fc2ブログ

北斗信仰をめぐる ――平将門北斗七星めぐり

2023.11.12

 日曜日なのでお出かけしたいが、予報が思わしくない。
山歩きはちょっとキビシイが、街ならどうだろう。
朝、目が覚めてふと思い浮かんだのが、“平将門北斗七星めぐり”。

ストンと落ちてきた感じで、これは天の声じゃなかろうか。
調べてみると――
939(天慶2)年11月、平将門は常陸・下野・上野を攻め落とし関東を制覇。朝廷に反旗を翻し自らを新皇を名乗る。
11月は平将門の乱。

ちなみに、ゆかりの地・茨城県坂東市では毎年11月の第2日曜日(つまり今日)、「坂東市将門まつり」が開催される。

北斗七星めぐりとは、平将門にまつわる神社が都内に7つ、北斗七星の形に配置してあり、一日で全部めぐればご利益にあずかるというもの。
将門が信じたとされる妙見信仰に由来しており、それは北斗七星を“妙見菩薩”として神格化し、天之御中主大神、鎮宅霊符神として崇めた信仰である。

いわば都市伝説のたぐいだが、スタンプラリーが行われたりもしているらしい。


20231112 masakado-10-120231112 masakado-10-220231112 masakado-10-3
今回めぐったルート:①鳥越神社、②兜神社、③将門塚、④神田明神、⑤筑土八幡神社、⑥水稲荷神社、⑦鎧神社  © OpenStreetMap contributors


七福神めぐりもそうだが、信心やご利益というより、歩いたら面白そうだという純粋な街歩き的好奇心に突き動かされている。
対象が寺社なだけに、どっちが純粋で、不純か… 微妙なところではあるが。

ということで、ちゃちゃっと計画を立て……
10:34、御徒町駅到着。


20231112 masakado-11


北斗七星めぐりは、めぐり順が決められているという(あとで知ったんだけど…💦)
1番目は鳥越神社。


20231112 masakado-12
御徒町

20231112 masakado-12-2
日光街道


御徒町駅から20分近く歩く。
地図でざっと見た感じよりこのあたりの縮尺感はだいぶ大きく感じられ、早くもペースが狂う。
途中パラッときたと思ったら、鳥越神社に着くころには本降りに。
いきなり暗雲立ち込める🌨


20231112 masakado-13
蔵前橋通り(左が鳥越神社)



鳥越神社
東京都台東区鳥越2-4-1
https://www.facebook.com/torikoej/?locale=ja_JP

20231112 masakado-14

20231112 masakado-15

20231112 masakado-16

日本武尊を祭って白鳥神社と称したのが鳥越神社のはじまりとされる。
伊勢国能褒野で亡くなった日本武尊は白鳥と化し北天(妙見菩薩のもと)へ旅立ったという“日本武尊白鳥伝説”から、妙見信仰=将門と結び付けるなど、やや都市伝説的。
将門の首が飛び越していったので“飛び越え(鳥越)”という説も。



20231112 masakado-17
浅草橋


雨が降り続けば撤収やむなきに至るところだが、鳥越神社最寄りの浅草橋駅のあたりで早くも小降りに。
ナントカと秋の空で、こちらも気持ちを切り替えて先へ進む。


20231112 masakado-18
左衛門橋(神田川)

20231112 masakado-19
甘酒横丁

20231112 masakado-20
茅場橋(日本橋川)

20231112 masakado-21
東京証券取引所(左)



兜神社
東京都中央区日本橋兜町1-12
https://www.jpx.co.jp/corporate/about-jpx/history/01-04.html

20231112 masakado-22

20231112 masakado-23

20231112 masakado-24

940(天慶3)年、承平天慶の乱で将門を討ち取った藤原秀郷が、首を京都へ運ぶ途中にこの地で将門の兜を供養したとされる。
世界屈指の金融センターとしてその名をとどろかせた兜町の名前の由来にもなっている。

