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異次元の対策を! 【ホープ軒 環七丸山店】

2023.02.15

 先々週末から昨日までの10日間くらい、多忙だった。
なぜかというと、レギュラーの仕事の仕様が変わって、僕の作業の負担が大幅に増えたから。
来月以降、これをやり続ける自信がない。
前にもそんなこと書いてる気がする。

どっちにしろ。。。
「終わったー!! ヾ(*>∀<)ノ ヒャッホー!!


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終わってしまえばもうどうでもいいのだ、来月のことなど(笑)。

多忙で運動できていなかったので朝から自転車で出かけようと思っていたが、寒の戻りの北風が吹き荒れている。
帰りが楽になるようにアゲンストの進路をとろうとするが、気力・体力残っておらず、風下へと流される。

清瀬駅から黒目川、新座の産業道路。
さらに風に吹かれるままに大泉インター→谷原交差点→練馬区役所。
この調子だと新宿あたりに漂着しそうだ。


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しかし、腹が、減った……。
新宿までもちそうにない。

この先の環七通りには「ホープ軒」がある。


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時刻はちょうど11:30で、行ってみると店内はすきすきと、めぐり合わせもよかった。


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去年10月、思いがけず発見した「ホープ軒 環七丸山店」。


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2019年オープンのニューカマーだが、それ以前に港区南麻布で「ホープ軒 古川橋店」として長く営業していたという歴史あるお店。
有名な千駄ヶ谷の「ホープ軒」の姉妹店である。


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外の券売機でラーメンをポチッと。


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こちらのマスターの仕事ぶりは、客にもラーメンにも真摯に向き合う姿勢がひしひしと伝わってきて、見ていて心打たれるものがある。
声掛けを欠かさず、もやしの盛り付けなど丁寧そのものである。


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背脂の浮いたスープに平打ちのストレート太麺。


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トッピングはチャーシュー、メンマ、モヤシ。
加えて、ザルのネギが入れ放題。


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卓上のおろしにんにくと豆板醤で味の変化をつける。


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それにしても、ラーメン1杯1000円目前。
お店も客もうれしくない、Win-WinならぬLose-Loseの悪循環に陥っている。
ここにも異次元の対策を望みたい。


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[DATA]
ホープ軒 環七丸山店
東京都中野区野方4-22-4





[Today's recommendation]


https://youtu.be/Ld6fAO4idaI



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おみやげ


猫使いとソーセージパン 【BuFuUu】

2018.11.08

 チビ猫が具合を悪くして、いちばんの問題は、われわれには捕まえることができないこと。昨日は2人がかりで捕まえられず、かかりつけのお医者さんに連れていけなかった。
そして今日、木曜は休診日。
チビに回復の様子は見られない。


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逃げ回る猫


仕方なく違う病院に行くことにしたが、問題はどうやってケージに入れるか。
ところが、それが実はたやすい。
うちには猫使いがいるのである。

長女はいとも簡単にチビを捕まえる。
なので、長女の出勤前にケージに入れておいてもらう。


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注射2本で症状(嘔吐)はとりあえず落ち着いているので昼ごはんに出かけてみたものの、ゆっくり食べる気になれず、何か買って帰ることにした。


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小平団地北の古い商店街にある喫茶店「BuFuUu(ぶーふーうー)」は、喫茶メニューのほか、洋食、手作り・無添加パンのサンドイッチと、食事メニューが充実している。おばさまのお茶目なキャラにも癒される。


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煉瓦の外壁やメニューボードなど外づらはコジャレているが、創業36年。入ってみれば懐かしの昭和の喫茶店がいまなお息づいている。
お客さんもシニア層が多いという印象だ。


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店頭のテイクアウトコーナーにはサンドイッチやスイーツが並ぶ。


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定番のたまご200円、ハム+チーズ&レタス220円のほか、揚げパンのソーセージ150円を購入。


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写真ではわからないが角型食パンではなく山食を使っているのは、サンドイッチとしてはちょっと珍しいかも。素朴で手作り感いっぱい。


