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下山のあとの… 【奥武蔵美晴休憩所】

2023.11.03

 「平九郎茶屋」をあとに、関東ふれあいの道「義経伝説と滝のあるみち」最終盤、顔振峠から吾野駅へ。


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舗装路の奥武蔵グリーンラインを下ると思っていたら、茶屋のすぐ先の小路を案内看板は指し示している。


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平九郎茶屋から少し下り、パノラマ看板が設置されているあたりからの眺めは特に素晴らしい。


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右に武甲山、左に(今日は見えていないが)富士山の約70°のパノラマ。
義経ならずとも振り返りたくなるであろう。


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そのまま舗装路を縫うように細い山道を下る。


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南斜面のためか、この時期でもまだかろうじて秋の花が見られる。


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アザミ(とアブ)、フユイチゴ、サラシナショウマ、シラネセンキュウ

やがて人里へ。


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R299を越えれば吾野宿。


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どういう巡り合わせか今年3回目。
渋谷原宿より多く足を運んでいるという。


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宿場途中の階段を上れば吾野駅。
駅前の「奥武蔵美晴休憩所」も3回目。


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前回は関東ふれあいの道の埼玉県コース②「奥武蔵の古刹を訪ねるみち」のときで、やはりゴールに設定してあった。
これにより関東ふれあいの道において初めて道がつながり、名栗から越生まで踏破したことになる。


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去年までちゃんとした山歩きをしようなどと考えたこともなかった。
願わくは、これをどんどん延ばしていければ…。


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「美晴休憩所」前回のときもそうだったが、このあと運転がないというのは貴重な機会なのだ。
「ビ、ビール… ヽ(´д`)ノ ハァハァ…


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一番搾り&柿ピー。


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が、時刻表を見ると待ち時間わずか6分。
飲み始めて間もなくホームで電車到着のアナウンスが流れ、そのまま一気飲み😅


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次はどんなふうにここでビール飲んでいるだろう。

黒山三滝・顔振峠編おしまい)


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[DATA]
奥武蔵美晴休憩所
埼玉県飯能市坂石町分326-1





[Today's recommendation]


https://youtu.be/t6QZ5EDpypA?si=zgdf3I7uU7TKTjNT



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3つも茶屋に寄れて、茶屋好きとしては大満足


近代和風建築で、ゆったり 【古民家カフェ うつろい】

2023.10.29

 「川崎市立日本民家園」には、前記事の食事処ともう一つ、飲食スペースに供されている古民家がある。
展示ナンバー0番という、順路で真っ先に目にする「旧原家住宅」である。
10~11月の期間限定で「古民家カフェ うつろい」が開店していた。


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本館から入園し右手の建物が旧原家住宅


前々記事のとおり23番の「旧菅原家住宅」まで見学し、いったん奥門から出て生田緑地内を下って正門(本館)から再入園。
民家園内はアップダウンが多いうえ順路が行きつ戻りつするので、23番から0番へ行きたい場合、いったん外に出るのが全然はやい。
北欧系の某家具店の動線みたいな?


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■川崎市重要歴史記念物/■神奈川県川崎市中原区小杉陣屋町/■住宅/■木造2階建、入母屋造、棧瓦葺(一部下屋 銅板葺)、一階=桁行17.6m、梁行13.2m/二階=桁行10.9m、梁行9.1m/■明治44年(1911)4月16日上棟


小杉陣屋町といえば、かつて住んでいた中原区丸子通の隣町である。
あんなとこにこんなものがあったのか…!? と驚かされる立派なお屋敷。


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――原家は、古くは中原街道沿いで肥料問屋を営み、大地主になると銀行経営や政治に進出して神奈川県議会の議長を二代続けて務めました。戦後は、一時「陣屋荘(じんやそう)」という名の料亭となり、多摩川の花火大会などで賑わった他、結婚式なども行われていました。(説明板より)

