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春は海 ――荒崎公園

2022.03.12

 前記事に書いているように忙しい流れだったが、金曜日に大きいのが3つ同時に終わり、残り1つとなった。締め切りが水曜日で、すべての時間を充てられるので月曜に取りかかっても丸々2日は使える。たぶん大丈夫… ということで、土日は思いっきり遊ぶことにした。

「春といえば海でしょう」と相方。
海辺で生まれ育った僕は、まず漁や採集を考えるので、海といえば春である。
貝や海藻の収穫期に当たり、潮干狩りや磯遊びが春の行事になっているのはそのためだ。

思いつく“海”をスマホのマップに入力して車の所要時間を調べると、茨城方面も千葉方面も神奈川方面もだいたい同じで3時間ほど。
そんなことをしているうちに思い出したのが三浦半島西海岸。長女が小さいころに行った横須賀市の海遊びスポットで、古いアルバムを見ると「荒崎」と書いてある。
大洗に決まりかけていたが、思い出したらこっちのほうがよさげだ。やはり昔行った大洗は岩場が少なかった印象だが、荒崎はもろに磯である。上記理由から、僕にとって海といえば磯なのである。

日常のペースで朝ごはん食べたりして7時40分に出発。
それでは遅かったらしく、環八通りは大渋滞だった。

神奈川の海は都内・川崎・横浜を抜けなければならないのがネック。三浦半島となるとさらに鎌倉も回避しなければならず、嫌いな高速を使わざるを得ない。
第三京浜はしょうがないとして、そのあとも土地勘がないためナビさんの言うがままに三浦縦貫道路 林ICまでずっと高速で、4回も料金払わされた ( ̄- ̄;) ムム…


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環八 高井戸北陸橋

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第三京浜 港北IC

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農業体験型公園「ソレイユの丘」あたりから海が見え始める

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いきなり漁村風景に

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広場から海岸に降りると…


公園駐車場に車を止めて、まずエントランス広場下、西に開けた海岸へ。
磯遊びをする親子連れがちらほら、磯の先端には釣り人の姿も。

――このあたりの海岸の岩石は、数千万年前、まだ三浦半島が海底であったころに堆積した黒くて硬い凝灰岩と、白くて軟らかい砂岩・泥岩の層により形成されています。またこの2種類の岩石の層は洗濯板のような凸凹をした特殊な地形となっています。(案内板「荒崎の奇勝と歴史」より)


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リアス式海岸の荒々しい光景が広がる

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波は穏やかで絶好の磯遊び日和

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生態系豊かな潮だまり。イシダタミなど巻き貝やヤドカリ、イソギンチャクなどのほか、イソスジエビ(写真中央やや右下)もたくさんいた


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ハマダイコン


西海岸だけに有数の夕景ビューポイントで、北の高台はその名も“夕日の丘”。
シルエットの富士山を背景にした相模湾の夕景は絶景とのこと。
展望台からは180度の眺望が広がる。


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“夕日の丘”に上る

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展望台からパノラマ撮影(手ブレで水平線が波打ってるが… ^^;

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夕日の丘より、北西方向の眺望。春がすみで伊豆方面はまったく見えず、右前方にかすかに写っているのはもしかしたら江の島


今度は南側の海岸へ。
以前訪れたとき、こちら側を磯伝いにだいぶ先のほうまで歩いたことを覚えているが、今回は途中の入り江で阻まれた。貝拾いもしたはずだが、そういう雰囲気でもない。
ちなみに今日は小潮で干満差が小さいため、以前とは違った様子に感じられたものと思われる。
逆に言うと、小潮で潮だまりがたくさん出現する西の海岸はすごい。


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“どんどんびき”

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荒崎を代表するジオサイト“弁天島”

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ウミウ


昼ごはんのお店探しも兼ねて長井漁港まで歩いてみることにした。
漁村で生まれ育ったため、ひなびた漁村風景に心が晴れる思いがする。日差し、波音、潮の匂い… すべてが懐かしい。
ワカメが特産品らしく、ちょうど収穫時期で、あちこちで天日干しされている。その海藻くささが特別強く記憶中枢に訴えかける。


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長井荒井漁港

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熊野神社にお参り

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宮の前浜

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ワカメの天日干し

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長井漁港


長井漁港の長井水産直売センターをのぞいてみる。
新鮮な魚介がズラッと並んでいて壮観。クーラーボックスを積んでこなかったことを後悔。
でも乾物なら大丈夫。
ちょうど新物のワカメが売られている。


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長井水産直売センター

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キンメダイ1尾2000円、など

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カキ8個1000円、など

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カットわかめ780円を購入!


