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十割そばと地粉うどんと… 【ますも庵】

2021.04.02

 東村山駅東口のそばの名店「ますも庵」には去年の節分に入っている。
題目はずばり“節分そば”で、食べたのは葉わさびせいろ。
そのあたりの経緯は記事をご覧いただければと思うが、去年の節分といえばまさに“コロナ前夜”。そういう意識があったかどうか、そこではワサビの辛味成分アリルイソチオシアネートの抗菌効果に言及している。


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もう一つ、葉わさびせいろは2年越しのテーマであり、“店頭にでっかい看板が出ていて、せかされているようで気持ち悪かった”と書いている。


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それが、まもなく店先のいちばん目立つ位置の看板が葉わさびせいろから穴子天そばに変わった。
次はこっち… と、せかされている気がした。
こんなマイナーブログで現実にはそういうことは起こらないのだが、記事をせかされている気がしたのである。


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「ますも庵」は、十割そばと地粉うどんと、本格手打ちそば店には珍しく、そば・うどんの二枚看板である。武蔵野うどんの聖地・東村山ならではといえる。
なので、僕らはそばとうどんの両方を頼むことが多い。


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で、上記“せかされてる感”の穴子天そばと、もう一品はBランチのもつ煮うどんセットに。
もつ煮うどんは“創業以来33年間作り続けたヒットメニュー”と書いてあり、もつ煮好きの相方がかなりの確率で頼むメニューである。セットのミニ丼はイカ天。


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おそばはどんぶりに盛り付けで、天ぷらは一本揚げでなく、穴子天そばは全体に予想を覆す荷姿。
穴子はちょうどよいサイズ感で、フワッとやわらかく揚がっている。


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しかし、十割そばのうまさといったら…。
ラーメンは幸せ感を伴うたべものであるということがよくいわれるが、おいしいそばはそれに劣らないぐらい幸せ。
久々ということもあって、それが強く実感される。


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武蔵野うどんとして入門編にして究極… というのが、「ますも庵」のうどんの位置づけ。


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もつ煮うどんは、武蔵野うどんの豚との相性のよさを突き詰めた一品。
地粉のうどんは、無漂白の灰色がいっそう強まっているように思った。


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そばには旅心を刺激されたりもする。
おいしいそばを食べると、そばを食べた旅先の思い出がよみがえる。長野、群馬、会津…。
あー、旅行行きたい…!


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[DATA]
ますも庵
東京都東村山市本町2-16-30





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/FbH95mO_o3A



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ジロボウエンゴサク / 淵の森


春の短命な… 【秋津ナンバーワン】

2021.03.22

 インスタで“Spring ephemeral(スプリングエフェメラル)シリーズ”というのを始めた。
ephemeralは“つかの間の”“はかない”という意味で、直訳すれば“春のはかないもの”。
Spring ephemeralとは、早春ほかに先駆けて花を咲かせ晩春ごろまでに地上部は姿を消して長い休眠に入る“短命の”草本植物の総称である。


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清瀬中里緑地保全地域に花を撮りに出かける。
仕事のメールが次々に入る。
本当は東久留米の落合川まで行く予定だったが…。
撤収ぅー…! (-o-\) λλλλλ…


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D社のIKH社長から20日に取材があるからよろしくといわれていたのを忘れていた。
僕のアタマもephemeral ヾ(-д-;)


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そそくさと帰る途中、秋津の街なか「秋津ナンバーワン」でおにぎりを買う。
鶏めしおにぎりとナンバーワンたぬき。


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以前も同じようなシチュエーションでこちらでおにぎりを買っているのが不思議。


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そのときも買ったたぬきおにぎりは、とり天の天かす入りの一品。


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鶏めしは、つまりかしわめしで、具は鶏とゴボウのみ。
どちらもシンプルな具材かつ冷めたものを食べるだけに、ごまかしが利かない。
素材と味付けのよさが光ると思いました。


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Spring ephemeralは、当然、花期も短い。
今日撮りに行ったヒロハノアマナも終わりかけで危ないところだった。

いずれも希少植物であるが、東京近郊でもこれだけみられますよ… という発信である。
近場で知っている自生地を紹介していく予定なので、興味のある方はインスタをチェックしてみてください。


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なんか写り込んじゃってますね…


[DATA]
リヤカー屋台 秋津ナンバーワン
東京都東村山市秋津町5-13-66
https://twitter.com/karaagenanbarr1





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/hYISvazyFA8


ハレの日のごちそう 【いとう屋 久米川店】

2021.03.02

 久米川駅南口のウイング通り商店街の持ち帰り寿司&和菓子の「いとう屋 久米川店」でちらし寿司を買った。

おんなじような記事が続くなぁ… とか思ってるそこのアナタ。
気のせいです (ι`・ω・´)ノ キッパリ!!


