fc2ブログ

行事食のすすめ 【喜作】

2024.02.03

 節分とは“季節の変わり目”という意味で、各季節の始まり(立春・立夏・立秋・立冬)の前日、すなわち1年に4回ある。
いまでは節分といえば立春の前日を指すようになっているが、それはこの日が季節ばかりでなく年の変わり目でもあり、節分の中でも特別重要な位置づけであるため。
旧暦では立春は正月であり(立春に最も近い新月を元日とした)、節分は大晦日にあたる。


20240203 kisaku-23


大晦日といえば、そば。
ということで、節分そば。
前にもそんなことを書いた気がするが…。

一方、節分といえば豆まきの豆やイワシ。
最近では恵方巻きだが、もともと関西の一部で行われていた風習がCVSの仕掛けをきっかけに広まったもので、全国的には歴史は浅い。
ここ関東の地で節分の行事食として食されてきたとされるのが、けんちん汁。


20240203 kisaku-11-2


けんちん汁は鎌倉 建長寺の精進料理“建長汁”がなまって“けんちん汁”になったという説があり(諸説あります)、農林水産省の郷土料理データベース「うちの郷土料理」にも神奈川県の項目として収載されている。


20240203 kisaku-12


そばとけんちん汁を組み合わせてみてはどうか?
けんちんそば。


20240203 kisaku-13


けんちんうどんはよく聞くが、はたしてそばは…
と近場で検索すると、さすが本場? 関東だけあってけっこうヒットする。
地元にもありました。


20240203 kisaku-14


ということで、東村山市野口町の「喜作」。
気取りのない手打ちそば店である。


20240203 kisaku-15


そばは細打ちと太打ち(田舎)がある。
どちらも好きだが、こちらの田舎そばはまさにけんちんそばのイメージにぴったり。


20240203 kisaku-16


注文のとき聞かれなかったが、やはり田舎そばでの提供で、けんちんそばはそれがデフォルトだと思う。


20240203 kisaku-17


けんちん汁は想定を上回る具だくさん。
だいこん、にんじん、ごぼう、さといも、油揚げ、さつま揚げ、豚肉、トッピングのホウレンソウ。


20240203 kisaku-19


根菜が主役のけんちん汁と山里の恵みであるそばとの相性が悪かろうはずがない。
このところ寒い日が続いており、心底あったまる感じ。


20240203 kisaku-18


節分にけんちん汁の由来を調べると、寒い時期の行事のため体を温めるため… 説が多い。
もうひとひねりないんかい! みたいなとこはあるが、まぁ、温まりました (;^_^A


20240203 kisaku-20


行事食のすすめ。


20240203 kisaku-21


[DATA]
喜作
東京都東村山市野口町2-29-15





[Today's recommendation]


https://youtu.be/7okulqWTP2Q?si=h8Vb_GKpRaVfjPbR



wachat240203.jpg



20240203 kisaku-22


自然に街に溶け込む超老舗 【巴屋 本店】

2020.03.15

 このところ“多摩地区を代表する”とか“多摩地区最高峰”とか大仰とも受け取られかねない評価を乱発していて、言葉の重み的に問題あるなぁ… と反省してるんだが…。
その舌の根の乾かぬうちに、こちら“多摩地区きっての”老舗そば店「巴屋」。


20200315 tomoeya-13


創業1830(天保元)年。大仰でもなんでもない老舗中の老舗。のれん分けして関東に55店舗(2018年)という「巴屋」(巴屋同盟会)の総本山である。

――当店は天保元年(1830年)に麹町で創業。その後、戦争により疎開して 久米川に移転し、現在は5代目と6代目で頑張って営業して、この地では70年以上営業してまいりました。(お店HPより)


20200315 tomoeya-11


空堀川沿いを散歩中、「うどんが食べたい」という人がいて、近いところで「巴屋」に。


20200315 tomoeya-25


自分的には、そばのセットを開拓したいお店だったので、店頭にセッティングされているメニュー帳をめくり、天重合わせ1200円かな… と入ってテーブルの品書きを見直すと、ミニ天丼セット1050円というものがある。


