神秘の名水百選 ――出流原弁天池
2023.07.23
唐沢山を下り次の目的地へ。
2年くらい前にどこかのインスタ投稿を目にして気になっていたスポット、佐野市西部の出流原町にある出流原弁天池(いずるはらべんてんいけ)は、環境省選定「名水百選」の清水の池である。
R293の山形入口という交差点を過ぎてありきたりな住宅地の生活道路みたいなのに誘導されてるな… と思っていると、すぐに道路両側に駐車場が現れはじめる。無料駐車場がたくさんあるのはありがたい。
それにしても市街地から上りも下りもしないこんな平地に?
と半信半疑で先へ進むと…

普通のアスファルト道路を横切る清流が出現

名水百選 出流原弁天池湧水の石碑

鳥居をくぐり太鼓橋を渡ると…

正面にこぢんまりした神社

小高いところに建つその湧釜神社にお参りし、振り返ると…
というもったいぶった順路立てをせずとも、周囲どこからでも美しい池は目に入るのであった。


1億年以上前(中生代ジュラ紀~白亜紀)の古い岩盤である秩父古生層の石灰岩から湧き出す清流をたたえる出流原弁天池。
湧水の水温は年間を通じて16℃、周囲約138mと小さいながら湧出量6~8㎥/分と水量豊かな池である。

1956年に栃木県指定天然記念物、1985に「出流原弁天池湧水」として名水百選に選定。

池のまわりを時計回りに歩いてみる。

背後に山が迫っていて一周できないが、行き止まりから山側に上る散策路がある。

池の前面はほぼフラットな地形で周辺住民にとっては犬の散歩道感覚かもしれないが、少し上っただけで静謐で神秘的な雰囲気はぐっと高まるのであった。
(つづく)

[DATA]
出流原弁天池
栃木県佐野市出流原町1117
[Today's recommendation]

https://youtu.be/jJyTfttQvdA




次号予告
唐沢山を下り次の目的地へ。
2年くらい前にどこかのインスタ投稿を目にして気になっていたスポット、佐野市西部の出流原町にある出流原弁天池(いずるはらべんてんいけ)は、環境省選定「名水百選」の清水の池である。
R293の山形入口という交差点を過ぎてありきたりな住宅地の生活道路みたいなのに誘導されてるな… と思っていると、すぐに道路両側に駐車場が現れはじめる。無料駐車場がたくさんあるのはありがたい。
それにしても市街地から上りも下りもしないこんな平地に?
と半信半疑で先へ進むと…

普通のアスファルト道路を横切る清流が出現

名水百選 出流原弁天池湧水の石碑

鳥居をくぐり太鼓橋を渡ると…

正面にこぢんまりした神社

小高いところに建つその湧釜神社にお参りし、振り返ると…
というもったいぶった順路立てをせずとも、周囲どこからでも美しい池は目に入るのであった。


1億年以上前(中生代ジュラ紀~白亜紀)の古い岩盤である秩父古生層の石灰岩から湧き出す清流をたたえる出流原弁天池。
湧水の水温は年間を通じて16℃、周囲約138mと小さいながら湧出量6~8㎥/分と水量豊かな池である。

1956年に栃木県指定天然記念物、1985に「出流原弁天池湧水」として名水百選に選定。

池のまわりを時計回りに歩いてみる。

背後に山が迫っていて一周できないが、行き止まりから山側に上る散策路がある。

池の前面はほぼフラットな地形で周辺住民にとっては犬の散歩道感覚かもしれないが、少し上っただけで静謐で神秘的な雰囲気はぐっと高まるのであった。
(つづく)

[DATA]
出流原弁天池
栃木県佐野市出流原町1117
[Today's recommendation]

https://youtu.be/jJyTfttQvdA




次号予告
大正時代へタイムスリップ 【旧石川組製糸西洋館】
2022.04.24
コロナ禍で注目されるマイクロツーリズム… つまり近場観光だが、これがなかなか奥が深い。“観光”と肩肘張っていないから現場の意思決定が柔軟で、思いもよらぬ方向に展開したりする。
先日、狭山市の稲荷山公園に向かう途中、信号待ちの交差点でふと横を見ると外国風なオシャレな街並み。ひと目でピンとくるものがあった。
「ジョンソンタウン、こんなとこにあるんだ…」
という経緯で課題となっていた入間市のジョンソンタウン(米軍住居地域跡地)に行ってみることに。
彩の森 入間公園
近くの「彩の森 入間公園」の駐車場に車を止めてぶらぶら歩いて行って、9時半すぎにジョンソンタウンへ。
まだ時間が早く、ひと気もなければ開いている店もない。
おかげでじっくり街並みを観察できたが、10時を回っても街が動きだす気配はない。
「困ったね…」
ジョンソンタウン
実は出かける前に調べておいたことがある。
いつだったかテレビニュースで入間の洋館というものをやっていて、ジョンソンタウンから近いならそっちも見に行こうと考えた。“入間_洋館”で簡単にヒットするが、地図上では歩くには微妙な距離で、ちょっと無理かな… と。
ところがいま、時間はたっぷり余っている。
「行くだけ行ってみる?」
駅側(後ろ側)の外観
朝にざっと見た地図の記憶では、洋館の場所は入間市駅の向こうの国道16号沿い。駅舎を通り抜けていくことに。
駅の階段下にポスターが張ってある。
旧石川組製糸西洋館(そういう名前だったのね…)
駅から徒歩7分(思ったより近い!)
4月の一般公開開催日は…(ん? 常設じゃないの?)
9日、10日 、23日 、24日(なに? たったそれだけ!? てか、今日は何日…?)
えーと、本日は4月24日。
セ、セーフ…。
ということで、結果オーライ的に「旧石川組製糸西洋館」入場。
(ホント、いつも出たとこ勝負で… (・Θ・;))
別館(内部は非公開)
――旧石川組製糸西洋館は、大正から昭和の初めにかけて全国有数の製糸会社であった石川組製糸により外国商人を招くための迎賓館として、いまから約100年前に建てられた洋風木造建築です。(入間市HPより)
2001年に国の登録有形文化財となり、03年に入間市に寄贈され現在に至る。
ちなみに上記ジョンソンタウンはかつて、石川組製糸の工場で働く大人数の従業員の食料を生産する農場だったそうだ。
以下、順路に沿って館内を見ていく。

