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ヒーリングのパワースポット 【蓮馨寺】

2023.02.05

 前記事の続きで、23位「蓮馨寺」。
「菓子屋横丁」からそのまま人通りの少ない裏通りで行ける。


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第23位「蓮馨寺」


そもそも相方の実家に行くのに川越のど真ん中を通るのが最短で手っ取り早いので、観光客が多いなぁ… とか文句を言いながら通っていたのが川越で、自分も観光してみようと思ったのは1年ちょっと前くらいである。
そのきっかけの一つが蓮馨寺。


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自転車単独行動の喜多院境内の「厄除けだんご ふかの」を記事にした際、やはりお寺さん境内に焼きそば屋さんがある旨、Instagramにコメントをいただいた。


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門前または門ナカの茶屋というものには惹かれるものがあり、その10カ月後の最初の川越観光で食べたのが、コメントをいただいていた蓮馨寺境内の焼きそば「まことや」だった。


20230205 renkeiji-14蓮馨寺参道の「まことや」本店。その出店が蓮馨寺境内にある


そういう経緯もあり、蓮馨寺の自分的順位は23位よりだいぶ上。
境内に常設の“茶屋”のある寺社は、小江戸川越をもってしても喜多院と蓮馨寺くらいなのである。


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蓮馨寺は1549(天文18)年、武蔵国河越城主大道寺政繁の母・蓮馨によって開基。

――河越夜戦(1546年)の後、河越城の城将となった大道寺駿河守政繁の母、蓮馨尼の懇請によって、浄土宗の僧・感誉を開山として創建したお寺です。正面の呑龍堂は大正初期の建築で、呑龍上人の像が安置されており、「子育ての呑龍様」として親しまれています。川越市HPより)

呑龍堂には、触ると病気が治るとされる釈迦の高弟・おびんずる様や、小江戸川越七福神巡りの福禄寿が祀られている。


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ところで、境内には「まことや」のほか、もう1店たべもの屋さんがある。

(つづく)


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次号予告


[DATA]
蓮馨寺
埼玉県川越市連雀町7-1
https://renkeiji.jp/
https://www.facebook.com/renkeiji.kawagoe/






[Today's recommendation]


https://youtu.be/aAi5FHSkUAQ



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既視感と違和感と 【いとう屋 本店】

2021.05.09

 暑くて散歩の途中でへばる。
というか、やっぱりマスクが苦しい。
去年どうだったか覚えていないが、これからの季節を考えると憂鬱になる。


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多摩湖のほうまで歩こうと思っていたが、諏訪神社で引き返す。ざっと往路5kmの半分も歩いていないと。
諏訪神社に近い「いとう屋本店」でお弁当を買って帰ることに。


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お客の絶えないお店で、2組の順番待ちの間に品定め。


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「で、何にする?」と聞いても無言。
いつになく真剣に吟味する相方さん。


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熟考の末に選ばれたのは、ミックス弁当とすし詰め合わせ。


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帰って、食べて、ブログ記事をつくるのに住所等の基礎データをコピーしようと過去記事を開くと、前回(去年7月)食べたものが、ミックス弁当とすし詰め合わせ。

熟考は何だったのか ヾ(・ω・o) ォィォィ


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まあ、これって偶然の一致で、そういえば記事の文面が偶然一致するってこともあるよね。うん、あるある。
ということで、以下の文章、断じて前回のコピペではありません (`・ω・´) キリッ


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すし詰合せ(4番)は、のり巻き5個(具違い)、太巻き2個、いなり2個。ミックス弁当(5番)は、のり巻き2個、太巻き、いなり、おにぎり(シャケ)、赤飯。…と、すしといってものり巻き・いなり中心の昔ながらの助六系。


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コンビニ・スーパーの惣菜コーナーに江戸前のにぎりずしが普通に並ぶ時代に具材だけ比べれば少々寂しくも感じられそうなものだが、逆に華やかで晴れやかな気分にさせられる。こういう食べ物は昔からハレの日のごちそうだったから。


(どうして斜体がかかっているのだろう…?)


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断じて手抜き記事ではありません (。+・`ω・´) キリリッ!


