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下山のあとのお約束 【檜原とうふ ちとせ屋】

2023.10.22

 前記事のおしまいの写真から左にパンすると、こんな感じ👇


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“止まれ”の先が都道205号水根本宿線、横断歩道を渡ると払沢の滝入口バス停。
でーんと“檜原とうふ”の看板。
うの花ドーナツで有名な「ちとせ屋」である。


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滝見のあと、尾根歩きのあとのお約束… みたいに、バス停周辺ではだいたいの人がドーナツ食べてる。


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僕らも去年1月に払沢の滝を見に来たときに寄っている。
お約束とか書いてるわりには、そのとき初めて知ったんだが。


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店先で油揚げをあぶって振る舞っている。
味付けは塩。
油揚げに塩というのは意表を突いているが、これが抜群にうまい。
あ… この油揚げ自体、ただ者でないのかも🐱


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うの花ドーナツ2個、豆乳(ホット)1杯。


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お土産に滝の音豆腐を買おうとしたら、売り切れ。
ほかにもいろいろ売り切れという人気ぶりである。
代わりにもめん豆腐を買う。


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お店の向かいのバス停のベンチでドーナツをいただく。


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しみじみおいしいドーナツ。


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あったかい豆乳とともに、疲れた体に染み渡るやさしい食べ物。
前回よりもおいしく感じるのは、歩いた距離に比例するのかもしれない。


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これで「関東ふれあいの道」東京都編④と⑥を踏破し、⑤を歩けばけっこう長い距離つながることになる。
「⑤鍾乳洞と滝のみち」を歩くとすれば、いろいろ考えると逆順にここ北秋川橋を終点に設定すると思うが、そのコースはこれまでより難易度が少し上がっており、いろいろビミョー。
お約束のドーナツを再び食べることはあるだろうか。

関東ふれあいの道 歴史のみち編おしまい)


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[DATA]
檜原とうふ ちとせ屋
東京都西多摩郡檜原村5557
https://m.facebook.com/%E6%AA%9C%E5%8E%9F%E3%81%A8%E3%81%86%E3%81%B5-%E3%81%A1%E3%81%A8%E3%81%9B%E5%B1%8B-102224691518430/
https://twitter.com/chitoseya_ken
https://www.instagram.com/chitoseya_tofu/?hl=ja





[Today's recommendation]


https://youtu.be/g4MVGvyRSv4?si=JFv9lWQ7ZinKJrBO



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御前山と大岳山


秋、ふたたび山へ ――関東ふれあいの道~歴史のみち

2023.10.22

 夏季の記録的猛暑とそれに伴うあちこちの身体の不調とで休止状態だった山歩きをようやく再開。
この3~4日やみくもに自転車乗り回していたのも、山歩きに向けてのスタミナ不足対策だったりする。
目的地は東京都檜原村の浅間嶺(せんげんれい)

計画は武蔵五日市駅→(バス)→上川乗バス停→(コース)→払沢の滝入り口バス停→(バス)→武蔵五日市駅というもので、五日市駅までは車を使う。

コースは「関東ふれあいの道~東京都④ 歴史のみち」である。
7月に歩いた「⑥ 杉の木陰のみち」の続きみたいな感じかな。


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関東ふれあいの道とは環境省の長距離自然歩道構想に基づき関東地方1都6県が整備している総延長1799kmの自然歩道で、高尾山麓「梅の木平」を起終点に、東京都、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県、千葉県、神奈川県の順に一周する。


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――東京都八王子梅の木平を起終点に、高尾山、奥多摩、秩父、妙義山、太平山、筑波山、霞ヶ浦、九十九里浜、房総、三浦半島、丹沢などを結んでいます。美しい自然を楽しむばかりでなく田園風景、歴史や文化遺産にふれあうことのできる道です。より多くの人々が利用できるよう10km前後に区切った日帰りコースを160コース設定し、それぞれの起終点が鉄道やバス等と連絡できるようになっています。「首都圏自然歩道(関東ふれあいの道)」、環境省HPより)


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今回の「④歴史のみち」は、標高903mの浅間嶺を越える甲州中道といわれた古い官道で、東京都コース中で最短。
途中、週末に営業するうどん屋さんがあるという情報があり、実は上記コース⑥より先に候補に挙がっていた。