1階控えの間~応接室
吹き抜けの階段と客室

2階大広間

大広間のステンドグラス
2階東・西和室
西和室床の間

大広間横の階段を下りると広い食堂に出た。
こんな部屋で食事してみたい… と見回していると、“喫茶コーナー試営業中!!”のプレートを見つけ、思わずニンマリ。

ホットコーヒーをお願いする。
スタッフの方は一般公開していない“キッチン”へ。
飲食は人間の基本的な営みであり、家は人間の営みの場だ。
飲み食いをすることで単なる見学対象からリアルな“家”へと劇的に変化する。
1杯の珈琲の香りが、大正浪漫の世界へといざなう。
(つづく)
[DATA]
旧石川組製糸西洋館
埼玉県入間市河原町13-13
https://www.alit.city.iruma.saitama.jp/irumashiseiyoukan/
https://www.facebook.com/irumashiseiyoukan/
[Today's recommendation]



https://youtu.be/nYsGn7Xeo40
https://youtu.be/sI4yCdNeikY
https://youtu.be/5MQyAymsviM


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コロナ禍で注目されるマイクロツーリズム… つまり近場観光だが、これがなかなか奥が深い。“観光”と肩肘張っていないから現場の意思決定が柔軟で、思いもよらぬ方向に展開したりする。
先日、狭山市の稲荷山公園に向かう途中、信号待ちの交差点でふと横を見ると外国風なオシャレな街並み。ひと目でピンとくるものがあった。
「ジョンソンタウン、こんなとこにあるんだ…」
という経緯で課題となっていた入間市のジョンソンタウン(米軍住居地域跡地)に行ってみることに。
![]() | ![]() |
近くの「彩の森 入間公園」の駐車場に車を止めてぶらぶら歩いて行って、9時半すぎにジョンソンタウンへ。
まだ時間が早く、ひと気もなければ開いている店もない。
おかげでじっくり街並みを観察できたが、10時を回っても街が動きだす気配はない。
「困ったね…」
![]() | ![]() |
実は出かける前に調べておいたことがある。
いつだったかテレビニュースで入間の洋館というものをやっていて、ジョンソンタウンから近いならそっちも見に行こうと考えた。“入間_洋館”で簡単にヒットするが、地図上では歩くには微妙な距離で、ちょっと無理かな… と。
ところがいま、時間はたっぷり余っている。
「行くだけ行ってみる?」
![]() | ![]() |
朝にざっと見た地図の記憶では、洋館の場所は入間市駅の向こうの国道16号沿い。駅舎を通り抜けていくことに。
駅の階段下にポスターが張ってある。
旧石川組製糸西洋館(そういう名前だったのね…)
駅から徒歩7分(思ったより近い!)
4月の一般公開開催日は…(ん? 常設じゃないの?)
9日、10日 、23日 、24日(なに? たったそれだけ!? てか、今日は何日…?)
えーと、本日は4月24日。
セ、セーフ…。
![]() | ![]() |
ということで、結果オーライ的に「旧石川組製糸西洋館」入場。
(ホント、いつも出たとこ勝負で… (・Θ・;))
![]() | ![]() |
――旧石川組製糸西洋館は、大正から昭和の初めにかけて全国有数の製糸会社であった石川組製糸により外国商人を招くための迎賓館として、いまから約100年前に建てられた洋風木造建築です。(入間市HPより)
2001年に国の登録有形文化財となり、03年に入間市に寄贈され現在に至る。
ちなみに上記ジョンソンタウンはかつて、石川組製糸の工場で働く大人数の従業員の食料を生産する農場だったそうだ。
![]() | ![]() |
以下、順路に沿って館内を見ていく。

1階控えの間~応接室
![]() | ![]() |

2階大広間

大広間のステンドグラス



大広間横の階段を下りると広い食堂に出た。
![]() | ![]() |
こんな部屋で食事してみたい… と見回していると、“喫茶コーナー試営業中!!”のプレートを見つけ、思わずニンマリ。

ホットコーヒーをお願いする。
スタッフの方は一般公開していない“キッチン”へ。
![]() | ![]() |
飲食は人間の基本的な営みであり、家は人間の営みの場だ。
飲み食いをすることで単なる見学対象からリアルな“家”へと劇的に変化する。
![]() | ![]() |
1杯の珈琲の香りが、大正浪漫の世界へといざなう。
(つづく)
![]() | ![]() |
[DATA]
旧石川組製糸西洋館
埼玉県入間市河原町13-13


[Today's recommendation]



https://youtu.be/nYsGn7Xeo40
https://youtu.be/sI4yCdNeikY
https://youtu.be/5MQyAymsviM


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