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市役所横に実力派な洋食屋さんオープン! 【Kitchen blue grove】

2020.01.11

 東村山市役所裏口の向かいにある四軒長屋は一時期さびれていたが、2018年6月に「とり幸」、同7月に「野口製麺所」と、いずれも市内の人気店が立て続けに支店を出し、様子が一変した。
そこへ新たに洋食店が開店し、いっそうの活気とコジャレた華やぎを添えている。


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店名は「Kitchen blue grove(キッチン ブルーグローブ)」。
2019年9月21日オープン。


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店内は4人掛けテーブル1卓とカウンター5席ほどとこぢんまりしている。
カウンター席の背後の壁際に図書館の自習室ブースのような謎の構造物があるが、よく見るとこれもカウンター席のようだ。
某チェーンの“味集中カウンター”的な? 入ったことないけど (〃 ̄ω ̄〃ゞ ウーン…


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先客はなくテーブル席に着くことができた。
先客はないが、2階から物音や子どもの声が聞こえる。カルチャースクールか何か別運営なのかと思ってあとで聞いてみると、たまたま団体予約の貸し切りとなっていて、普段は客席として普通に使えるそうだ。


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表でランチメニューをチェックして日替わり+レギュラーという組み立てと決めて入ったわけだが、入って大いに悩む。
カダイフ巻きエビフライって何よ ( ̄ω ̄;)

でもやっぱり最初はハンバーグかなぁ… ということで、デミグラスソースハンバーグ880円と、本日の日替わり:やわらかポークの赤ワインと黒こしょうソース850円に。


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ハンバーグは小判形ではなく、爆弾形などと呼ばれる丸みのある形状。つなぎが少なく牛肉感が強いが、ナツメグをはじめスパイス・ハーブの適度に効いた本格派。
付け合わせのじゃがいものガレットがカリッと香ばしくおいしい。調理道具も使い込んだいいものなんだろうな。


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やわらかポークとは、要するに豚の角煮である。
ふんだんにかけられたソースは赤ワインを煮詰めて暗紫色に底光りしており、甘味が強くバルサミコを思わせる酸味がいいアクセントとなっている。ポークは繊維がほどけるやわらかさ。


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日替わりでこういう料理って、ちょっとすごい。
どれだけ引き出しがあるんだろう… と。


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ご近所の情報筋によれば、ご主人は西武関係のレストランで30年も腕を振るった方だそうだ。花小金井の人気店「ZEN」のシェフのような経歴なのかな…(と思って確認しようとしたら、「ZEN」は閉店したようだ。ショック…)


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先客はなかったが、僕らのあと、1時半すぎにして1人・2人・2人・1人と来客があり、なんと自習室が3席まで埋まってしまった。
市役所に加え久米川病院が移転開業という立地的な好条件下にあって、このクォリティ。
今後の展開が楽しみだ。


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[DATA]
Kitchen blue grove(キッチン ブルーグローブ)
東京都東村山市本町4-6-16





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東京そば・大阪うどん 【伊六庵】

2019.11.14

 東はそば文化・西はうどん文化とよくいわれるが、それをそのまま看板に掲げるお店がある。
青梅街道・奈良橋交差点を武蔵大和駅方面へ500m、塩釜神社の裏手にある「伊六庵」は、“東京そば・大阪うどん”を標榜する。


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このあたりではほかにも萩山通りにあった「元六」、たかの街道にあった「多加楽」が同じ表現で訴求していたが、系列ということでもないと思うので、ちょっと使ってみたくなるある意味テンプレ発想的にわかりやすいコピーということだろうか。


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「伊六庵」は思ったよりこぢんまりしたお店で、4人掛けテーブル席×2、小上がりに6人掛け×2という構成。
年配のご夫婦で営まれているもよう。


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東京そばはいつでも食べられるので、ここは大阪うどんでいってみる。
うどん定食800円を注文。


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十二支置き物、縁起熊手、天狗のお面、木彫りの人形、… と雑多な装飾品に囲まれているが、黒光りする木のテーブルなどいい感じに年季の入った調度・しつらえにより民芸調という統一感でゆるくまとまっており、懐かしくもしっとり落ち着く店内である。
みずみずしい切り花や季節のポインセチアは、きめ細やかな日常メンテナンスを欠かさない姿勢を物語っているよう。


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うどん定食は、おにぎり2個とお新香付き。
うどんは“昆布だし大阪味きつねうどん”と書いてある。


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やや細め、讃岐ほど弾力が強くなく武蔵野ほど重くない、ふわっというかみ心地でしなやかなコシのあるうどん。
透き通ったつゆは昆布だしの優しい味わい。
甘辛の三角お揚げが2枚。


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薬味に小口青ネギと白ネギの2種がデフォでのってくるが、上品なつゆに白ネギは強すぎるし大阪風ということであれば、ここは青ネギのみでいくべきだと思う。と、ちょっとちぐはぐ感を受けなくもないが、ネギどころ・関東平野という土地がら、そうもいかないという事情もわからなくもない。