――「兜町」は平将門の兜を埋めて塚にした所を兜山と云ったところから由来しているという。その地に祀られたのが兜神社である。「日本橋兜町」Wikipediaより、最終更新2023年3月1日23:37 )



20231112 masakado-25
日本橋(日本橋川)

20231112 masakado-26
日本橋川(常盤橋より)

20231112 masakado-27
丸の内



将門塚(しょうもんづか・まさかどづか)
東京都千代田区大手町1-2-1
https://visit-chiyoda.tokyo/app/spot/detail/65

20231112 masakado-29

20231112 masakado-30

20231112 masakado-31

ご存じ将門の首を供養するために建てられた石碑。

――平安京でさらされた平将門の首は、数ヶ月経った後も目を開いたり閉じたりを繰り返し、ときには「首を繋げて再戦したい」と叫ぶなどして民を恐怖に追いやりました。その後、平将門の首は怨念により故郷の東国に向かって飛んでいき、その途中の土地土地に落ちた、という伝説があります。その首が落ちた場所の一つが、ここ「将門の首塚」なのです。「将門塚」千代田区HPより)

20231112 masakado-32-2


近代においても、東京の中心部にあって都市計画上の障害となることから何度か取り壊し・撤去が計画されたが、不審な事故が相次ぐなどして将門の祟りがうわさされ、計画はことごとく取りやめとなっている。

10数年前に一度来たことがあり、そのときはたしかビルにコの字形に囲まれ、オドロオドロしい雰囲気も漂っていたが、西側が開けて明るい印象に変わっている。


20231112 masakado-33-2
神田橋交差点

20231112 masakado-33
ニコライ堂



神田明神
東京都千代田区外神田2-16-2
https://www.kandamyoujin.or.jp/

20231112 masakado-34

20231112 masakado-35

20231112 masakado-36

神田神社(神田明神)の神祭は、大己貴命(大黒)、少彦名命(恵比寿)、平将門の三柱。

――平将門命(たいらのまさかどのみこと):まさかど様。除災厄除の神様。延慶2年(1309)にご奉祀。平将門公は、承平・天慶年間、武士の先駆け「兵(つわもの)」として、関東の政治改革をはかり、命をかけて民衆たちを守ったお方です。明治7年(1874)に一時、摂社・将門神社に遷座されましたが、昭和59年に再びご本殿に奉祀され今日にいたっております。東京都千代田区大手町・将門塚(東京都指定文化財)には将門公の御首をお祀りしております。「御祭神」神田明神HPより)


ここでひと休みして、お土産&昼ごはん(→次記事&次々記事予定)

20231112 masakado-37
「神田明神文化交流館 EDOCCO」では将門酒や将門麦酒が売られている



20231112 masakado-38
飯田橋交差点



筑土八幡神社
東京都新宿区筑土八幡町2-1
http://www.tokyo-jinjacho.or.jp/shinjuku/5437/

20231112 masakado-39

20231112 masakado-40

20231112 masakado-41

将門ゆかりの神社としては約1.2km南東の「筑土神社」が有名だが、北斗七星の配置? でこちら八幡宮。

築土神社は940(天慶3)年、現在の大手町周辺の観音堂に将門を祀り津久戸大明神と称したのがはじまりとされる。1616(元和2)年に江戸城の拡張工事により筑土八幡神社隣接地へ移転、以来300年以上の間、両社は並んで鎮座していたが、1945年の東京大空襲によって全焼、築土神社は九段北へ移転し現在に至る。



20231112 masakado-42
馬場下町交差点

20231112 masakado-43
西早稲田交差点



水稲荷神社
東京都新宿区西早稲田3-5-43
https://mizuinari.net/

20231112 masakado-45

20231112 masakado-46

20231112 masakado-47

――天慶四年(941年)鎮守府将軍、俵藤太秀郷朝臣が旧社地(現早稲田大学九号館法商研究棟)の「富塚」の上に稲荷大神を勧請され、富塚稲荷、将軍稲荷と初めは呼ばれる。「神社の御由緒」水稲荷神社HPより)