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[DATA]
いとう屋 本店
東京都東村山市諏訪町1-3-27





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/rVN1B-tUpgs



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ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)


タヌキをめぐる冒険 新章 【モンテリマール洋菓子店】

2021.02.14

 恒例化している所沢散策。
今回は田舎要素が少なく、どちらかというと街歩きになった。
というか、目的はズバリ街のケーキ屋さん。


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西武池袋線・小手指駅近くの「モンテリマール」は、あるレアアイテムを扱っていることでそのスジではわりと知られている。
電車で小手指まで行って歩いて帰ってくる予定だったが、所沢駅の乗り換えがめんどくさくなってそのまま新所沢へ。シントコから歩いたって大して変わらないという判断だ。
「モンテリマール」には10時40分到着。


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そのレアアイテムとは、いわゆるたぬきケーキ。本日の目的の品である。
こちらでは“ブレロ”という商品名。

以前、たぬきケーキで局所的に盛り上がったことがあり、シントコ在住のつかりこさんが「モンテリマール」のルポをブログに掲載しているので、ぜひお読みいただきたい。


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NOWなチョコバンブ (* ̄∇ ̄*)


「たぬきケーキって、最近人気ですよね」
「そうですね。それにこの間NHKでやったから、以来、連日大忙し(笑)」とお店のおばさま。


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NHK Eテレ『グレーテルのかまど』2月8日放送回のテーマが、たぬきケーキ。僕らもその番組を見ている。
なぜ見ているかというと、次女に録画を頼まれたから。先週末に泊まりに来たのはそれをCDにダビングするためだった。


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次女は最近たぬきケーキにハマッているらしく、いま住んでいる神奈川県内でタヌキめぐりをしているという。
先週、うちに来るときも、乗換駅の国分寺の洋菓子店「ファンフル」のたぬきケーキを買ってきている。
ちなみにこのあたりでたぬきケーキを扱っているのは「ファンフル」と「モンテリマール」だけである。


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「パティシエとかじゃなく洋菓子店って呼ばれてたような店でこんなの作ってましたっていうケーキですから」と、モンテリマールのおばさま。「うちなんか全部昔のまま。勉強しないから(笑)」


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ブレロ2個とさくらモンブランを買う。


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たぬきケーキは、たぬきの頭の部分の基材にバタークリームを使う。
バタークリーム作りに手間がかかるのと、生クリームに取って代わられバタークリーム自体が時代の流れとともに廃れていったことから、たぬきケーキも絶滅危惧種となった。


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『グレーテルのかまど』で初めて知ったことだが、タヌキの顔はチョコがけをして軟らかいうちに指でつまんで鼻筋と目のくぼみをつくる。そうすることで下のクリームの白色が出て、目の下にクマ… の絶妙なタヌキ的表情となるわけだ。


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さくらモンブランはシュー生地に桜の葉の芳香成分を練り込んだクリーム、ピンクのマカロン


「モンテリマール」のブレロはバタークリームがコーヒークリームなので、クマが茶色っぽく、よりタヌキらしい表現になっているかも。
普通はアーモンドスライスの耳を付けるが、それがなく、腕? のようなチョコスティック。「未来少年コナンとかラピュタの砲台っぽいのだわ」(次女)


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国分寺「ファンフル」の“たぬき”(2/12)


この記事を作っている最中(2/15)、次女から超絶うれしい知らせが届いた。
正確には、本人から直接というより、プレスリリースを通じて。
おめでとう㊗🎉🎊


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バンザーイ🙌


[DATA]
モンテリマール洋菓子店
埼玉県所沢市上新井4-68-8





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/oJtwKHWDw5A
ヘ○ゼルとチ○チルがごっちゃになったわけではありません



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Congratulations!


陰きわまって…!? 【じゃがいも】

2020.12.01

 いままた外食しづらい局面に入っているが、こういうとき使いやすいのがテイクアウトカウンターのあるお店。
3月に始まった飲食店支援プロジェクト「#東村山エール飯」への自分の最初の投稿が「じゃがいも」というのも、そういう理由による。


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言わなければ誰も気づかないと思うが、冒頭は5本前の記事のコピペである。
その最初の投稿というのが「龍巳うどん」と「じゃがいも」のセットで1本なので、このように流用が利く。

今日はカツカレーをテイクアウト。


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3月末ごろの緊急事態宣言発令直前のピリピリした空気を思い出すような緊迫感が漂っているが、いまのほうが暗鬱に感じるのは、毎日の数字がさらに厳しいというより、日に日に日照時間が短くなっていっているから。


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“日照うつ”という言葉をご存知だろうか。
日が短くなるにつれて気持ちが沈み込んでいくという症状で、もちろん冬至が底になる。
誰にも多かれ少なかれそういう傾向はあるんじゃないだろうか。


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この期間はイベントが多くそれで気を紛らしている部分もあると思うが、それもこの冬は厳しいものがある。


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そんななか、報じられている朗報。
イギリスの“史上最大のワクチン接種計画”が来週始まる。


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陰の気きわまってThe Longest Day… となすか!!


