fc2ブログ

室町期の面影をとどめる 【広徳寺】

2023.12.03

 前記事の続きで、小和田橋で秋川を渡り、山腹をゆるゆる上って広徳寺へ。
こちらは大イチョウが有名で、あきる野市屈指の紅葉スポットだそうだ。


20231203 kotokuji-11


広徳寺は1373(応安6)年に創建された臨済宗建長寺派の寺院。
境内は東向きに総門・山門・本堂が一直線に並び、山門と本堂の間の参道を挟んで鐘楼と経蔵が対置する、禅宗寺院の伽藍配置となっている。
境域は東京都指定史跡、風情ある苔むした茅葺き屋根の総門や重厚な風格を備えた山門はあきる野市有形文化財。


20231203 kotokuji-12

20231203 kotokuji-13


総門をくぐると、山門の背後に大イチョウが顔をのぞかせる。
手前のカエデの赤とのコントラストが美しい。


20231203 kotokuji-14

20231203 kotokuji-15


大イチョウは2本。
3番目の門のごとく堂々とそびえ立つ。


20231203 kotokuji-16

20231203 kotokuji-17


平野部より気温が低いためか、イチョウは見ごろを過ぎている感じ。
その代わり、一面の黄金色のじゅうたん。
初冬の静謐な空気感が漂う。


20231203 kotokuji-18
山門を振り返って

20231203 kotokuji-19


やはり茅葺き屋根の堂々たる本堂。


20231203 kotokuji-20

20231203 kotokuji-21

20231203 kotokuji-24


――江戸時代は寺領40石が与えられている。これは周辺の寺院の中で、高尾山薬王院や深大寺に次ぐものであり、末寺は24か寺、塔頭は3か寺ある大寺院であった。「広徳寺(あきる野市))」Wikipediaより、最終更新2022年9月11日 02:43)


20231203 kotokuji-25

20231203 kotokuji-26


本堂の裏手も見応えがあり、タラヨウの大木は東京都の天然記念物に指定されている。
(もう一つの天然記念物・カヤの木は気づかずにスルー💦)


20231203 kotokuji-23


総門など室町期の面影をとどめるといわれる風格と趣きを備えた古刹。
悠久の歴史へいざなわれる思い。

(つづく)


20231203 kotokuji-27


[DATA]
広徳寺
東京都あきる野市小和田234
https://akiruno.town-info.com/units/36232/kotokuji/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/69BRyqURbfg?si=g6yoWY2ZmgGaWWHp



wachat231203-33.jpg



20231203 kotokuji-28
次号予告


あらためてお参り 【水天宮】

2023.11.24

 先週、すぐ脇をかすめるように通過した水天宮にあらためてお参りに行くことに。


20231124 suitengu-11


高田馬場駅から地下鉄東西線乗車 → ①九段下駅乗り換え半蔵門線・水天宮前駅下車または②茅場町駅乗り換え日比谷線・人形町駅下車…


20231124 suitengu-12


…の選択だと思っていたが、茅場町で降りたら乗り換えずにそのまま歩けばいいことに気づいた。
先週ちょうどその逆向きに歩いている。
茅場町交差点(地下鉄出口)から水天宮までわずか600m。


20231124 suitengu-13


地下鉄網の入り乱れている都心部ではそのようなケースはよくあることで、土地勘がなかったり歩き慣れていなかったりすると、思わぬ不便や不利益を被ることになる。


20231124 suitengu-15


先日、山手線が止まったときのテレビニュースの街頭インタビューに「仕事で新宿から高田馬場まで行くのにタクシーを使った」と応えていたサラリーマン風に、「西武新宿線または副都心線を知らんのか!」と激しくツッコんでしまったが、新宿駅と新宿三丁目駅と西武新宿駅はほぼ同一駅です。僕にとって。


20231124 suitengu-17

20231124 suitengu-18

20231124 suitengu-19


日本橋エリアも、日本橋・茅場町・水天宮前・人形町・三越前… あたりの駅は徒歩圏ということ。
「日本橋七福神めぐり」というのがだいたいそのへんのエリアで、コース距離は3.3kmほど。