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おにぎりは温かく作りたてで、ふんわりにぎってある。
具はどちらもカリカリ梅。


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レジで支払いを済ませると、「飴、いかがですか?」とおかあさん。
最後、きっちりまとめてきたなぁ…(笑)。


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おばちゃんがアメちゃんくれる

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[DATA]
伊六庵
東京都東大和市高木2-126-8





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陶器や絵画に囲まれて、秘密のランチスポット 【喫茶庵 うたたね】

2017.12.23

 東村山中央公園の東~南のエリアには隠れ家カフェがいくつもある。隠れ家だけにどこも一見にはハードルが高いが、なかでも入りにくいオーラMAXなのが「陶器・喫茶 うたたね」。


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中央公園通りに面した喫茶店「樹樹」の裏を斜めに入る路地の先、道なりに左に曲がって、ウサギ小屋の向かいに「うたたね」はある。
というか、東京街道から入ればすぐで、表通りに看板も出ている。
店先をロウバイやカシワバアジサイの鉢植え、藤棚にうっそうと覆われ、中の様子はまったくつかめない。


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先週、小川駅前の シュガープラム で食事をしたあとに通りかかったら、ガラス戸に“焼き物セール”の張り紙がしてある。それにかこつけ、思い切って潜入してみた。
思いがけず店主のおばさまのおもてなしにあずかり、いたく感激したのである。
そういうわけで、あらためて正式にお食事をいただきに伺うことに。


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店主さんは覚えていてくださって、やっぱりうれしい。
聴いていたラジオを止めてピアノ曲をかけてくれる。先週、置いてあったCDから世界的ヴァイオリニストKyung-Wha Chungの話になり、僕がクラシック音楽を好きそうと思っていてくれたのか、それとも営業モードに入ったということか。
でも、それまでかかっていたのがNHKラジオ第1の長寿番組『ひるのいこい』で、そっちを聴いていたかった気もする。


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開店26年のこの店は、焼き物や絵、アンティーク雑貨などのギャラリーを兼ねる。焼き物は、丹波、瀬戸、信楽、常滑、益子などの陶芸家の作品を扱う。
たたきと奥の上がりというつくり。左手に大小2つのテーブルがあって、5人くらいは座れるだろうか。
ところ狭しと展示された作品に囲まれ、たいへん居心地がよい。


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まず、うたたね風鶏肉カレー750円と紅天うどん700円をオーダー。
店主さんはお茶を入れてくれ、
「できるまでお芋でも食べていてください」
と、またまたストーブに載っていたアルミホイルをとってくれるのである。


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店主さんは奥の台所で調理に忙しく、その間ゆっくり店内を拝見する。
焼き物の棚に器が並んでいるが、売れている様子は感じられない。
階段箪笥がいい感じにさびれた雰囲気を醸し出す。


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BGMはショパン~リスト~シューマンと、初期ロマン派ピアノ曲の自己編集盤。
同じ作風の抽象絵画が数枚飾ってある。開店当初から扱っている丹波の陶芸作家(故人)のお孫さんの作という。青と黄がポイントの明るい色づかいをツレは気に入ったようだ。
テーブルにはワレモコウやホトトギスのドライフラワーに『牧野富太郎植物記』全8巻(第2巻欠落)。店主さんは植物もお好きとのことで、貯水池周辺の植生にも詳しい。


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紅天うどんは、ちくわと紅ショウガを一緒にした天ぷらがおもしろく、その酸味が甘めのつゆとよく合う。
ホウレンソウとワカメ、ノリ、ゆでたまごなど具だくさん。


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鶏肉カレーはタマネギの甘味が強く、バランスをとるようにヨーグルトと思われる酸味を出している。辛さは感じない。
ライスは麦ご飯。鶏肉がごろごろ。
一緒に煮込まれたレーズンがいいアクセントになっている。


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付け合わせはラッキョウと浅漬けキムチ。
ラッキョウは、しょうゆ、酢、蜂蜜などで漬けた自家製の2年ものという。


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食後、店主さんはお茶をつぎ足し、お茶請けのせんべいと最中まで出してくれる。
喫茶部門では、いま時分のおしるこ、夏場の豆かんというあたりが見逃せない。

秋から春には予約制の食事会を開いており、語り芝居や落語会も開催しているそうだ。
今月開いた落語会(別府康子さん)では20人ほどが来店したというが、どうやってそんな人数入れたんだろう。
次の落語会にはぜひご案内をいただきたく、お願いをして店を出た。


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外から見ただけではこのような創造性とホスピタリティにあふれる空間が広がっているとはまったく思いもつかない。
こんな身近にも、自分の知らない世界はまだまだある。


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[DATA]
喫茶庵 うたたね
東京都東村山市富士見町5-5-47





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https://www.youtube.com/watch?v=M6mgPnQaZNw



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