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[DATA]
じゃがいも
東京都東村山市久米川町4-39-26





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/cVU75AZ5gJU



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記事内容とは(たぶん)関係ないが…


海老ソバふたたび 【さんらいず亭】

2020.10.02


 先月の海老そばシリーズ「正来」「ぼん天」参照)好評につき、第3段。

実は海老そばと聞いて真っ先に思い浮かぶお店が、こちら「さんらいず亭」だったりする。
海老そばのど真ん中ストレート、海老そばのがっぷり左四つ、海老そばの欧州チャンピオンズリーグ、海老そばの… もういいわ \(--;)


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「さんらいず亭」は所沢街道・秋津町三丁目交差点近くのロードサイド店。


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渋滞ポイントなので車でこのルートを通る人は必ず目にしていると思うが、目にしてはいるが中華屋さんっぽくない外観で入りづらいと感じている人もいるかもしれない。
中華屋さんというより昔の喫茶店チックな外観で腹持ちのよくない軽食でも出てきそうでなんだかな… と考えている人がいるかもしれないが、とんでもない。


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こちら、知る人ぞ知るガッツリ系。
個人的には、撃沈しそうになったことたびたび。
怖いのでいまだに定食メニューを頼んだことがないという ( ̄(エ) ̄)ゞ


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注文は、海老ソバとタンメンと餃子。
海老そばの流れと餃子の流れという、インスタ上の事情であらかじめ2つ決まっちゃってる流れの中でのもう1品。実はタンメンが今回のメインイベントといえる。


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が、考えてみると、タンメンは海老ソバと同じ塩味系のラーメンである。
上記「ぼん天」のときとまったく同じ塩味麺×塩味麺+餃子という組み立てで、反省がまったく生かされていないという。


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ということで、ラーメン2品はビジュアルというか色味がそっくりだが、味はぜんぜん違います ( ̄ー ̄)b


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モヤシの有無は味に大きな違いをもたらす。もちろん魚介テイスト(エビ&カニカマ&ナルト)の介在も大きい。
製法的に、海老ソバはあんかけでタンメンはシャバシャバというのは、これまた大きな違い。
量の多さは一緒だな…(笑)。


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餃子はショウガやニラなど香味野菜がバランスよく効いている。
麺料理同様、いい感じに昔っぽいのがこちらの特徴だと思う。


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ちなみに中華屋さんっぽくないのは内装もそうだが、個人店にしてはメンテナンスが行き届いていて清潔そのもの。
前客の帰ったあとの消毒・拭き掃除の様子を見ていれば納得がいくが、いまの世の中、まさに安全・安心に利用できるお店と強く感じた。


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[DATA]
さんらいず亭
東京都東村山市久米川町1-57-8





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/HISaA1Sea3E


この味噌ラーメン、沁みる 【ラーメン 味六】

2020.03.12

 朝イチに来ることを期待したNS社の仕事がFTPサーバーにアップされたのが13:14。普通なら2時間以上かかる分量だが、ワタクシの能力をもってすれば14時までに終わらせられるはず… と気合を入れて取り掛かった。
前記事に書いたように念のため昼ごはん用にパンを買ってあるが、来たからには終わらせて外に食べに行きたい。これが終わればNS社の今月分は完了なのだ。

「終わったー!! ヾ(*>∀<)ノ ヒャッホー!! 」となる。
家でもそもそメシ喰う気にならない。(←『ぼのぼの』10巻参照)


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ところで、「終わったー!! ヾ(*>∀<)ノ ヒャッホー!! 」は快楽ホルモンの分泌現象である。脳内麻薬とも呼ばれるこれらの物質には、免疫力アップやアンチエイジングの薬理効果があるとされる。毎月これを体験していることが案外ワタクシ的健康の秘訣かも。
でもそれだけ自分を追い込んでいる… というか追い込まれているわけで、この現象はストレスと表裏一体ではあるわけで…。

――14:21
「終わったー!! ヾ(*>∀<)ノ ヒャッホー!!