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ソーセージパンは、まさかの魚肉ソーセージ。
どうりでサイズのわりに安いわけだ。


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こういうところも外見と違って中身が昭和、懐かしい味がする。
一般的な揚げパンの1/4切りソーセージではなく、豪快に丸ごと1本。食べきれずに半分残した(笑)。


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チビ猫は夕方まで何も食べなかった。
8時ごろ長女が帰ってきてチビと遊んでる。見ると、さっきまでわれわれがどうやっても食べさせることのできなかった子猫が、すごい勢いでCIAOチュールをなめている。
どんな技を使っているのか、まるで謎。

チビは翌夕方までにすっかり回復した。


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[DATA]
BuFuUu(ぶーふーうー)
東京都小平市学園東町3-2-43





[Today's recommendation]


https://www.youtube.com/watch?v=JbqySviU4YQ


https://youtu.be/ZUNNJTp2KOA



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ごく普通という得難い個性 【おおむら】

2018.08.28

 吉祥寺を代表するラーメン屋といえば? などと不用意な発言をして、実際にそういうアンケート結果を突き付けられでもしたら立場が危うくなる。ベスト10のうち7~8店は知らない可能性が高い(笑)。
なので、ここは先手を打って書き出しを変更。

吉祥寺を代表する“昭和の”ラーメン屋といえば、どこを思い浮かべるだろう。


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「ホープ軒本舗」中華そば(+モヤシ)、「みんみん」塩ラーメン

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「珍来亭」ラーメン、「さくらい」味噌ラーメン


幅広い支持を集めるトップ候補が「ホープ軒」と「みんみん」、感度の高い人なら「珍来亭」、穏健派は「さくらい」、コスパ感覚の壊れた人には「春木屋」(昭和要件は本店でカウント)といったことになると思う。


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これら人気店に比して、歴史面でひけをとらず、立地的にはむしろどこよりも人目に付きやすい場所にありながら、おそらく名前が挙がることがないのが「おおむら」。
JR吉祥寺駅公園口または京王井の頭線吉祥寺駅から井の頭公園方面に向かうとき、駅の階段またはエスカレーターを下りて正面。改札を出て1分程度という好立地にある。


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吉祥寺にちょっとでも土地勘のある人ならほとんどが、その存在を知っている、あるいは、そういえば見覚えがある、というお店。
そして、いつも席が埋まっているのが外から見える。つまり繁盛している。

なぜ人気店調査で名前が挙がってこないのか?
地味だからです。
ごくごく普通のラーメン屋。


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14時15分でお客さんはゼロ。時間が遅いとはいえ、ちょっと珍しいことだと思う。
このお店ではだいたいワンタンメンを食べる。今日も時間が遅くなったのでワンタンメンくらいで軽く済まそうと思ってここに入った。


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久しぶりで、自分の中では650円で止まっていたワンタンメンが750円と。この100円は、渋る100円。
ふと、ラーメン+半チャーハンセット950円が目に留まる。200円でチャーハンが付く(ワンタンはないけど)。この200円は、即決裁。
という段階を踏んで当初予算から300円アップしていることに気づかないやつ(笑)。


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記憶ではいつも男性2人と女性1人という布陣だったが、今日は年配のおじさんの姿はなく、比較的若い男性と絶対的に年配のおばちゃんの2人体制。
2人の絶妙な連係プレーで、チャーハン・ラーメンほぼ同時に完成。

写真撮っていいか聞くと、「表にサンプルあるよ」とおばちゃん。
じゃまくさいからサンプルでも撮っときな、という意味かなぁ (;^_^A…
っていうかサンプルなんてあったか?
「サンプルなんてありました?」
「気づかなかった? そこの後ろ」
「じゃ、それはそれで撮らせてもらいますね」と、料理は料理で撮る(笑)。


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ついでに、どれくらいやっているのか聞いたところ、50年と返ってきた。
「ずっとこの場所で50年。このへんでいちばん古いの。みんなやめちゃったからね」

