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日本橋グルメのいま 【日本橋 玉ゐ コレド室町店】

2023.11.24

 前記事の続きで)美食の街・人形町は老舗の名店ぞろいだが、それらは田舎者がおいそれと足を踏み入れられるような店ではない。

昔、若さゆえの勢いで、雑誌か何かに紹介されていた人形町の洋食店に入ったことがあった。カツレツのようなものを食べたことは覚えているが、店名が記憶にない。漠然と「芳味亭」より駅から遠く「甘酒横丁」より寂しい路地に立地していたように思うのだが、いくら調べてもそのような店の存在は確認できず、あるいは芳味亭そのものだったかもしれないという結論に行き着く。位置的に記憶と結び付かないが、ネットの画像に見る2階畳の間の様子など、ドンピシャな感じではあるのだ。

試しに「芳味亭」に行ってみると、ものすごい行列。
有名どころはだいたいそんな感じで、いまは違った意味で足を踏み入れられなくなっているのかも。


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商業施設のテナントなら、まだハードル低そう… と、「コレド室町」へ。
しかし土地柄、テナントもお高いところばかりで、名前を聞いたこともないのに値が張る店というのはことさら入りにくいもので…💦


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呆然と視線をさまよわせる店舗案内板に、見覚えのある字ヅラが。
「あなご専門店 日本橋 玉ゐ」
去年入った店じゃなかろうか?


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30数年前に入ったかもしれない、おいしかったかもしれない「芳味亭」と、去年入っておいしかった「日本橋 玉ゐ」の訴求力の違いと言いましょうか σ( ̄、 ̄=) ンー


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カウンター8席、テーブル1卓。
持ち帰りメインのイートインのようなつくりかな。


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ランチ(あなご一本めそ)箱めし¥1300 限定30食。
「限定、まだ大丈夫ですか?」


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ということで、注文はランチ箱めし×2。


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“めそ”とは、成魚の中でも小ぶりのアナゴのこと。
小骨が気にならず、ふわっとやわらかい。


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一人分、お茶漬け用だし汁を付けてみた。


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老舗ではないが勢いを感じる、再開発進む日本橋の現在を象徴するようなお店。


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コレド裏の福徳神社(芽吹稲荷)。貞観年間(859~876)にはすでに鎮座していたと伝わるが、都市化によりビルの屋上など4度の遷座を経て2014年、日本橋室町東地区再開発に伴い現社殿に至る。金運のパワースポットとして人気を集める


[DATA]
日本橋 玉ゐ コレド室町店
東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 B1F
https://anago-tamai.com/coredo/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/vFH__jwWwzo?si=ibZLvix866-O3u2E



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日本橋編おしまい


日常に溶け込む昭和なルーチン 【信濃屋】

2019.06.04

 日本中でいちばん多いそば屋の名前は「信濃屋」なんじゃないかと、ふと考えたことがある。
いったい何店くらいあるのか、食べログで調べてみた。

“全国の信濃屋に関連するお店”(そば×信濃屋で検索) 検索結果:16件

思ったほど多くない…。

なぜそんなことを考えたかというと、小平市内だけでも「信濃屋」が2店あるからだ。小川駅西口の店と、天神町の鈴天通り商店街入り口の店。加えて、かつて回田道からちょっと入った鈴木町の住宅街にあったそば屋も、そんな名前だったように思う。
小平だけでそんなにあるんだから全国には何百軒もあるに違いないと考えたのだが、偶然に生じた偏りということ…?


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検索ワードをちょっと変えてみた。

“全国の信濃に関連するお店”(そば×信濃で検索) 検索結果:82件

「信濃屋」に「信濃」「しなの」「信濃庵」等を加えればこれだけの数に上る。

これを有名どころと比べると、江戸そば三大系譜とされる「藪」「更科」「砂場」がそれぞれ7店、64店、37店、それらを数で上回る「長寿庵」で81店(調査年不明、長寿庵ブログより)
“拡大「信濃屋」”はそのさらに上をいくわけである。


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「信濃屋」という屋号はいわゆる“のれん会”的なつながりのあるものではなく、それぞれが独立に興った単一店舗群じゃないかと思う(たぶん…)。
「そばといえば信濃だろ」といったノリであちこちにできちゃった、みたいな。中華でいえば北京飯店、うどんでいえば讃岐屋のような。
それだけに、いちばん覚えてもらえない名前かもしれない。“そば屋と同義”みたいなニュアンスだから「そば屋」としか呼ばれなかったり…。
普通の中の普通、街そばの中の街そば。


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本日は“天神町のそば屋”に。
実際、僕の中ではずっとそういう名称のお店だった。
店先の“冷したぬき”の短冊に惹かれた。夏になると食べたくなるたべもの。ぶっかけ系のそばはあまり食べないが、なぜか冷やしたぬきそばだけは好きなのである。


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店内は思ったより小さく、4人掛けテーブル3卓、2人掛けテーブル1卓。


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そして、思ったよりいい感じに年季が入っている。
ご飯の部や中華の部といったバリエーションに富んだ品ぞろえも好ましい。
普通の中の普通は外ヅラであって、どの店もそれなりに個性的だったりするあたり、街そばは侮れないものがあるのだ。


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年配のおかあさん1人で切り盛りしているもよう(後ほど僕と入れ違いにご主人が出前より帰還)


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ホールの隅に置かれたアンティークな釣り銭機が現役のレジスターとして使われている。
その下にある壺のようなものは“土たんぽ”といい、そばつゆを作るとき、仕上げ工程(寝かせたかえしとだしを合わせ、さらに1日寝かせ、最後に湯煎にかける)で使われる道具だ。


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おかあさんはこの土たんぽから柄杓と漏斗を使ってつゆをそば徳利に充填している。
つゆは自分でぶっかけるスタイルかと思ったらそうではなかったので、これは調理の一工程である。


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そんな十年一日のごとき段取りを経て提供された冷したぬきそば。
どこまでもフツウのそれが3割おいしく感じられる、地球の午后3時。


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[DATA]
信濃屋
東京都小平市天神町1-214





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/5wIlexndas8?si=ESq5sGwxTMQAV2nu


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