俵藤太秀郷とは将門を討ち取った藤原秀郷の別名で、941年は将門討伐の翌年であることから、大願成就によって当地に稲荷大神を勧請したと考えられている。

過去記事も参照ください)



20231112 masakado-48
戸山公園

20231112 masakado-49
鎧ガード



鎧神社
東京都新宿区北新宿3-16-18
http://yoroi.or.jp/

20231112 masakado-50

20231112 masakado-51

20231112 masakado-52

――天慶三年(940)、関東に威をとなえていた平将門公が藤原秀郷によって討たれると、この地の人々はその死を悼み、天暦元年(947)、将門公の鎧もまた当地に埋めたと言われています。また一説によると、将門公を討った後、重病となった藤原秀郷が、 将門公の神霊の崇りであると恐れ、薬師如来を本尊とする円照寺に参詣し、将門公の鎧を埋め、祠を建ててその霊を弔ったところ、 病気がたちまち治ったと言われます。「鎧神社ものがたり」鎧神社HPより)



20231112 masakado-53
職安通り


「鎧神社」の最寄り駅はJR大久保駅だが、僕らの場合は西武線が地元路線なので西武新宿駅をゴールに設定してある。
16:24、西武新宿駅到着。


20231112 masakado-54
西武新宿駅


あとでGoogleマップで測距してみると、全工程(御徒町→西武新宿)20km強。
しかしアスファルト路の20kmはかなりこたえる。
途中、神田明神のあたりで癖になっている左股関節痛が出て、かばいかばい歩いていたため飯田橋交差点歩道橋階段で左足ふくらはぎが激しくつる。さらに右ハムストリング痙攣、右坐骨神経痛… と、満身創痍のゴール。
いろいろな気づき(体の悪いとことか💦)がありました。

(つづく)


20231112 masakado-28


[DATA]
将門塚
東京都千代田区大手町1-2-1
https://visit-chiyoda.tokyo/app/spot/detail/65





[Today's recommendation]


https://youtu.be/ujnYf2FypEY?si=qwnxG7mt4kx-xSFZ



wachat231112.jpg



20231112 masakado-55
お土産


門前の繁栄の面影 ――巌殿観音参道

2023.07.30

 不要不急の外出は控えるようにと言われても、熱中症よりも家に閉じこもらされることのほうに危険を感じるワタシ。
家は小さく狭い。
閉所恐怖のケがある ( 〃 ̄ω ̄〃ゞウーム

1週間前はまだマシだった。
栃木県佐野市に出かけた7月23日、家から最寄りのアメダス練馬観測所の最高気温は34.2℃と、なんとか猛暑日を免れていた。
翌24日の35.7℃以降、連日このありさまだ。

出遅れたら家に閉じこもらざるを得なくなりそうで、Googleマップで必死に脱出先を探すワタシ。

東松山市に巌殿山正法寺(通称:岩殿観音)という寺院があり、その東方に延びる道に“巌殿観音参道”というピンが立っている。
ピンが立つ参道というのもなかなか珍しい。

――仁王門から東にまっすぐに延びる表参道の両脇には家が建ち並んでおり、かつての正法寺と門前町の繁栄の面影を残している…「正法寺 (東松山市)」Wikipediaより、最終更新 2022年12月12日04:15)

参道、門前、繁栄、面影… といった連想ワードに弱い。
Googleマップの写真を見ると緑豊かな山寺という風情で、涼しげでもある。


20230730 iwadono-sando-31
県道343号岩殿岩井線からトンネルを抜けて観音堂へ下る裏参道。トンネルの上に駐車場がある


岩殿観音正法寺公式サイトには丁寧かつわかりやすい交通アクセスの説明があり、裏参道側の駐車場へ。
駐車場脇のトンネルをくぐって少し下ると観音堂。
その先の石段上からの眺めが素晴らしい。