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上川乗バス停(上り方面)、左がトイレ


武蔵五日市駅からバスというのは前回と同じ。
上川乗バス停下車。


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上川乗バス停(下り方面)より、前方右手が浅間嶺上り口


川乗という地名は「川海苔が採れたことにちなみます」ということをバスのアナウンスで知った。
いまも随所に“川苔”の表記が残る。


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バス路線の檜原街道は川(南秋川)に沿った道で、上り口が谷のためはじめひたすら上る。


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ひたすら上るが急登というわけでもなく、植生は杉の人工林でやや単調である。


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取り付きを上りきって右に折れてからは、明るい稜線から広い杉林と上りの少ない歩きやすい道が続く。


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約1kmごとに里程標が設置されている。
川乗の表記は“川苔”で、こちらのほうが趣があり、自然や歴史、文化に触れるという点からも漢字の語意は大事と思わせられる。


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その後、何段階か上るがさほどきつい箇所もなく、コース案内がほぼないため徐々に不安になる以外は特に問題もなく。


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最後やや急な上りを過ぎ、“⇐浅間嶺展望台”の案内板に至る。


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右に上れば展望台、左が東屋と木のベンチを配した広場「浅間尾根休憩所」。


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時刻は11時すぎで、腹が、減った……。

上記のようにこのコースにはうどん屋さんがあるという話だが、なんと上川乗バス停からこの休憩所までに1人も人に出会っておらず、この先飲食店が出現することがあるとは、狐に化かされでもしない限りとても考えられない。


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なので用意してきた昼食をここでとることに。
そりゃ備えはするでしょ。
たとえうどん屋があったとしてもそれ1軒で、周りは深山、代替えが利かないのだから。


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昔使っていたキャンプ道具で前回はチキンラーメンを食べているが、鍋は使用後の持ち運び等に気を使うので、今回はより簡便にカップ麺。
パンは4月のとき同様、第一屋製パン小平工場のアウトレットショップ「イフ」で調達。


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広場の背後の小高いところが浅間嶺展望台


その東屋も正面に大岳山を望む好ロケーションだが、食事のあと広場の先の小高い展望台へ上ると反対側(南側)にも展望が開ける。


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ここが浅間嶺頂上だと思う。
山頂標識のある南向きには富士山が見られるという(この日は見えなかった)
北は奥多摩三山の御前山と大岳山が間近に迫る。

努力目標に掲げている奥多摩三山の残り2つのピークが、物理的にグッと迫って見えている。

(つづく)


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御前山(左)と大岳山(右)


[DATA]
浅間嶺
東京都西多摩郡檜原村





strong>[Today's recommendation]


https://youtu.be/47Br1RdPyPo?si=BFIhqqjMjPBrS162



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次号予告


香り立つ武蔵野うどん 【あぐれっしゅげんき村】

2023.02.12

 午前中、車の点検で、そのまま昼ごはんを食べに行くというパターン。
クルマ屋さんがほぼ埼玉な位置なので、自然、埼玉方面ということが多い。
今回、風邪気味の人がいたり、食べすぎ気味の人がいたりで、胃腸にやさしいもの。
まあ、うどんかな。

クルマ屋さんの待ち時間に“所沢_うどん”“入間_うどん”などで検索。
が、スマホの検索に慣れていないというか、ネット情報に親和性が低いというか。
結局、自分情報でしか動けなかったりする。

「“あぐれっしゅ”でもいいけどさ…」


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“あぐれっしゅ”とは、県道126号所沢堀兼狭山線沿いにあるJAいるま野の直売所「あぐれっしゅげんき村」。

――「ほうれん草・小松菜・枝豆・里芋」など多くの新鮮野菜の他、特産品の「狭山茶」を取り揃えています。フードコートではうどんや季節の野菜を使った料理が楽しめます。また、店内ではお惣菜・焼き立てパン・豊洲市場直送の鮮魚・寿司も人気です。あぐれっしゅげんき村HP

そのフードコートのうどん目当てというわけだ。


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ちなみに、あとで判明したことだが、前回の車の点検のときは川越の「あぐれっしゅ川越」でうどんを食べている。
代わり映えがしないというか、芸がないというか ( ̄ω ̄;) エー…


