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今年の年越しは… 【国分寺 甚五郎】

2023.12.30

 暮れも押し詰まり、年越しの準備。

過去、記憶にないんだが、大晦日は雨予報。
おそば、どうしようかとなった。
日常の細々した買い物に車を使う習慣はないし、大晦日なんて車混んでるに違いないし。


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30日に売っている店はないものかと自転車でたらたら走っていると、ありました、そばの店頭販売。


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ということで、今年の年越しそばは「国分寺 甚五郎」。


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年越しは毎年同じ。
鴨鍋で年越しそば。マーラーの2番。テレビは… あまり見ないし。


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頑張って24時まで起きていて、一陽来復の御守をおまつりして…。

皆さま、よいお年を。


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[DATA]
国分寺 甚五郎
東京都国分寺市本町3-12-2
http://www.jingo6.com/
https://www.facebook.com/jingo6
https://twitter.com/jingo6





[Today's recommendation]


https://youtu.be/Jx2RjPZF3-4?si=wmb402cep1SgkETy



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時の流れがゆっくりな 【喫茶アコルデ】

2023.08.10

 今月は17日が校了日となっているが、連休~お盆前にあらかた片付けておきたい(6連休としたい)という発注元のもくろみが見え隠れする仕事の追い込みぶりではあるが…。
立ち上がりの動きが鈍く最後パワープレーというのはいつものことだが、戦術がかみ合わないというか、最前線で体を張っている身としてはサクサク放り込んでくれないとじれったくてしょうがない。
無理を通すのであれば、もっと周りに合わせようよ、仕事は昼にやろうよ… と言いたい。

3日連続で午前中待ちぼうけを食らわされているので、今日は待たずに用向きに出かけようと思っていたら、始業時間(9:30)に2本仕事が来た。
いや、そういうチグハグさはかまわない。仕事優先でモヤモヤする余地もないから。
粛々と仕事をこなし、さらに2本残っているがそれは待たずにお出かけ。



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用事というのはお盆の手土産の調達とかそんな感じ。
あんまり暑いので昼ごはんも買い物先から歩き回る気にならない。


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東久留米の市役所通り(県道234号前沢保谷線)の大門大橋通りとの交差点の手前。
ビルの2階に前から気になっている喫茶店があり、階段下に“今日のランチ”の看板。


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「昼ごはん、ここでいいんじゃない?」
と、(クルマ的)土地勘がなく「イトーヨーカドー」に止めて1km近く歩いてきて汗ダラダラな人々。


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「アコルデ」という喫茶店。
吹き抜け階段になっている西側と市役所通りに面した南側がガラス張りで明るい店内。


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11:40で先客はなく、ご高齢のご主人が「いらっしゃい」。


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「ランチですか?」
「あ… はい」

というやりとりのみで、カウンター向こうのキッチンはキリキリと回り出している様子。


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BGMはラヴェルのソナチネ、マ・メール・ロワ、…
オーディオラックのCDを拝見するとバッハ、モーツァルト、シューベルト、ショパン、シューマン… という流れで、ピアノ曲が多い。
あとで調べてみると、こちらのご主人は元ピアノ調律師らしい。

アコルデ(Accorder)は、音楽用語(フランス語)の「調和させて」「調律する」という意味です”とホームページに。


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今日のランチは、豚ロースのソテー・水菜とちくわのサラダ。
やって来たお膳はフランス近代ならぬ純和風である。


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豚ロースには麦みそベースのたれがかかっているが、肉がかなり締まった食感なのでみそに漬け込んであった感じ。
しっかりした味付けで、ご飯がすすむ🍚


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セットのドリンクはブレンド×2。
じっくり時間をかけて淹れていただいている様子。


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時の流れがゆっくりで、「フゥ…」と思わず吐息が漏れる。
仕事のイライラでやさぐれていた心が解きほぐされていくようだ。

窓の下、踏切手前の渋滞ポイントも、ここからの眺めはのどかなスローモーション。


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[DATA]
喫茶アコルデ
東京都東久留米市東本町13-6-202
http://accorder.fc2web.com/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/rbka7NSApws


ピアノ調律師と聞くとこの曲が思い浮かぶ理由を知っている人は少ないだろうな… https://youtu.be/YnfhInZLmUQ



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庭の水鉢のタヌキモ Utricularia


自然の造形美と信仰と 【妙義神社】

2023.05.05

 前記事のシメに「次回、霊峰妙義へ」なんて、まるで妙義山に登ったかのような書き方をして、もしかしたら期待されていた向きもあるかもしれないが、そんなこと絶対ありません。念のため。