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こちらは諏訪町の「いとう屋」の支店。
ひな祭りということで、ちらし寿司。
五目ちらし280円。やっすーぅ!


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が、去年本店で買ったちらし寿司と、どこか違う。
色彩の傾向が異なるというか。


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調べてみると、去年のはちらし寿司(エビちらし)という商品。
エビのほかにアナゴ、トビコ、桜でんぶと、魚介系がふんだんに使われている。


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五目ちらしは、かんぴょう、しいたけ、にんじん、お揚げを混ぜ込んだ酢飯に、はす、錦糸卵、刻みのり、紅しょうがのトッピング。
エビちらしに比べ質素ではあるが、僕はこういうおすしが大好き。子どものころ、ハレの日のごちそうだったから。


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“ちらし”と付く品は1個しか残っていなかったから迷わず買ったんだが、それにしても11時前にしてちらし寿司完売。前回のエビちらしも最後の1個だった。
本店も支店もよく売れるんだな…。


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桃の節句にちらし寿司の由来は諸説あるようだが、つまるところ色味の華やかさに尽きると思う。
「いとう屋」のエビちらしと五目ちらしを並べれば、晴れやかな気分は高まりそう。


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[DATA]
いとう屋 久米川店
東京都東村山市栄町2-40-31





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/dQSBRtd6neY



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嵐の前


工場とともに40年 【真帆】

2019.07.06

 小料理屋という言葉に惹かれる。いちばん心落ち着く飲食店業態だと思うのだ。
では、居酒屋と割烹と小料理屋の違いは何か。…とやりだすと時間がかかるので多忙につき端折らせていただいて、ここでは小料理屋とは何か? ということのみ定義してみたい。

小料理屋とは…
年配の(若くてもいいけど)おかみさんが1人でやっている飲み屋のこと。

定義にも何にもなってない ヾ(- -;)
でも主観というか経験上、それがいちばんしっくりくる。


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西武線小川駅東口、セブンイレブン横を入ったどんつきにある「真帆」はランチサービスをやっているのでずっと気になっていたが、入ってみると、まさに年配のおかあさんによる“小料理屋”なのである。


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実はもっと“普通の居酒屋”だと思っていたんだが、だからどう違う!? という分析はまたいずれ。


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なぜ飲み屋系のランチを選んだかというと魚が食べたかったから。でも店頭のランチメニューをちゃんと見ると、魚系は刺し身と焼き魚のみ。
うーむ… そのあたりにもカテゴライズの要素はありそう。


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刺し身は既定路線として、もう1品。
唐揚げかな…? なんて入ったが、おかあさんのお勧めは肉しょうが焼きなので、そのように。

刺し身はビンチョウかな、しょうが焼きは厚みのある肉2枚。


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コスパがよいとはいえないが、こういう手づくり感いっぱいなあたりが小料理屋的。
あと、おかあさんのお話が聞ける。


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「どれぐらいやってるんです?」と聞いたら
「40年。もうこのへんでいちばん古くなっちゃいました(笑)」

なんでも40年来、ブリヂストン関係者相手に営業してきた。かつては3交代制で稼働していた工場だから、いろいろ大変だったらしい。
「5時まで飲んで始発で帰るとか。もう付き合いきれませんでしたよ(笑)」
お月見と称して、店の外にビールケースを逆さにして大勢で勝手に飲んでいた、なんて話も。


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そのブリヂストンは数年前に工場機能を福岡などほかの地に移し、いまは研究開発部門として再構築中らしい。人の往来も減ったようだ。

一方、駅の反対側は再開発の計画が進み周辺の立ち退きも済んでいるという。
高層マンションが建ち新しい住民が増えるのは、商売人にとっては明るいニュースかもしれない。
おかあさんの口ぶりも、心なしか弾んでいるように聞こえた。


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[DATA]
真帆
東京都小平市小川東町1-21-18



[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/9VtHncrhYVc


お値段以上、満腹必至の… 【むさしや】

2019.06.18

 ミックスフライというものを初めて食べた店はおそらく早稲田駅近くの洋食屋「キッチンオトボケ」。それは学生時代の昼ごはんの主要レパートリーだったが、なにしろ35年以上も前のことなのでどんな内容だったかほとんど覚えていない。
ホタテの形をしたネリモノがあった、たしか。あとコロッケ…?