20231124 suitengu-20
日本橋七福神の「弁財天」

20231124 suitengu-21


もう10年か15年か前になるが、初めてめぐった七福神が日本橋だった。
そのとき以来の水天宮。


20231124 suitengu-22


写真とテキストがかみ合っていないと?
はい、もうすぐ七福神の季節なんですね…。

(一応、つづく


20231124 suitengu-23


[DATA]
水天宮
東京都中央区日本橋蛎殻町2-4-1
https://www.suitengu.or.jp/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/eReLu83U76I?si=kfa_RVJpdB3_X1yD



wachat231124-11.jpg



20231124 suitengu-24
次号予告


鬼子母神名物は、東京屈指の名店 【おせんだんご】

2023.01.03

 前記事の続きで、だんご屋さんに大黒さま… もとい、大黒堂にだんご売り場が――

まさに絵に描いたような門前の茶屋である。
茶屋好きを自認する者としてこれを素通りできようか(いやできない)。


20230103 osendango-39


簡単に説明すると、“雑司が谷七福神”の大黒天を祀る鬼子母神 大黒堂ではおだんごが売られている。その名も「おせんだんご」。
つまりこのお堂、「大黒堂」と「おせんだんご」の二枚看板と考えればわかりやすい。


20230103 zoshigaya-43


栞によると、かつて雑司が谷鬼子母神境内には多数の茶屋・料理屋が立ち並んでおり、いつしかそれらは姿を消したが、一軒の茶屋で売られていたおだんごの復活を望む声が多々聞かれ、それに応える形で大黒堂に店を構えたのが「おせんだんご」。
“おせん”は、鬼子母神に千人の子どもがいたことにあやかったもので、たくさんの子宝に恵まれるようにという願いが込められているとのこと。


20230103 osendango-38


その栞の名義に目を奪われる。
根岸芋坂の「羽二重団子」といえば、向島の「言問団子」、上野の「鶯だんご」(新鶯亭)と並ぶ“東京三大団子”。
鬼子母神のHPには、“株式会社羽二重団子 澤野修一社長のご尽力によりおせん団子が復活”とある。


20230103 osendango-34


思いがけない名店との出会い。
これも七福神のご利益か。


20230103 osendango-37


というか、7年前に確実にこの大黒堂にお参りしているはずだが、茶屋の記憶がない。
そのときの七福神の回り順は今回とは逆に鬼子母神をしょっぱなとしていたため慌ただしくて目に入らなかったか、あるいは「おせんだんご」営業日以外だったか。
営業日は、ネット情報ではだいたい土日祝日および縁日の8・18・28日となっているが、上の栞には“毎週月火定休日”と書いてあるので要確認。


20230103 osendango-33


おせん団子(焼き団子・あん団子各1本)を一つ頼む。
これで1セットだが、お茶を2つ付けてくれた。


20230103 osendango-35


平たいフォルムは、名高い羽二重団子そのもの。
甘さ控えめのこしあんと甘くない生じょうゆの組み合わせがよい。
ただし、「羽二重団子」が一串4つ刺しなのに対し「おせんだんご」は5つ刺しとお得感がある。

――小粒の五つ刺しのおだんごは、安産子育てと子孫繁栄を祈願する意味をこめております。


20230103 osendango-31


「羽二重団子」は1819(文政2)年創業。
前記事でも触れている雑司が谷ゆかりの夏目漱石など文化人に愛されていたことでも知られる。
日暮里の本店のイートインメニューには漱石セット(焼き1本・漱石もなか1個)をはじめ、(正岡)子規セット(焼き1本・あん3本)、(岡倉)天心セット(焼き2本・冷酒グラス)などが。
うぅ… 行ってみたい!


20230103 osendango-32


――「行きませう。上野にしますか。芋坂へ行って團子を食いましょうか。先生あすこの團子を食ったことがありますか。奥さん一辺行って食って御覧。柔らかくて安いです。酒も飲ませます。」と例によって秩序のない駄辯を揮っているうちに主人はもう帽子を被って沓脱へ下りる。
吾輩は又少々休養を要する。主人と多々良君が上野公園でどんな真似をして、芋坂で團子を幾皿食ったかその辺の逸事は探偵の必要もなし、又尾行する勇気もないからずっと略してその間休養せんければ成らん。

(夏目漱石『吾輩は猫である』より)


20230103 zoshigaya-41


[DATA]
おせんだんご
東京都豊島区雑司が谷3-15-20 鬼子母神堂 大黒堂
https://www.kishimojin.jp/guide/moreinfo/other06.html