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妙義山は大分県の耶馬溪、香川県の寒霞渓とともに“日本三奇勝”に数えられる。

き‐しょう【奇勝】 2 珍しい景色。すばらしい景色。景勝。(デジタル大辞泉)

登山情報サイト「ヤマケイオンライン」の妙義山のキャッチコピーが“奇岩、怪岩が林立する日本三奇勝”。


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つまり”奇妙なまでに荒々しい”姿の岩山ということ。
高尾山レベルで怖い怖い言ってる人間に、そんな山を登れるはずがないのである。

富岡市観光協会の「妙義山登山まっぷ」を見れば、この山がいかに危険かご理解いただけるであろう。


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ほのぼのしたキャラクターとは裏腹に、鎖場8カ所、“危”9カ所、“滑落事故多発”の文字…。
前記事に書いたように、シロートには「道の駅みょうぎ」駐車場から見上げるくらいがちょうどよい距離感なのである。


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妙義神社は妙義信仰の中心となっている神社。

山岳信仰では山そのものがご神体として崇められ、神社はご神体を拝むための拝殿の役割を果たし、そこで拝めば山に登ったも同然… という解釈はたぶん間違っておらず、山岳系神社の分社があちこちにあるのはその様式の拡大版であろう。

ということで、妙義神社。
お参りコースを貼り付けてみたが、お参りだけでもけっこうハードである。


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県道196号に面した一の鳥居

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参道は本社のある神域までほぼ一直線に延びている

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石柱の奥に門が見える

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国指定重要文化財 総門(旧白雲山石塔寺の仁王門)

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総門越しに御殿の石垣

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左が参道、右手側は旧寺域で現在は社務所と御殿が置かれている

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左に銅鳥居

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石段を上がると、旧寺域と同じ高さに銅鳥居(享保4年・県重文)

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銅鳥居越しに妙義山(白雲山)


――妙義神社は奇岩・奇峰の山容で知られる妙義山の東山麓に所在し、山岳信仰の場として栄え、かつては波己曽神と称していたという。創立は欽明天皇 の代と伝えるなど諸説があり、祭神として日本武尊などを祀る。中世の状況を示す確かな史料に欠き不明な点が多いが、中世までには神仏習合が計られたようである。妙義神社HPより)


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銅鳥居から参道を進んで石造の太鼓橋を渡ると随神門への石段(男坂)、右が女坂

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165段の石段。2005年のNHK大河ドラマ『義経』のロケ地(鞍馬寺という設定)だったらしい

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唐門は一間平唐門(国指定重要文化財)

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唐門越しに本社

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唐門天井画

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本社(国指定重要文化財)

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本社装飾彫刻

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拝殿・幣殿・本殿からなる本社は権現造。背後に妙義山


――本殿、幣殿、拝殿は権現造、唐門は一間平唐門で、いずれも随所に彫刻を付け、全面に漆塗、彩色を施した華麗な建物である。大工、彫物師、塗師など工匠は大半が江戸から来ており、北関東に多いこの種の遺構の中でも特に優れたものの一つである。拝殿の繋虹梁を丸彫りの竜とし、本殿の尾垂木を雲形とするなど、一部の構造材が彫刻化しているのは、同種の遺構の中では早い例といえる。日光の建築を考える上にも重要な意義をもつ。(文化遺産オンライン「妙義神社 本殿・幣殿・拝殿」より)


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大自然の造形美と結びついた信仰。
いたるところ神秘のパワーがみなぎっている。

小根山森林公園/妙義神社編おしまい)


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[DATA]
妙義神社
群馬県富岡市妙義町妙義6
https://www.myougi.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/RFIJhZTOn2k



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近代初詣発祥の地 【川崎大師 平間寺】

2023.02.23

 近場観光シリーズ。
首都圏中心都市域において最も隆盛を誇る観光地ともいえる「川崎大師」へ。
川崎大師といえば、初詣。

1月6日放送のNHK『チコちゃんに叱られる!』によれば、三が日に一斉に初詣に行くようになったのは、“京急電鉄の戦略”。

京急電鉄の創業者・立川勇次郎は、川崎大師への参詣客を見込んで六郷橋-川崎大師間に大師電気鉄道(現 京急大師線)を開業。さらに、名称を京浜電気鉄道と改め品川-神奈川間を開通させ、同じルートを走る官設鉄道との間で客の奪い合いが勃発するや、「初詣(はつまいり)は川崎大師」と大々的に宣伝、この戦略が当たり年末年始の初詣の広告は恒例となった。――ざっとそのような放送内容。