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上のHP引用に書いてある店内のパンやすしなどもフードコートで食べられるので、まず店内売り場をのぞいてみる。
が、日曜日で人出が多いからか、弁当・惣菜・パン・菓子類の棚は12時半にしてほぼ空っぽ。


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おとなしくフードコートの券売機へ。


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券売機の横に“けんちんうどん”の立て看板。
春は名のみの… この時期、まさにそういうのが食べたい。
もう1品、風邪気味の人はかけうどん。
天ぷら盛り合わせも。


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武蔵野系のこちらのうどんはフードコートとは思えない本格手打ち風で人気が高い。
温かいうどんを食べるのは初めてだが、コシがへたらず、温めることで香りも立ち、いうことないうまさである。


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狭山里芋けんちんうどん(ねぎ抜き)

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かけうどん

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天ぷら180円でこの量はすごい… と、前回と同じこと書いてるが、やっぱりすごい。
たまねぎ、にんじん、さつまいもが各2個。1個あたり30円♪


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JA直営だけあって野菜が新鮮、たっぷり、おいしい。
小松菜とにんじんの鮮やかな色に見た目からして元気が出る。
寒の戻りに備えてビタミンチャージ… って感じかな。


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[DATA]
JAいるま野 あぐれっしゅげんき村
埼玉県狭山市堀兼2085-1
https://www.ja-irumano.or.jp/market/genki.html
https://www.facebook.com/jairumano.saitama/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/vCnSjMrEGCE



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埼玉を代表する… 【十万石ふくさや 行田本店】

2022.10.30

 朝、出掛ける前に行き先を決めるのに、はじめ「食べ物から決めてはどうか」という案が出た。
“埼玉_銘菓”で検索して上位表示された「絶対喜ばれる! 埼玉県のお土産15選!」という「じゃらんニュース」の記事をのぞいてみると、第1位が“十万石まんじゅう”というものだった。

前記事の「長野屋」を出て八幡通りを駅のほうへぶらぶら歩いているとき、
「えっ…!? 行田といえば十万石まんじゅうじゃない」
と言うのを聞いて、
「そうだ。十万石まんじゅう買わないと!」
と応えたのは、朝のデジャヴ感があったためであり、実はそのものを知っているわけではなかった。

博物館でもらった地図に「十万石本店」が載っていて、近そうなのでそのまま向かうことに。


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大通りに出るとお店は一発でわかる。
よく目立つ赤い袖看板と、白壁の蔵づくり。


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1883年築造の呉服屋の店蔵を1969年に当地に曳家、「十万石ふくさや本店」としたもので、国の登録有形文化財である。
ちなみに“十万石”は、忍城忍藩の石高にちなんだもの。


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「十万石ふくさや」は1952年創業。

――「埼玉県の伝統的な和菓子」として知られるが、製造元の創業は第2次世界大戦後であり、十万石まんじゅうも伝統的な和菓子ではなく、戦後に誕生したものである。Wikipedia


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冒頭のネット記事の件からもわかるように、埼玉県では圧倒的知名度を誇るらしい。
その理由はテレビCMで、テレビ埼玉において1979年の開局当初から現在まで放送されているらしい。
埼玉県民なら誰でも知っているらしい。



https://youtu.be/MiGMoUgbxkw


HPにテレビCMの動画が張ってあるが、僕は見たことなかった。
埼玉県民なら誰でも知っているかもしれないが、埼玉県民以外は誰も知らないかもしれない ( ̄ω ̄;)


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十万石まんじゅう以外の各種和菓子から洋菓子まで、店内の品ぞろえは非常に豊富。


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買うのはやはり十万石まんじゅう。
バラで4個購入。


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さすが埼玉県第1位! のおいしさ


前記事とあわせ、図らずも和菓子祭りになってしまった。
しかし行田編は、まだ終わらない。

(つづく)


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[DATA]
十万石ふくさや 行田本店
埼玉県行田市行田20-15
https://www.jumangoku.co.jp/shop/374/
https://www.jumangoku.co.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/-JXvjejaVEc
1883年作曲