腹が、減った……
来る途中に見つけたお店にぶらぶら引き返す。

(つづく)


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[DATA]
荒崎公園
神奈川県横須賀市長井6-5320-3
https://www.seibu-la.co.jp/arasaki/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/MdQyN7MYSN8


売り切れ御免の豆大福 【喜田屋】

2021.11.14

 前記事のつづきというか、同じく西荻窪ネタ。
西荻で昼ごはんを食べたりしたとき、お土産に買って帰ることが多いのが「喜田屋(きたや)」のお菓子。

記事を書くのに「ひごもんず」の過去記事を読み返してみると、「喜田屋」とセットで1本の記事になっている。
同じようなことやってるなぁ… と。


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「喜田屋」は創業1948年の老舗和菓子店。
豆大福でよく知られ、東京三大豆大福(音羽・高輪・原宿)にも引けをとらない名品ではないかと思う。いわゆる売り切れ御免の人気の品だ。


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12時58分入店。
“豆大福 完売いたしました”の札。
やっぱりー ( ̄▽ ̄;)!!ガーン


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※許可をいただいて撮影


上のリンク先の記事でも、やはり豆大福は売り切れ。
豆大福の画像のない「喜田屋」の記事という主役不在的に締まりのない事態も危ぶまれたが、もう一本記事があった。

そのときキープしてあった写真から、豆大福↓↓


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ところがショーケースには豆大福とよく似た品があって、もし見過ごしだったら悔しいので念のため聞いてみた。
「豆大福は…?」
「売り切れなんです」
ですよねー。


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そのよく似た“むらさき大福”というものを買う。
あとは、個人的には豆大福より好きかもという豆餅を2枚。


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むらさき大福は豆大福と同じく餅のごく薄いところが特徴。こちらは黒米を餅状にしたものらしい。
やはり粒あんの甘さが絶妙である。甘いけれど甘くない。あんこは豆であることを思い出させてくれる。

豆大福は、これの餅部分にたっぷりの赤えんどうが練り込まれている点で異なるわけで。


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その塩気の効いた赤えんどうがふんだんに使われているのが豆餅。
ごく薄の豆餅とは対照的に、こちらは豆餅一般としてもあまりないぐらいに厚みがある。
1個で食べでがあって、豆餅好きにはたまらない。


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上の記事と同じ菓子器に盛り付けてみた


ところで、豆大福の代役のつもりで買ったむらさき大福、調べてみると岸朝子『[続]東京 五つ星の手みやげ』に選定されているほどの逸品であった。
層の厚さというか、お店の実力のほどがうかがい知れる。


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[DATA]
喜田屋
東京都杉並区西荻北3-31-15





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/NJNkyeCFYRo



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the 西荻


十割そばと地粉うどんと… 【ますも庵】

2021.04.02

 東村山駅東口のそばの名店「ますも庵」には去年の節分に入っている。
題目はずばり“節分そば”で、食べたのは葉わさびせいろ。
そのあたりの経緯は記事をご覧いただければと思うが、去年の節分といえばまさに“コロナ前夜”。そういう意識があったかどうか、そこではワサビの辛味成分アリルイソチオシアネートの抗菌効果に言及している。


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もう一つ、葉わさびせいろは2年越しのテーマであり、“店頭にでっかい看板が出ていて、せかされているようで気持ち悪かった”と書いている。


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それが、まもなく店先のいちばん目立つ位置の看板が葉わさびせいろから穴子天そばに変わった。
次はこっち… と、せかされている気がした。
こんなマイナーブログで現実にはそういうことは起こらないのだが、記事をせかされている気がしたのである。