20200315 tomoeya-14

20200315 tomoeya-15


天ぷらは、えび・なす・まいたけ。何ら不満のないラインアップで、躊躇なくそちらに変更。
うどんの人は、けんちんうどん800円。


20200315 tomoeya-16


こちらは映画『あん』に実名で登場するお店でもあり、そのへんはこちらのサイトを参照していただければと思う。


20200315 tomoeya-19


けんちんうどんのうどんは丸く、スーパーで売られるゆでうどんのように見えるが、食べてみるとかみ応えがあり、しっかり小麦の香りが感じられる一品。


20200315 tomoeya-20


具のバリエーションが豊かで、大根や里芋などの根菜をはじめしいたけ、さつま揚げ、油揚げ、豚肉にインゲンで彩りがよくまとめられている。


20200315 tomoeya-21


まずミニ天丼の量の多さに驚かされる。
もり or かけから、そばはもりを選んでおり、それも普通の量があるからセットとしては相当な量になる。
はっきり言ってこのセット、超オトク。


20200315 tomoeya-22


こちらでつけそばを食べるのは実は初めてかも。
これまで食べた天ぷらそばやおかめそばや冷やしたぬきそばなどで必ず引っ掛かったのがつゆの甘さだが、もりそばでは気にならないのが不思議。
そのあたりが創業200年…?


20200315 tomoeya-23


そばもおいしく接客も気持ちいい6代目である。


20200315 tomoeya-24


[DATA]
巴屋 本店
東京都東村山市栄町2-21-29
https://tomoeya.jimdofree.com/





[Today's recommendation]

wachat20200315.jpg




https://youtu.be/cao6WyF-61s
1830年初演『幻想交響曲』



20200315 kawasemi-11
カワセミの営巣行動(空堀川 / 栄町1丁目)。つがいで河床から飛び立って土手に穴を掘る(中央の青く光る点)。スマホでは精いっぱいのズームで、カワセミだから辛うじて確認できるが、これがカワガラスだったらどうにもならないという(笑)


“節分そば”を仕掛けようと? 【冨士見庵】

2019.02.03

 仕事がばかみたいに忙しいが、昼ごはんは食べに行く。散歩もする。
と言っていられたのもこの日まで。翌日から(2/4の週)いよいよ悲惨なことになろうとは、このときはまだ… いや、わかってはいたけど、見て見ぬふりしてたのね ( ̄ω ̄;) ムム…


190203 fujimian-24


秋津駅から西武池袋線の南側を歩いて空堀川に出る。
川沿いを中里緑地の脇を通って柳瀬川との合流点付近まで下って引き返す。


190203 fujimian-21


明治薬科大学敷地を回り込んで野塩団地へ下り、ゲートボール広場横の急坂を上って秋津の街へ戻る。


190203 fujimian-22190203 fujimian-23


腹が、減った……

そのとき通りかかったのがそば屋の「冨士見庵」。


190203 fujimian-12


「ここでいいよ」と同行者。
ま、いっか… と入りそうになったが、ビビッと警戒心が働く。
引き戸に張ってある短冊の品に値段が書いていない。
「やめよう。こういうとこは高いで」


190203 fujimian-55


と、いったんお店をあとにしたが、踏切を渡って商店街に向かおうとすると、「今日は節分だから、大みそかみたいなものだよね」とおもむろに同行者。「だったら年越しだから、そばでいいんじゃない?」


190203 fujimian-11


な、なるほど…。
僕はそういう強引な動機づけに弱い。
あるいはそういう傾向を突いて、空腹に耐えかねた相方がとっさにひねり出したヘリクツだったかもしれないが、あとで調べてみると“節分そば”なる習慣は実際に存在するようなのだ。


190203 fujimian-28-2


お店はけっこう広く、4人テーブル×6、小上がりに3卓。
調度は手入れが行き届ききれいにしているが、よく見ると相当年季が入っている。ホール係はおばちゃん2人。


190203 fujimian-27-22


品書きを見ると、やっぱり高めかなぁ…(笑)。
なぜそう感じたか。入る前から食べるものが決まっていた。
寒いので、天ぷらそば。
1100円。ううむ…。


190203 fujimian-57190203 fujimian-58


ま、いっか、年越しそばだし(笑)。


190203 fujimian-20


たぬきそばを研究しているらしい相方はたぬきそば650円。


190203 fujimian-59


天ぷらそばは、その値段なら天ぷらはエビ+野菜2~3種、場合によったらエビもう1匹またはイカ… と胸算用しつつ待っているわけである。
で、やって来ました1100円の天ぷらそば。
天ぷらは… エビ1本! 以上! ( ̄▽ ̄;)!! ガーン