ごく私的牛タン話 【味の牛たん 喜助 JR仙台駅店】

2022.06.04

 父親が亡くなって服喪7日SNSの更新等チャラついた行動を控えるつもりでいたが、葬儀に続いて初七日ばかりか四十九日、百か日まで繰り上げ法要を行い、これで忌明けというわけでもないが、ともかく荼毘から本葬、納骨まで一日で済ませられてホッとしたのと前日からまともな食事をしていなかったのとで、帰りの乗換駅・仙台で腰を落ち着けて早めの夕食をとることにしたという話。


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仙台といえば牛タン。
父親の好物でもあり、供養の食事にはうってつけとも思える。
余裕を見て2時間後の新幹線チケットを買ったうえで、駅構内の“牛たん通り”へ。


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通りの6店舗をざっと見て回り、いちばんよさそうな(落ち着けそうな)「味の牛たん 喜助」に決める。
あとで調べると仙台牛タンを代表する老舗であった。


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僕の生家は街の会社や学校に通えないほどの僻地で、叔父(父の義兄)の経営する会社の専務だった父は叔父宅に住み込みの単身赴任状態が長く、僻地ゆえの不便を強いられていた。
中学生のころ街へ遊びに行った折など、父によく牛タン屋に連れていってもらった。
半世紀近くも前のこと。


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「喜助」の創業は1975年。
自分の中のいちばん古い牛タンの記憶と、年代がちょうど一致する。


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注文は、定番の牛たん炭火焼定食の6枚12切を4人前。
飲み物は、娘たちは地ビール(伊達政宗麦酒)、僕らは生ビール(サッポロ黒)。


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12枚切は迫力満点。
この感覚が大事で、牛タン焼きは父に促されるままに際限なく食べ続けるものだった子どものころが思い出される。


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仙台牛タンは1948年、焼き鳥店「太助」初代店主・佐野啓四郎氏(故人)が試行錯誤の末牛タン焼きの専門店を開業したことが始まりで、それを“仙台名物”として全国に広めたのが「喜助」とされる。


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店名の似たこの2店の関係についてはほとんど情報がなく、ようやく見つかったのがこちらの記事
「太助」の牛たん定食を食べて感動した先代会長が脱サラし「太助」の協力のもと“助”の字をもらって創業したのが「喜助」とある。


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記事中、次のような記述がある。

――仙台で「助」が付く牛たん専門店が複数見られるのは、すべて「太助」さんから技術を学んだお店だから。


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実際、子どものころよく行ったお店の名前は「福助」。
「太助」直系の牛タン屋は東京にもあって、30年近く前に某印刷会社社長に連れていってもらった水道橋「太助」店主に田舎のその「福助」の話をすると、実によく事情に通じていて、暖簾の絆の強さに驚かされたものだ。


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あるいは「喜助」と「福助」の間にも何らかの関係があったかも… と、ふと思った。


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[DATA]
味の牛たん 喜助 JR仙台駅店
宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 仙台駅3階牛たん通り
https://www.kisuke.co.jp/





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/4iF4Rn2b4T8



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蔵王山

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吾妻山

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あれが阿多多羅山、あの光るのが… 田んぼかな

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那須岳

以上、東北新幹線の車窓から、那須火山帯の山々の暮れゆく表情。


こんなとこにも、昭和の残照 【中村屋宏林】

2022.03.19

 忙しい流れからようやく抜け出し、久々に自転車で所沢の田舎方面へ。
花の時期なのでチェックしておきたい場所がいろいろあるのだ。

西所沢駅近くで踏切待ちをしているとき、前方の和菓子屋さんの“おはぎ”の幟を見て思い出した。
昨日が彼岸の入りだった。そしてこの先に気になる和菓子屋さんがあった。

“花より団子”な展開…? σ( ̄、 ̄=) ンー


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気になる和菓子屋さんというか、気になる場所にある和菓子屋さん。

国道463号榎町交差点の北側のエリア、「島忠ホームズ所沢店」裏の住宅街に、商店街跡地っぽい一角がある。ほとんどシャッター化しているなか、和菓子店がなぜか2店も残っている。


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1店はいかにも和菓子屋という店構えだが、もう1店は和菓子屋というより駄菓子屋か雑貨屋かという雰囲気。気になるのは後者。
おはぎなど日配品を扱っているか怪しいものだが、もし扱っていたらせっかくの機会だし入ってみてもいいかな…。