“一時、料亭として使われていた”というのは、くしくも前記事「山下家住宅」と共通する建物の歴史。


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坂を上ったところに「古民家カフェ うつろい」の看板。


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民家園HPでは「古民家カフェ うつろい」は期間限定となっているが、同じページの説明文には“今秋も、飲み物、お菓子のほか、色々なメニューを日替わりで提供”とあるので、例年この時期に出店しているのかもしれない。


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奥がイマの受付


ゲンカンから上がってヒロマを通り、イマで受け付けおよび注文。


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つしま大石農園の和紅茶、オリジナルとゆず。
焼き菓子も買う。


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和紅茶と米粉の焼き菓子が相性よく、この家の雰囲気とも合う。


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昔は地域地域に名士と呼ばれる人がいて、こういう家で会合やら何やらが行われていたのかもしれない。


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静かな室内の空気を時折ヒヨドリの甲高い鳴き声が引き裂く。
ああ、秋だなぁ… と。

温かい飲み物でほっとひと息つく、なんとも贅沢な時間。


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「古民家カフェ うつろい」の今後のオープン日程は、11月3~5、11・12、18・19、23、25・26日。


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[DATA]
古民家カフェ うつろい
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-4 旧原家住宅





[Today's recommendation]


https://youtu.be/2Mzu-Hyio6k?si=Mftyn1ZbyQ79Bs8p



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日本民家園編おしまい


いろいろ有効利用できます💦 【茶処 てんてん】

2023.06.21

 前記事に書いたように谷保天満宮に参ったのは梅林の「茶処 てんてん」さんのインスタ投稿が目に留まったから。

#陶板絵馬差し上げます のハッシュタグが付いている。


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要約すると――

先日(6月2~3日?)の大雨で天満宮神楽殿の倉庫部分が浸水し、大掃除をするといろいろなものに混じって「菅公千七十五年式年大祭」記念の陶板絵馬が大量に出てきて、処分されるところをてんてんさんがいくつか引き取り、#陶板絵馬差し上げます

という経緯。


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菅公千七十五年とは菅原道真(845~903)1075回忌、すなわち1977年にあたる。
投稿写真の絵馬にも“昭和52年9月25日”という日付が読み取れる。

半世紀近く前のもはや骨董的価値も生まれていそうな品である。
陶板絵馬という昭和(の土産物)的センスも気になるところ。

(てんてんさんはブログもやられていて、関連の記事はこちら


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「茶処 てんてん」は2020年12月、コロナ禍で分散初詣が呼びかけられていたころ“幸先詣(さいさきもうで)”で谷保天満宮をお参りした際に立ち寄った“門前(鳥居前)の茶屋”である。


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こうじの昔ながらの甘酒をはじめ、手づくりソースのかき氷や白玉しるこ、自家製和菓子の抹茶セット、天満宮だけに“合格ゼリー”… と、簡易店舗スタイルからは思いもよらないほどメニュー豊富で、ほぼ手づくりというところにも驚かされる。


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豆引き珈琲300円を注文。
“少々淹れるまでお時間お待ちください”とある。

「絵馬を鍋敷きにって書いてますけど、罰当たりません?」
なにしろ相手は日本三大怨霊だ。
「というか全部割られそうになっていて、そっちのほうが危ないんじゃないの? という話で(笑)」


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鍋敷き… もとい、陶板絵馬を1枚いただき、梅林でコーヒータイム。


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挽きたて淹れたての香り高いコーヒーに自家製ようかんの、なんともぜいたくなひととき (  ̄ - ̄) ダバダ〜♪


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前記事に書いているように、自分の場合、合格祈願というより商売繁盛のお守りに飾ろうかと思うが(神棚ないけど)、受験等を控えている方には霊験もあらたかそうではないだろうか。
鍋敷きにはでこぼこすぎて不向きとは思うけど。


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[DATA]
茶処 てんてん
東京都国立市谷保5209 谷保天満宮梅園
https://twitter.com/tenten_bairin?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
https://www.instagram.com/tenten_bairin/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/8mTiw3TQ2BI