すなわち川崎大師は近代以降の初詣発祥の地であり、他の鉄道会社もそれに追従することで、正月に鉄道で寺社仏閣に参拝することが全国的ブームとなり、現在に至っている。
川崎大師はいまでも初詣の参拝者数で全国三指に入る。

川崎市中原区丸子通に住んでいた30数年前、初詣に出かけたことがある。
初詣といってもたしか1月5日ころで、「もうすいてる頃合いだろう」という、いまと変わらぬ隙間狙い的動機だが、行ってみればすごい人出だったのだ。


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R409沿いの自動車交通安全祈祷殿。写真手前側が参拝客用駐車場になっている


境内から900mほど離れた自動車交通安全祈祷殿の隣に参拝客用駐車場があり、そこから徒歩でぶらぶら。


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駐車場の案内看板

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東門前駅前交差点

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表参道アーチ。ここを左折


参道を3回折れると仲見世通り。
「とんとこ、とんとこ」という軽快な音と売り子の掛け声が飛び交い、一気に華やかな雰囲気に。
名物せき止め飴(とんとこ飴)を切る音は、環境省の定める“残したい日本の音風景100選”。


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150mほどの参道の先。
大山門をくぐれば、献香所の煙の向こうに大本堂。


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大本堂左手は屋台村状態で、一杯ひっけてる客も多く、八角五重塔を背景に聖俗入り乱れのカオスな光景。


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あとでわかったことだが、あれほどにぎやかな参道があるにもかかわらず、ちゃんと食事できるところが一帯にはきわめて少ない。
ここの露店で食べるのが正解のようなのだ。


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お参りを済ませてちょうど正午。
仲見世に戻ってみようか…。

(つづく)


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[DATA]
川崎大師 平間寺
神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
https://www.kawasakidaishi.com/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/_IkLUOsNHAA



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山河の自然の滋養強壮 【磯崎漁業組合】

2022.12.10

 午前中にワクチン接種予定で憂鬱な土曜の朝。
なんと、これで5回目。
21世紀に入って20年ほど、健康診断の採血2回と胃カメラ1回の計3回しか注射の機会のなかった人間が、コロナで5回、ついでにテニス肘の1回と、たった1年5カ月の間に6回も注射してる。
大丈夫だろうか… ( ̄_ ̄ i)


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20年間で健診2回(笑)でおわかりのように、医療機関は大の苦手。
いまさくさく接種を受けているのは、感染が怖いというより、たとえば新たなGo Toキャンペーンのようなものが行われたとして、その利用条件が最新ワクチンの接種とならないとも限らず、そんなことで出遅れたら悔しいだろうと思うから。

また、ブログ等で食べ歩きの情報発信をしている以上、お店に迷惑の及ぶことのないようできる限り対策をとっておくのは最低限のマナーだとも思っている。

うー… 腕が痛くて上げられない (=_=;)


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家に帰るとすぐに宅配便が来た。
仙台の友人KE君からの松島湾の牡蠣であった。


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注射で弱っていて、ちょうど滋養強壮方面を求めていたところ。いやー、ありがたい。
いつもいつもありがとう。


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うれしさのあまり、変則的でもこうして記事に残そうと考えた。


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松島湾(2019年9月撮影)


日本有数の産地である松島湾や牡鹿半島の牡蠣を食べ比べてここが一番! とKE君が突き止めたのが、松島湾磯崎。


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磯崎漁港はこの前方(2019年9月撮影)


高城川河口に位置し淡水と海水の混じり合う、牡蠣が必要とする栄養の豊富な海域である。
山と海、まさに自然の恵みそのもの。


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殻つきは、説明書きどおりフライパンで蒸し牡蠣に。


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殻が開きかけたところでフタをひっぺがし、ハフハフとパクつく。


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生食用は酢じょうゆで。


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居ながらにして生産地の味わい。
こんな贅沢、そうそう味わえるものじゃない。


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[DATA]
磯崎漁業組合
宮城県宮城郡松島町磯崎磯島1
https://www.matsushima-kanko.com/shopping/detail.php?id=80