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「ますも庵」は、十割そばと地粉うどんと、本格手打ちそば店には珍しく、そば・うどんの二枚看板である。武蔵野うどんの聖地・東村山ならではといえる。
なので、僕らはそばとうどんの両方を頼むことが多い。


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で、上記“せかされてる感”の穴子天そばと、もう一品はBランチのもつ煮うどんセットに。
もつ煮うどんは“創業以来33年間作り続けたヒットメニュー”と書いてあり、もつ煮好きの相方がかなりの確率で頼むメニューである。セットのミニ丼はイカ天。


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おそばはどんぶりに盛り付けで、天ぷらは一本揚げでなく、穴子天そばは全体に予想を覆す荷姿。
穴子はちょうどよいサイズ感で、フワッとやわらかく揚がっている。


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しかし、十割そばのうまさといったら…。
ラーメンは幸せ感を伴うたべものであるということがよくいわれるが、おいしいそばはそれに劣らないぐらい幸せ。
久々ということもあって、それが強く実感される。


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武蔵野うどんとして入門編にして究極… というのが、「ますも庵」のうどんの位置づけ。


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もつ煮うどんは、武蔵野うどんの豚との相性のよさを突き詰めた一品。
地粉のうどんは、無漂白の灰色がいっそう強まっているように思った。


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そばには旅心を刺激されたりもする。
おいしいそばを食べると、そばを食べた旅先の思い出がよみがえる。長野、群馬、会津…。
あー、旅行行きたい…!


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[DATA]
ますも庵
東京都東村山市本町2-16-30





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/FbH95mO_o3A



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ジロボウエンゴサク / 淵の森


春の短命な… 【秋津ナンバーワン】

2021.03.22

 インスタで“Spring ephemeral(スプリングエフェメラル)シリーズ”というのを始めた。
ephemeralは“つかの間の”“はかない”という意味で、直訳すれば“春のはかないもの”。
Spring ephemeralとは、早春ほかに先駆けて花を咲かせ晩春ごろまでに地上部は姿を消して長い休眠に入る“短命の”草本植物の総称である。


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清瀬中里緑地保全地域に花を撮りに出かける。
仕事のメールが次々に入る。
本当は東久留米の落合川まで行く予定だったが…。
撤収ぅー…! (-o-\) λλλλλ…


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D社のIKH社長から20日に取材があるからよろしくといわれていたのを忘れていた。
僕のアタマもephemeral ヾ(-д-;)


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そそくさと帰る途中、秋津の街なか「秋津ナンバーワン」でおにぎりを買う。
鶏めしおにぎりとナンバーワンたぬき。


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以前も同じようなシチュエーションでこちらでおにぎりを買っているのが不思議。


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そのときも買ったたぬきおにぎりは、とり天の天かす入りの一品。


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鶏めしは、つまりかしわめしで、具は鶏とゴボウのみ。
どちらもシンプルな具材かつ冷めたものを食べるだけに、ごまかしが利かない。
素材と味付けのよさが光ると思いました。


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Spring ephemeralは、当然、花期も短い。
今日撮りに行ったヒロハノアマナも終わりかけで危ないところだった。

いずれも希少植物であるが、東京近郊でもこれだけみられますよ… という発信である。
近場で知っている自生地を紹介していく予定なので、興味のある方はインスタをチェックしてみてください。


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なんか写り込んじゃってますね…


[DATA]
リヤカー屋台 秋津ナンバーワン
東京都東村山市秋津町5-13-66
https://twitter.com/karaagenanbarr1





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/hYISvazyFA8


ハレの日のごちそう 【いとう屋 久米川店】

2021.03.02

 久米川駅南口のウイング通り商店街の持ち帰り寿司&和菓子の「いとう屋 久米川店」でちらし寿司を買った。

おんなじような記事が続くなぁ… とか思ってるそこのアナタ。
気のせいです (ι`・ω・´)ノ キッパリ!!


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こちらは諏訪町の「いとう屋」の支店。
ひな祭りということで、ちらし寿司。
五目ちらし280円。やっすーぅ!