僕はずっと疑問に思っていたことがあって、昔この店は立ち食いそば屋だったような… というか、ここでそば食べた記憶がある。
しかしそれは35年前の話だから、ずっとここで50年と言われれば、僕の記憶違いだ。でもラーメン食べた記憶も、実はあるのだ。


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おばちゃん証言によれば、「おおむら」裏口のすぐ向こう(証明写真のあたり)に立ち食いそば屋があった


「昔このへんに立ち食いそば屋ありませんでした?」
「あったよ、すぐ隣。この壁の向こう(笑)」

なるほど。この店が立ち食いそばだったんじゃなく、もう1軒あってそっちが立ち食い屋だったと。僕はどっちにも入っていたと。

「もうやめてからずいぶんたつけどね」

ほかにお客さんがいないからこういう話も聞ける。運がよい。


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ラーメンもチャーハンも典型的な昭和の中華食堂のそれ。
ラーメンの具の構成も普通で、麺の太さも中くらい。このつるっとした麺が懐かしい。
スープはうま味がしっかり、かえしは生醤油が強い感じでバランスがよい。
チャーシューは意外に厚みがあって容積があり、古典的ラーメン屋にしては軟らかめで味もしっかり入っている。ノリは悪くないものを使っている。と、いろいろ行き届いていて好感度の高いラーメンだ。


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チャーハンはご飯ぱらぱらで香りもよく、以前食べたときよりだいぶおいしく感じられる。
それもすいていたという事情があるかもしれない。僕と入れ違いに1人、2人… とお客さんが入っていたので、やはりいろいろ運がよかったみたいだ。


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お支払いのあと、「サンプル見てみる?」とおばちゃんが案内してくれる。いや、それくらい1人でできると思うが、このように僕は“おばちゃんに世話焼かれるアビリティ”という特殊能力を持つ (; ̄ー ̄川 アセアセ
サンプルというか写真付きの看板ね。
「こんなセットメニュー、前からありました?」とか、吉祥寺の雑踏のど真ん中で、おばちゃんとしばし立ち話をするの図。

地味だけど、上記人気店にまったくひけをとらないおいしいラーメンとチャーハンに加え、おばちゃんのキャラ。
総合点で上回る、かも。


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[DATA]
おおむら
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-3-1





[Today's recommendation]


https://youtu.be/SHVKb2j6rfc





 猫トライアル中間報告

トライアル中のチビ♀の子猫用フードをあさる先住♂(左)。
あらっぽいというか、あさましいというか… とにかく、厳しい教育方針で臨むもよう。
トライアルは順調です… たぶん(笑)。

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ダテじゃない“最強宣言”餃子 【当り屋】

2018.08.23

 東久留米下里の「当り屋」のラーメンがおいしいという情報をいただいた。
前記事に引き続きブロ友さんおすすめシリーズ。シリーズっていうか、たまたまそうなっただけだが。

「当り屋」は一度入ったことがあるが、それはもうはるか昔の話なので(20年近く前かも)、入ったうちに入らない。…と、書き出しも前記事と一緒。そのあたりも偶然の一致である。


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情報をくださったのは、台湾上機派紫微斗数命理師の実力者にして今夏二度にわたり熱中症からの復活を遂げ、最近自宅でヤギの飼育を始めた ほのぼの占い師“村野大衡”さん。
(↑事実関係を列挙しただけで、この“ただ者じゃない”感 ヾ( ̄0 ̄; ノ オオー!
生活圏が近いということもあって、いろいろ貴重な情報を寄せていただいている。


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「当り屋」の場所はものすごくわかりにくい。どのくらいわかりにくいかというと、家からそう遠くないにもかかわらずお店の存在そのものを10年ほど忘れていたってくらいにわかりにくい。
奥まっているとかじゃなく一見立派な通りに面しているが、ごくごく近所の人と下里中学校関係者以外はほぼ通らない生活道路である。わかりにくいというより、地図上の空白地帯といえる。


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調理場を囲むL字形カウンター15席程度の店内、シブい色調で統一された内装は清潔感が漂う。BGMはビートルズ。
注文は、醤油らーめん600円と餃子400円。


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基本のメニュースタンド以外に、カウンターのガラスの仕切りに張られている品書きがおもしろい。