[Today's recommendation]


https://youtu.be/KKdOGSi4bKo



wachat230103-22.jpg
吾輩と三毛子



20230103 osendango-40
次号予告


県内唯一の 【妻沼聖天山 歓喜院】

2022.12.11

 日曜日に用事続きで、久々のプチ観光。
そういう予定で前日から考えているが、なかなか行き先が決まらず、朝起きても決まらず、9時になってもまだ決まらず。

Googleマップ上をさまよう視線。
いくら見直しても、知らないお出かけスポットは近場にはないと思うが…。

ふと、ある文字が目に留まった。
“聖天山 歓喜院(妻沼聖天)”とある。
9月に行った坂戸市の道教の宮「五千頭の龍が昇る聖天宮」と字ヅラが似ているから引っかかったわけだが、こちらは純粋にJaponesqueのよう。
地図上で寄ってみると、周りに多くの飲食店も現れる。

そこのところが大事で、名の通った寺社でも門前にそば屋の1軒もないところには魅力を感じない。お寺さんなら日々香が焚き込まれ祈祷の声が聞こえ、かつ絶えず参拝者があってなんぼ。

いちおうググってみる。
“埼玉県唯一の国宝”

40秒で支度しな!


20221211 menumashodenin-11


2時間で到着。

駐車場から入ると左手の山門の立派なことに驚かされるが、右を向くとさらにいくつか門があり、参道入り口はずっと向こうのほうらしい。
参道の側道には食べ物屋さんなどが連なり門前町の様相を呈しており、まるで違う時空に入り込んだかのよう。
上等の観光地の要件を備えており、観光好きの自分がいままでこの場所を見つけられなかったのが不思議だ。

参道入り口まで逆行して、あらためて外門から境内に入り直すという参拝の段取りを踏む。


20221211 menumashodenin-12
外門と貴惣門

20221211 menumashodenin-13
貴惣門(国指定重要文化財)

20221211 menumashodenin-15
中門

20221211 menumashodenin-16
仁王門

20221211 menumashodenin-17
仁王門越しに本殿

20221211 menumashodenin-18
本殿

20221211 menumashodenin-19
本殿(=国宝 御本殿 [歓喜院聖天堂])

20221211 menumashodenin-20
本堂正面の彫刻


「歓喜院」は平安時代末期の1179(治承3)年、長井庄(熊谷市妻沼)を本拠とした武将・斎藤実盛が聖天宮を建立し長井庄の総鎮守としたのが始まりとされる。
中世には源頼朝が参拝したほか忍城主の庇護を受け、江戸期徳川家康により再興されたが、1670(寛文10)年の妻沼の大火で焼失。現存する聖天堂(本殿)は1760(宝暦10)年に再建されたものという。


20221211 menumashodenin-21


2003~11年に修復工事が行われ、2012年に本殿が国宝に指定された(登録名称:歓喜院聖天堂)。


20221211 menumashodenin-39-2
左甚五郎作とも伝えられる本殿南面羽目板の「鷲と猿」(時代的に無理があるようだが…)


国宝「歓喜院聖天堂」は日光東照宮を彷彿させる本格的装飾建築で、この地はかつて“埼玉の小日光”と称されていたが、国宝指定を機に“埼玉日光”に格上げ? されているとか。


20221211 menumashodenin-22


国宝御本殿観覧は有料(大人700円)。
本殿のぐるり(南面・西面・北面)を見るだけだが、この部分が国宝の神髄であろう。
700円払う価値はある。


20221211 menumashodenin-23
南面

20221211 menumashodenin-24
南面大羽目彫刻「福禄寿と鶴と亀」

20221211 menumashodenin-25
西面

20221211 menumashodenin-26
西面大羽目彫刻「布袋・恵比寿・大黒天による碁打ち」

20221211 menumashodenin-27
北面

20221211 menumashodenin-28
北面大羽目彫刻「毘沙門天・吉祥天・弁財天双六遊び」


2時間前まで存在も知らなかった美のかたちに、ただ息をのむ。

(つづく)


20221211 menumashodenin-3320221211 menumashodenin-3520221211 menumashodenin-34


20221211 menumashodenin-3620221211 menumashodenin-3720221211 menumashodenin-38


[DATA]
妻沼聖天山 歓喜院(めぬましょうでんざん かんぎいん)
埼玉県熊谷市妻沼1511
http://www.ksky.ne.jp/~shouden/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/bKIybW1YLNc



wachat221211-11.jpg



20221211 menumashodenin-61
次号予告


地場野菜と仕込み水が自慢の 【自然処 玉井屋】

2022.09.19

 去年、福生市の「石川酒造」の蔵見学に行ったとき、歴史的建造物や設備類の展示から製品の試飲、土産物販売、飲食施設まで用意されていて、それはまさに工場見学、それも上級版の…! と思った。
普通の食品・飲料工場に比べ、酒蔵には歴史という付加価値があり、食事処では酒に合わせた和の高級志向を訴求できるわけで。
たとえば「中村屋 中華まんミュージアム」ではそうはいかないという意味で。


