オープン1年、市内要注目エリアに 【野口製麺所 本町店】

2019.08.13

 引き続き暑いのとお盆休み期間も重なって、気がつけば昼ごはんのお店は限られていた。
午前中、久米川駅あたりに用事があって、向かう途中に営業していることを確認してあった「野口製麺所」で食べることに、自然に決まる。


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一応おさらいしておくが、「野口製麺所」は市内屈指の人気うどん店である。
であるが、“うどん県”ならぬ“うどん市”すなわち武蔵野うどんの聖地・東村山にあって、こちらは讃岐うどんを標榜する。
うどん市において、うどん県寄りである… と。


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武蔵野うどんにはこだわりの強い人が多いみたいで、そのへんを間違えるとめんどくさそうでもあり…


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そういった配慮からかどうか、「野口製麺所」は以前より(この支店ができるずーっと前から)、讃岐系に加え地粉の武蔵野系うどんを提供している。


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で、系統の違う2種類のうどんを極上レベルでいただけるというのがこちらのいちばんの魅力… というのが、おさらいのまとめである。
要はおいしければいいわけで… ( ̄ω ̄;) エート…


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注文は、讃岐系の豚バラぶっかけ700円と、武蔵野系の東村山地粉肉汁うどん800円。


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できあがるまでに、セルフコーナーで天ぷら(紅しょうが天、野菜=さつまいも天)をピックアップ。
セルフコーナーにはほかに、卵、おいなりさん、おでんなどがそろう。


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豚バラぶっかけは、豚肉のほかにミズナ、ニンジン、ワカメ、ショウガ、小口ネギなど、具が全部のってくる。
一見ざっかけないスタイルのようで、具材にはヘルシー感があり、洗練された讃岐系うどんそのもののごとき盛り付けなどに対するいまどきのこだわりを感じる。


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肉汁うどんは、豚肉、油揚げ、ハクサイ、ミズナ、ネギ、タケノコなど、具材は豚バラぶっかけとあまり変わらないが、うどんの違いで食べる印象も大きく変わってくる。
こちらのうどんは地粉の香りが立ち、素朴な味わい。“うどん市”のうどん、そのものである。


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本町店オープンから1年ちょっと。
今日なんかはコンスタントにお客さんが入ってきて、定着ぶりをうかがわせる。
10月に予定されている久米川病院の移転・開院で、このエリアは大きく変貌する可能性を秘めており、そのけん引役として「野口製麺所」の存在は大きく注目されるところである。


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[DATA]
野口製麺所 本町店
東京都東村山市本町4-6-13
https://www.facebook.com/%E9%87%8E%E5%8F%A3%E8%A3%BD%E9%BA%BA%E6%89%80-130454557067401/



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トータルな世界観を表出する蕎麦の名店 【土家】

2019.07.06

 この土地の人間として当代きっての名店といわれる蕎麦懐石の「土家」の名を知らないはずもないが、分不相応につきこれまで意識に上ることすらなかったのだが、店主の修行先が「九段一茶庵」であることを聞きつけてきた相方ががぜん興味を示し始めた。その閉店した名店の客だったからだ。


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「土家」は完全予約制。
1カ月待ちとうわさされるが、試しに電話してみると、キャンセルが出たか何かであっさり入れてしまった。


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お店は東村山駅から5分ほどの前川の畔にある。
気難しそうなベテラン職人などを想像してビクついていたが、営まれているのが若いご夫婦で驚いた。気難しいどころか、気さくでとても感じがよい。


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カウンター4席、テーブル1卓(~5人程度)。
狭いというわけではなく空間を広くとってあり、カウンターと個室風のテーブル席の間には距離がある。


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築90年、15年間放置されていた古民家を店主自ら4カ月かけて修繕したという。
オープンは2008年。


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酒は「聖」から。
先付けは蕎麦豆腐。


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先付け:オクラを練り込んだ蕎麦豆腐・ウニのあんかけ 湯葉ととうもろこしの冷たいスープ・蕎麦の実とジュレがけ