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お店の名前は「中村屋宏林」。
和生菓子“製造”と書いてある。
日配品どころか自家製のもよう。たいへん失礼しました m(_ _;)m


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とはいっても、タバコの自販機といい、入り口のサッポロ一番といい、やっぱり和生菓子製造元には見えないんだが……。
入って右手にはショーケースが2つ並び、店構えからは想像もつかないほど品数豊富な色とりどりの和菓子。

そのギャップがすごい。


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お店には気さくな感じのご高齢のおかあさん。


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おはぎは4種類で、それを1個ずつ買う。


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木製のショーケースやサッポロ一番の積んである番重など什器のたぐいは相当古びている。

「年季入ってますよね」
「そう」
「どれくらいやられてるんです?」
「50年」
「すごいな…」
「でももう最後かねぇ…。年寄りだし、後継ぎいないし」


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この1~2年でも僕の知っている和菓子屋さんはずいぶん閉店した。やっぱりいちばん多い理由は後継者難じゃないかと思う。

「だっていまはこういう商売じゃ食べていけないよ」とおかあさん。「自分ちだからなんとかやってるけど、借りてなんかじゃとてもとても」


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サバサバした口調から伝わってくるのは嘆きや寂しさではなく、達観…?
それが救い。


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ふかしたもち米を少しついたおはぎ。
あんこの付け方なども好ましくムラがあったりして、たしかにホームメイドな感じ。


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50年ずっと作り続けられてきた。


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[DATA]
中村屋宏林
埼玉県所沢市青葉台1307-11





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/7a7027n6Duw



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西所沢


旬の素材で季節感を 【松屋】

2021.10.31

 東村山市内には「松屋」が3つある。
東村山店と久米川店と… って、牛めし屋の店舗数のことじゃなくて ヾ(・ε・。)ォィォィ

市内には「松屋」という屋号で商いを営む事業者が、知る限りで3つある。
それこそ牛めしの「松屋」、ヤマザキショップ「松屋」、そして今回取り上げる和菓子店「松屋」。


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久米川北口商店街


珍しい屋号じゃないから驚くことでもないが、業種がビミョーにバラけているところがポイント。
500m以内に3つ集中している久米川駅北口エリアはややこしいことになっていないだろうか?

「いま久米川の『松屋』の前にいるから、何か買って帰るけど、食べたいものある?」
「じゃあ、チキンとごろっと野菜のスープカレー彩り生野菜セットを」
「そんなもの売ってるわけないでしょ! 和菓子屋さんに」


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前日、父のお祝いに… というか、寿司にありつきにやって来ていた娘2人が1泊して帰るというので、手土産というほどじゃないが地元のお菓子を持たせてやることに。
久米川北口商店街の“和菓子の”「松屋」へ。


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芋ようかんと山路を5つずつ詰めてもらう。

「芋ようかんは、いまだからのものですか?」と聞いてみる。
「そうです。お芋が売られるようになってからですね」とお店のおばさま。


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当たり前のことだろうけど、当たり前のように言われると、ちょっと意表を突かれる感じ。浅草の某有名芋ようかんなんか1年中売られているわけで、それが当たり前と無意識に思っているから。
旬の素材を使い季節感を表すという和菓子の本質を思い出させられる思い。


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ていねいに裏ごししてあり、なめらかでしっとり、甘みを抑えて芋の香りが素晴らしい。
サイズが大きく、1個で満足感が得られる。

芋ようかんは、芋が手に入る1月ごろまでの商品だそうだ。


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山路は、そぼろあんで栗ようかんを挟んだ3層構造のお菓子。

「これってシベリア?」と長女。
たしかに、ようかんのサンドイッチということでは、構造はシベリアである。


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一句詠みました。

欠片にも 秋の山路の 風情かな 🌰


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[DATA]
松屋
東京都東村山市栄町1-9-18





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/-JXvjejaVEc



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東村山が誇る銘菓 【宝来屋】

2021.09.11

 前記事の末尾を(つづく)としているが、続いているのは散歩であって、記事内容はそれぞれ独立したもので、お店に関連性もない。
あえて関係づけるとすれば、アンコつながり?