20220919 tamaiya-11


そんな“大人のテーマパーク”、近場でほかにないものか?
当時少し調べてみて、ヒットしたのが「晴雲酒造」だった。
蔵をリノベーションしてつくられた食事処を併設している点がポイント。


20220919 tamaiya-12


ということで、前記事の続きで晴雲酒造直営食事処「玉井屋」へ。


20220919 tamaiya-14


蔵の正面左手が前記事の売店、右手に「玉井屋」入り口がある。


20220919 tamaiya-15


くぐり戸を抜けると前庭アプローチで、右がギャラリー、左が食事処。


20220919 tamaiya-16


店内は、右にテーブル席、左に座敷席。
先客2組ほどとまだすいており、「お好きな席へ」ということで、座敷へ上がらせてもらう。


20220919 tamaiya-17


まさに“百年の歴史を感じるたたずまいの空間”HP


20220919 tamaiya-18


こちらの自慢は、地場野菜と仕込み水。
旬の食材を使った“花・月・雪”3種の御膳が用意されている。

花御膳と月御膳を注文。


20220919 tamaiya-1920220919 tamaiya-20

20220919 tamaiya-2120220919 tamaiya-22


前菜は両御膳共通で、セルフでとってくるシステム。
モロヘイヤとオクラのおかか和え、じゃがいもの煮物、いんげんの天ぷらの3品。
おかわり自由!


20220919 tamaiya-23


御膳には食前酒が付くが、やはりというか当然、頼んだのは1名分のみ。
その場でボトルからついでくれる。

「えーと、食前酒は奥さま…? ですよね」と店員さん。
「はい。悔しいから買って帰ります(笑)」
「ありがとうございます(笑)」


20220919 tamaiya-24


やはり共通の飛竜頭がまず出てくる。
特製の飛竜頭旨出汁がけ。消泡剤不使用の地元産豆腐・大和芋・季節の野菜を合わせました


20220919 tamaiya-26


以上の前菜・飛竜頭に、花御膳はとろろ飯・粕汁・香の物という内容。


20220919 tamaiya-27


月御膳はさらに“本日の主菜”とデザート(酒粕のブランマンジェ)が付くうえ、ご飯もとろろ飯か季節の炊き込みご飯が選択できる。


20220919 tamaiya-28


本日の主菜は3種類で、1.豚ロースの晴雲漬けを、ご飯は炊き込みご飯(栗の炊き込みご飯)を選ぶ。


20220919 tamaiya-29


酒粕の香りに包まれた豚ロースは、こうじの効果でとてもやわらかくうま味も豊か。
粕汁とともに、滋味深き“晴雲”の味わい。


20220919 tamaiya-30-2


今季初の栗ご飯。
この栗も地元のものか、感動的なほど大きく立派。


20220919 tamaiya-31


酒蔵ならではの食事のあとのスイーツは、なおも酒粕の香り豊かなブランマンジェ。
なめらかでちょうどよい甘さに完成度の高さを感じる。


20220919 tamaiya-32


和紙の街としてしか認知していなかった小川町だが、酒造りの街でもあると上書きされた。
ほかの蔵も気になるし、見るべきこと体験すべきことは、もっといろいろありそうだ。


20220919 tamaiya-33
「玉井屋」にはブロック塀のくぐり戸から直接も入ることもできる


[DATA]
自然処 玉井屋
埼玉県比企郡小川町大字大塚178-2
http://www.kumagaya.or.jp/~seiun/tamaiya/TOP.html
https://www.facebook.com/tamaiya2005/





[Today's recommendation]

wachat220919-22-22.jpg




https://youtu.be/221kvXa2_AA


こんな聖地巡礼 【特一番 聖蹟桜ヶ丘店】

2022.01.22

 30数年前、雑誌の仕事で一日中新宿で街頭アンケートをやらされたことがあった。そのとき取材したC大生女子2人組に「よく遊びに行く街」を聞いたところ、「聖蹟桜ヶ丘」との答え。まったく縁のない街だっただけに、強く印象づけられたのである。こういう知的でセンスよさげな美人さんの行く街… と。



