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古河名物といえば 【田村屋 西口店】

2023.09.20

 前記事の続きで、「お休み処 坂長」を出てさらに北へ。


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実家で教わった「坂長」への道順が、鮒の甘露煮の「田村屋」の角を曲がって…。

そういえば古河といえば甘露煮。
甘露煮が食べたくなったのだ(笑)。

教わった道順を逆行すれば、坂長→田村屋。


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「田村屋」は明治初期創業の鮒甘露煮の老舗。


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――古河は関東平野の中央に位置し、渡良瀬川や大利根川などの水系に恵まれた土地です。この地では、鮒が豊富にとれることから、鮒を竹串に刺して焼いて保存する方法が生まれました。この焼鮒を正月に煮て味付し食べるのが、古河の伝統的な郷土料理です。田村屋HPより)


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伝統ある郷土料理に研究・改良を重ね、“古河名物 鮒甘露煮”として、4代120余年にわたって製造・販売を続けている。


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昔、両親と古河観光をしたことがある。
ほとんど覚えていないが、縁もゆかりもないこの土地を両親が訪れた理由は縁談(ワタクシたちの)以外に考えられないので、結納とかそういうことだったと思う。
35年も前の話だが、そのとき刷り込まれたのが、古河といえば五家宝&甘露煮。


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その伝統食、聞いてみると鮒は香川産で、この土地ではもう捕れなくなっているらしい。
というか、漁業者の後継難などにより、もはや捕る人がいない。
こんなところにまでSDGs的視点(目標8や15)による対策の求められる時代… なのかもしれない。

古河編おしまい)


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[DATA]
田村屋 西口店
茨城県古河市中央町1-1-8
https://koga-tamuraya.com/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/tnSnrUHDhU8?si=d0IyTVeGkUFMHI4g



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内弁慶の法則? 【むらやま 久米川店】

2023.06.20

 昨日の夕方に来た仕事で今月分はすべて終了。
それを今日から丸3日でやればいいので、時間的には余裕である。
時間的には余裕であるが、内容が難解なので、精神的には苦行である。
どれくらい苦行かというと、高校物理くらい。

断っておくが、苦行ではあるが苦痛ではない σ( ̄、 ̄=) ウーム…


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仕事の合間の昼ごはんは、気持ちの余裕がないので近場で。
なんかそんな流れが続いていて、これで7本連続市内ネタである。
コロナ以降では珍しいことかもしれない。


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久米川駅前の居酒屋「むらやま」のランチ。


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居酒屋の雰囲気や匂いは好きだが、夜に出かける元気も金もなく、ランチ営業している居酒屋にはことさら強い吸引力を感じる。
駅の向こう側の名店「ながしま」さんが昨秋閉店してからというもの、こちらの存在はいよいよ貴重なものとなっている。


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1時半すぎでもけっこうお客が多く、「1名様? カウンターへどうぞ」という感じ。
注文は若鶏の唐揚げ定食。


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きわめて個人的でどうでもいい話だが、面白い法則に気づいた。

この7回の記事の内容は、鶏唐揚げ定食、あんかけ焼きそば、インドカレー、担々麺、そば、バゲット、サンドイッチと、けっこうばらけている。
そこからさらに7回分さかのぼると、ラーメン、ラーメン、ラーメン、カレー、競馬、ラーメン、ラーメンと、様相が一変する。

食べ物がばらけている直近7回がすべて東村山市内であるのに対し、それ以前のラーメンに偏っている時期を地域で見ると、武蔵村山、立川、小金井、府中、府中、武蔵野、小平と逆にばらける。

ホームではいろんな店に入るが、アウェーではラーメン屋くらいしか入らない。
ラーメン好き=内弁慶の法則🍜


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どうでもいいこと考えてる間に、唐揚げ定食来る。


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プリプリの唐揚げがゴロゴロ。
この困難な時代に、コスパ抜群。


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この困難な時代に心置きなくいろんなお店に入れる、地元のありがたさをかみしめる。


