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工場とともに40年 【真帆】

2019.07.06

 小料理屋という言葉に惹かれる。いちばん心落ち着く飲食店業態だと思うのだ。
では、居酒屋と割烹と小料理屋の違いは何か。…とやりだすと時間がかかるので多忙につき端折らせていただいて、ここでは小料理屋とは何か? ということのみ定義してみたい。

小料理屋とは…
年配の(若くてもいいけど)おかみさんが1人でやっている飲み屋のこと。

定義にも何にもなってない ヾ(- -;)
でも主観というか経験上、それがいちばんしっくりくる。


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西武線小川駅東口、セブンイレブン横を入ったどんつきにある「真帆」はランチサービスをやっているのでずっと気になっていたが、入ってみると、まさに年配のおかあさんによる“小料理屋”なのである。


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実はもっと“普通の居酒屋”だと思っていたんだが、だからどう違う!? という分析はまたいずれ。


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なぜ飲み屋系のランチを選んだかというと魚が食べたかったから。でも店頭のランチメニューをちゃんと見ると、魚系は刺し身と焼き魚のみ。
うーむ… そのあたりにもカテゴライズの要素はありそう。


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刺し身は既定路線として、もう1品。
唐揚げかな…? なんて入ったが、おかあさんのお勧めは肉しょうが焼きなので、そのように。

刺し身はビンチョウかな、しょうが焼きは厚みのある肉2枚。


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コスパがよいとはいえないが、こういう手づくり感いっぱいなあたりが小料理屋的。
あと、おかあさんのお話が聞ける。


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「どれぐらいやってるんです?」と聞いたら
「40年。もうこのへんでいちばん古くなっちゃいました(笑)」

なんでも40年来、ブリヂストン関係者相手に営業してきた。かつては3交代制で稼働していた工場だから、いろいろ大変だったらしい。
「5時まで飲んで始発で帰るとか。もう付き合いきれませんでしたよ(笑)」
お月見と称して、店の外にビールケースを逆さにして大勢で勝手に飲んでいた、なんて話も。


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そのブリヂストンは数年前に工場機能を福岡などほかの地に移し、いまは研究開発部門として再構築中らしい。人の往来も減ったようだ。

一方、駅の反対側は再開発の計画が進み周辺の立ち退きも済んでいるという。
高層マンションが建ち新しい住民が増えるのは、商売人にとっては明るいニュースかもしれない。
おかあさんの口ぶりも、心なしか弾んでいるように聞こえた。


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[DATA]
真帆
東京都小平市小川東町1-21-18



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https://youtu.be/9VtHncrhYVc





お値段以上、満腹必至の… 【むさしや】

2019.06.18

 ミックスフライというものを初めて食べた店はおそらく早稲田駅近くの洋食屋「キッチンオトボケ」。それは学生時代の昼ごはんの主要レパートリーだったが、なにしろ35年以上も前のことなのでどんな内容だったかほとんど覚えていない。ホタテの形をしたネリモノがあった、たしか。あとコロッケ…?

一昨年の暮れ、久々に「オトボケ」に入りミックスフライを頼んだら、串カツ、メンチカツ、チキンカツ。覚えていないなりにも、昔、少なくとも串カツとメンチカツが含まれていなかったことは確かだ。どっちも若いころあまり好きじゃなかったのでリピートしているはずがない。


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最近食べたミックスフライでいちばん豪華だったのが「ひの食堂」で、エビ、イカ、アジ、カキという構成。おもしろかったのが「けやき台ドライブイン」で、エビ、イカ、アジのフライと、なぜかピーマンの天ぷら。


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旧武蔵境通りの玉川上水桜橋近くの食堂「むさしや」。
入るなり、お店のおかあさんに聞いてみた。
「ミックスフライって、どんなミックス?」
「アジと、豚と… えーと、ハム」


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600円でそのラインアップはなかなかすごい、と即決。
もっとも、考え考え答えていたので、そのつど違うのかもしれないが σ( ̄、 ̄=) ンー


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お店は年配のおかあさん1人体制。
席数は4人掛けテーブル2脚とカウンター11席。


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待っている間、メニュー表を見直していて、アジフライ定食も600円ということに気づいた。
ミックスフライ定食は同じ価格で、アジフライを含むという。両者の同異関係はどういうことになっているんだろう。
普通に考えれば、アジフライ定食はアジが2枚または3枚。あるいは、ミックスフライのアジは小さい… とか?
考えてみればアジフライ・トンカツ・ハムフライの組み合わせで600円って、アジはちんまり、ハムはぺらっぺら路線と考えるのが妥当なところだろう。