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「シベリアでも…」と相方が言ったのは、毎朝のコーヒーのアテという意味だったと思う。いろいろ試して、あんこがいちばん合うということになったらしい。結局、あんパンやあんドーナツの訴求力にかなわなかったのはひとえに相方の嗜好の問題であって、シベリアの落ち度ということではない。


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「サントアン」を出て秋津中通りをぶらぶら。


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この道はだいたい「大村庵」の先100mほどで左折して秋津東小のほうに抜けるコースどりをするが、曲がる位置のちょっと先の和菓子処「宝来屋」が開いている気配なので、のぞいてみることに。たまたまかもしれないが、最近は通るたびに閉まっていた。


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「宝来屋」に入るのは初めてというわけじゃないが、ブログ記事にするのはこれが初めて。
ただし、お店の商品には一度ご登場いただいている。


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「彩翔亭」


今年4月に入った所沢航空記念公園の日本庭園茶室「彩翔亭」のお菓子が、「宝来屋」の上生菓子である。
それを聞いたときは東村山市民として誇らしい気持ちになったものだ。


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金鍔と山づと、六方焼きを買う。
贈答用は手土産によさそうで、ちょうど田舎に行く予定があるので少しお話を伺ったりした。


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しかしコーヒーのアテにしても、パンが3個に和菓子が3個と、少し多すぎやしないか?
ところが不思議なことに、あんドーナツと山づとが、いつの間にか消えている。


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なになに?
うますぎて怖い?

「今度は熱いコーヒー怖い」


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[DATA]
宝来屋
東京都東村山市秋津町4-38-46





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/7Wo4IPNMzWQ



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コウホネ / 彩翔亭


創業50年の街の洋食屋さん 【キッチン チェック】

2018.08.19

 知り合いが所属するアマチュアオーケストラの定期演奏会を聴きに行く。
会場は池袋の東京芸術劇場。
14時開演なので、まず池袋の街なかでお昼ごはんを済ますという段取りを組んでいたが、余裕で家を出たつもりが西武新宿線の事故遅延に巻き込まれ(てか、そんな状況にもかかわらず無理やり食事をとったせいで)、ホールに入ったときは開演ぎりぎり、座って1分もしないうちに指揮者が袖から出てきたという (; ̄ー ̄A アセアセ…


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プログラム(同フィル 第45回定期演奏会):
ブラームス 交響曲第2番ニ長調作品73、ラロ スペイン交響曲ニ短調作品21*、ほか
*ヴァイオリン独奏 小野明子/指揮 武藤英明/日立フィルハーモニー管弦楽団


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このコンサートホールは3回目。
偶然にも過去2回はほぼ同じ席だった。ステージ両サイドに一列だけ張り出している席の左側(第一ヴァイオリンの頭上)。
ステージを見やすくするためか落下防止柵が低く、高所恐怖症の自分は、それはもう恐ろしくて、落ち着いて音楽を聴くどころじゃなかった(笑)。


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曲目も同じで、マーラーの交響曲第5番。エリアフ・インバル指揮東京都交響楽団と、ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団。どちらもこの曲をオハコとしている指揮者だから、それはもうぜいたくな時間には違いないわけで。

あの席のよさは、指揮者の顔を正面から間近に見られること。
メータは最初のヴィヴァルディ終了後から、拍手に応えて袖に下がるたびになぜかこっちに上目遣いの視線をくれている。「なんだろうね?」と、同行したKE君と話していた。2曲目のモーツァルト『リンツ』のあとも同じ。

「わかったよ」とインターバルにKE君。「オレらの横に美人がいるの」
「なるほど。そういえばスケベそうな顔してたわ(笑)」


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今日は2階席の後ろのほうだったので落ち着いて聴くことができた。
しばらく聴いていなかったが、ブラームスの2番はしみじみいい曲だなと思いました。


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話は前後するが、お昼ごはんの話。
池袋には土地勘がないので、ネットで検索してみた。


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“池袋西口_ランチ_老舗”と入れて出てきたのが「キッチン チェック」。


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総合アミューズメント施設「ロサ会館」1階の洋食店。
1968年創業の洋食屋というだけで期待が高まる。


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予想どおり混んでいて、まず店内順番待ちだったが、すぐに奥が2席空いたのはラッキーだった。