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[DATA]
むらやま 久米川店
東京都東村山市栄町2-9-5
http://yakitori-murayama.co.jp/
https://www.facebook.com/yakitorimurayama/





[Today's recommendation]


6月20日はMidsummer Night(夏至前夜) https://youtu.be/sUm41WqTix8



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江戸期の商都を体感 ――栃木蔵の街

2022.09.18

 9月最初の3連休は台風直撃となった。
しかも“過去に例がない”危険な台風という。
不要不急の外出を控えるよう気象庁では呼び掛けている。

しかし台風の中心から遠い関東はまだお出掛け可能なレベル。
というか、今日より明日、明日より明後日と天候が悪化する予報で、出掛けられるうちに出掛けておかないと3連休を丸々家で過ごすハメになりかねない。

朝起きてXRAINアプリで雨雲の動きを見ると、関東ではざっくり北北西方向に雲が流れており、発達した雨雲は神奈川県東部や東京湾に南北に連なっている。
つまり主要な雨雲は群馬方面に向かうと予想され、「栃木ならダイジョブだっぺ?」

ということで、行き先は栃木に決定。
朝8時10分前のこと。
そこから「40秒で支度しな」と速攻で出発し、2時間後には、はや現地に。

読みの正しさを裏付けるように、途中、圏央道を鶴ヶ島JCTから久喜白岡JCTへ(東へと)進むにつれ、どんどん空が明るくなり、雲の切れ間に青空も見えてきた。
これは思った以上にちゃんと観光ができそうだ! と、そのときは思っていたんだが…。


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栃木の総鎮守「神明宮」本殿

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「栃木市立文学館」

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巴波川(うずまがわ)


ちなみに“栃木”とは栃木県栃木市のこと。

――江戸時代には市内を流れる巴波川を利用した江戸との舟運と、朝廷から日光東照宮へと派遣された使者(例幣使)が通行した例幣使街道の宿場町として盛えた商都で、「小江戸」の別名を持つ。Wikipedia

蔵の街並みを背景に川を遊覧船で下るというテレビなどでおなじみの構図を思い出し、あれならたとえ雨が降ったとしても降ったなりに趣あるんじゃない? となったのが、栃木を選んだ理由である。

市街地の中心部にある“蔵の街第一駐車場”(30分100円)に止め、まずは裏手にある栃木の総鎮守「神明宮」へお参り。

以下、行き当たりばったりに街を散策。


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「神明宮」拝殿

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県名“とちぎ”の由来が書いてある。屋根の棟両端のクロスした部材が“千木”、棟に直角に何本か並ぶ部材が“鰹木”で、当社本殿屋根は遠目には合わせて10本の千木に見えたことから“十千木(とちぎ)”→“栃木”説、など(冒頭1枚目写真参照)

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神明宮参道。左が「とちぎ蔵の街観光館」

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観光館内「文庫蔵」入り口

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「文庫蔵」内部


神明宮参道入り口にある「とちぎ蔵の街観光館」は、かつての荒物問屋の見世蔵と土蔵群からなり、現在は観光案内所と土産品販売、食事処などとして活用され、観光の拠点施設となっている。
古民具などが展示されている「文庫蔵」(蔵資料館)を拝見した。

…と、ゆっくりのんびり観光できたのはここまで。
行き当たりばったりというか、パッタリ o(_ _o)pパタッ


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時折パラパラ降っていた雨が、観光館を出ると本降りの様相に。
市役所(東武宇都宮百貨店)に避難し、駐車場でもらった散策マップを見ながら(ここでようやくマップを見るという ;^_^A作戦を練る。


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「蔵の街 のんびり散策マップ」より


最低限見ておきたいところを決め、XRAINで雲の切れるタイミングを計りつつ、「それー!」と突撃しては撤退するという慌ただしい展開に(笑)。


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例幣使道である嘉右衛門通りの南端にあたる嘉右衛門橋

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嘉右衛門橋と巴波川

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「翁島」(岡田記念館別邸)