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しかしこの時間では開いているお店は限られる。


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こんな状況で入ることが多いのが、府中街道沿いのラーメン店「味六」。午後の中休みをとらないから、こういう時間に入ることも珍しくないのだ。


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注文は味噌ラーメン800円と餃子350円。


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こちらではほとんど中華そばしか食べないから、たまには違ったものを… というのと、家族で入った前回、味噌ラーメンの写真を撮り忘れているのでその埋め合わせ的な… (;^_^A


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餃子は評判がよいので食べたいと思いつつ食べたことがなかった。
ラーメン類+餃子で1000円超えというのがネックだったりするんだが、それも脳内麻薬様物質の働きで躊躇なく注文となる。


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こちらのラーメンの特徴は、節系の香る濃厚ながらピュアなダシにあると思うのだが、それだけに味噌ラーメンではミソが強すぎてダシが生きないんじゃないかと思っていた。
が、この味噌ラーメンはものすごくおいしいのだった。


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思うに、みそだれによけいな甘味・うま味が付与されていないため、ダシの自然なうま味を覆ってしまうことがない。
トッピングは、中華そばの鉄板のラインアップにモヤシが加わる。シャキシャキの食感がグッド!

ショウガの香りが効果的で、いまはなき名店「北海道ラーメン」が思い出され、ジーンとくる。


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皮から手づくりという餃子は、小ぶりだが野菜の甘みたっぷり。
たしかに手づくり感いっぱいで、ときどきシャリッというキャベツの食感が心地よい。


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僕はラーメン専門店というものにはあまり入らないのでアレだけど、勝手な自分評価的には多摩地区最高峰ラーメンの一つ。


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[DATA]
ラーメン 味六
東京都東村山市本町1-4-5





[Today's recommendation]

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https://youtu.be/uirBWk-qd9A



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いまや毎年見かける光景。桜の花を食い散らかすワカケホンセイインコ


梅雨時散歩の流儀は 【キッチンブラウン】

2019.06.23

 昨日(22日)の柳沢は天気予報にだまされて自転車で行き、ずぶぬれになった。
雨がひどいので公共施設等で雨宿りして、もう上がったかな…? と走りだすともっとひどく降ってくるという急性雨男症候群。

今日は相方が東小金井に用事があるというので花小金井から歩いていくことにした。
空模様は相変わらず不安定ではあったが、昨日ほど降ることはないだろうという脳天気なヨミは見事に外れ、駅舎を出たとたんポツリポツリと。
雨宿りした「ピーコックストア」は駅からわずか170mという (ーー;) ウーム…


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その第一波をやり過ごし、シティテラス小金井公園→小金井公園→よこみち横丁… みたいなルートで東小金井へ。
北大通りのあたりで再びポツリポツリ。
相方の目的地は駅直結のコミュニティステーション東小金井内「atelier tempo」。


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僕の考えていた昼ごはん候補の一つ「キッチンブラウン」はすぐそこで、先に食べようかということになった。
天気やら何やらに行動方針や入る店が左右されるのはいつものこと。


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「キッチンブラウン」は、このかいわいにいくつかある(あった)味のあるたたずまいの洋食店の一つ。
予想外の激セマ物件で、カウンター席2カ所(4席+3席)と4人掛けテーブル1つのみ。
よってテーブル席はあらかじめ「相席となります」と書いてある。


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はじめテーブルに通され、カウンターが空いたところで「よろしかったら…」とお店のおばさま。
お言葉に甘えて移動。


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注文は、カニクリームコロッケ・ビーフシチュー950円とチーズ焼ハンバーグ・豚しょうが焼900円(どちらもライス・サラダ・みそ汁付き)。


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こういう洋食店は2~3種類の盛り合わせ主体のメニュー構成であることが多く、2人で入るときはなるべくかぶらない組み合わせにする。
より多くの料理を味わおうという欲張りな性格なのだ。


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カウンター席からはコック帽のご主人の仕事ぶりがよく見える。
大火力のバーナーで熱した鉄板に調理したものを盛り付けていくスタイルだ。


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注文間違えた… みたいなやりとりも聞こえてくる。おばさまの親身な接客といい、客一人一人に誠実に相対する店なんだと思う。そのためにはこのくらいの店舗サイズがぎりぎりと。