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前述のようにコンサート開演時間ぎりぎりでは第二候補を当たっている余裕もなかったろうし、この店も食べ終わって出たときには外に行列ができていたので。


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ハンバーグが気になるところだが、前日にハンバーガーを食べていたのでということを意識して、注文はポークカツレツ(僕)と海老と帆立のミックスフライ(相方)に。


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ポークカツレツは、とんかつとは異なる洋食のカツレツであった。
厚みがありながらも軟らかく、かつ食べ応え十分。


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海老と帆立のミックスフライは、僕らのあとのお客さんの注文も多く、ハンバーグに次いで2番人気という感じ。


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エビもホタテも大ぶりでボリューム満点。
火の通りが絶妙で、人気があるのもうなずける。


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バランスとか考えたら揚げ物だけになってしまったが、やはりというかハンバーグの注文が断然多い。
目の前でパンパンと、盛んに空気抜きやられてると、気になってしょうがない。


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やっぱり1回では済まないお店なんだと思う。


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[DATA]
キッチン チェック
東京都豊島区西池袋1-37-12 ロサ会館1F
http://osietesite.com/gourmet/tokyo/yosyoku/cury/check





[Today's recommendation]


https://youtu.be/ZLUyWZ-srKg


https://youtu.be/O_7cH_AyCXg



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居酒屋ランチ、続報 【むらやま 久米川店】

2018.01.25

 ヒマなので電車で都心にでも出ようかな… とか考えながら駅のほうへブラブラ歩いていると、D社のIKH社長から電話が入った。
「あのさ、M4Vファイルって見れる?」
「え? いや、どうだろう…」
普段そういうの、考えたことがない。
「映像入手できたんだけど変換して送ろうと思ってね。いや、Macでは見れるんだけど、Windowsのこと全然わかんないからさぁ」
それが言いたくてわざわざ電話してきたんだろうな… と疑わざるを得ないApple信者の特徴的行動(笑)。


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仕事の話である。
今週アタマに来ると理解していたものがいつまでも来ないから、こうしてヒマでぶらついてる。


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「とりあえず送ってみてください。開けなかったら連絡しますから」
と電話を切って、気を引き締める。
突然忙しくなったので、もちろん電車で遊びになんか行っていられない。昼ごはんは近場で手早く。


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久米川駅前のやきとり「むらやま」は、昼に格安ランチを提供する人気居酒屋。
混んではいるが広い店なので入れないということはまずない。
使いやすいといえば使いやすい。ただし煙モクモクが初期設定的な店なので、ダメな人は絶対ダメ。


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最近食欲が旺盛。いい年して恥ずかしい話だが、昼の量が標準レベルだと夕方腹が減って仕方ない。
「むらやま」に入ろうと思ったとき、何かが頭をよぎった。
ライス大盛り無料とかじゃなかったっけ?
どこかでそういう情報見たな…? あっ! オレのブログかぁ(笑)。

――高齢客や女性客が多いからか、デフォルトのライスは少なめ。男なら迷わず大盛りとすべし。
と書いてある(「老舗居酒屋のお得ランチ」)。


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いやー、こんなブログでも役に立つことあるんだなー。(←自己完結的)
っていうか、書いているから覚えているのであって、読んだくらいでは最近のスカスカ頭じゃ記憶に残らない。

ということで、オーダーは鶏からあげ定食680円(+税)、ライス大盛り(サービス)。


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どういうわけか提供までに20分もかかったが、やって来たからあげ定食は迫力満点。
でっかい唐揚げが4個。
どれぐらいでっかいかというと、箸の扱いに問題のある人は絶対持ち上げられないだろうな、と思っちゃうぐらい。

ニンニク・ショウガ風味の濃いめの味付けでご飯が進む。
進むけど、なかなかなくならない。
そりゃ、大盛りだからな。


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結論――
前回の天ぷらに比べ、でっかい唐揚げごろごろは、容量・総重量とも全然大きい。
ご飯、普通盛りでちょうどいいと思います…。
失礼しました。


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[DATA]
むらやま 久米川店
東京都東村山市栄町2-9-5
http://yakitori-murayama.co.jp/





[Today's recommendation]


https://www.youtube.com/watch?v=8BRM8vTqFdo


https://youtu.be/-JXvjejaVEc



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