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椀物:鱧とずいき、ズッキーニの蕎麦がき椀

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八寸:南高梅の甘酢漬け、モロヘイヤ・新しょうが・枝豆の酢の物、サゴシの酢じめ、山桃、かぼちゃのカレー風味、じゃばらきゅうり、焼きなすゼリー寄せ、プチトマト、鮎の甘露煮、太刀魚の南蛮漬け、鰻の焼き物

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八寸2人前

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聖SAVAGE 純米大吟醸中取り生(左) 鯉川 特別純米

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揚げ物:鱸・なす・フルーツトマト・さやいんげん

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辛味大根蕎麦

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水菓子:紅茶アイス白玉入り


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素晴らしい料理と蕎麦。
器、空間…、すべてのものに自分の手をかけるという店主のこだわり。
なにより、ていねいながら気負いも気取りもなく、温かで心底くつろがせてくれる接客。
ご主人、奥さま、お世話になりました。


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[DATA]
土家
東京都東村山市野口町4-18-1



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身近なところにある希少植物 ――さいたま緑の森博物館

2019.06.16

 2日前のNHK朝の首都圏ニュース。
――埼玉県入間市で、県の絶滅危惧種に指定されているヒメザゼンソウがかれんな花を咲かせ、見ころを迎えています。

入間といえば隣の隣、僕の自転車圏内である。
そんな身近なところに…?
すぐにググッてみたところ、“ひめざ”で予測変換候補“ヒメザゼンソウ_入間市”が出て、多数の記事がヒットした。

――狭山丘陵の自然を保全する「さいたま緑の森博物館」(入間市宮寺)の敷地内で、県の絶滅危惧種「ヒメザゼンソウ」の花が、落ち葉や草の間から顔をのぞかせている。(毎日新聞2017.06.11 地方版)


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「さいたま緑の森博物館」案内所


「さいたま緑の森博物館」といえばときどき近くを通るし、案内所はこのブログの記事にも記述があるほど身近な施設である。
むむ… うかつであった ( ̄ー ̄;)ゞ ムム…

先の新聞記事には「見ごろは15日ごろまで」とある。
週末の予定を変更して、急きょ行ってみることにした。


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園内地図より


1人なら自転車で行くところ、2人というのと予報では30℃超えということで、車で向う。
緑の森博物館のHPでは車は避けてほしいが離れたところにも駐車場はあるとのことで、一応、案内所まで行って教えられたとおりに来たのが西久保湿地の駐車場。


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西久保湿地

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園内地図⑰⑯のあたり


ここは案内所のある大谷戸湿地の隣の沢筋で、案内所まで直線距離で250mほどだが、尾根を越えるので、実質距離はその数倍、急なアップダウンもある。
思いがけない山歩きとなった。


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急坂⑪

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左から、ヤマユリ、カンアオイ、ヤブミョウガ

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折り返し点⑨⑧


前日の大雨の影響で普段靴での坂道は厳しいものがあったが、至近距離でホトトギスの声が聞こえるような気持ちのよいコースである。


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トンボの湿地③

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再び案内所へ①。西久保湿地から約30分の行程


大谷戸湿地に入って人けが増え、さっき遠目にこのへんで写真撮ってた人がいたな… とのぞいてみると、ありました、ヒメザゼンソウ。
ち、ちっさいな…!!


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黄色っぽい肉穂花序を濃紫の仏炎苞が包む。
同じサトイモ科のミズバショウと同じ構造だが、仏炎苞は数cmと親指サイズだ。
花の横の松ぼっくりのようなものは前年の実。まさに松ぼっくりサイズで、花がいかに小さいかがわかるだろう。


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まるでおとぎ話か昔ばなしの世界。小さな姫がうつむき加減に袍をかぶっているよう。
目を凝らして探すと12株を数えた。


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さいたま緑の森博物館は85.5haと広く、そのどこか奥地にあるものと思っていたヒメザゼンソウ自生地は、案内所の目と鼻の先。さっき車を回した場所だ。

係の人によると、25年前の博物館オープン時点で自生の“うわさ”はあったそうだ。
小さく色も枯れ葉に紛れ見つけにくいこともあって、埼玉県内で確認されている唯一の自生地である。