[Today's recommendation]


https://youtu.be/-F3B0TgR7Hk


https://youtu.be/RK6b3L8tPHw

10年ほど前にKE君と聴きに行ったコンサートと同じ指揮者・オーケストラによる、同じマーラーとブルックナーの曲目



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西洋音楽黎明期における… 【大田黒公園】

2022.11.06

 前記事の続きで「角川庭園」を出て荻窪駅へ向かおうとすると、右手に森が見える。
あれは何だろう? と、行ってみると、やはり旧邸宅の公園なのである。
音楽評論家の大田黒元雄宅を整備した「大田黒公園」。


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はじめ入ろうとしていたのは裏口で、自転車をどうしたらいいかオロオロしていると、見学客のおばちゃんが教えてくれて、ぐるっと回って正門へ。


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正門から中門まで見事なイチョウ並木になっている。
この時点で個人邸のレベルを超えるスケール感。


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管理事務所を兼ねた茶室の棟を抜けると芝生の広場。
池に向かって緩やかな斜面。


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少し下って振り向くと、趣きある洋館。
登録有形文化財の記念館である。


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――昭和8年に建築されたもので、当時としては珍しい西洋風の建築物です。室内には生前氏が愛用したスタインウェイ社製のピアノや蓄音機が展示されています。(パンフレットより)


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残念ながら室内は撮影禁止だが、当時のリサイタルプログラムなども展示され、ロマンチックな洋館の雰囲気ともどもクラシックファンならずとも必見の施設である。


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――大田黒元雄(おおたぐろ もとお、1893年1月11日 - 1979年1月23日)は、日本の音楽評論家である。日本における音楽評論の草分けとして知られる。Wikipedia

昔、音楽評論家という学問分野というか職業があって、子どものころラジオ番組や雑誌を通してなじみ深かったが、藁科雅美(1915-1993)、門馬直美(1924-2001)、志鳥栄八郎(1926-2001)といった当時の大御所レベルより、大田黒元雄は四半世紀も前の人物である。当然、僕は名前も知らなかった。


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ところで、大田黒公園正門前の通りに「荻外荘通り」という標識がある。
あとで探したところ、荻外荘(てきがいそう)は大田黒公園より450mほど南にあり、こちらは戦時中の総理大臣 近衞文麿の旧邸宅。
2024年公開予定で現在復元整備中だった。


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近衛文麿の異母弟が近衛秀麿である。
――近衞 秀麿(このえ ひでまろ、1898年〈明治31年〉11月18日 - 1973年〈昭和48年〉6月2日)は、日本の指揮者・作曲家。日本のオーケストラにおけるパイオニア的存在であり、…… Wikipedia

秀麿は文麿の影響で音楽に興味を持つようになったという。
荻窪は日本の西洋音楽黎明期に大きな影響を及ぼした土地であったらしい。


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[DATA]
大田黒公園
東京都杉並区荻窪3-33-12
https://hakone-ueki.com/sub/
https://www.city.suginami.tokyo.jp/shisetsu/kouen/02/ogikubo/1007133.html





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/OZZZTB04E_A



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荻外荘の説明看板


地域の歴史と食文化に触れる旅 【かねつき堂】

2022.10.30

 自分は物事を深く考えないところがあって、最前より隣でつぶやかれている謎の文言も特段気に留めることもなかったが、いよいよ次のイベントという段となっては、さすがに問題に正対せざるを得ない。

「鐘つき堂でゼリーフライ」とは、いったい…?

ゼリーフライなるものが揚げた(fried)ゼリー(jelly)ではないらしいことは街歩きマップ等を流し見てうっすら気付いていたが、それと鐘つき堂がどう関わってくるのか。

「山本の奈良漬」で買い物をしたあと“浮き城の径”を抜け忍城へ。
お堀の脇を通って信号を渡った先は、忍東照宮の森で通りと隔てられた静かな住宅街。
少し進むと案内看板。


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その先の角を曲がると……
うん、お店だ。


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行田名物ゼリーフライを売っている「かねつき堂」というお店… って、なんかそんな気はしたけどね ヾ(・ω・o) ォィォィ


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入り口右手にある鐘楼が店名の由来。


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――1988年の忍城の改築により、かつての忍城の姿が再現されました。その際に鐘楼を譲り受け、お店の敷地内に移築し休憩所としています。鐘はレプリカを造る為に鐘楼から外され、現在は行田市の郷土博物館に安置されています。お店HPより)


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たしかに郷土博物館には鐘が展示されていた。
あれとこれとで1セットと考えれば、こちら忍城観光には外せないお店といえよう。


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屋内席のほかに、わりと広いオープンな飲食スペースがあり、鐘楼にもベンチとテーブルが備え付けられている。


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店内に“ゼリーフライとは?”という額縁が掛けられている。


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――赤ちゃんの離乳食から歯のないお年寄りの食に至るまで幅広く親しまれています。豆腐のおからにジャガイモ、ニンジン、長ネギを細かくきざんだものを混ぜ、植物油で揚げ、特製ソースにくぐらせたとってもヘルシーでおいしい食べ物です。形が小判型=銭型(ぜにがた)をしているところから「ぜに」がなまってゼリーフライと呼ばれるようになったとか…。昭和初期ごろから行田の庶民のおやつとして愛されてきました。

うん、わかりやすい(笑)。
つまりは卯の花コロッケ的な?