のり一枚だけですが… かけらーめん(正油)350円 トッピングもできます
一人前4ツ付きの餃子だとチョット多いという方に、割高ですが 2コ餃子250円
ソースとおかかとマヨネーズ、餃子にかけていいかな 当店オリジナル(お好み焼き風)食い倒れ餃子(一人前4コ付き)550円


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この“餃子4ツだとチョット多い”がチョット気になったが、その先の“割高ですが”がもっと気になる。自分は割高という言葉に強い拒絶反応を示すので、だったらチョット多いぐらいなんでもないや、と。
ほかにも掲示物では障害者等割引や福島県在住者(または県内ナンバー)割引が掲げられており、いわばお店の基本理念や行動指針が忖度されよう。


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まずラーメン。


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スープはだしがしっかりとられているようで、不自然なうま味や甘味はないが深みを感じる。ショウガが効いてすっきりした味わい。
すごく大きい(厚みはない)チャーシューがシンプルに肉の風味でおいしい。


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細めのストレート麺はかなりの量。
不意に“餃子チョット多い問題”がぶり返す。
そういえば、ブログ記事を見る限り占い師の村野さんは大食漢だ。そこを計算に入れてなかった。
餃子くる。
でかっ! 


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で、お味のほうは…?
僕は普段、決まったお店のものやサービスセットなどを除き、わざわざという感じで餃子を食べることは多くない。今回、推薦者の推しが強かったので頼んでみたが、これが大正解。村野さんに感謝。
大きい餃子の具はひき肉たっぷり。ひと口かんだら肉汁が飛んだ。隣にお客さんがいなくてよかったというくらい飛んだ(笑)。
ニンニク、ニラが肉を引き立てるストロングスタイル。品書きで「東久留米最強」を主張しているが、それもかなりナットク。


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僕のあとのお客に冷やし中華を出して手のすいた店主ご夫婦は、ちょっとした合間にも餃子の仕込みを始める。ご主人が皮を延ばして奥さんが具を包む。
背中が語っているようだ。


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[DATA]
当り屋
東京都東久留米市下里3-6-17




[Today's recommendation]


https://youtu.be/RhxF9Qg5mOU



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駄菓子カフェと雪中鮪 【つつじテラス】

2018.02.03

 うちの猫は2月3日にやって来たので、その日を誕生日ということにしている。
2年前の節分の日、野良猫保護センターの人に連れてこられ、まもなくリビングのソファの下に居を構えた。そのまま1週間ぐらい立てこもった。
しかし、実はやって来たその日の夜、危険を冒している。


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家族共通のメモ帳には2016年2月3日欄に次のように記してある。

「ねこ くる。いわし あさる」

人間が寝静まったあと、その夜人間が食べた節分の鬼よけイワシの食べ残しの骨をあさった。
翌朝、台所の生ごみ入れの周囲に犯行の跡がくっきりと。

知らない場所にいきなりひとり連れてこられ、さぞ心細かったろう。
マックスに発動していた防御本能もイワシの誘惑にはこらえきれず。


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東久留米の駅のあたりを散歩していると、長女からLINEが入った。
「まぐろ赤身、高いやつ買った」
猫の誕生日プレゼントを買うといって「得得市場」に出かけていたのだ。

ちょっとして、またLINE。
「家の鍵を忘れてしまいました。何時ごろ帰りますか?」
「4時くらいかなー」
「まぐろ傷んじゃう。どうしよう」
「庭の雪に埋めて」

「わかりました。ここです」
と、埋蔵箇所の秘密の目印の写真が届く(笑)。


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駅前でお昼ごはんを食べたあと、さらに周辺を散策。
門前大橋通りから黒目川の遊歩道に入り、少し下って戻ってきた。


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大橋のたもとに謎の看板。
「だがし屋やってるよ」
「ランチメニューあります」
謎の看板のたぐいは大好きだが、なかでも“ランチ”という字ヅラに弱い。