創刊時にテレビCMを打った。そんなCM誰も覚えてない… というか見たこともなかったろうな。


不思議と縁のないままに今日に至り、美化されたイメージの変わるところのなかった聖蹟桜ヶ丘であるが、先日、当ブログにある情報が寄せられた。

――数年前まで、立川や府中に『特一番』という北海道ラーメンのお店がありました。今は聖蹟桜ヶ丘にしか残っていないようですが…

こともあろうにラーメン情報。
わが心の聖蹟桜ヶ丘はいずこへ… ; ̄ロ ̄) !!


20220122 tokuichiban-1120220122 tokuichiban-12
関戸橋より聖蹟桜ヶ丘方面を望む


とまあ、感傷的な気分のままに書き出してしまったが、そんな気にさせる街。
ずっと行ってみたいと思いつつ、きっかけがなかった。
ネタ扱いしてしまったが実のところたいへん貴重な情報であり、日が沈む~(略)さん、いつもありがとうございます。


20220122 tokuichiban-13


コメントをいただいたときは気づかなかったが、「特一番」という字ヅラには見覚えがある。府中の駅近くにあった老舗然としたラーメン店で、たしか伊勢丹(フォーリス)にも出店していた。
食べ歩きみたいなことを始めてから、そういえば… と(Googleマップで)散々探したが見つからず。府中駅前の大規模再開発で姿を消したお店の一つである。


20220122 tokuichiban-14


地図を見ると聖蹟桜ヶ丘は新府中街道(鎌倉街道)を真っすぐ下ればよく、距離的にもよく行く西荻窪や石神井公園と同程度と意外に近い。


20220122 tokuichiban-15
“聖地”は山のほうだと思う


駐輪場に自転車を止め、某アニメの聖地でもあり散策も考えたが、どうしても街がいまどきすぎて、普通すぎて…。
とりあえず駅前の様子を観察したあと、PCで見たGoogleマップ(現地でスマホを見ない)の漠然たる記憶で大ざっぱな方角に歩くと、すぐにお店は見つかった。


20220122 tokuichiban-1620220122 tokuichiban-17


イメージしていたのと違ってこざっぱりした外観である。


20220122 tokuichiban-1820220122 tokuichiban-19


ちなみに「特一番」はWikipediaにも項目が立っている重要案件で、北海道ラーメンでもルーツは札幌ではなく旭川。
東京では府中を中心に展開し、聖蹟桜ヶ丘店は1969(昭和44)年創業と。


20220122 tokuichiban-2020220122 tokuichiban-21



注文は、“一番人気”と書いてある味噌バターコーンらーめん。


20220122 tokuichiban-2420220122 tokuichiban-25


普段、バターやコーンを頼むことはないが、旭川ということで思うところあってあえてそうしてみた。


20220122 tokuichiban-26-27


強く縮れた麺が特徴的で、札幌系の某製麺所のものに近い印象。
みそスープはマイルドで優しい印象だが、後味にニンニク臭がかなり残る。


20220122 tokuichiban-28-29


…と、特段に書き記すところのない普通のラーメンだが、それでいいと思う。
創業50年強の味は、ハコが多少こぎれいになったとしても、そう変わるものではないと。


20220122 tokuichiban-30


このお店にも映画のパネルがある。
やはりこの街は山のほうまでちゃんと歩いてみたいと思った。


20220122 tokuichiban-31


[DATA]
特一番 聖蹟桜ヶ丘店
東京都多摩市関戸1-11-5





[Today's recommendation]

wachat20220122.jpg




https://youtu.be/CU9pEi3ByTw


https://youtu.be/DxpOFCcBkww


https://youtu.be/dbASJ52VaBQ


老舗和菓子店の一番人気は? 【井筒屋】

2021.12.02

 去年のコロナ初期、未知の病原体への恐怖に支配され外食はもとより日々の買い物もままならないなか、食べ物のブログなどやっていることに罪悪感を覚えつつ、感染状況に応じ変化する行動規範を逸脱しない形でブログを維持するべく試行錯誤を繰り返していた。
オムニバス形式の記事もそんな工夫の一つ。