一昨年の暮れ、久々に「オトボケ」に入りミックスフライを頼んだら、串カツ、メンチカツ、チキンカツ。覚えていないなりにも、昔、少なくとも串カツとメンチカツが含まれていなかったことは確かだ。どっちも若いころあまり好きじゃなかったのでリピートしているはずがない。


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最近食べたミックスフライでいちばん豪華だったのが「ひの食堂」で、エビ、イカ、アジ、カキという構成。おもしろかったのが「けやき台ドライブイン」で、エビ、イカ、アジのフライと、なぜかピーマンの天ぷら。


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旧武蔵境通りの玉川上水桜橋近くの食堂「むさしや」。
入るなり、お店のおかあさんに聞いてみた。
「ミックスフライって、どんなミックス?」
「アジと、豚と… えーと、ハム…?」


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600円でそのラインアップはなかなかすごい、と即決。
もっとも、考え考え答えていたので、そのつど違うのかもしれないが σ( ̄、 ̄=) ンー

お店は年配のおかあさん1人体制。
席数は4人掛けテーブル2脚とカウンター11席。


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待っている間、メニュー表を見直していて、アジフライ定食も600円ということに気づいた。
ミックスフライ定食は同じ価格で、アジフライを含むという。両者の同異関係はどういうことになっているんだろう。
普通に考えれば、アジフライ定食はアジが2枚または3枚。あるいは、ミックスフライのアジは小さい… とか?
考えてみればアジフライ・トンカツ・ハムフライの組み合わせで600円って、アジはちんまり、ハムはぺらっぺら路線と考えるのが妥当なところだろう。


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で、やって来たミックスフライ、いい意味で予想を裏切るものがあった。


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トンカツはまあ想定内として、アジフライがデカい。
アジフライ定食を頼んだとしたら、これが2枚ならそれだけでけっこうなボリュームになるし、3枚となると、僕にはムリ… というレベル。
ハム(というかボロニアソーセージ?)も分厚い。
600円で満腹必至。加えて、厚揚げと大根の葉っぱのみそ汁がしみじみおいしい。


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この道はよく通るのでずっと気になっていたお店で、特にラーメンの赤ちょうちんに惹かれるものがあった。実際、メニューを見ると麺類がなかなか充実している。
定食のみそ汁の感じからして、ミソラーメンやニラ玉ラーメンなどは絶対おいしいと思うのだ。


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[DATA]
むさしや
東京都武蔵野市境3-5-1





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https://youtu.be/aNQZLn7YTVc


みちのく行き当たりバッタリ (ツ _ _)ツ ――その② 【春蘭亭】

2019.04.29

 柳津虚空蔵尊を出たのが10時40分。そのまま真っすぐ盛岡に向かっていいものか…? という迷いが若干ある。
現在地から近い東北道の入り口は金成あたりだと思うが、そこまで行ったら平泉が近い。世界遺産を素通りしていいものかと。


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新北上川(追波川)


ということで、とりあえず行き先を平泉の道の駅ということでナビさんに案内をお願いする。
ところが、走り出してすぐ、ナビさんは僕が思っているのとは反対方向を提示した。先をたどってみると、どうやら高速道路(三陸自動車道)に誘導しようとしているらしい。


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左図の赤矢印がナビ提示ルート、青矢印が実際に走ったコース © OpenStreetMap contributors


これはこの先の道中、ずっとナビさんとの対立の原因になるのだが、カーナビゲーションはわずか1区間でも高速を使わせようとする。僕は高速が大嫌いだ。
北上川の分岐点で、左折の支持を無視して直進。


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水沢県庁記念館


国道342号登米大橋を渡るといきなり観光地然とした街並みに。このあたりの地理には疎いが、旧 登米(とめ)郡登米(とよま)町(現 登米市登米町)の中心部である。廃藩置県後の第1次府県統合で設置された登米県(→水沢県→磐井県、1869-76 [明治2-9] 年)の県庁所在地であった。


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街にはハイカラな洋風建築物や重厚な蔵造りの商家など明治をしのばせる建物、また藩政時代の武家屋敷や史跡などが現存し、「みやぎの明治村」として保存・再生活用されている。