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ゼリーフライのほかに焼きそばなども持ち帰りできるというので、晩ごはん用に買って帰ることに。
買ったのはゼリーフライ(1人前2個)と、焼きそば、ふらい焼きそば卵入り。


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“ふらい”については店内に張ってあった『サライ』の記事を参照ください。


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ゼリーフライは具がほぼ当たらないほど細かくきざんであり、思ったより繊細な食べ応え。ソースもくどくなく、1個ペロッと食べられる。
おかずというよりおやつっぽいが、ビールにはよく合うのだ。


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焼きそばとふらい焼きそばは大小あり、どっちを買ったのかわからなくなってしまったが、すごく多かったとだけ書いておこう。


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ふらい焼きそばは、ふらいで焼きそばを包んだもので、ふらいの生地にネギが練り込んである。
埼玉といえばネギ。
「うん。埼玉の味」と、埼玉出身の相方が満足げ。


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食べ物を通して土地の風土や歴史、風習に触れることができた行田の旅。

行田編おしまい)


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[DATA]
かねつき堂
埼玉県行田市本丸13-13
http://gyoda.html.xdomain.jp/kanetsukido/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/1DgdIFmV0j4


観光を考える 【十二社熊野神社】

2022.10.27

 最近、神社の記事が多いため、信仰心篤い人間などと誤解されるのも具合が悪いと思っていたところ、新宿からの帰りにたまたま「十二社熊野神社」横を通ったので、お参りしたうえで説明の記事を1本上げておこうと考えた。


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5月に「府中市郷土の森博物館」で見た「多摩の観光」という企画展では、東京近郊の景勝地を描いた江戸~昭和期の画帳や観光ポスターなどが多数展示されていた。
その中に「大正末期の京王線沿線案内」というものがあり、沿線の観光スポットが紹介されているが、その多くが寺社である。

高安寺、国分寺古跡、大國魂神社、(府中)八幡神社、布田(布多)天神、深大寺……


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庶民観光の起源は“おかげ参り”ともいわれるが、近代に至るまで日本の観光の中心が寺社仏閣だったことをこのポスターは伝えている。
そういうものに興味があり、要するにシンコーよりカンコーというのが、僕のスタンス。


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上記“京王線沿線案内”のいちばん右に「十二双」とある。
「十二社熊野神社」のことで、その時代は十二双や十二叢などと表記されていたらしい。


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――十二社熊野神社は、室町時代の応永年間(1394~1428)に中野長者と呼ばれた鈴木九郎が、故郷である紀州の熊野三山より十二所権現をうつし祠ったものと伝えられます。神社HPより)

新宿にそのような古社のあることを僕は知らなかった。


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境内の説明看板には“江戸時代以来、西郊の景勝地として賑わった十二社には、かつては大小2つの池と、いくつかの滝がありました”と書いてある。
まさに観光地だったわけだ。


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大滝は1892(明治25)年ごろ、淀橋浄水場の工事に伴い埋め立てられたとある。
もったいない… と思うのである。
いま新宿にそんなものがあったらどれほど人を呼べることか。


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このものが栄えていた時代に思いをはせるという意味で、寺社観光は昭和食堂にも通じる。
生物の絶滅スピードは年々加速しいまでは1日100種ともいわれているが、日本の観光資源も同じような絶滅危惧種なのかもしれないなぁ… と。


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[DATA]
十二社熊野神社
東京都新宿区西新宿2-11-2
https://12so-kumanojinja.jp/
https://www.instagram.com/junisou_kumanojinjya/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/QuakVuFQEds


緑豊かな癒しのひととき 【和食だいにんぐ 川霧】

2022.07.10

 前記事に引き続き「秋川渓谷 瀬音の湯」ルポ。
こちらは温泉施設であり、お風呂目的の人が多い… という当たり前のことに、行くまで気づかなかった。


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日帰り温泉ブームというものが、わからない。
真っ昼間に外出先で真っ裸になるって、すごくめんどくさくないですか?
しかも、そのあとまた外着を着て、ビールも飲めず、クルマ運転して帰らなきゃいけないし… σ( ̄、 ̄=)ンー