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が、去年本店で買ったちらし寿司と、どこか違う。
色彩の傾向が異なるというか。


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調べてみると、去年のはちらし寿司(エビちらし)という商品。
エビのほかにアナゴ、トビコ、桜でんぶと、魚介系がふんだんに使われている。


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五目ちらしは、かんぴょう、しいたけ、にんじん、お揚げを混ぜ込んだ酢飯に、はす、錦糸卵、刻みのり、紅しょうがのトッピング。
エビちらしに比べ質素ではあるが、僕はこういうおすしが大好き。子どものころ、ハレの日のごちそうだったから。


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“ちらし”と付く品は1個しか残っていなかったから迷わず買ったんだが、それにしても11時前にしてちらし寿司完売。前回のエビちらしも最後の1個だった。
本店も支店もよく売れるんだな…。


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桃の節句にちらし寿司の由来は諸説あるようだが、つまるところ色味の華やかさに尽きると思う。
「いとう屋」のエビちらしと五目ちらしを並べれば、晴れやかな気分は高まりそう。


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[DATA]
いとう屋 久米川店
東京都東村山市栄町2-40-31





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/dQSBRtd6neY



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嵐の前


工場とともに40年 【真帆】

2019.07.06

 小料理屋という言葉に惹かれる。いちばん心落ち着く飲食店業態だと思うのだ。
では、居酒屋と割烹と小料理屋の違いは何か。…とやりだすと時間がかかるので多忙につき端折らせていただいて、ここでは小料理屋とは何か? ということのみ定義してみたい。

小料理屋とは…
年配の(若くてもいいけど)おかみさんが1人でやっている飲み屋のこと。

定義にも何にもなってない ヾ(- -;)
でも主観というか経験上、それがいちばんしっくりくる。


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西武線小川駅東口、セブンイレブン横を入ったどんつきにある「真帆」はランチサービスをやっているのでずっと気になっていたが、入ってみると、まさに年配のおかあさんによる“小料理屋”なのである。


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実はもっと“普通の居酒屋”だと思っていたんだが、だからどう違う!? という分析はまたいずれ。


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なぜ飲み屋系のランチを選んだかというと魚が食べたかったから。でも店頭のランチメニューをちゃんと見ると、魚系は刺し身と焼き魚のみ。
うーむ… そのあたりにもカテゴライズの要素はありそう。


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刺し身は既定路線として、もう1品。
唐揚げかな…? なんて入ったが、おかあさんのお勧めは肉しょうが焼きなので、そのように。

刺し身はビンチョウかな、しょうが焼きは厚みのある肉2枚。


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コスパがよいとはいえないが、こういう手づくり感いっぱいなあたりが小料理屋的。
あと、おかあさんのお話が聞ける。


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「どれぐらいやってるんです?」と聞いたら
「40年。もうこのへんでいちばん古くなっちゃいました(笑)」

なんでも40年来、ブリヂストン関係者相手に営業してきた。かつては3交代制で稼働していた工場だから、いろいろ大変だったらしい。
「5時まで飲んで始発で帰るとか。もう付き合いきれませんでしたよ(笑)」
お月見と称して、店の外にビールケースを逆さにして大勢で勝手に飲んでいた、なんて話も。


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そのブリヂストンは数年前に工場機能を福岡などほかの地に移し、いまは研究開発部門として再構築中らしい。人の往来も減ったようだ。

一方、駅の反対側は再開発の計画が進み周辺の立ち退きも済んでいるという。
高層マンションが建ち新しい住民が増えるのは、商売人にとっては明るいニュースかもしれない。
おかあさんの口ぶりも、心なしか弾んでいるように聞こえた。


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[DATA]
真帆
東京都小平市小川東町1-21-18



[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/9VtHncrhYVc


お値段以上、満腹必至の… 【むさしや】

2019.06.18

 ミックスフライというものを初めて食べた店はおそらく早稲田駅近くの洋食屋「キッチンオトボケ」。それは学生時代の昼ごはんの主要レパートリーだったが、なにしろ35年以上も前のことなのでどんな内容だったかほとんど覚えていない。
ホタテの形をしたネリモノがあった、たしか。あとコロッケ…?