20230730 iwadono-sando-11


山門(仁王門)越しに表参道をはるか先まで望むことができる。
ここはやはり正式なお参り順を踏まねばなるまい。


20230730 iwadono-sando-12


ということで、表参道入り口の惣門橋へワープ。


20230730 iwadono-sando-13


ここから仁王門まで約630m。


20230730 iwadono-sando-14


――…門前町の繁栄の面影を残しているが、実際に商店の建物のまま残っているのは丁字屋旅館(江戸時代から昭和初期まで営業していた)と向かいのうどん屋(2000年頃に丁字屋が運営していた)のみである。(Wikipedia)


20230730 iwadono-sando-15


――門前通り:岩殿観音の表参道。かつては六十六の僧坊が並び、その後は門前町として栄えた。軒に掲げられた屋号は明治期のもの。(岩殿観音正法寺公式サイト)


20230730 iwadono-sando-1620230730 iwadono-sando-17
20230730 iwadono-sando-18
20230730 iwadono-sando-1920230730 iwadono-sando-20
20230730 iwadono-sando-2120230730 iwadono-sando-22


商店や宿坊の面影はほぼ残っていないが、軒に掲げられた表札の屋号から各家のかつての生業が知れ、寺院と門前町の往時のにぎわいに想像を巡らせることができる。


20230730 iwadono-sando-24

20230730 iwadono-sando-23


正法寺“四万六千日(しまんろくせんにち)”の縁日に当たる8月9日、門前町の各戸が灯籠を奉納する「岩殿とうろうまつり」が催される。


20230730 iwadono-sando-25


かつて縁日にはそうやって参道に灯籠が灯されていたといい、15年前から岩殿自治会により“復活”開催されている。
四万六千日に参拝すれば一生分の御利益があるとされ、とうろうまつりは多くの参拝客でにぎわうそうだ。

夏の夕べ、訪れた人を幽玄の世界へといざなう。


20230730 iwadono-sando-30
20230730 iwadono-sando-2620230730 iwadono-sando-27

20230730 iwadono-sando-28
表参道のいちばん奥、唯一かつての建物のまま残されているという「丁字屋」


それにしても暑い。
夏の夕べならともかく、炎天下の門前巡りは、幽玄ならぬ朦朧の境地。
この日全国の最高気温は埼玉県鳩山町の39.6℃。
ここは東松山市だが、裏参道駐車場から200m足らずで鳩山町なのであった😅

(つづく)


20230730 iwadono-sando-29
仁王門


[DATA]
巌殿観音参道
埼玉県東松山市岩殿1473





[Today's recommendation]


https://youtu.be/YoMRp3P8d_g



wachat230730-11.jpg



20230730 iwadono-sando-32
次号予告


お供つかまつる ――関東ふれあいの道~杉の木陰のみち

2023.07.02

 例によって朝起きてから行き先を決め、バタバタと出発。
本当は山登りでこういうのはよくないが、何度か計画したことがあって天候条件で実現できていない案件で、いろいろシミュレーションはできているので問題ないと思う。

コースは関東ふれあいの道(首都圏自然歩道)の東京都コース⑥「杉の木陰のみち」。
秋川の支流・養沢川から上り、多摩川の御岳渓谷に下る。
同じ関東ふれあいの道の埼玉県コース②「奥武蔵の古刹を訪ねるみち」で体感した分水嶺を越えるダイナミックな感覚にハマりつつあるのかも。

バタバタしたのは電車とバスの時刻調べ。
コース起点はあきる野市の上養沢バス停で、行き先を決めた時点(7:30ころ)で間に合いそうないちばん早い便が武蔵五日市駅9:35発。
逆算すると東村山駅発が、えーと… やばっ!


