川町民にとって「ますや」とともに心のよりどころ、洋食&弁当「じゃがいも」。


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最近、不規則な休みが多く、4日前の記事も「じゃがいも」休みからの「ますや」… という流れだった。
行ってみて、常と変わらぬ幟や暖簾のはためく様子に安堵。


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長く使わせてもらっているわりに僕の注文は偏っている。
Instagramに「カツカレーと味噌ラーメンと唐揚げ定食でローテーション」と書いているようでは、さすがによろしくないので、今日は違うものを頼もう。

「ご注文は?」
「えーと、唐揚げ定食」(〃 ̄ω ̄〃ゞ


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断っておくが、こちらは品ぞろえ豊富で何を食べてもちゃんとおいしい。
このような偏食はワタクシ側の事情にほかならない。


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相方の自由な精神は「カレーピラフとチキン」。
これがかなり面白かった。


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カレーピラフに鶏もも肉の丸ごと唐揚げをのせ、上からカレーをかけてある。
ピラフの具には赤ウインナー。付け合せは福神漬け。
意欲的洋食メニューでありながら、決してB級路線を逸脱することがない。


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そんな昭和的メニューが実はいっぱいある。
“一側面を記録に残す”つもりであれば、そういうのを食べないと。


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[DATA]
じゃがいも
東京都東村山市久米川町4-39-26





[Today's recommendation]


https://youtu.be/vDn4tf0-CpI


https://youtu.be/NddbArzHtK4



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東村山市本町


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