一昨年の暮れ、久々に「オトボケ」に入りミックスフライを頼んだら、串カツ、メンチカツ、チキンカツ。覚えていないなりにも、昔、少なくとも串カツとメンチカツが含まれていなかったことは確かだ。どっちも若いころあまり好きじゃなかったのでリピートしているはずがない。


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最近食べたミックスフライでいちばん豪華だったのが「ひの食堂」で、エビ、イカ、アジ、カキという構成。おもしろかったのが「けやき台ドライブイン」で、エビ、イカ、アジのフライと、なぜかピーマンの天ぷら。


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旧武蔵境通りの玉川上水桜橋近くの食堂「むさしや」。
入るなり、お店のおかあさんに聞いてみた。
「ミックスフライって、どんなミックス?」
「アジと、豚と… えーと、ハム…?」


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600円でそのラインアップはなかなかすごい、と即決。
もっとも、考え考え答えていたので、そのつど違うのかもしれないが σ( ̄、 ̄=) ンー

お店は年配のおかあさん1人体制。
席数は4人掛けテーブル2脚とカウンター11席。


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待っている間、メニュー表を見直していて、アジフライ定食も600円ということに気づいた。
ミックスフライ定食は同じ価格で、アジフライを含むという。両者の同異関係はどういうことになっているんだろう。
普通に考えれば、アジフライ定食はアジが2枚または3枚。あるいは、ミックスフライのアジは小さい… とか?
考えてみればアジフライ・トンカツ・ハムフライの組み合わせで600円って、アジはちんまり、ハムはぺらっぺら路線と考えるのが妥当なところだろう。


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で、やって来たミックスフライ、いい意味で予想を裏切るものがあった。


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トンカツはまあ想定内として、アジフライがデカい。
アジフライ定食を頼んだとしたら、これが2枚ならそれだけでけっこうなボリュームになるし、3枚となると、僕にはムリ… というレベル。
ハム(というかボロニアソーセージ?)も分厚い。
600円で満腹必至。加えて、厚揚げと大根の葉っぱのみそ汁がしみじみおいしい。


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この道はよく通るのでずっと気になっていたお店で、特にラーメンの赤ちょうちんに惹かれるものがあった。実際、メニューを見ると麺類がなかなか充実している。
定食のみそ汁の感じからして、ミソラーメンやニラ玉ラーメンなどは絶対おいしいと思うのだ。


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[DATA]
むさしや
東京都武蔵野市境3-5-1





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/aNQZLn7YTVc


みちのく行き当たりバッタリ (ツ _ _)ツ ――その② 【春蘭亭】

2019.04.29

 柳津虚空蔵尊を出たのが10時40分。そのまま真っすぐ盛岡に向かっていいものか…? という迷いが若干ある。
現在地から近い東北道の入り口は金成あたりだと思うが、そこまで行ったら平泉が近い。世界遺産を素通りしていいものかと。


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新北上川(追波川)


ということで、とりあえず行き先を平泉の道の駅ということでナビさんに案内をお願いする。
ところが、走り出してすぐ、ナビさんは僕が思っているのとは反対方向を提示した。先をたどってみると、どうやら高速道路(三陸自動車道)に誘導しようとしているらしい。


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左図の赤矢印がナビ提示ルート、青矢印が実際に走ったコース © OpenStreetMap contributors


これはこの先の道中、ずっとナビさんとの対立の原因になるのだが、カーナビゲーションはわずか1区間でも高速を使わせようとする。僕は高速が大嫌いだ。
北上川の分岐点で、左折の支持を無視して直進。


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水沢県庁記念館


国道342号登米大橋を渡るといきなり観光地然とした街並みに。このあたりの地理には疎いが、旧 登米(とめ)郡登米(とよま)町(現 登米市登米町)の中心部である。廃藩置県後の第1次府県統合で設置された登米県(→水沢県→磐井県、1869-76 [明治2-9] 年)の県庁所在地であった。


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街にはハイカラな洋風建築物や重厚な蔵造りの商家など明治をしのばせる建物、また藩政時代の武家屋敷や史跡などが現存し、「みやぎの明治村」として保存・再生活用されている。