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前記事に書いた周辺散策の前に温泉施設をのぞいている。
S字形にカーブした建物で、手前がお風呂で奥が食堂、その間に休憩所がある。


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昔の温泉施設を彷彿させる畳の休憩所と、その横のテーブル席の休憩所(一応、カフェとなっている)が人でいっぱいで、皆さんひとっ風呂浴びた様子だった。午前中にもかかわらず。


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廊下に張ってあった地図がわかりやすく(同じものがパンフレットになっている↑↑)、じっくり見てみると、この周辺には意外に飲食店が多い。


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そういうところで昼ごはんということも考えたが、この施設にも食堂はある。
散策ですっかりハラが減ってしまったというのもあるが、施設食堂好きを公言しているからには、こちらは外せないだろう。


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ということで、「和食だいにんぐ 川霧」へ。

11:45で満席で順番待ち。
さっき人があふれていた休憩所が閑散としているから、あれは食堂オープン待ちだったと思われる。


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注文は、おすすめメニューの鶏そぼろ弁当と、野菜天せいろそば(そば大盛り)。


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ぐるりとガラス張りで緑に囲まれ、店内までマイナスイオンにあふれていそうだ。


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鶏そぼろ弁当の米はあきる野市と有効姉妹都市の関係にある宮城県栗原市産を使用。
思いがけず、ふるさとのお米。

みそ汁に少し入った舞茸は、天丼がそうであることから、隣の檜原村産と思われる。
そばも市内の製麺所の生そばを使用… とある。
となれば、当然、野菜も近所で採れたものであろう。


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地産地消や縁を大切にするありようは気持ちいい。


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東京にも知らないスポットはまだまだたくさんある。
夏休みの子どものようにワクワクしている。


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[DATA]
和食だいにんぐ 川霧
東京都あきる野市乙津565 瀬音の湯
http://www.seotonoyu.jp/dining/

http://www.seotonoyu.jp/
https://www.facebook.com/seotonoyu/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/62MLOet6YL8



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カンアオイとチゴユリ


追憶の人形焼き 【栗原商店】

2022.04.18

 永福町のあたりで道に迷った。
わざと迷うような自転車の乗り方をするので、首尾よく迷った。

迷ったままふらふらしていると、和田二丁目という交差点に出た。
和田は昔住んだことのある地名で、あー、あのへんか… と、行ったり来たりしているうちに思い出されたのが、人形焼きである。


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いまから35年前… (  ̄ - ̄) トオイメ…

その部屋に住み始めのころ、僕は会社を辞めていた。
少し肩身が狭く、部屋にこもりがちだったが、ちょっとした買い物に出てそのまま2駅分ほど散策したことがあった。
そのとき見つけたのが人形焼きのお店。

こんなところに人形焼きとは…。
甘い物好きの妻を喜ばせようと買って帰った。

――あの人形焼き屋さんはいま…


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お店がまだあると思っていたわけではない。
仮にあったとして、街並みも地形も方角も、何一つ覚えていないのだから、探しようがない。
中野富士見町という駅の存在すら忘れていた。

駅前の商店街風の通りから、直感が働いて左の裏道に入る。
いきなり“人形焼”の置き看板が目に飛び込んだのである。


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庇テントには「ゼイタク煎餅」「重盛の人形焼」とある。
本店・人形町… と。

あとで調べたところ“重盛”は人形焼きを代表する銘柄で、こちらはその「重盛永信堂」の支店らしい。


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(甘い物好きの相方を喜ばせようと)
人形焼き10個入りの詰め合わせを買う。


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「どれくらいやられてるんです?」
「昭和42年にここに越してきてからずっと。もう55年になりますね(笑)」
「実は35年前にこのあたりに住んでまして…」


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ビニールパックを丁寧に包んでくれるから、その間お話を伺うことができる。
包装紙は昭和の職人の矜持を表すよう。


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こんな古くさい商売がこんな小さな商圏でこんなに長く続いていることが驚きである。


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「でももうトシですから、一年一年が勝負なんですよ」というおかあさんの言葉に「頑張ってください」と。
それしか返せなかった。


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[DATA]
栗原商店
東京都杉並区和田1-17-11





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/qGj2w1wJ8Qo



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ホウサイラン(自宅)


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