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どちらのプレートも、パッと見、茶色い。
店名となっているブラウンソース… というかドゥミグラスソースがふんだんに使われているからだ。


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ハンバーグソースとビーフシチューはベースが同じだと思うが、時間をかけて煮込まれたような濃厚な味わい。
野菜の甘味が強く、洋酒系の香りがアクセントとなっている。


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ハンバーグはふんわりタイプではなくみっしり重量感のあるもの。カニクリームコロッケも重めのクリーム。
イマ風ではないかもしれないが、質実剛健な感じがよい。


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食べている間、激しく降っていた雨は、店を出るころには上がっていた。
雨宿りに入ったのは思ったよりずっと素敵なお店。
梅雨時の散歩も悪くない。


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[DATA]
キッチンブラウン
東京都小金井市梶野町5-6-11





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/D1ZYhVpdXbQ



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ネジバナとカラスビシャク(小金井公園)




 コダイラブランドの銘品

2019.06.23 玉川屋/東京都小平市鈴木町2-175

最初に雨宿りしたピーコックストアには地元の和菓子屋「玉川屋」のコーナーがあり、ときどき利用している。


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(許可をいただいて撮影)


「玉川屋」は“コダイラブランド”ブルーベリー商品のリーダー的存在。特にブルーベリーあんドーナツは銘品で、手土産に使ったこともある。


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コーナーを眺めていると「玉川屋」のおかあさんが商品の補充にやって来た。
お話を伺ったところ、ブルーベリーが丸のまま入っているのはブルーベリーあんドーナツとブルーベリー大福だけとのこと(ほかはジュースが餡などに練り込んである)。その2品を2つずつ購入。
これもまた、雨降りのちょっとした僥倖。


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3代続く“野方の台所” 【野方食堂】

2019.06.02

 ずっと探していた棕櫚の箒が野方で手に入るらしいことを知った。
駅の北口、環七の内側の静かで人通りのない住宅街を20分ほど歩くと、いきなり目的の店「そうこう箒本舗」があった。


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家の掃除はもっぱらダイソンだが、私(相方)は棕櫚の箒に憧れていて、京都三条にいい感じの店があることを知った。ただし、いつもあるとは限らない。職人が作ってくれると店頭に並び、当然ネット通販などしない。京都は遠いな…、いや距離の問題だけでなくその商い方も。
さずが京都と感心するやら諦めの境地やらでいたところ、偶然こちらを知って、さっそく訪れた。――以上、相方記す。


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野方は高円寺に遊びに行くときやなんか意外に使うことの多い駅で、そんなとき横目で眺め、駅前商店街にはいくつかなんとも惹かれる外観のお店が存在することを記憶にとどめている。


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その筆頭格が「野方食堂」。
お昼ごはんは迷わずこちらに。


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過去に現場で横目で見て記憶にとどめてはいるが、お店情報を下調べするようなマメな性格ではないので、入ってみて「あ、そうなのかぁ…」みたいなことがいろいろある。


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「野方食堂」は昭和11(1936)年創業。あ、そうなのかぁ… みたいな。
てか、えぇー!! 昭和11ねん~!?


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魚中心の和定食は想像どおりだが、スパゲティ、オムライスといった洋食メニューにもこだわりがあるらしい。それは神田の食堂や上野のレストランで修行を積んだという創業者の経歴に関係するようだ。
いま店を切り盛りするのは孫の3代目だという。


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注文は、まず“4万食突破”おすすめ度五つ星のA定食(とりから2個&豚肉生姜焼き)。


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もう1品はせっかくだから洋食方面。オリジナル特製みそが使われているというミートスパゲティー(みそ汁サービス)に。
ご飯大盛り無料とスパゲティ大盛り無料(レギュラー240g→大盛り460g)のサービスがあり、スパゲティのほうだけ大盛りにしてもらう。


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客入りはいいが回転も速く、家族連れや年配客など、地元では幅広い層の根強い支持を獲得している雰囲気が伝わってくる。
4人テーブル6卓、2人テーブル6卓の構成だが、2人客でもまず4人掛けから案内するといったサービス精神の徹底された接客がとても好ましく映る。


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ミートソース(大盛り)は、まさに懐かしの昭和のミートソース。


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「アルデンテなどという洒落た言葉はありません。それどころかスパゲティを20分も茹でる」(メニュー帳より)
僕らはそんなレシピのスパゲティを食べて育ったのだ。