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…というのは後付けの知識で、たまたま信号待ちの交差点の手前に無料駐車場があったので気まぐれに入れてみた、というのが実情。
その気まぐれから大きく展開することになるのだが、そもそもナビさんの指示どおり高速を使っていたらこの街は通らなかったわけで、さっきのルート選択はこのみちのく旅の行く末をも左右する大きな決断だったといえる。


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武家屋敷の街並みの一角に“春蘭茶”の文字を発見。
シュンランはあらゆる花の中でいちばん好きな花で、これは惹かれるものがある。


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「春蘭亭」の建物は200年以上前、江戸中期から後期にかけての建造だそうだ。
町に寄贈後、修理され、喫茶コーナーを設け1990年にオープン。


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施設名はこの地に自生するシュンランを加工した“春蘭茶”に由来する。見学のみの入館も可能(入館無料)。


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道路側の奥座敷から靴を脱いで上がり、勧められるままに土間の脇の囲炉裏端に腰を下ろす。


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春蘭茶 和菓子セット500円、抹茶 和菓子セット500円を注文。


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地元の商家から移設されたという一文字横木自在鉤(左) 火棚につるし薫製にするマブナ(右)

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春蘭茶はシュンランの花を塩漬けにして作る。
そういうものがあることは知っていたが、実際に目にするのは初めて。


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目に美しく、かすかながら甘く優雅なmethyl epi-jasmonateを主とする香りが立ち、最高のリラクゼーション効果をもたらす。


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「花は食べられます」とのことで、練りきりの箸休めにしょっぱいシュンランの花をいただく。


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春蘭茶と抹茶に練りきりと、旅の途中に思いがけず優美なひと時を過ごした。
身も心もリフレッシュし、あらためて盛岡に向けて出発… か?


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[DATA]
春蘭亭
宮城県登米市登米町寺池桜小路79
http://toyoma.co.jp/facilities-shunran/





[Today's recommendation]

※旅の間ネコ不在のため猫写真はお休みします

◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/X-em_6ndYq4


第二の定番メニュー 【滝乃家】

2017.05.12

 「ミニ・カツ・カレー・セット」と、意外に言いにくいので発声練習のように口を縦・横きちんと開いてゆっくり告げると、店主は「ミニカッ、カルァ… セットですね」とごまかした。
やっぱり言いにくいんじゃん。

「滝乃家」は店主のふるさと福井名物ソースカツ丼800円が人気で、これに冷しおろしまたは温たぬきそば/うどんのセットが970円、セットの丼をミニにすると900円と、まあこのへんを押さえておけば間違いない。
個人的にはミニのセットで冷しおろしそばにするのがベスト。甘く油っこいソースカツ丼とさっぱりおろしそばという好カップリングで、量的にも多すぎずちょうどよい。


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そのほかにもセットメニューは充実しており、なかでも壁に張ってある「おすすめミニシリーズ」は魅力的だ。
ミニのラインアップは、カレー、玉丼、牛玉丼、カツ丼、ソースカツ丼、親子丼で、番外編的にカツカレー。セットにはもりまたはたぬきが付く。


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前回、妻のカレーを横からいただき、かなり好みのタイプであることを確認。そしてここのカツは定評がある。
となれば次はもうカツカレー食べてみるしかないでしょう。


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この店はとにかく出前の注文が多いようで、客がいなくても厨房が修羅場化していることがある。
本日も、いま現在食堂で配膳を待っている客は僕1人という段階において、見ているとおかさんは大釜にどんどんそばを投入している。


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運ばれてきたミニカツカレーセット900円は予想外のスタイルだった。
そばもカレーも平たい器に盛り付けるのが普通だが、これはどちらもどんぶり鉢だ。ちょっと考えればボリュームを確保しつつ一式トレーに収めるための工夫ということがわかるが、カレーはともかく、もりそばでこういうのはちょっと珍しいかも。


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まあ、そばの下にはすのこが敷いてあり、盛りの高さも普通だから、そばの量は多くない。
そばつゆがかなりおいしい。だしもかえしもしっかり主張するがバランスもよい。この地域の人気店に全然負けていない。