20211202 izutsuya-11


去年5月に「原色あんドーナツ図鑑」というのがある。
7店のあんドーナツをピックアップする形で、いまから思うと、このブログで原則としている1記事1店では密閉・密集・密接な印象を与えかねないことへの配慮から分散化を図っている。


20211202 izutsuya-12


そんなケースはほかにもあって、状況が落ち着いたらちゃんと記事にしてみたいと思っているお店も多数。


20211202 izutsuya-1320211202 izutsuya-14


立川シネマストリートの「井筒屋」。
創業1933(昭和8)年の老舗和菓子店でありながら、一番人気は和洋折衷のあんドーナツ。
あんドーナツでは東京でも屈指の有名店である。


20211202 izutsuya-15


なお、アニメ『聖☆おにいさん』に登場したいわゆる聖地であり、アニメによる地域振興を図る“とある”自治体的には、こちらは重要なコンテンツと思われる。


20211202 izutsuya-1620211202 izutsuya-17
※許可をいただいて撮影


引き戸を開けて入店すると、左手のテーブルセットで高齢のご主人が舟をこいでいらっしゃる。
声をかけるのが忍びないほど気持ちよさげ (^ ^)


20211202 izutsuya-1820211202 izutsuya-1920211202 izutsuya-20
あんどーなつの番重が3つも!


「いやー、寒くなりましたね」
って、風邪ひかないようにしてくださいね (;^_^A


20211202 izutsuya-2120211202 izutsuya-22



あんどーなつ2個だけ買うつもりだったが、ショーケースの見事な品ぞろえにあれもこれもと…。
なんとか追加は酒まん1個にとどめて…。


20211202 izutsuya-23


「あんどーなつ、おいしいよね♪」とご主人。
そのモチベーションで、ずっと続けてこられたのかなと。


20211202 izutsuya-24-2


あんどーなつ、おいしかったです♪


20211202 izutsuya-26


[DATA]
井筒屋
東京都立川市 曙町2-28-11
https://www.annex-tachikawa.com/tach1067/





[Today's recommendation]

wachat211202.jpg




https://youtu.be/3K27AmNo-XI



20211202 izutsuya-27
東村山中央公園


お酒好き要チェックのテーマパーク―2 【食道 いし川】

2021.06.27

 前記事のつづきで――

腹が、減った……


20210627 ishikawa-27


石川酒造の敷地内には、酒と活魚の食事処「食道 いし川」と、日本酒・クラフトビールがそろうイタリアンレストラン「福生のビール小屋」がある。
…と、さも知ったふうな口の利き方だが、下調べをしない流儀なので(笑)、現場では「フンフン?」とか「ヘー!」とかリアクションしてるわけで。
あ、食べるとこあるんだ。せっかくだから食べていこうか… みたいな ( ̄ω ̄;)


20210627 ishikawa-25-220210627 ishikawa-26-2


ただ、この酒蔵をひと通り見て回って受けた印象からすれば、どれもこれも間違いないように思える。
飲食施設はどちらも11:30開店だが、5分前ぐらいにフライング気味に開いていた「いし川」に、流れのままに入店。


20210627 ishikawa-28


こちらは1898年建造の「雑蔵」という建物で、国登録有形文化財。
1階が「食道 いし川」、2階は史料館となっている。


20210627 ishikawa-3120210627 ishikawa-32


注文は、ランチメニューから塩麹で漬けた唐揚げ定食と、本日の限定ランチからばらちらし。


20210627 ishikawa-36


梁が高い土蔵の趣を生かしたつくりで明治時代へのタイムスリップ感が味わえる一方、水槽にお魚を泳がせ活魚居酒屋ノリで日本酒へいざなおうという演出もぬかりない。


20210627 ishikawa-3320210627 ishikawa-34


唐揚げの塩麹は日本酒の蔵人が造った麹をもとにつくられている。こういうすべて自家製、全部本物… というのが、この施設のすごいところだと思った。


20210627 ishikawa-22


うま味豊かながらキレのある味付けといったところ。肉のうまさが引き立ちます。


20210627 ishikawa-39


ばらちらしのネタは、マグロ(赤身・中トロ)、青魚、タイ、キンメダイ、アジ、タコ、エビ、玉子…。


20210627 ishikawa-37


シャリも多いがネタも惜しみなくふんだんで、高級魚キンメダイでも「これでもか」というくらい盛ってある。


20210627 ishikawa-21


思うにこのばらちらし、ランチメニューの極上海鮮丼やら特選刺身定食やら特上握り寿司やらで出た刺し身の端切れなんかが使われているんじゃないだろうか。それで限定2食。
鮮度抜群、ボリューム満点の超お得メニューです。