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…というのは後付けの知識で、たまたま信号待ちの交差点の手前に無料駐車場があったので気まぐれに入れてみた、というのが実情。
その気まぐれから大きく展開することになるのだが、そもそもナビさんの指示どおり高速を使っていたらこの街は通らなかったわけで、さっきのルート選択はこのみちのく旅の行く末をも左右する大きな決断だったといえる。


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武家屋敷の街並みの一角に“春蘭茶”の文字を発見。
シュンランはあらゆる花の中でいちばん好きな花で、これは惹かれるものがある。


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「春蘭亭」の建物は200年以上前、江戸中期から後期にかけての建造だそうだ。
町に寄贈後、修理され、喫茶コーナーを設け1990年にオープン。


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施設名はこの地に自生するシュンランを加工した“春蘭茶”に由来する。見学のみの入館も可能(入館無料)。


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道路側の奥座敷から靴を脱いで上がり、勧められるままに土間の脇の囲炉裏端に腰を下ろす。


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春蘭茶 和菓子セット500円、抹茶 和菓子セット500円を注文。


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地元の商家から移設されたという一文字横木自在鉤(左) 火棚につるし薫製にするマブナ(右)

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春蘭茶はシュンランの花を塩漬けにして作る。
そういうものがあることは知っていたが、実際に目にするのは初めて。


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目に美しく、かすかながら甘く優雅なmethyl epi-jasmonateを主とする香りが立ち、最高のリラクゼーション効果をもたらす。


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「花は食べられます」とのことで、練りきりの箸休めにしょっぱいシュンランの花をいただく。


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春蘭茶と抹茶に練りきりと、旅の途中に思いがけず優美なひと時を過ごした。
身も心もリフレッシュし、あらためて盛岡に向けて出発… か?


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[DATA]
春蘭亭
宮城県登米市登米町寺池桜小路79
http://toyoma.co.jp/facilities-shunran/





[Today's recommendation]

※旅の間ネコ不在のため猫写真はお休みします

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https://youtu.be/X-em_6ndYq4


第二の定番メニュー 【滝乃家】

2017.05.12

 「ミニ・カツ・カレー・セット」と、意外に言いにくいので発声練習のように口を縦・横きちんと開いてゆっくり告げると、店主は「ミニカッ、カルァ… セットですね」とごまかした。
やっぱり言いにくいんじゃん。

「滝乃家」は店主のふるさと福井名物ソースカツ丼800円が人気で、これに冷しおろしまたは温たぬきそば/うどんのセットが970円、セットの丼をミニにすると900円と、まあこのへんを押さえておけば間違いない。
個人的にはミニのセットで冷しおろしそばにするのがベスト。甘く油っこいソースカツ丼とさっぱりおろしそばという好カップリングで、量的にも多すぎずちょうどよい。


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そのほかにもセットメニューは充実しており、なかでも壁に張ってある「おすすめミニシリーズ」は魅力的だ。
ミニのラインアップは、カレー、玉丼、牛玉丼、カツ丼、ソースカツ丼、親子丼で、番外編的にカツカレー。セットにはもりまたはたぬきが付く。


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前回、妻のカレーを横からいただき、かなり好みのタイプであることを確認。そしてここのカツは定評がある。
となれば次はもうカツカレー食べてみるしかないでしょう。


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この店はとにかく出前の注文が多いようで、客がいなくても厨房が修羅場化していることがある。
本日も、いま現在食堂で配膳を待っている客は僕1人という段階において、見ているとおかさんは大釜にどんどんそばを投入している。


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運ばれてきたミニカツカレーセット900円は予想外のスタイルだった。
そばもカレーも平たい器に盛り付けるのが普通だが、これはどちらもどんぶり鉢だ。ちょっと考えればボリュームを確保しつつ一式トレーに収めるための工夫ということがわかるが、カレーはともかく、もりそばでこういうのはちょっと珍しいかも。


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まあ、そばの下にはすのこが敷いてあり、盛りの高さも普通だから、そばの量は多くない。
そばつゆがかなりおいしい。だしもかえしもしっかり主張するがバランスもよい。この地域の人気店に全然負けていない。


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カレーは小麦粉でとろみをつけた昔ながらのカレーだが、かなり煮込んであって、いわゆるそば屋のカレーとは一線を画す。いろいろな食材が煮崩れてゴタッとしている。そこに具としてジャガイモ、ニンジンをあらためて加えた感じだ。
具は薄く小さく、短冊切りを短くしたような形状。それで崩れず火の通りもちょうどよい。よほど丁寧に作られているということだと思う。