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コースターに使ってみた💦


変化に富んだ健脚コース ――檜原都民の森 ブナの路

2023.04.09

「檜原都民の森」編のメインである三頭山登山をいったんまとめておこうと思う。
帰ってきて3日たって初めてパンフレットを眺め、「ああ、こう歩いたのか (* ̄∇ ̄)ノシ」と、ようやく理解した部分も多く。
最初に見とけって話だが(笑)。

👇マップを見ると主なコースが色づけしてあって、僕らが歩いたのは赤の「ブナの路コース」そっくりそのままであった。


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まず上り。

森林館―大滝の路―三頭大滝―ブナの路と石山の道 分岐点―ムシカリ峠―三頭山


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滝見橋

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ブナの路と石山の道 分岐点

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ムシカリ峠

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三頭山山頂

以上が前々記事のおさらいで、「ブナの路コース」を時計回りに左半分。
山頂で富士山を拝み、焼きそばとカレーパンを食べた(前記事)。


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そして、下り。

展望台―ブナの路・コマドリの道 分岐点―見晴らし小屋―鞘口峠


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三頭山山頂

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展望台の下のあたり

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ブナの路・コマドリの道 分岐点

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見晴らし小屋

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見晴らし小屋から望む大岳山(正面)、鶴脚山・馬頭刈山(右)


このあとひたすらつづら折りに下る。
こんなに上ったか?… というくらい下る。


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鞘口峠


“峠に向かって下る”という状況が理解できないままおよそ30分、ようやく鞘口(さいぐち)峠に。
三頭山と御前山の間のいちばん低いところを奥多摩に抜ける道の峠ということらしい。


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数馬側から見上げる鞘口峠。左側から下ってきた


峠を右に、奥多摩と反対の数馬方面に下れば、まもなく木立ちの間に都民の森の施設の建物が見えてくる。

以上、ブナの路コース約5.4km。
いやー、疲れた。

(つづく)


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[DATA]
東京都檜原都民の森 管理事務所
東京都西多摩郡檜原村7146
https://www.hinohara-mori.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/HmzFod1fh8g



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次号予告


貴重な現存境内の茶屋 【名代焼だんご 松山商店】

2023.02.05

 前記事に「境内に常設の“茶屋”のある寺社は、小江戸川越をもってしても喜多院と蓮馨寺くらい」と書いているが、蓮馨寺境内の茶屋というのが、以前記事にした太麺やきそば「まことや」と、もう1店「名代焼だんご 松山商店」。


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右手前が「まことや」で、正面が「松山商店」(2021.10.21撮影)


正月に“雑司が谷七福神めぐり”で訪れた鬼子母神「おせんだんご」の栞に、“かつて雑司が谷鬼子母神境内には多数の茶屋・料理屋が立ち並んでいた”と書いてあり、想像力をかき立てられるものがあるが、蓮馨寺では実際にその名残を目にすることができるわけである。
現存の境内の茶屋は東京近郊でもなかなか珍しいのではないだろうか。


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「まことや」と「松山商店」は蓮馨寺HPでもバナーで紹介されている。


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――大正創業の松山商店の名物は「焼きだんご」。境内には醤油の香ばしい香りが漂い食欲をそそる。その他にもいなり寿司やのり巻き等があり、参拝客や地元常連客の憩いの場となっています。(蓮馨寺HP「醤油だんご 松山商店」より)


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年配のおとうさんとおかあさんでやられている素朴そのもののお店。
焼きだんごを2本。


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店先の緋毛氈の腰掛けと、イートインのテーブル席


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腰掛けてだんごをほお張る。
生じょうゆ味の素朴そのものの焼きだんご。

(つづく)


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[DATA]
名代焼だんご 松山商店
埼玉県川越市連雀町7-1





[Today's recommendation]


https://youtu.be/4dzmnz-to88



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次号予告


一日楽しめる巨大ミュージアム 【東京国立博物館】

2022.11.19

 朝のニュースで面白そうな展覧会のことをやっていた。
週末、さっそく行ってみることにした。
場所は上野。

例によって概要をろくに頭に入れずに現地へ。
国立博物館? 科博と違うの?