20230702 kamiyuzawa-11


シロートの僕らは事情に疎く、武蔵五日市駅を降りてのんびり向かったバス停はすでに登山客風の長い列。
バス会社職員が臨時便に誘導したりして僕らの列はだいぶ短くなって、まあ座れないことはないだろうと思っていたが、来たバスがチョー小さい。


20230702 kamiyuzawa-12


結局、31のバス停のうち21番目の「秋川国際マス釣場」まで僕一人、座れずにいたのであった (ーー ;) ウーム


20230702 kamiyuzawa-13

20230702 kamiyuzawa-14

20230702 kamiyuzawa-15


上養沢は終点で、バスを降りれば別天地。
ここ、本当に東京都ですか? 、( ̄▽ ̄)V


20230702 kamiyuzawa-16

20230702 kamiyuzawa-17

20230702 kamiyuzawa-18


しばらく舗装道路を上る形だが、車の通行はほとんどなく、並行して流れる養沢川のせせらぎの音に身を委ねる癒やしのひととき。


20230702 kamiyuzawa-19


地図の目印になっている分岐点のトイレ(柿平園地便所)を使ったあと、周辺の写真を撮っていると、女子トイレのほうから相方の切迫した声が…!


20230702 kamiyuzawa-20


ヘビでも出たか!? と慌てて駆けつけると、相方の足元にでっかい鳥がいる。
はじめキジかと思ったが、近寄ってみるとヤマドリである。


20230702 kamiyuzawa-21


野生のヤマドリを見るのは初めてかも!
興奮冷めやらぬまま分岐先の山道に踏み込み、さっきのヤマドリどうしただろう… と周りを見回すと、なんと目の前にヤマドリ君。


20230702 kamiyuzawa-22


その先ずーっと、僕らの前に後ろに、右に左にと、ヤマドリはお供してくれたのである。
理由は知らないが、イヌとネコ以外にここまで人に慣れている生き物を初めて見た。


20230702 kamiyuzawa-24

20230702 kamiyuzawa-25

20230702 kamiyuzawa-26

20230702 kamiyuzawa-23

20230702 kamiyuzawa-27


だいぶ上って、ヤマドリがいないな… と思って振り返ると、下のほうにうずくまってこっちを見てる。
もう少し上って振り返っても、同じ場所にいる。
サヨナラを言ってる気がした。

その光景が忘れられない。


20230702 kamiyuzawa-28

20230702 kamiyuzawa-29


養沢鍾乳洞(閉鎖中)手前の橋で左に折り返してからはやや上りがきつくなる。


20230702 kamiyuzawa-30

20230702 kamiyuzawa-31

20230702 kamiyuzawa-32

20230702 kamiyuzawa-33


次に右に大きく折り返す石組みの階段は、鬼の城のごとき堅固な要塞を思わせ、下から見上げてけっこう怖い。
ヤマドリ君が先導してくれれば心強かったかも。

――長野県に伝わる「八面大王」という鬼を坂上田村麻呂が退治する物語では、「三十三節あるヤマドリの尾羽で矧いだ矢で無ければ鬼を退治出来ない」という描写がある。「ヤマドリ」Wikipediaより、最終更新2022年12月8日00:53)

ヤマドリは僕らの目には見えない鬼(災厄)を追い払ってくれていたのかもしれないな…。
今度行くときはきびだんご持っていこう。
…それはキジか💦


20230702 kamiyuzawa-34

20230702 kamiyuzawa-35


さらに少し上って、ようやく上のほうが明るくなってきた。
この間、ヒトには一度も会っていなかった。

(つづく)


20230702 kamiyuzawa-36


[DATA]
柿平園地
東京都あきる野市養沢





[Today's recommendation]


https://youtu.be/cDkpf4GgRDg


https://youtu.be/5XoauIbRwzk


https://youtu.be/hwmRQ0PBtXU



wachat230702-11.jpg



20230702 kamiyuzawa-37
次号予告


一日楽しめる巨大ミュージアム 【東京国立博物館】

2022.11.19

 朝のニュースで面白そうな展覧会のことをやっていた。
週末、さっそく行ってみることにした。
場所は上野。

例によって概要をろくに頭に入れずに現地へ。
国立博物館? 科博と違うの?