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で、やって来たミックスフライ、いい意味で予想を裏切るものがあった。


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トンカツはまあ想定内として、アジフライがデカい。これが2枚ならそれだけでけっこうなボリュームになるし、3枚となると、僕にはムリ… というレベル。
ハム(というかボロニアソーセージ?)も分厚い。
600円で満腹必至。加えて、厚揚げと大根の葉っぱのみそ汁がしみじみおいしい。


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この道はよく通るのでずっと気になっていたお店で、特にラーメンの赤ちょうちんに惹かれるものがあった。実際、メニューを見ると麺類がなかなか充実している。
定食のみそ汁の感じからして、ミソラーメンやニラ玉ラーメンなどは絶対おいしいと思うのだ。


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[DATA]
むさしや
東京都武蔵野市境3-5-1



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みちのく行き当たりバッタリ (ツ _ _)ツ ――その② 【春蘭亭】

2019.04.29

 柳津虚空蔵尊を出たのが10時40分。そのまま真っすぐ盛岡に向かっていいものか…? という迷いが若干ある。
現在地から近い東北道の入り口は金成あたりだと思うが、そこまで行ったら平泉が近い。世界遺産を素通りしていいものかと。


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新北上川(追波川)


ということで、とりあえず行き先を平泉の道の駅ということでナビさんに案内をお願いする。
ところが、走り出してすぐ、ナビさんは僕が思っているのとは反対方向を提示した。先をたどってみると、どうやら高速道路(三陸自動車道)に誘導しようとしているらしい。


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左図の赤線がナビ提示ルートでR45とあるのが三陸自動車道、青線が実際に走ったコース。青枠の拡大図が右


これはこの先の道中、ずっとナビさんとの対立の原因になるのだが、カーナビゲーションはわずか1区間でも高速を使わせようとする。僕は高速が大嫌いだ。
北上川の分岐点で、左折の支持を無視して直進。


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水沢県庁記念館


国道342号登米大橋を渡るといきなり観光地然とした街並みに。このあたりの地理には疎いが、旧 登米(とめ)郡登米(とよま)町(現 登米市登米町)の中心部である。廃藩置県後の第1次府県統合で設置された登米県(→水沢県→磐井県、1869-76 [明治2-9] 年)の県庁所在地であった。


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街にはハイカラな洋風建築物や重厚な蔵造りの商家など明治をしのばせる建物、また藩政時代の武家屋敷や史跡などが現存し、「みやぎの明治村」として保存・再生活用されている。


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…というのは後付けの知識で、たまたま信号待ちの交差点の手前に無料駐車場があったので気まぐれに入れてみた、というのが実情。
その気まぐれから大きく展開することになるのだが、そもそもナビさんの指示どおり高速を使っていたらこの街は通らなかったわけで、さっきのルート選択はこのみちのく旅の行く末をも左右する大きな決断だったといえる。


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武家屋敷の街並みの一角に“春蘭茶”の文字を発見。
シュンランはあらゆる花の中でいちばん好きな花で、これは惹かれるものがある。


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「春蘭亭」の建物は200年以上前、江戸中期から後期にかけての建造だそうだ。
町に寄贈後、修理され、喫茶コーナーを設け1990年にオープン。


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施設名はこの地に自生するシュンランを加工した“春蘭茶”に由来する。見学のみの入館も可能(入館無料)。


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道路側の奥座敷から靴を脱いで上がり、勧められるままに土間の脇の囲炉裏端に腰を下ろす。


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春蘭茶 和菓子セット500円、抹茶 和菓子セット500円を注文。


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地元の商家から移設されたという一文字横木自在鉤(左) 火棚につるし薫製にするマブナ(右)

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春蘭茶はシュンランの花を塩漬けにして作る。
そういうものがあることは知っていたが、実際に目にするのは初めて。


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目に美しく、かすかながら甘く優雅なmethyl epi-jasmonateを主とする香りが立ち、最高のリラクゼーション効果をもたらす。


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「花は食べられます」とのことで、練りきりの箸休めにしょっぱいシュンランの花をいただく。


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春蘭茶と抹茶に練りきりと、旅の途中に思いがけず優美なひと時を過ごした。
身も心もリフレッシュし、あらためて盛岡に向けて出発… か?


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[DATA]
春蘭亭
宮城県登米市登米町寺池桜小路79
http://toyoma.co.jp/facilities-shunran/



[Today's recommendation]

※旅の間ネコ不在のため猫写真はお休みします

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https://youtu.be/X-em_6ndYq4


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