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「東京国立博物館」は、上野公園中央通りを上って大噴水の先の信号を渡ったところ。
「国立科学博物館」はその手前の右手。
“科博”と“東博”は道を挟んで斜向かいの位置関係にある。


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1872年創立で、現在、創立150年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が開催されている。
雪舟「秋冬山水図」、菱川師宣「見返り美人図」、尾形光琳「八橋蒔絵螺鈿硯箱」… と、美術愛好家垂涎の目録であるが、今回の目的はこれにあらず。
同じく“国宝”を冠する展覧会だが、国宝は国宝でも…。

というように、同時並行的に多くの催しが行われている巨大ミュージアムである。


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まずは博物館の概要。

――1872年、東京・湯島聖堂大成殿で開催された博覧会。東京国立博物館の歴史はここからはじまりました。文化財を収集し、調査し、そして修復する。その成果を展示を通してご観覧いただき、教育に活かし、みなさんに触れていただくことで、文化の保護と継承を続けていく。これが私たちの使命です。「東京国立博物館とは」


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本館

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東洋館

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表慶館


公園の大噴水池と対をなす池を囲んで、正面に本館、左右に表慶館東洋館がシンメトリーに配置されている。
本館の左うしろには続きとなっている平成館、表慶館の背後に法隆寺宝物館、道を挟んでその向こうに黒田記念館
主要展示施設は以上6つ。


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平成館

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法隆寺宝物館


本館の後ろには古民家を備えた庭園。
レストラン2店、カフェ1店。


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庭園

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東洋館にあるレストランとカフェ


とにかく展示品が多く、いくつもの企画が併設されているので、何を見てるんだか途中でわからなくなる ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

本館に入って最初の「近代の美術」という企画は一応ちゃんと見た。

――明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらによって明治、大正、そして昭和にかけての日本近代の美術を概観します。「近代の美術」


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下村観山「白狐」

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土田麦僊「明粧」

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3代德田八十吉「燿彩鉢」

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海野清「埃及猫置物」

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初代魚住為楽「銅羅」

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高村光雲「老猿」(重要文化財)


これは、本館・平成館の膨大な展示のほんの序の口。
このまま写真を張っていってもとりとめがなくなるだけなので、以下ざっくりと。


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突線鈕3式銅鐸(平成館「日本の考古~弥生時代の祭りの道具―銅矛、銅剣、銅戈と銅鐸―」)

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慶長大判・慶長小判・慶長丁銀(平成館「日本の考古~掘り出された江戸の金貨」)

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根付 高円宮コレクション(平成館 企画展示室)

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金銅灌頂幡=レプリカ(法隆寺宝物館)

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庭園 九条館

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黒門(重要文化財)


さて、これら貴重な文化財を差し置いても見てみたいと思わせるものがある(と僕が思った)展覧会とは?

(つづく)


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[DATA]
東京国立博物館
東京都台東区上野公園13-9
https://www.tnm.jp/
https://www.facebook.com/TokyoNationalMuseum
https://twitter.com/TNM_PR
https://www.instagram.com/tnm_pr/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/8mTiw3TQ2BI



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https://youtu.be/WFI3a2xZAD0
次号予告


文化財建造物を誇る名刹 【吉見観音 安楽寺】

2022.09.25

 週末に車で出掛けてプチ観光というのがすっかりパターン化している。
とりもなおさずコロナの影響である。

【お詫びと訂正】“車で1~2時間圏は行き尽くした”と2週間前に書いているが、3本前の記事(小川町)を見ればそれが誤りであることは明らかであり、ここにお詫びし訂正いたします (*_ _)