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「翁島」脇の小径。市中いたるところ水路(と黒塀)が張り巡らされている

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日光例幣使街道

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旧栃木県庁遺構「県庁堀」。背後は「栃木市立文学館」(旧栃木町役場庁舎)

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「横山郷土館」の“荷揚場”。横山家は麻問屋と銀行を営んでいた明治の豪商

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巴波川。県庁堀からの水路が合流する

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倭橋から見る巴波川


この先に有名な遊覧船の発着所やうずま公園があるが、雲行きがいよいよ怪しくなってきたので駐車場のある大通りに戻る。

というか、腹が、減った……

(つづく)


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[DATA]
とちぎ蔵の街観光館
栃木県栃木市万町4-1
https://www.tochigi-kankou.or.jp/spot/kuranomachi-kankokan





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/gKl-3yn-eDA



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次号予告


春は海 ――荒崎公園

2022.03.12

 前記事に書いているように忙しい流れだったが、金曜日に大きいのが3つ同時に終わり、残り1つとなった。締め切りが水曜日で、すべての時間を充てられるので月曜に取りかかっても丸々2日は使える。たぶん大丈夫… ということで、土日は思いっきり遊ぶことにした。

「春といえば海でしょう」と相方。
海辺で生まれ育った僕は、まず漁や採集を考えるので、海といえば春である。
貝や海藻の収穫期に当たり、潮干狩りや磯遊びが春の行事になっているのはそのためだ。

思いつく“海”をスマホのマップに入力して車の所要時間を調べると、茨城方面も千葉方面も神奈川方面もだいたい同じで3時間ほど。
そんなことをしているうちに思い出したのが三浦半島西海岸。長女が小さいころに行った横須賀市の海遊びスポットで、古いアルバムを見ると「荒崎」と書いてある。
大洗に決まりかけていたが、思い出したらこっちのほうがよさげだ。やはり昔行った大洗は岩場が少なかった印象だが、荒崎はもろに磯である。上記理由から、僕にとって海といえば磯なのである。

日常のペースで朝ごはん食べたりして7時40分に出発。
それでは遅かったらしく、環八通りは大渋滞だった。

神奈川の海は都内・川崎・横浜を抜けなければならないのがネック。三浦半島となるとさらに鎌倉も回避しなければならず、嫌いな高速を使わざるを得ない。
第三京浜はしょうがないとして、そのあとも土地勘がないためナビさんの言うがままに三浦縦貫道路 林ICまでずっと高速で、4回も料金払わされた ( ̄- ̄;) ムム…


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環八 高井戸北陸橋

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第三京浜 港北IC

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農業体験型公園「ソレイユの丘」あたりから海が見え始める

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いきなり漁村風景に

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広場から海岸に降りると…


公園駐車場に車を止めて、まずエントランス広場下、西に開けた海岸へ。
磯遊びをする親子連れがちらほら、磯の先端には釣り人の姿も。

――このあたりの海岸の岩石は、数千万年前、まだ三浦半島が海底であったころに堆積した黒くて硬い凝灰岩と、白くて軟らかい砂岩・泥岩の層により形成されています。またこの2種類の岩石の層は洗濯板のような凸凹をした特殊な地形となっています。(案内板「荒崎の奇勝と歴史」より)


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リアス式海岸の荒々しい光景が広がる

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波は穏やかで絶好の磯遊び日和

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生態系豊かな潮だまり。イシダタミなど巻き貝やヤドカリ、イソギンチャクなどのほか、イソスジエビ(写真中央やや右下)もたくさんいた


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ハマダイコン


西海岸だけに有数の夕景ビューポイントで、北の高台はその名も“夕日の丘”。
シルエットの富士山を背景にした相模湾の夕景は絶景とのこと。
展望台からは180度の眺望が広がる。


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“夕日の丘”に上る

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展望台からパノラマ撮影(手ブレで水平線が波打ってるが… ^^;