あと1~2週間は花が見られそうとのこと。


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さて、お昼ごはん。
去年のリベンジとばかり、目的の店は決まっている。


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(つづく)


[DATA]
さいたま緑の森博物館
埼玉県入間市 入間市宮寺889-1
http://saitama-midorinomori.jp/



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みちのく行き当たりバッタリ _ ( _“_;) ――その③ 【割烹 清川】

2019.04.29

 「春蘭亭」でまったりとなって、そのあといい気分で街を散策し、駐車場に戻ったときには11時半を回っていた。昼ごはんを盛岡でというのはちょっと現実的でなくなっており、そうなると、普段昼しか外食しないので気づかなかったが今日は夕食も外でとらなければならないわけで、じゃあジャジャ麺は夕方でいいか、と方針変更。


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城下町ならではの鉤の手(左上)を通って登米神社へ


そうと決めたら盛岡に急ぐ必要はないので平泉に寄り道することにして、ならば昼ごはんは平泉でか…? といっても何も思い浮かばない。
さっきどこかで見た地図を思い出す。この登米の街外れの川べりに、うなぎ屋が記してあった。


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13番が「東海亭」、16番が「清川」


駐車場の斜向かいに土産物センター兼観光案内所みたいなのがあって、そこで聞いたらうなぎ屋は2軒。
「この時間じゃ、どっちも混んでいると思いますよ」とのことだが、とにかく歩いて行ってみることに。
登米は油麩(仙台麩)発祥の地といわれ、途中、油麩丼を出す店がたくさん並んでいるが、一度うなぎと決めたら油麩ではちょっとなぁ… ( ̄ω ̄;) ウーム…


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1軒目、明治8年創業の「東海亭」は、店内から外まで順番待ちの列が延びている ( ̄▽ ̄;) !!ガーン


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明治でこうなら、もう1軒の「清川」なんか享保だっていうんだからどんなことになってるんだか… と、半ば諦め気分で行ってみれば意外にすいている。
ラッキー! …かどうかは食べてみないとわからないが。


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「1階と2階、どちらがよろしいですか?」と聞かれ、迷わず2階に通してもらう。
お店の脇はもう北上川の自然堤防で、2階からなら土手の向こうに川が見えるんじゃないかと、誰もが考えるはずだ。


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ところが2階大広間はガランと静まり返り、僕らが最初の客。
混むのは苦手だが、こうまですいていると若干不安なものが…。


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それでも窓外には北上川が、辛うじてではあるが川面まで望め、土手の桜も、まあ咲いているということにして、実に気持ちのよい席である。


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注文は、うなぎ丼 きも吸い付き2200円×2。


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実はどこかの地図にうなぎ屋が載っているのを見たとき、今朝出発前に姉が言っていたことを思い出していた。
「登米には有名なうなぎ屋があって、お父さんはよくテッちゃんと一緒に行っていた」
テッちゃんは僕とは年の離れた従兄弟で、父親から見れば年の近い甥にあたる。一昨年亡くなり、父はひどく気落ちしていたという。
それがこの店だったかもしれないな… と、ちょっとしんみりする。


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ぱっと見、照りの強い焼き上がりのうなぎで、甘めのタレかもという第一印象に反し、どちらかというと辛口、個人的には好みの味付け。


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ふっくら蒸し加減もちょうどよく、くさみのない非常においしいうなぎ丼であった。


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木の芽がそのまま添えてあるのはこの時期ならでは。
お新香にワサビの葉のしょうゆ漬けというのもうれしい。


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一輪挿しのプレゼントまでいただいて、お値段以上、期待以上の昼ごはんとなった。


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店を出て、土手の上を歩いて駐車場に戻る。


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「清川」は享保元年(1716年)創業。登米は古くから開けた地で、江戸期は北上川の水運で栄えた城下町・宿場町。治水のための河川改修が行われた分岐点の上流であり水量豊かで、登米大橋のあたりは川幅が約300メートルにも及ぶという。


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北上川産天然川うなぎは5月解禁。


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[DATA]
割烹 清川
宮城県登米市登米町寺池桜小路79



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