というように思い上がりを捨て謙虚な気持ちで地図を見直せば、これまで見えなかったものも見えてくる。
というか、どっちかというと目をつぶって指さした地図上にそれはありました。

Googleマップで偶然見つけた「岩殿山 安楽寺(吉見観音)」。
立派そうな三重塔の写真や、なにより地図上にポイントされている参道のだんご屋には惹かれるものがある。

ということで、行き先が吉見観音に決まったのは朝9時すぎ。
上の記事に“これからは前日までに行き先を決める”みたいに書いているが、重ねて訂正いたします ヾ(_ _*)


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駐車場を出た参道に、いきなり阿吽像。左奥の幟がマップや下の引用記事に書いてあるだんご屋さん

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仁王門。ちょうど開催されていたこども食堂の幟

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境内

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県指定文化財 建造物の「安楽寺本堂」

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――岩殿山安楽寺は坂東11番の札所で古くから吉見観音の名で親しまれてきた。本尊は聖観世音菩薩で、吉見観音縁起によると、今から約1200年前に行基菩薩がこの地に観世音菩薩の像を彫って岩窟に納めたことが始まりとしている。~(中略)~ 毎年6月18日は「厄除け朝観音御開帳」が行われ、この日は古くから「厄除け団子」が売られている。現在でも、6月18日は安楽寺の長い参道に出店が立ち並び、深夜2時ごろから早朝にかけて大変な賑わいとなる吉見町HPより)


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境内ではちょうどこども食堂や食料配給などが行われていた。
地域に密着した古来よりの寺の在りようそのものが見られる貴重な機会であったと思う。


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坂東十一番納経所

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鐘撞き堂(背後に八起地蔵尊)

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寛永年間(1624~1644)再建の三重塔


本堂・三重塔・仁王門が埼玉県指定文化財という名刹なのであった。


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ちょうど小腹もすいてきたことだし、くだんのだんご屋さんに行ってみるとするか。

(つづく)


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[DATA]
吉見観音 安楽寺
埼玉県比企郡吉見町御所374
https://yoshimikannon.jp/
https://www.facebook.com/yoshimicanon/
https://www.instagram.com/yoshimicanon/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/aMSmb9UZ2r4



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次号予告


植物にも、ストーリー 【牧野記念庭園】

2022.06.23

――高知県出身の植物学者、牧野富太郎の生誕160年を記念して、高知県立牧野植物園は、牧野が育てたヒメアジサイを、かつて自宅があった東京の牧野記念庭園に半世紀ぶりに里帰りさせることにしました。NHK NEWS WEB 2022/05/10

というニュースを見て、その庭園はどこにあるんだろう… と調べてみたら、たまたま数日前に自転車で通ったところだった。初めて通った場所だけに、シンクロニシティを感じた。

1カ月後に続報。


――日本の植物学の父とも言われ、来年春からのNHKの連続テレビ小説『らんまん』の主人公のモデルにもなっている牧野富太郎が育てた「ヒメアジサイ」が、生前の自宅があった東京 練馬区の庭園で見ごろを迎えています。NHK NEWS WEB 2022/06/15

これはぜひ行ってみなければ。


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「牧野記念庭園」は西武池袋線 大泉学園駅からほど近い閑静な住宅街にある。
今回は買い物の都合等で「リヴィン オズ大泉店」に車を止め、そこから歩いて庭園へ。


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大泉学園駅南口ロータリー

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学芸大通り 牧野庭園前交差点を右へ

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閑静な住宅街に「牧野記念庭園」がある


牧野富太郎は“日本の植物学の父”と称される近代植物分類学の権威で、植物標本50万点、命名植物1500種類という偉業を残した。


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キンモクセイ、ケヤキ、ヤマザクラ、オオイヌノフグリ、ハルジオン… と、命名植物は身近にもたくさんある。
『牧野日本植物図鑑』をはじめ図書館で“牧野”と付く図鑑を手に取ったことのある人も多いのではないだろうか。

