旧街道をゆく ――吾野宿
2023.03.05
“そうだ 埼玉、行こう。”あるいは“Go To 埼玉”シリーズ。
一昨年10月に続く旧吾野村(飯能市坂石&坂石町分)エリア。
前回はコロナ禍1年半で自分的に観光解禁とした直後だったが、それからさらに1年半が経過している。
いまさらながら、まあ長いこと、コロナ ( ̄Θ ̄;) ムゥ…
吾野宿は秩父街道の宿場町で、馬継ぎの宿として栄えたらしい。
古民家が軒を連ね歴史的な景観を残すという旧国道沿いの宿場町には惹かれるものがある。
約1.5km先の東郷公園駐車場に車を止めて歩く。
吾野宿内は、ちょっと調べた感じで10台収容のコインパーキングがあるのみというのがネック。
それくらい歩くのに全然抵抗ないけど。

高麗川と西武秩父線橋梁(坂石橋側道橋より)
坂石橋でR299から分岐し旧国道へ。
そこから吾野橋まで約1.5km、高麗川右岸に宿場町が形成されている。

特急ラビュー(西武秩父線 吾野第1号踏切道)
西武池袋線吾野駅から上流側は街外れで、これといった見どころはない。
湧水があるというので踏切を渡って山側へ。

吾野駅ホーム。吾野までが西武池袋線でその先が西武秩父線… と駅前の売店のおかあさんに教わった
吾野湧水。立て札に「…この水の管理は行っておりませんので水を飲まれる方は自己責任にてお願いします」💦 そばの登山道標識には「熊注意! 目撃情報あり!」💦💦

吾野湧水から法光寺に抜ける隧道

左が法光寺参道、右が旧国道
駅周辺は意外に複雑な構造で、“吾妻湧水”から線路下のトンネルをくぐって旧国道側に戻る。
法光寺にお参りして、あらためて街歩き。

吾野弁財天

吾野宿木碑
吾野駅前橋横の巨岩の上に弁財天が祀られている。
橋のたもとには吾野宿木碑。
「吾野まちづくり(吾野観光案内)」サイトでは吾野駅前橋の先を“吾野宿”としている。
実際、このあたりから趣ある建物が増えてくる。

一軒の軒先に“ひな飾り”のつり下げ旗。
「飯能ひな飾り展 吾野宿」というものがちょうど始まったところだったらしい(期間 3/5~12)。

実は先週、飯能の街なかのこのイベント(飯能市といっても広く、エリアごとに会期をずらしているようだ)に行くつもりだったが忙しくていけなかったというのがあって、“飯能_ひな飾り”にビビッと反応したわけである。

景観重要建造物「高山家」



高山家(鱗や)ひな飾り(3/5、11、12限定開催)
ガラスの引き戸が閉まっており、これは勝手に開けて見学するんだろうか? と、鍵が閉まっていなかったので勝手に開けて見ていると、おうちのおかあさんが出てきていろいろお話を伺えた。
こちらは“厨子造り“と呼ばれる建造物で、なんと築300年。
吾野宿では明治期に大火や出水があったとのことだが、それもかいくぐって現在に残っているという。
ほかに2軒ひな飾りを展示しているお宅があるということを教えてもらい、見に行った。

「大河原家」


大河原家(こくや)ひな飾り(3/5、11、12限定開催)
1軒は道を少し戻ったところの「大河原家(こくや)」。
ひな人形は、なんと明治時代のものだそうで、箱の裏書きも見せてもらった。
残る1軒も「大河原家(問屋)」だが、そちらはまさに極め付きで、次回あらためて掲載しようと思う。
ちなみに吾野宿には埼玉県の景観重要建造物に指定されている古民家が3軒あり、うち2軒が今回ひな飾りを展示していた「高山家(鱗や)」と「大河原家(問屋)」である。
もう1軒は“擬洋風建築”と呼ばれるハイカラな雰囲気の建物「石田家(藤田屋)」。

景観重要建造物「石田家」

そのまま吾野橋まで歩き、引き返す。

吾野橋
シャッター化や櫛欠けが著しいのは日本中共通の問題だが、たまたまひな飾りイベントがあったおかげで、いろいろお話を聞くことができたわけである。
(つづく)