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カレーは小麦粉でとろみをつけた昔ながらのカレーだが、かなり煮込んであって、いわゆるそば屋のカレーとは一線を画す。いろいろな食材が煮崩れてゴタッとしている。そこに具としてジャガイモ、ニンジンをあらためて加えた感じだ。
具は薄く小さく、短冊切りを短くしたような形状。それで崩れず火の通りもちょうどよい。よほど丁寧に作られているということだと思う。


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前述のミニソースカツセット(冷しおろしそば)はパッケージとしての完成度がきわめて高いが、このミニカツカレーセット(ざるそば)もひけをとらない。
大事なポイントは、丼もいいが、街そばとしてはそばのレベルが高いということ。ベースがしっかりしているからこそ、ほかのセットメニューへの期待もおのずと高まろうというもの。
次は天丼セットかな、と思ってよく見たらミニがない。うーむ…。


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冷やしメニューにもひかれるなぁ…


お支払いでおかあさんは伝票と壁のメニューを見比べて、「ミニカッ…」と絶句。
「ミニ・カツ・カレー・セット」と自己申告。
「そうそう。900円ね」

外に出ると、ちょうどおとうさんがカブで出前に向かうところ。
どのへんまで行くんだろうと眺めていると、青葉町商店街を一直線に進んで、やがて見えなくなった。


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[DATA]
滝乃家
東京都東村山市青葉町2-1-3





[Today's recommendation]


https://youtu.be/PgvZjefLQkA


華やか御膳と春めく天丼 【葉月】

2017.04.22

 昼に食べたものの写真を家族に見せたりするが、そんな中で先月特によくなかったのが「幸喜寿し」「葉月」
よくないのはお店の評価ではなく、むしろ写真があまりにおいしそうで、そんなものを1人で食べに行ったわしの評判ガタ落ちという意味でよくなかったのである。それからは事あるごとに「連れてけ」と責められていた。
本日ようやく妻、次女と「葉月」へ。


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12時40分で意外にも先客なし。
左手の小上がりに通される。


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親の仇でも見つけたように先刻から「天丼、天丼」とかーちゃん。僕は前回天丼だったのであと2つのランチメニューを見比べて、彩り手開き御膳1400円はさすがに高い、ということで華御膳に。次女も華御膳。


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今日は店主1人で切り盛りしている。われわれのあとに中年ペアが入ってきただけで客は多くはないが、揚げ物やお造りなどその場の仕事が立て込んでいるから手が止まらない。しかしさすがに手際がよく、3人同時に配膳される。


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華御膳1080円は、刺身(マグロとブリ)、一品料理(鳥唐揚げ)、サラダ、小鉢(なばなと油揚げの煮びたし)、茶碗蒸し、香物(きゅうり)、御飯、味噌汁(豆腐、わかめ、みつば)と、名前に負けない華やかさだ。唐揚げ3個をはじめボリュームもなかなかのもの。
御膳にはデザートの抹茶アイスが付く。


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天丼860円は、エビ、イカ、鶏ささみ、なす、エリンギ、こごみ×2、卵天と、前回同様7点盛り。ささみ、エリンギ、こごみが前回との違いで、特に旬の山菜が添えてあるのはうれしい。こごみを1つ横からいただいたが、とても香りよく揚がっている。


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「とにかくご飯がおいしい」と、天丼の妻。「つゆもいい感じの辛口」
そして、きゅうりのぬか漬けが絶妙の箸休めとなる。


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前回、ずっと調理場で忙しそうにしていて職人気質の近寄り難いオーラを放っていた店主だが、こうして客と接するときはとてもソフトで、人なつっこささえ感じられる。長く続けてきた余裕のようなものが漂う。このようなまだ若いといっていい年代の料理人の存在は心強い。

次回は手開き御膳に挑みたい。心の準備、予算のやりくり、その他いろいろ手順を踏まなければならないが。


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[DATA]
葉月
東京都東村山市本町2-24-4






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https://youtu.be/EdoeEiNR3GE


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