詳しくは、来年春スタートのNHK朝ドラで(笑)。


20220623 makino-memorial-15講習室では企画展に合わせた講演会や講座などが行われる


面白いのが書屋展示室で、建物内部に牧野博士の書斎と書庫の一部が保存されている。
つまりこの建物は“鞘堂”であり、書屋は国宝・中尊寺金色堂のごとく手厚い保護のもとにある。


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書屋展示室


今回の目的はアジサイ。
もとは個人宅で広い庭園ではないが、さまざまなアジサイが花を咲かせていた。


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ニュースで報じられていたヒメアジサイ


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ナデシコガクアジサイ(左) ウズアジサイ(右)

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左はベニガクアジサイ、右はプレートがないので不明


ところで、僕は牧野富太郎博士に関するエピソードを一つ、個人的に知っている。
30数年前に勤めていた神田の化学系出版社で、企業引退後フリーライターとして関わっておられたMSさん(故人)に聞いた話。

――MSさんが東北大学の学生時代の戦後まもなく、友人4人で吾妻山登山をしたときのこと、泊まる予定の山小屋が混んでいて3人分しかスペースがない。山小屋の主人が言うには、偉い先生が個室に泊まっていて、1人だけなら同室させてもよいとおっしゃっている。で、ジャンケンに負けたMSさんが個室行きに。その偉い先生というのが、吾妻山でフィールドワークをしていた牧野富太郎博士だった。

化学畑のMSさんはその名前にさほど価値を見いだしていない話しぶりだったが、植物好きの僕はたいそう驚かされたのだった。


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記念館

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博士がフィールドワークで使った収集道具や描写道具などが展示されている


朝ドラ『らんまん』にそんなエピソードが出てこないかと、ひそかに期待している。
出てこないだろうな… (6 ̄  ̄)

さて昼ごはん、駅のほうに戻って探すとしますか…。

(つづく)


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[DATA]
牧野記念庭園
東京都練馬区東大泉6-34-4
http://www.makinoteien.jp/
https://www.instagram.com/makinomemorialgarden/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/djgsOrrqzLE


https://youtu.be/b5FTQVdEsKA


https://youtu.be/5qrIKoRrhgI


https://youtu.be/Zj3Tbca7XHo


思いがけぬ地誌探訪 【福生加美上水公園ビジターセンター】

2022.05.05

 朝起きてアイデアが浮かんだ。
――羽村駅まで電車で行き、羽村の堰を見たあと、酒蔵を2つ見学しつつ拝島駅まで歩く。

こういうのは天啓が降りるみたいなもので(笑)、たいがい事はうまく運ぶことになっているが、念のため調べてみると…
「田村酒造、今日やってない」

福生の酒蔵のうち「石川酒造」には去年行っており、今回はもう一方の「田村酒造場」がメイン。
いいアイデアだと思ったが、メインが消えてしまっては…。

が、降りてきたからには何かあるに違いないと、行くだけ行ってみることに。


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羽村駅

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五ノ神まいまいず井戸

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羽村稲荷神社からの眺め。正面の緑は多摩川対岸の森

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羽村取水堰。玉川上水の起点である

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玉川上水開削の功労者・玉川兄弟の像(羽村草花丘陵自然公園)


羽村草花丘陵自然公園から玉川上水沿いに歩いてみることに。

道はやがて鬱蒼たる雑木林の中へ。
1kmほどで上り坂になり、玉川上水の水面と道との高低差が大きくなる。
どうやって河岸段丘の上まで水路を通すのか、先日『ブラタモリ』でやっていたが、ちゃんと見ておけばよかった…。


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右手に古びた建物が現れる。
一帯は福生加美上水公園にあたり、建物には“ビジターセンター”の木の看板が掛けられている。
見学できるようなので、風情ある建築に興味をひかれ、中へ入ってみた。