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A定食もボリューム満点。


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からあげがデカい。生姜焼きも、肉ばっかり。
ご飯大盛りにしなくてよかった…(笑)。


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3代目の先代・先々代へのリスペクトがひしひしと伝わってきて、それだけでもほっこりとさせられる街の食堂である。


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[DATA]
野方食堂
東京都中野区野方5-30-1





[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/u5isqWnleGI
1936年の出来事:アメリカでチャップリンの『モダン・タイムス』が封切られる


みちのく行き当たりバッタリ ヽ(_ _ヽ) ――その⑦ 【角館武家屋敷】

2019.04.30

 紫波SAを6時前に出て、北上JCTより秋田自動車道へ。
秋田道は片側1車線道路だが、朝早いと車がほとんどないので快適。


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横手ICで高速を下り、角館に向かう。
漠然と、桜の時期かも… と思って来てみれば、どんぴしゃり“桜まつり”が行われていた(4/20~5/5)。


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桧木内川堤のソメイヨシノ


角館には高校のときに一度来ている。
僕の高校は学生自治の盛んな時代に制服と修学旅行を廃し、代わりに2年時にクラス単位の移動ホームルームと称する2泊3日の旅行をする。それが角館~田沢湖~乳頭温泉~小岩井農場みたいなルートで、途中、角館の武家屋敷あたりで1人バスに乗っていないと大騒ぎになったんだが、それが誰だったか聞こうにも仲のよかったKEとKKはそれぞれ別の罪状(酒とバイク)で停学中だった気がするから聞きようがないなぁ。代わりに行動を共にしたSAはやたら歯磨きがていねいで驚かされたが、のちに東北大学歯学部を出て歯医者になったなぁ。…とか、いろいろ思い出される。


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角館城址


町営? の駐車場に止め、桧木内川堤、武家屋敷を散策。
この武家屋敷群の表通りは国の重要伝統的建造物群保存地区の指定を受け(仙北市角館伝統的建造物群保存地区)、文化財として保護されている。


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武家屋敷通りのシダレザクラ


――かつての中・下級武士の侍屋敷である旧家が建ち並び、黒板塀とシダレザクラの木立が大きな特徴となっている通りである。仙北市角館町東勝楽丁-角館町表町上丁の0.8km区間が、日本の道100選の選定を受けている。春のシダレザクラは見事で、花の時期には特に多くの観光客で賑わい、桧木内川堤のソメイヨシノとともに日本さくら名所100選に選定されている。(Wikipediaより)


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角館に到着したのが朝7時半で、人が少なく気持ちいいがお店もほとんど開いていない。
盛岡でじゃじゃ麺食べたからここでは稲庭うどん食べたいな、高速パーキングの朝ごはんが早かったから食えないこともないな… とか考えながら武家屋敷を歩き、実際何軒も稲庭うどんのお店はあるが、みな開店前。
雨も降ってきて、角館城址などに足を延ばして時間をつぶすこともできなくなった。
早めに切り上げて次の目的地へ。

(つづく)


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[DATA]
角館武家屋敷
秋田県仙北市角館町





 生もろこしとは?
2019.04.30 唐土庵(もろこしあん)武家屋敷店/秋田県仙北市角館町表町下丁17 https://www.morokosian.jp/

もう一つ、われわれの知る(というか相方の好物の)秋田名物“もろこし(諸越)”のお店を発見。
それも“生もろこし”と、地元ならではな感じ。


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あとで調べると「唐土庵」は角館に4店舗を展開している人気店のようだ。
生もろこし3種の試食ができる。


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伝統打菓子もろこしは、小豆の粉を炒って砂糖と混ぜ合わせ押し固めて焼いたもの。素朴だが秋田らしい品のよさを感じる銘菓だ。
乾燥と焼き目を入れずに独自の工夫で仕上げたという“生もろこし”。やわらかくほろりとくずれる感じがいまの時代に合っているのかも。
うす焼もろこし540円と茶菓仙(さかせん)590円を購入。


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[Today's recommendation]