20221119 TokyoNationalMuseum-27


「東京国立博物館」は、上野公園中央通りを上って大噴水の先の信号を渡ったところ。
「国立科学博物館」はその手前の右手。
“科博”と“東博”は道を挟んで斜向かいの位置関係にある。


20221119 TokyoNationalMuseum-11


1872年創立で、現在、創立150年記念特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が開催されている。
雪舟「秋冬山水図」、菱川師宣「見返り美人図」、尾形光琳「八橋蒔絵螺鈿硯箱」… と、美術愛好家垂涎の目録であるが、今回の目的はこれにあらず。
同じく“国宝”を冠する展覧会だが、国宝は国宝でも…。

というように、同時並行的に多くの催しが行われている巨大ミュージアムである。


20221119 TokyoNationalMuseum-12


まずは博物館の概要。

――1872年、東京・湯島聖堂大成殿で開催された博覧会。東京国立博物館の歴史はここからはじまりました。文化財を収集し、調査し、そして修復する。その成果を展示を通してご観覧いただき、教育に活かし、みなさんに触れていただくことで、文化の保護と継承を続けていく。これが私たちの使命です。「東京国立博物館とは」


20221119 TokyoNationalMuseum-13
本館

20221119 TokyoNationalMuseum-14
東洋館

20221119 TokyoNationalMuseum-15
表慶館


公園の大噴水池と対をなす池を囲んで、正面に本館、左右に表慶館東洋館がシンメトリーに配置されている。
本館の左うしろには続きとなっている平成館、表慶館の背後に法隆寺宝物館、道を挟んでその向こうに黒田記念館
主要展示施設は以上6つ。


20221119 TokyoNationalMuseum-16
平成館

20221119 TokyoNationalMuseum-17
法隆寺宝物館


本館の後ろには古民家を備えた庭園。
レストラン2店、カフェ1店。


20221119 TokyoNationalMuseum-19
庭園

20221119 TokyoNationalMuseum-18
東洋館にあるレストランとカフェ


とにかく展示品が多く、いくつもの企画が併設されているので、何を見てるんだか途中でわからなくなる ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

本館に入って最初の「近代の美術」という企画は一応ちゃんと見た。

――明治・大正の絵画や彫刻、工芸を中心に展示します。明治5年(1872)の文部省博覧会を創立・開館のときとする当館は、万国博覧会への出品作や帝室技芸員の作品、岡倉天心が在籍していた関係から日本美術院の作家の代表作など、日本美術の近代化を考える上で重要な意味を持つ作品を数多く所蔵しています。これらによって明治、大正、そして昭和にかけての日本近代の美術を概観します。「近代の美術」


20221119 TokyoNationalMuseum-20
下村観山「白狐」

20221119 TokyoNationalMuseum-21
土田麦僊「明粧」

20221119 TokyoNationalMuseum-22
3代德田八十吉「燿彩鉢」

20221119 TokyoNationalMuseum-23
海野清「埃及猫置物」

20221119 TokyoNationalMuseum-25
初代魚住為楽「銅羅」

20221119 TokyoNationalMuseum-26
高村光雲「老猿」(重要文化財)


これは、本館・平成館の膨大な展示のほんの序の口。
このまま写真を張っていってもとりとめがなくなるだけなので、以下ざっくりと。


20221119 TokyoNationalMuseum-29
突線鈕3式銅鐸(平成館「日本の考古~弥生時代の祭りの道具―銅矛、銅剣、銅戈と銅鐸―」)

20221119 TokyoNationalMuseum-28
慶長大判・慶長小判・慶長丁銀(平成館「日本の考古~掘り出された江戸の金貨」)

20221119 TokyoNationalMuseum-30
根付 高円宮コレクション(平成館 企画展示室)

20221119 TokyoNationalMuseum-33
金銅灌頂幡=レプリカ(法隆寺宝物館)

20221119 TokyoNationalMuseum-32
庭園 九条館

20221119 TokyoNationalMuseum-35
黒門(重要文化財)


さて、これら貴重な文化財を差し置いても見てみたいと思わせるものがある(と僕が思った)展覧会とは?