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夕日の丘より、北西方向の眺望。春がすみで伊豆方面はまったく見えず、右前方にかすかに写っているのはもしかしたら江の島


今度は南側の海岸へ。
以前訪れたとき、こちら側を磯伝いにだいぶ先のほうまで歩いたことを覚えているが、今回は途中の入り江で阻まれた。貝拾いもしたはずだが、そういう雰囲気でもない。
ちなみに今日は小潮で干満差が小さいため、以前とは違った様子に感じられたものと思われる。
逆に言うと、小潮で潮だまりがたくさん出現する西の海岸はすごい。


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“どんどんびき”

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荒崎を代表するジオサイト“弁天島”

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ウミウ


昼ごはんのお店探しも兼ねて長井漁港まで歩いてみることにした。
漁村で生まれ育ったため、ひなびた漁村風景に心が晴れる思いがする。日差し、波音、潮の匂い… すべてが懐かしい。
ワカメが特産品らしく、ちょうど収穫時期で、あちこちで天日干しされている。その海藻くささが特別強く記憶中枢に訴えかける。


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長井荒井漁港

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熊野神社にお参り

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宮の前浜

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ワカメの天日干し

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長井漁港


長井漁港の長井水産直売センターをのぞいてみる。
新鮮な魚介がズラッと並んでいて壮観。クーラーボックスを積んでこなかったことを後悔。
でも乾物なら大丈夫。
ちょうど新物のワカメが売られている。


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長井水産直売センター

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キンメダイ1尾2000円、など

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カキ8個1000円、など

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カットわかめ780円を購入!


腹が、減った……
来る途中に見つけたお店にぶらぶら引き返す。

(つづく)


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[DATA]
荒崎公園
神奈川県横須賀市長井6-5320-3
https://www.seibu-la.co.jp/arasaki/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/MdQyN7MYSN8


売り切れ御免の豆大福 【喜田屋】

2021.11.14

 前記事のつづきというか、同じく西荻窪ネタ。
西荻で昼ごはんを食べたりしたとき、お土産に買って帰ることが多いのが「喜田屋(きたや)」のお菓子。

記事を書くのに「ひごもんず」の過去記事を読み返してみると、「喜田屋」とセットで1本の記事になっている。
同じようなことやってるなぁ… と。


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「喜田屋」は創業1948年の老舗和菓子店。
豆大福でよく知られ、東京三大豆大福(音羽・高輪・原宿)にも引けをとらない名品ではないかと思う。いわゆる売り切れ御免の人気の品だ。


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12時58分入店。
“豆大福 完売いたしました”の札。
やっぱりー ( ̄▽ ̄;)!!ガーン


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※許可をいただいて撮影


上のリンク先の記事でも、やはり豆大福は売り切れ。
豆大福の画像のない「喜田屋」の記事という主役不在的に締まりのない事態も危ぶまれたが、もう一本記事があった。

そのときキープしてあった写真から、豆大福↓↓


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ところがショーケースには豆大福とよく似た品があって、もし見過ごしだったら悔しいので念のため聞いてみた。
「豆大福は…?」
「売り切れなんです」
ですよねー。


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そのよく似た“むらさき大福”というものを買う。
あとは、個人的には豆大福より好きかもという豆餅を2枚。


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むらさき大福は豆大福と同じく餅のごく薄いところが特徴。こちらは黒米を餅状にしたものらしい。
やはり粒あんの甘さが絶妙である。甘いけれど甘くない。あんこは豆であることを思い出させてくれる。

豆大福は、これの餅部分にたっぷりの赤えんどうが練り込まれている点で異なるわけで。


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その塩気の効いた赤えんどうがふんだんに使われているのが豆餅。
ごく薄の豆餅とは対照的に、こちらは豆餅一般としてもあまりないぐらいに厚みがある。
1個で食べでがあって、豆餅好きにはたまらない。


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上の記事と同じ菓子器に盛り付けてみた


ところで、豆大福の代役のつもりで買ったむらさき大福、調べてみると岸朝子『[続]東京 五つ星の手みやげ』に選定されているほどの逸品であった。
層の厚さというか、お店の実力のほどがうかがい知れる。