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前述のミニソースカツセット(冷しおろしそば)はパッケージとしての完成度がきわめて高いが、このミニカツカレーセット(ざるそば)もひけをとらない。
大事なポイントは、丼もいいが、街そばとしてはそばのレベルが高いということ。ベースがしっかりしているからこそ、ほかのセットメニューへの期待もおのずと高まろうというもの。
次は天丼セットかな、と思ってよく見たらミニがない。うーむ…。


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冷やしメニューにもひかれるなぁ…


お支払いでおかあさんは伝票と壁のメニューを見比べて、「ミニカッ…」と絶句。
「ミニ・カツ・カレー・セット」と自己申告。
「そうそう。900円ね」

外に出ると、ちょうどおとうさんがカブで出前に向かうところ。
どのへんまで行くんだろうと眺めていると、青葉町商店街を一直線に進んで、やがて見えなくなった。


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[DATA]
滝乃家
東京都東村山市青葉町2-1-3





[Today's recommendation]


https://youtu.be/PgvZjefLQkA


華やか御膳と春めく天丼 【葉月】

2017.04.22

 昼に食べたものの写真を家族に見せたりするが、そんな中で先月特によくなかったのが「幸喜寿し」「葉月」
よくないのはお店の評価ではなく、むしろ写真があまりにおいしそうで、そんなものを1人で食べに行ったわしの評判ガタ落ちという意味でよくなかったのである。それからは事あるごとに「連れてけ」と責められていた。
本日ようやく妻、次女と「葉月」へ。


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12時40分で意外にも先客なし。左手の小上がりに通される。
親の仇でも見つけたように先刻から「天丼、天丼」とかーちゃん。僕は前回天丼だったのであと2つのランチメニューを見比べて、彩り手開き御膳1400円はさすがに高い、ということで華御膳に。次女も華御膳。


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今日は店主1人で切り盛りしている。われわれのあとに中年ペアが入ってきただけで客は多くはないが、揚げ物やお造りなどその場の仕事が立て込んでいるから手が止まらない。しかしさすがに手際がよく、3人同時に配膳される。


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華御膳1080円は、刺身(マグロとブリ)、一品料理(鳥唐揚げ)、サラダ、小鉢(なばなと油揚げの煮びたし)、茶碗蒸し、香物(きゅうり)、御飯、味噌汁(豆腐、わかめ、みつば)と、名前に負けない華やかさだ。唐揚げ3個をはじめボリュームもなかなかのもの。
御膳にはデザートの抹茶アイスが付く。


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天丼860円は、エビ、イカ、鶏ささみ、なす、エリンギ、こごみ×2、卵天と、前回同様7点盛り。ささみ、エリンギ、こごみが前回との違いで、特に旬の山菜が添えてあるのはうれしい。こごみを1つ横からいただいたが、とても香りよく揚がっている。


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「とにかくご飯がおいしい」と、天丼の妻。「つゆもいい感じの辛口」
そして、きゅうりのぬか漬けが絶妙の箸休めとなる。


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前回、ずっと調理場で忙しそうにしていて職人気質の近寄り難いオーラを放っていた店主だが、こうして客と接するときはとてもソフトで、人なつっこささえ感じられる。長く続けてきた余裕のようなものが漂う。このようなまだ若いといっていい年代の料理人の存在は心強い。

次回は手開き御膳に挑みたい。心の準備、予算のやりくり、その他いろいろ手順を踏まなければならないが。


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[DATA]
葉月
東京都東村山市本町2-24-4






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https://youtu.be/EdoeEiNR3GE


飲み屋ランチの底力 【焼とり 船ちゃん】

2017.04.21

 一昨日に続いて妻が午後休みだったので花小金井で落ち合ってランチに。
ここの路地はよく通るから夕方ひときわ活気のある焼き鳥屋さんの存在は知っていたが、ランチ営業していることに気づいたのはごく最近のこと。以来、すごーく気になってた。


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表のホワイトボードにランチ4種類が掲示されている。
期待していた炭火焼きのようなメニューはなく、その点はちょっと残念。


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店内は、右手にずらっと2人掛けテーブルが並び、右手が壁を向いたカウンター。
調理担当はお母さんで、サポートする女性2人は娘さんか。その3人で回している。
家族経営的なルーズさはみられるが、それが全然マイナスではなくむしろまったりと落ち着く。ホール係のおねえさんのクールながら細やかな気配りがいい感じだ。


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マグロブツ定食780円(僕)とあじフライ定食680円(妻)に。
けっこうお客さんが入っており、意外に背広率が高い。神田や新橋あたりの飲み屋のランチの風景と、似てるといえば似てるかもしれない。量より味、が期待できるパターンでもある。