(つづく)


20221119 TokyoNationalMuseum-34


[DATA]
東京国立博物館
東京都台東区上野公園13-9
https://www.tnm.jp/
https://www.facebook.com/TokyoNationalMuseum
https://twitter.com/TNM_PR
https://www.instagram.com/tnm_pr/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/8mTiw3TQ2BI



wachat221119-11.jpg




https://youtu.be/WFI3a2xZAD0
次号予告


掘り出されたタイムカプセル 【かつ秀】

2017.03.27

 1月にふらっと入ってとても気に入った店。
いつの時代の建造か、店内のつくりの古さは相当で、その時代のまま残っている感じ。そういう場所へ踏み入ると、一瞬クラッとくる。その感覚が僕は好きだ。
この店は掃除が行き届いており、テーブルやカウンターはピカピカに磨き上げられている。クラッときてピカッとなるのはもっと好きだ。


katsuhide21.jpg


外観、店内の状況から予想されるとおり、この店も高齢のたぶんご夫婦で回している。おとうさんは寡黙な職人タイプで、おかあさんは話し好き。
このおかあさん、ラジオのニュースの項目一つ一つにご自身の見解をもっている。トランプ次期大統領、トヨタ自動車からマニー・ラミレスまで、いちいち何か意見を言う。すごい博識、というか好奇心の強い人なんだと思う。おとうさんも別にうるさがるでもなく、ときどきニコニコと相づちを打っている。
こうやって何十年もこの小さな店を2人仲よく切り盛りしてきたんだろうな。


katsuhide23.jpg


ニュースが終わって次の番組のテーマ音楽が流れだした。
『ひるのいこい』
えっ… まだやってたの? 懐かしすぎでしょう。
あとで調べたら昭和27年放送開始だから65年番組だ。テーマ曲も変わらず。


katsuhide26.jpg


古関裕而作曲のこの曲が素晴らしい。
ちなみに同様に昭和の農村風景を想起させる名曲『新日本紀行』後期のテーマ曲(冨田勲作曲)は昭和44年だから、それよりさらに17年さかのぼった曲想ということになる。
このお店にして、この曲。その偶然の一致はほとんど奇跡に近い。鳥肌ものの体験をした。

――ここまでが1月の話。


katsuhide24.jpg


そのとき食べたロースかつ定食1000円がおいしかったので今回もそれにした。チキンかつという手もあったのだが、ロースかつで『東京とんかつ会議』の基準で採点してみようと考えたのだ。
このお店は肉、ご飯、お新香が秀逸と前回感じたが、今回もその感想は変わらない。


katsuhide111.jpg


〈採点〉 肉3、衣2、油1、キャベツ2、ソース2、御飯3、新香3、味噌汁2、(特記:ポテトサラダ3)の計21点。

山本益博氏採点の高田馬場「成蔵」上ロースカツ定食と並んでしまった(笑)。


katsuhide22.jpg


[DATA]
かつ秀
東京都東村山市萩山町1-2-3





[Today's recommendation]


https://youtu.be/pE-MaH03k0E


Latest Articles
紆余曲折を経て 【モンスナック 新宿紀伊國屋ビル店】 Apr 21, 2024
ハナコのたぬき 【アベイユ】 Apr 20, 2024
書店めぐりはハラが減る 【スパゲッティーのパンチョ 吉祥寺店】 Apr 19, 2024
誠実さが光る老舗の 【奈美喜屋】 Apr 18, 2024
歓楽街の街中華 【中華料理 五十番】 Apr 17, 2024
競馬場グルメシリーズ 【やなぎ】 Apr 16, 2024
パークウインズにつれてって 【東京競馬場】 Apr 15, 2024
198X年のぼっちメシ 【まつざか】 Apr 13, 2024
雨に降られて 【はなや】 Apr 13, 2024
気分は鴨川? 【千代乃家】 Apr 12, 2024
表参道から薬王院 【高尾山薬王院】 Apr 10, 2024
未踏ルートへ ――高尾山4・5号路 Apr 09, 2024
Ranking
          
          
Category
Category-2