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[DATA]
喜田屋
東京都杉並区西荻北3-31-15





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/NJNkyeCFYRo



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the 西荻


十割そばと地粉うどんと… 【ますも庵】

2021.04.02

 東村山駅東口のそばの名店「ますも庵」には去年の節分に入っている。
題目はずばり“節分そば”で、食べたのは葉わさびせいろ。
そのあたりの経緯は記事をご覧いただければと思うが、去年の節分といえばまさに“コロナ前夜”。そういう意識があったかどうか、そこではワサビの辛味成分アリルイソチオシアネートの抗菌効果に言及している。


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もう一つ、葉わさびせいろは2年越しのテーマであり、“店頭にでっかい看板が出ていて、せかされているようで気持ち悪かった”と書いている。


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それが、まもなく店先のいちばん目立つ位置の看板が葉わさびせいろから穴子天そばに変わった。
次はこっち… と、せかされている気がした。
こんなマイナーブログで現実にはそういうことは起こらないのだが、記事をせかされている気がしたのである。


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「ますも庵」は、十割そばと地粉うどんと、本格手打ちそば店には珍しく、そば・うどんの二枚看板である。武蔵野うどんの聖地・東村山ならではといえる。
なので、僕らはそばとうどんの両方を頼むことが多い。


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で、上記“せかされてる感”の穴子天そばと、もう一品はBランチのもつ煮うどんセットに。
もつ煮うどんは“創業以来33年間作り続けたヒットメニュー”と書いてあり、もつ煮好きの相方がかなりの確率で頼むメニューである。セットのミニ丼はイカ天。


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おそばはどんぶりに盛り付けで、天ぷらは一本揚げでなく、穴子天そばは全体に予想を覆す荷姿。
穴子はちょうどよいサイズ感で、フワッとやわらかく揚がっている。


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しかし、十割そばのうまさといったら…。
ラーメンは幸せ感を伴うたべものであるということがよくいわれるが、おいしいそばはそれに劣らないぐらい幸せ。
久々ということもあって、それが強く実感される。


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武蔵野うどんとして入門編にして究極… というのが、「ますも庵」のうどんの位置づけ。


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もつ煮うどんは、武蔵野うどんの豚との相性のよさを突き詰めた一品。
地粉のうどんは、無漂白の灰色がいっそう強まっているように思った。


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そばには旅心を刺激されたりもする。
おいしいそばを食べると、そばを食べた旅先の思い出がよみがえる。長野、群馬、会津…。
あー、旅行行きたい…!


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[DATA]
ますも庵
東京都東村山市本町2-16-30





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/FbH95mO_o3A



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ジロボウエンゴサク / 淵の森


春の短命な… 【秋津ナンバーワン】

2021.03.22

 インスタで“Spring ephemeral(スプリングエフェメラル)シリーズ”というのを始めた。
ephemeralは“つかの間の”“はかない”という意味で、直訳すれば“春のはかないもの”。
Spring ephemeralとは、早春ほかに先駆けて花を咲かせ晩春ごろまでに地上部は姿を消して長い休眠に入る“短命の”草本植物の総称である。


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清瀬中里緑地保全地域に花を撮りに出かける。
仕事のメールが次々に入る。
本当は東久留米の落合川まで行く予定だったが…。
撤収ぅー…! (-o-\) λλλλλ…


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D社のIKH社長から20日に取材があるからよろしくといわれていたのを忘れていた。
僕のアタマもephemeral ヾ(-д-;)


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そそくさと帰る途中、秋津の街なか「秋津ナンバーワン」でおにぎりを買う。
鶏めしおにぎりとナンバーワンたぬき。


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以前も同じようなシチュエーションでこちらでおにぎりを買っているのが不思議。


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そのときも買ったたぬきおにぎりは、とり天の天かす入りの一品。