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漬け物、小鉢、みそ汁… と少しずつ運ばれてくるのだが、ここまでの3品を見た時点ですでに「これは当たり」と確信しました。
続いて、あじフライと一緒にひじきと鶏の炊き込みご飯。これが“今日のご飯”とのこと。


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「お刺し身には白いご飯のほうがいいですか?」と聞かれ、そのようにお願いする。


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お刺し身を運んできたお母さんが、「マグロブツ終わっちゃったからタイも入れときました」と、むしろうれしいサービス。
というか、マグロ全然少なくないんですけど(笑)。タイも分厚いのがゴロゴロ。


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マグロはいろいろな部位が入っていて味の変化が楽しめる。それにタイが加わるのだからぜいたくである。
あじフライは3枚もあるので1枚手伝った。僕はあじフライはあまり好きじゃないが、これはおいしい。鮮度がよいとこんなにも違う。揚げ油も軽い感じ。
炊き込みご飯、アサリのみそ汁、白菜漬け、ジャガイモの煮っころがしと、みな経験値の高さを思い知らされるような奥深い味わいだ。長く作り続けていないとこの味は出ないと思う。


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おねえさんにみそ汁とご飯のおかわりを勧められたが、あじフライと炊き込みご飯を手伝ったから十分満腹で満足であった。
食後の缶飲料のサービスまでついているのだが、緑茶が先日の「やぐら」と同じ銘柄だったので笑ってしまった。小平市的ブームか何か?


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家庭料理の延長という組み立てだが、そう安直にくくれないような質の高さを感じる。
継続は力なり、なのだと思う。


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[DATA]
焼とり 船ちゃん
東京都小平市花小金井1-12-10







https://youtu.be/DrPLkT_ZgG8


追悼のたぬきそば 【あさひ】

2017.04.11

 両親が東日本大震災で被災し(津波で家屋全壊)、住まいが見つかるまで2カ月近くうちに来ていた。
狭い家にこもっていてもどこか悪くされそうだから、なるべく散歩してもらうようにした。
午前中散歩に出て、そのまま外で昼食をとってくるという生活だったようだ。


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あるとき、昼すぎに帰ってきた父親が本棚を見てニヤついてる。
「どしたの?」と聞くと、一冊の本を指さしてニヤニヤ。
東海林さだお『タヌキの丸かじり』
「言っちゃダメ」と口止めする母親。父は構わずべらべらしゃべる。


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その日、あるそば屋に入ったと。
お品書きを見ていた母が「あらららら…」
注文をとりに来た女性店員に思い切って聞いてみる。
「本当にタヌキ、入ってるんでがすか?」
「はい。入ってますよー」
「あらららら…」

父は面白そうだから黙ってなりゆきを見守ることにしたという。
ノリのいい店員も面白がってイジリにかかったという。

「タヌキ、食べてみます?」
「…おいしいのすか?」
「はい。おいしいですよー」
「いやぁ… んでもおなか壊しそうだからやめとくっちゃ」


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実話である。6年前のちょうどいまごろの話だ。
当時77歳だったと思うが、そんな年までたぬきそばを知らずに過ごしていたというのもすごい話だが、そういう人である。天然というかマイペース。
その母も去年亡くなり、入れ違いにうちに猫が来た。


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断片的な情報をつなぎ合わせると、そのときのそば屋はこの「あさひ」だと思われる。
メニューを見ると、たぬき軸の1頭ながし的なミニ丼セットが充実している。ミニ丼の種類は、牛丼、いか天、カツ丼、親子、かき揚げ、えび天、えびとじ天丼など。
Bのミニいか天丼とたぬきそば900円(+税)を注文。


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普段、わざわざたぬきそばを食べようと考えることはほぼないので、なんだか因縁めいたものを感じなくもない。そういえば今日は震災月命日だ。
味は普通だが量がすごい。そばもどんぶりも、少なめのところならフルサイズに近い。900円はきついなと感じたが、この内容なら全然高くない。


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店主らしき人とその息子らしき人が厨房にいて、フロアには高齢の女性店員が1人。
くだんの店員さんはこの人だろうか。接客は丁寧でとても気持ちがよい。
ここで母のまねをする度胸は、もちろんない。


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[DATA]
あさひ
東京都東村山市恩多町4-27-2





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ニホンヤモリ




https://youtu.be/q-dXoxT9aPs


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