20210627 ishikawa-38


この感謝Dayの趣旨は地元還元ということだと思うが、サービス精神が地元という枠にとどまっていない。見据える先が違うのだろうと感じた。


20210627 ishikawa-35


[DATA]
食道 いし川
東京都福生市熊川1
https://www.tamajiman.co.jp/
https://www.facebook.com/tamajiman/
https://twitter.com/tamaji_man
https://www.instagram.com/ishikawabrewery/





[Today's recommendation]

wachat210627-22.jpg




https://youtu.be/xCqWH9bKzQE


https://youtu.be/KsE9iXoXB6s?si=bPue_-4qaoTxiTq2


お酒好き要チェックのテーマパーク―1 【石川酒造直売店 酒世羅】

2021.06.27

 とあるメールマガジンで石川酒造のイベント情報を見つけた。
毎月4週目週末は感謝Dayとのことで直売所などでさまざまなサービスが用意されているが、特にこのタイミングで目を引くのが送料無料キャンペーン。お中元が送料無料になるのはかなりうれしい。酒蔵見学も兼ねるので観光要素のポイントも高い。
27日(日)に出かけることにした。


20210627 sakecellar-21


普通、車で行くような距離感だが、目的地は酒蔵である。車で出かけて後悔するシーンが多々予想されるわけで(試飲とか…)。車でラクするのと試飲とどっちを選ぶかと聞かれれば、迷わず「試飲!」と答えるワタシ。


20210627 sakecellar-24


当日、台風と梅雨前線の影響で予報は雨だが、朝降っていないので酒飲みの本能の赴くままに電車で出かける。乗り換え1回・片道20分強と、実は電車の便も悪くないのだ。


20210627 sakecellar-25


西武拝島線拝島駅から徒歩20分。


20210627 sakecellar-26


福生市熊川の石川酒造は創業150余年。東京に残る数少ない酒蔵の一つである。


20210627 sakecellar-27


銘酒「多満自慢」で知られるが、明治期にはビールづくりにも挑んでおり、1998年に「多摩の恵」の名で111年ぶりにビール醸造を復活させている。


20210627 sakecellar-2820210627 sakecellar-29


敷地内には国指定登録有形文化財の建造物が6棟あり、和の食事処、ビアレストラン、直売所などを併設。
“酒飲みのテーマパーク”をコンセプトに常設の観光施設として開放されている。


20210627 sakecellar-30
長屋門(国登録有形文化財)

20210627 sakecellar-31
雑蔵(右、国登録有形文化財)

20210627 sakecellar-32
「福生のビール小屋」

20210627 sakecellar-45
麦酒釜の館


直売所「酒世羅」へ。
“さけせら”と読み、英語で“Sake Cellar”と表記する。


20210627 sakecellar-33


「多満自慢」の各定番ブランドや季節限定品、クラフトビール「多摩の恵」「TOKYO BLUES」がズラッと並び、壮観。
酒器や小袋、酒粕クッキー・あめ、酒粕石けん・入浴剤… と品ぞろえも豊富で、見ているだけで楽しくなる。


20210627 sakecellar-3920210627 sakecellar-40

20210627 sakecellar-3520210627 sakecellar-36


が、“試飲中止のお知らせ”の掲示。
がーん ( ̄▽ ̄;)!! ガーン


20210627 sakecellar-3720210627 sakecellar-38

20210627 sakecellar-4120210627 sakecellar-42
許可をいただいて撮影


多満自慢の人気銘柄「雄町」純米吟醸生原酒四合瓶とビール4本(「TOKYO BLUES」3種+「多摩の恵 明治復刻地ビール」)を詰め合わせにしてもらって仙台の友人に送る。
家飲み用にも同じ「雄町」とビールを2本購入。


20210627 sakecellar-43

20210627 sakecellar-44


外では感謝Dayの一環として限定ビール&樽酒の量り売りが行われていた。
「多摩の恵」ヴァイツェンを買って敷地内の井戸裏スペースへ。


20210627 sakecellar-46


井戸とは昭和30年代まで使われていた仕込み水の井戸で、樹齢700年超の御神木に守られ、横には明治期に使われていたというビール醸造用の大釜も展示。
その裏が井戸枠や大がめをテーブル代わりに使った休憩所になっている。