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鶏めしは、つまりかしわめしで、具は鶏とゴボウのみ。
どちらもシンプルな具材かつ冷めたものを食べるだけに、ごまかしが利かない。
素材と味付けのよさが光ると思いました。


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Spring ephemeralは、当然、花期も短い。
今日撮りに行ったヒロハノアマナも終わりかけで危ないところだった。

いずれも希少植物であるが、東京近郊でもこれだけみられますよ… という発信である。
近場で知っている自生地を紹介していく予定なので、興味のある方はインスタをチェックしてみてください。


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なんか写り込んじゃってますね…


[DATA]
リヤカー屋台 秋津ナンバーワン
東京都東村山市秋津町5-13-66
https://twitter.com/karaagenanbarr1





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/hYISvazyFA8


ハレの日のごちそう 【いとう屋 久米川店】

2021.03.02

 久米川駅南口のウイング通り商店街の持ち帰り寿司&和菓子の「いとう屋 久米川店」でちらし寿司を買った。

おんなじような記事が続くなぁ… とか思ってるそこのアナタ。
気のせいです (ι`・ω・´)ノ キッパリ!!


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こちらは諏訪町の「いとう屋」の支店。
ひな祭りということで、ちらし寿司。
五目ちらし280円。やっすーぅ!


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が、去年本店で買ったちらし寿司と、どこか違う。
色彩の傾向が異なるというか。


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調べてみると、去年のはちらし寿司(エビちらし)という商品。
エビのほかにアナゴ、トビコ、桜でんぶと、魚介系がふんだんに使われている。


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五目ちらしは、かんぴょう、しいたけ、にんじん、お揚げを混ぜ込んだ酢飯に、はす、錦糸卵、刻みのり、紅しょうがのトッピング。
エビちらしに比べ質素ではあるが、僕はこういうおすしが大好き。子どものころ、ハレの日のごちそうだったから。


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“ちらし”と付く品は1個しか残っていなかったから迷わず買ったんだが、それにしても11時前にしてちらし寿司完売。前回のエビちらしも最後の1個だった。
本店も支店もよく売れるんだな…。


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桃の節句にちらし寿司の由来は諸説あるようだが、つまるところ色味の華やかさに尽きると思う。
「いとう屋」のエビちらしと五目ちらしを並べれば、晴れやかな気分は高まりそう。


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[DATA]
いとう屋 久米川店
東京都東村山市栄町2-40-31





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/dQSBRtd6neY



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嵐の前


工場とともに40年 【真帆】

2019.07.06

 小料理屋という言葉に惹かれる。いちばん心落ち着く飲食店業態だと思うのだ。
では、居酒屋と割烹と小料理屋の違いは何か。…とやりだすと時間がかかるので多忙につき端折らせていただいて、ここでは小料理屋とは何か? ということのみ定義してみたい。

小料理屋とは…
年配の(若くてもいいけど)おかみさんが1人でやっている飲み屋のこと。

定義にも何にもなってない ヾ(- -;)
でも主観というか経験上、それがいちばんしっくりくる。


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西武線小川駅東口、セブンイレブン横を入ったどんつきにある「真帆」はランチサービスをやっているのでずっと気になっていたが、入ってみると、まさに年配のおかあさんによる“小料理屋”なのである。


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実はもっと“普通の居酒屋”だと思っていたんだが、だからどう違う!? という分析はまたいずれ。


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なぜ飲み屋系のランチを選んだかというと魚が食べたかったから。でも店頭のランチメニューをちゃんと見ると、魚系は刺し身と焼き魚のみ。
うーむ… そのあたりにもカテゴライズの要素はありそう。


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刺し身は既定路線として、もう1品。
唐揚げかな…? なんて入ったが、おかあさんのお勧めは肉しょうが焼きなので、そのように。

刺し身はビンチョウかな、しょうが焼きは厚みのある肉2枚。


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コスパがよいとはいえないが、こういう手づくり感いっぱいなあたりが小料理屋的。
あと、おかあさんのお話が聞ける。