※旅の間ネコ不在のため猫写真はお休みします

◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/t30cX6OGO0U


レトロ喫茶店でB級グルメ 【アベル】

2018.02.23

 久米川北口商店街はシャッターが目立ち活気があるとはとても言えないが、個人的には好きなたべもの屋が多い。
なので、飲み屋を除けばだいたいのお店は使ったことがあるが(というか、だいたいが飲み屋なのでそれを除くとかなり数が絞られるんだが)、ずっと気になりつつも入っていなかった店が1軒。喫茶店「アベル」。


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気になる理由は、昭和の喫茶店そのものの外観にほかならない。長屋の隣にある名糖牛乳の販売所遺構ともども保存状態の良好なレトロ物件といえる。
ちなみに「名糖」は1991年にカタカナ表記「メイトー」へ転換、写真のクラウン牛乳のロゴマークは1960年代に作られたもののようだ。


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喫茶店を使う習慣がいまの自分にはない。ゆっくりお茶をする心の余裕がない。
しかし食事ができるとなると話は別で、喫茶店というハコ自体は大好きなので、軽食くらいでも出すとなれば喜んで入る。
こちらの店頭にはチーズドッグの張り紙がしてある。一応軽食ではあるが、それではさすがに軽すぎるのだ。


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去年の秋、東村山のB級ご当地グルメ、黒焼きそばについて調べていたとき、すでに終了していたその年の食べ歩きキャンペーン参加店のマップをながめていて、アベルの名前を見つけた。
なるほど、こういう展開があったか… と。
以来、より注意深くお店を観察するようになり、まったく目立たないショーケースに焼きそばと焼きうどんの写真を発見したのである。

昼ごはんに入ってみる条件は整ったようで、あとは機が熟すのを待つのみという状態であった。


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しかしこちら、日曜定休のようでなかなか機が熟すことがない。
本日、相方が久米川に所用で会社を早引けするというので、いよいよ、という感じで潜入。


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13時20分すぎの入店でお客さんはなく、奥のテーブルに店主らしいお母さんがひとりでティーブレイクのもよう。
テーブル席が3卓あり、寒いのでいちばん奥を使わせてもらいたかったが、店主さんは立ち上がって接客態勢に入ったもののテーブルのカップを片づけようとしないので、あまり内部深くに進入してはいけないのかもしれない、と入り口横の席に座る。


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で、いきなり「食事はやってないのよ」と言われる。
僕らのすぐ横のコカ・コーラ冷蔵庫の裏に黒焼そばのポスター。
「これは?」と聞いてみる。
「ああ、こんなのでいいの?」と店主さん。


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「普通の焼きそばもありますよね?」
「うん、ソースの焼きそば」
「両方1つずつっていうのは…」と言いかけて店主さんの反応を見て、「あ、めんどくさいですよねー。黒焼そば2つお願いします!」
ニコーっという表情に、あ、これはNoだな、と断念したのだった。


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テーブル席のほかにカウンター5席。
壁には風景写真がたくさん飾ってある。
カウンターのレトロなコーヒーミルやサイフォンがいい感じ。
調理場にはメイトーのドリンク冷蔵庫… ん?


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その件は写真を見ながらこれを書いていて気がついた。
それに上記ポールスタアのホームページを見直してみると、こちらの店名は「ミルクショップ アベル」となっている。
つまりこちら、隣の牛乳店を母体とするミルクホールのような存在だったのではないかと想像を膨らませているところである。


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黒焼そばは、冷蔵庫からキャベツその他を取り出して刻むところから始まる。そんなに注文が入ることもないだろうから、「ご家庭の冷蔵庫のようなものじゃないかな」と相方。
僕らの位置からカウンターの中は見えないが、いちばん奥に設置してある鉄板で調理している様子。けっこうじっくり炒める。


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意外に具だくさんで、豚肉、キャベツ、モヤシ、ピーマン、シイタケ入り。あらかじめ紅ショウガがのってくる。
このようなお店はレトロな雰囲気を楽しむことを主目的として料理は二の次になりがちだが、この黒焼そばはかなりおいしい。闇夜にカラス状態でまったく目立たないが案外たくさん入っているシイタケが、黒子的にいいシゴトってとこかな。


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東村山黒焼そばというものに興味のある方には強くお勧めしたいお店。
550円とコスパ抜群で、雰囲気最高。
量的に多いわけではないので、物足りなそうと思われるなら、チーズドッグセット540円と合わせるのもいい。


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[DATA]
アベル
東京都東村山市栄町1-9-9





[Today's recommendation]


https://youtu.be/7ih7T1_uY7k



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