20210627 sakecellar-47


苔むした木々に囲まれ堀を流れる清らかな水音を聞きながら飲む蔵出しの一杯。
こたえられません。


20210627 sakecellar-48


時刻は11:20。
ビールが呼び水となリ、一気に空腹感が…

(つづく)


20210627 sakecellar-49


[DATA]
石川酒造 直売店 酒世羅
東京都福生市熊川1
https://www.tamajiman.co.jp/
https://www.facebook.com/tamajiman/
https://twitter.com/tamaji_man
https://www.instagram.com/ishikawabrewery/





[Today's recommendation]

wachat210627-1.jpg




https://youtu.be/cGnZHIY_hoQ


心のよりどころ 【龍巳うどん】

2021.05.13

 いまやっている仕事の一つはかなり厳密に期日が決まっていて、今月は17日月曜日がおしり、仕事用語でいうと校了日だ。現実には今日明日でほぼ終わらせないといけない状況だが、動きが鈍く大丈夫か…? と気をもんでいたら、いきなり動きだした。まだ明日もあるから今日はこれくらいでいいんじゃないの…? と思っても止まらず、今日中にけりをつけようという勢いなのだ。そういう工程上のゆらぎのしわ寄せはすべて僕のところに来る仕組みになっているから非常にストレスフルなのである。


210510 tatsumiudon-22


気晴らしに歩いて昼ごはんを買いに。


210510 tatsumiudon-21
高架化工事の巨大クレーンのあたりに旧店舗があった


「龍巳うどん」はいろいろあっていまの「龍巳うどん」になっているが、そのいろいろの一つが西武鉄道の「新宿線東村山駅付近連続立体交差事業」(高架化工事)。
線路沿いから道の反対側のいまの場所に移転している。


210510 tatsumiudon-25


店名変更後も変わらず繁盛しているようで、けっこうなことだが、混むのが苦手な僕は移転後店内で食べたことがない。すっかり“持ち帰りの店”になっちゃってる。
それもこのあたりのうどん文化の一側面で、このお店は今も昔もテイクアウト用の小窓のあるつくりなのだ。図らずもコロナ禍にマッチしていると。


210510 tatsumiudon-24210510 tatsumiudon-23


注文は3L 天付肉汁。


210510 tatsumiudon-26


毎度のおさらいだが、“L”とは「きくや」系共通のカウント法で、L=3玉を起点に、LL(4玉)、3L(5玉)、4L(6玉)、… と増えていく。3玉がベースということからもわかるように、1玉の量は多くない。


210510 tatsumiudon-30


半年ぶりの来店で、この間大きな変化があって、つゆ用のカップが付いてきた。


210510 tatsumiudon-28


それまではただビニール袋に入っていたんだが、考えてみればそれだと外で食べられない。
車等でカップ麺食べてる人っていますよね。ああいうニーズへの対応?


210510 tatsumiudon-29


久々の地元系うどんだからか、いつにもまして地粉の香りが強く感じられる。
店舗や店名が変わっても、たぶん変わらぬ味わい。
激動の時代、地域の人々の心のよりどころもいえる存在に違いない。


210510 tatsumiudon-27


[DATA]
龍巳うどん
東京都東村山市野口町1-4-66





[Today's recommendation]

wachat210513.jpg




https://youtu.be/Yy2uHAS-el0


Latest Articles
産直! いちご大福🍓 【道の駅 いちごの里 よしみ】 Feb 24, 2024
光る対応力でメニューを拡充 【森のキッチン】 Feb 23, 2024
2月22日は… 【おかき屋 百代】 Feb 22, 2024
タンメンの塩梅 【はつね】 Feb 20, 2024
ゆっくりな時間が流れる 【ジャスミン】 Feb 19, 2024
新回転寿司…? 【独楽寿司 町田木曽店】 Feb 18, 2024
異国情緒あふれる古刹 【山口観音】 Feb 17, 2024
観光地感を醸し出す 【観音茶屋】 Feb 15, 2024
見どころいっぱい 【狭山不動尊】 Feb 14, 2024
昭和ノスタルジックな風情の 【レストラン蘭】 Feb 13, 2024
世界が認めたCraft GIN 【マツザキ 中福本店】 Feb 12, 2024
デジャヴな土曜の午后2時 【ラーメン専門店 和】 Feb 10, 2024
Ranking
          
          
Category
Category-2