旧R299を木製の看板に従って左折すると吾野橋~吾野宿。前方の交差点(標識)はR299バイパス
[DATA]
吾野宿
埼玉県飯能市坂石町分
https://aganojuku.jimdofree.com/
[Today's recommendation]

https://youtu.be/h5AcpmGzR-w




次号予告
“そうだ 埼玉、行こう。”あるいは“Go To 埼玉”シリーズ。
一昨年10月に続く旧吾野村(飯能市坂石&坂石町分)エリア。
前回はコロナ禍1年半で自分的に観光解禁とした直後だったが、それからさらに1年半が経過している。
いまさらながら、まあ長いこと、コロナ ( ̄Θ ̄;) ムゥ…
吾野宿は秩父街道の宿場町で、馬継ぎの宿として栄えたらしい。
古民家が軒を連ね歴史的な景観を残すという旧国道沿いの宿場町には惹かれるものがある。
約1.5km先の東郷公園駐車場に車を止めて歩く。
吾野宿内は、ちょっと調べた感じで10台収容のコインパーキングがあるのみというのがネック。
それくらい歩くのに全然抵抗ないけど。

高麗川と西武秩父線橋梁(坂石橋側道橋より)
坂石橋でR299から分岐し旧国道へ。
そこから吾野橋まで約1.5km、高麗川右岸に宿場町が形成されている。

特急ラビュー(西武秩父線 吾野第1号踏切道)
西武池袋線吾野駅から上流側は街外れで、これといった見どころはない。
湧水があるというので踏切を渡って山側へ。

吾野駅ホーム。吾野までが西武池袋線でその先が西武秩父線… と駅前の売店のおかあさんに教わった
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吾野湧水から法光寺に抜ける隧道

左が法光寺参道、右が旧国道
駅周辺は意外に複雑な構造で、“吾妻湧水”から線路下のトンネルをくぐって旧国道側に戻る。
法光寺にお参りして、あらためて街歩き。

吾野弁財天

吾野宿木碑
吾野駅前橋横の巨岩の上に弁財天が祀られている。
橋のたもとには吾野宿木碑。
「吾野まちづくり(吾野観光案内)」サイトでは吾野駅前橋の先を“吾野宿”としている。
実際、このあたりから趣ある建物が増えてくる。

一軒の軒先に“ひな飾り”のつり下げ旗。
「飯能ひな飾り展 吾野宿」というものがちょうど始まったところだったらしい(期間 3/5~12)。

実は先週、飯能の街なかのこのイベント(飯能市といっても広く、エリアごとに会期をずらしているようだ)に行くつもりだったが忙しくていけなかったというのがあって、“飯能_ひな飾り”にビビッと反応したわけである。

景観重要建造物「高山家」



高山家(鱗や)ひな飾り(3/5、11、12限定開催)
ガラスの引き戸が閉まっており、これは勝手に開けて見学するんだろうか? と、鍵が閉まっていなかったので勝手に開けて見ていると、おうちのおかあさんが出てきていろいろお話を伺えた。
こちらは“厨子造り“と呼ばれる建造物で、なんと築300年。
吾野宿では明治期に大火や出水があったとのことだが、それもかいくぐって現在に残っているという。
ほかに2軒ひな飾りを展示しているお宅があるということを教えてもらい、見に行った。

「大河原家」


大河原家(こくや)ひな飾り(3/5、11、12限定開催)
1軒は道を少し戻ったところの「大河原家(こくや)」。
ひな人形は、なんと明治時代のものだそうで、箱の裏書きも見せてもらった。
残る1軒も「大河原家(問屋)」だが、そちらはまさに極め付きで、次回あらためて掲載しようと思う。
ちなみに吾野宿には埼玉県の景観重要建造物に指定されている古民家が3軒あり、うち2軒が今回ひな飾りを展示していた「高山家(鱗や)」と「大河原家(問屋)」である。
もう1軒は“擬洋風建築”と呼ばれるハイカラな雰囲気の建物「石田家(藤田屋)」。

景観重要建造物「石田家」

そのまま吾野橋まで歩き、引き返す。

吾野橋
シャッター化や櫛欠けが著しいのは日本中共通の問題だが、たまたまひな飾りイベントがあったおかげで、いろいろお話を聞くことができたわけである。
(つづく)

旧R299を木製の看板に従って左折すると吾野橋~吾野宿。前方の交差点(標識)はR299バイパス
[DATA]
吾野宿
埼玉県飯能市坂石町分

[Today's recommendation]

https://youtu.be/h5AcpmGzR-w




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