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「どれぐらいやってるんです?」と聞いたら
「40年。もうこのへんでいちばん古くなっちゃいました(笑)」

なんでも40年来、ブリヂストン関係者相手に営業してきた。かつては3交代制で稼働していた工場だから、いろいろ大変だったらしい。
「5時まで飲んで始発で帰るとか。もう付き合いきれませんでしたよ(笑)」
お月見と称して、店の外にビールケースを逆さにして大勢で勝手に飲んでいた、なんて話も。


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そのブリヂストンは数年前に工場機能を福岡などほかの地に移し、いまは研究開発部門として再構築中らしい。人の往来も減ったようだ。

一方、駅の反対側は再開発の計画が進み周辺の立ち退きも済んでいるという。
高層マンションが建ち新しい住民が増えるのは、商売人にとっては明るいニュースかもしれない。
おかあさんの口ぶりも、心なしか弾んでいるように聞こえた。


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[DATA]
真帆
東京都小平市小川東町1-21-18





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/vfvL2oLeBYs


https://youtu.be/9VtHncrhYVc


お値段以上、満腹必至の… 【むさしや】

2019.06.18

 ミックスフライというものを初めて食べた店はおそらく早稲田駅近くの洋食屋「キッチンオトボケ」。それは学生時代の昼ごはんの主要レパートリーだったが、なにしろ35年以上も前のことなのでどんな内容だったかほとんど覚えていない。
ホタテの形をしたネリモノがあった、たしか。あとコロッケ…?

一昨年の暮れ、久々に「オトボケ」に入りミックスフライを頼んだら、串カツ、メンチカツ、チキンカツ。覚えていないなりにも、昔、少なくとも串カツとメンチカツが含まれていなかったことは確かだ。どっちも若いころあまり好きじゃなかったのでリピートしているはずがない。


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最近食べたミックスフライでいちばん豪華だったのが「ひの食堂」で、エビ、イカ、アジ、カキという構成。おもしろかったのが「けやき台ドライブイン」で、エビ、イカ、アジのフライと、なぜかピーマンの天ぷら。


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旧武蔵境通りの玉川上水桜橋近くの食堂「むさしや」。
入るなり、お店のおかあさんに聞いてみた。
「ミックスフライって、どんなミックス?」
「アジと、豚と… えーと、ハム…?」


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600円でそのラインアップはなかなかすごい、と即決。
もっとも、考え考え答えていたので、そのつど違うのかもしれないが σ( ̄、 ̄=) ンー

お店は年配のおかあさん1人体制。
席数は4人掛けテーブル2脚とカウンター11席。


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待っている間、メニュー表を見直していて、アジフライ定食も600円ということに気づいた。
ミックスフライ定食は同じ価格で、アジフライを含むという。両者の同異関係はどういうことになっているんだろう。
普通に考えれば、アジフライ定食はアジが2枚または3枚。あるいは、ミックスフライのアジは小さい… とか?
考えてみればアジフライ・トンカツ・ハムフライの組み合わせで600円って、アジはちんまり、ハムはぺらっぺら路線と考えるのが妥当なところだろう。


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で、やって来たミックスフライ、いい意味で予想を裏切るものがあった。


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トンカツはまあ想定内として、アジフライがデカい。
アジフライ定食を頼んだとしたら、これが2枚ならそれだけでけっこうなボリュームになるし、3枚となると、僕にはムリ… というレベル。
ハム(というかボロニアソーセージ?)も分厚い。
600円で満腹必至。加えて、厚揚げと大根の葉っぱのみそ汁がしみじみおいしい。


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この道はよく通るのでずっと気になっていたお店で、特にラーメンの赤ちょうちんに惹かれるものがあった。実際、メニューを見ると麺類がなかなか充実している。
定食のみそ汁の感じからして、ミソラーメンやニラ玉ラーメンなどは絶対おいしいと思うのだ。


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[DATA]
むさしや
東京都武蔵野市境3-5-1





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/aNQZLn7YTVc


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