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案内のおじさんが「どうぞ、まずは体験してみてください」と、いきなり石臼を挽かされるはめに。
しょっぱなから相手のペースに乗せられ、言われるがままに施設内を見学&体験することとなった。

こちらは「福生加美上水公園ビジターセンター」として、(基本)土日祝日のみオープン。


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「いったん外に出て、正面に回り込んでください」
われわれは勝手口から土間の作業場のようなところに入っていたらしく、あらためて正面から入場。


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1927(昭和2)年築の古民家で、最近まで「東海居」と称する尼寺として使われていたそうだ。
駆け込み寺としても機能していた… という話を裏付けるように、母屋の後ろに居住用の離れがある。
建物を覆い隠すように正面に木々が植えてあるのもそのためらしい。


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平屋ながらいくつも部屋があり、次々にガイドさんの説明を受ける。
昔の日本家屋らしいこじんまりとした空間でありながら、戸のかんぬきや雨戸のストッパーの精巧さに感心することしきり。


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庵主の居室として使われていたという部屋には茶道具が置かれ、風炉のしつらえになっている。
聞けば、コロナ前には地元の趣味の会でお茶会に使われることもあったらしい。


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柱時計が12時を告げた。
すっかり夢中になって時間を忘れていた。


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こちらではコーヒーと紅茶のサービスがある。
食事はできないが、はちみつ紅茶で空腹をしのごうと思っていたら、ガイドのおじさんが先回りで玄米茶(無料)を用意してくれていた。


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至れり尽くせりの館内ガイドであるが、この尼寺跡地だけでなく公園一帯の管理も含めボランティアで行っているそうだ。
善意と熱意のあるスタッフに守られ、いつまでも残ってほしい施設である。


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左は金毘羅大権現


[DATA]
福生加美上水公園ビジターセンター(旧 東海居)
東京都福生市福生1773





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/gN3S2LMF6Oc



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田村酒造場はまた日を改めて


桜の名勝にちなみ… 【たべもの処 蔵】

2022.04.09

 前記事の続きで、小金井公園内「江戸東京たてもの園」。


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この博物館に入るのは初めてだが、館内に飲食施設があるという調べはついている。
東ゾーンから見て回っているのも、こっちにそういうのがあるから。
とっくに正午を過ぎてハラが減っているわけで。


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「たべもの処 蔵」は、前記事でパタパタ写真を貼っている“下町中通り”商店街の中ほど、店蔵型休憩棟の2階にある。


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建物自体は大正~昭和の街並みにすっかり溶け込んだレトロ調だが、特にアナウンスはないので新築した施設かと。


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こういう異次元空間ではリアルなたべもの屋さんが一つあるだけでグッと深みを増す。
食べると豚になっちゃう感じ…? (・Θ・;)


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券売機で武蔵野うどんと桜のあいもりうどんをポチッとな。


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土曜の1時すぎとくればさすがに混んでいて、ちょっと待たされる。


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武蔵野うどんの麺は思っていたより細めだが、不ぞろいなところに手打ちの感じがよく出ている。
糧はキャベツとワカメ。薬味にネギ。


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夏日かと思うような天気に、冷たくつるりとした麺。
喉越しも香りもよくおいしい。


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小金井公園は江戸の名勝“小金井桜”にも近い桜の名所。
桜のあいもりは必然であろう。


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きれいなピンク色には桜の塩漬けが刻まれている風で、どことなく塩気を感じる。
思いがけず風流な食事となった。

厨房の中は全員が女性。
チームワークよろしく見ていて気持ちがよい。


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まだまだ見るところがありそうな園内、次はどんな世界を体感できるか期待が膨らむ。

さらに、つづく


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[DATA]
たべもの処 蔵
東京都小金井市桜町3-7-1 江戸東京たてもの園
http://www.udonkura.com/
https://www.tatemonoen.jp/






[Today's recommendation]

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https://youtu.be/jlLoXvamfZw


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