190203 fujimian-60


ナスもカボチャもマイタケもない。ひょっとしたらシシトウぐらい潜んでるかも… とエビの背後をつついてみても浮上するものなし。ただ1片のナルトがぽっかり空いた心の穴のごとく…。
ま、しょうがない。そういうこともある。


190203 fujimian-19-2


いつものことだが、ちゃんと品書きを見ないのが悪い。
同じ値段で「季節限定 牡蠣そば」というものがあるし、「白えびのかき揚げ・野菜天もりorかけ(大盛りまたは小ライスサービス&デザート付き)」という季節限定ランチ1000円なんか、かなりオトクなんじゃないだろうか。


190203 fujimian-56


一応、申し添えておくが、エビは相当でかかったです。
大口あけないとかぶりつけないくらい… と言ったら言いすぎか。


190203 fujimian-13


[DATA]
冨士見庵
東京都清瀬市野塩1-328





[Today's recommendation]

wachat190203-22.jpg




https://youtu.be/yG_hMclWMCY


サッポロラーメンを求めて 【蝦夷(清瀬)】

2017.02.28

 最近、サッポロラーメンを一つのテーマにしている。といっても札幌の老舗・名店・人気店といったまともな方向性ではなく、1970年代に全国を席巻した“札幌ラーメンと称する”チェーン店の傍流の生き残り、というB級な話だ。
去年行った店の名を列挙すると、蝦夷・えぞ・えぞふじピリカ・ピリカ・コタン。字ヅラをみて「ああ、あのテね」とピンとくる人も、わしらの世代には多いんじゃないだろうか。


ezo16.jpg


前記6店のうち、たぶん家からいちばん近いのが清瀬の「蝦夷」。24時間営業のこの店は朝から飲めるというアナーキーさが売り(?)で、過去3回訪れた累計でわし以外にラーメンを食べている客の数はゼロ。周りはみーんな常連の酔っぱらい。ここはラーメンだけ食べて済まされる店ではないのではないか? と本気で疑うほどなのだ。
それでもリピートしているのは、やはりこういうラーメンが好きだから。


ezo17.jpg


この手はどこも、みそラーメンが基本メニューだ。
僕はオープンキッチンの調理の様子を背後から眺められるこのへんの席に座る。
モヤシ、キャベツ、ニンジンを強火で一気に炒め上げてスープを注ぎ、ぐつぐつ煮立った状態でみそを溶く。ここのところが、器でみそとスープを合わせる「ピリカ」や「えぞふじ」とは工程が異なる。ニラ、粉、オイルを加えて完成。


ezo18.jpg


味噌らーめん600円。
たっぷり野菜は4種類。肉類は入っていない。

学生時代、西早稲田の「えぞ菊」に通い詰めた。僕が「サッポロラーメン」を追い求めるのは青春の追憶なんだと思う。


ezo15.jpg


[DATA]
蝦夷
東京都清瀬市松山1-4-3





[Today's recommendation]


https://www.youtube.com/watch?v=uYqItMmwwKE


Latest Articles
いちごの里のうどんは… 【楽楽庵】 Feb 25, 2024
産直! いちご大福🍓 【道の駅 いちごの里 よしみ】 Feb 24, 2024
光る対応力でメニューを拡充 【森のキッチン】 Feb 23, 2024
2月22日は… 【おかき屋 百代】 Feb 22, 2024
タンメンの塩梅 【はつね】 Feb 20, 2024
ゆっくりな時間が流れる 【ジャスミン】 Feb 19, 2024
新回転寿司…? 【独楽寿司 町田木曽店】 Feb 18, 2024
異国情緒あふれる古刹 【山口観音】 Feb 17, 2024
観光地感を醸し出す 【観音茶屋】 Feb 15, 2024
見どころいっぱい 【狭山不動尊】 Feb 14, 2024
昭和ノスタルジックな風情の 【レストラン蘭】 Feb 13, 2024
世界が認めたCraft GIN 【マツザキ 中福本店】 Feb 12, 2024
Ranking
          
          
Category
Category-2