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川沿いを少し入ったところにその物件はすぐに発見された。
駄菓子+カフェという、“つつましくひっそり”なニュアンスとは裏腹に、オープンにどっしり構えている。
民家リノベ型とみられるが、その元のハコが大きいのだ。


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オープンテラスにお客さん2組。
建物の右半分がカフェでテイクアウト用小窓もある。中をのぞくと、そこにもお客さん。
ここは立地がいいんじゃないかな、風水かなにか的に。そのあとも2組ほどの来店者。
せっかくだからドリップコーヒー250円をお願いする。


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待っている間、「よろしかったら」と渡されたお店のパンフをぱらぱら。

――西東京の東久留米市にオープンした、だがしと雑貨とカフェのお店です。自然あふれる黒目川に面した店舗&テラスでのんびりとした時間をお過ごしください。だがしはもちろん、カフェのドリンクやフードもすべてテイクアウトできますので、お散歩の途中の休憩スポットとしてご活用いただけたら幸いです。

ランチは3種類。
ランチの中でも、隠れ家カフェ(隠れてないけど)のカレーというものに、僕は特に弱い。
ビールも置いてある。しかもハートランド。
暖かくなったら、川沿いのオープンテラスでビール&ランチなんて、最高に気持ちよさそう。


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「コーヒーお待たせしちゃってすみません。中もご覧になっていってください」
と、お店のおばさまと、よく似たおねえさんに店舗左側、元玄関のようなところから入る駄菓子コーナーに案内される。
10畳くらいのスペースに駄菓子が並ぶ。


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ふ菓子、むぎチョコ、きなこちゃん、メダルチョコと、「10円のくせにおいしい」とおばさまオススメのパンダクッキーを購入。
100円でお釣りが来た。


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香り高いドリップコーヒーを飲みながら、川沿いをさらにさかのぼる。


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10日前の大雪のとき除雪の置き場所となった自宅庭の雪はまだまだ深い。
うさちゃんの下にレジ袋(笑)。

夜、猫はうちに来て初めてサシミというものを食べさせてもらった。
1サク754円のマグロ赤身、人間もご相伴にあずかった。


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[DATA]
つつじテラス(22j TERRACE)
東京都東久留米市氷川台1-1-15
http://22jterrace.com/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/ltXHyqp426I



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 節分のしつらえ

得得市場/東京都東久留米市下里5-12-12
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福豆・鬼打ち豆80g 80円(柏木)、マグロ754円(柴源)


デポー東村山/東京都東村山市久米川町3-32-44
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うるめいわし300円


爪とぎマットと老舗中華 【四つ角飯店】

2018.01.07

 「猫の爪とぎ見つけた」とツレ。もちろん猫がガリガリするアレのこと。
うちでは、どこにでも売っている長方形の段ボールタイプの床置きと、リビングのテーブルの脚に段ボール廃材を巻き付けた手づくり品と、2カ所に爪とぎをセットしてある。
もっとも、ネコ用じゃなくヒトが収納に使っている段ボール箱にも、うちの猫はかまわず爪を立てるんだが。


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テーブルの脚に巻き付けられる、廃段ボールじゃない“ちゃんとしたやつ”を、IKEAで売っているという。
IKEAオンラインストアの商品説明には「爪とぎマットを使えば、普通のテーブルの脚が簡単に爪とぎツリーになります」とある。「天然素材のサイザル麻を50%使用」
さっそく売り場に行ってみることに。


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「IKEA立川」は開店当初にひやかしに来て、あまりの人の多さに閉所の苦手な僕は入ることができず、ちょっとしたトラウマになっている。


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例によって迷路状の店内で右往左往し、店員の説明もまるで助けにならず、ショートカットで5コマぐらい行き過ぎたり、3コマ分戻り過ぎたりと正月のすごろく状態。


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どうにか20番ペット用品コーナーに行き着いたときにはすっかり人疲れしていて、ろくに売り場を見ずに目的の品をつかんでとっととレジに。
この場所はやっぱりなじめそうにないな…。


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ただ、今回初めて目撃した2階の「イケアレストラン」はおもしろうそうだと思った。1階「スウェーデンフードマーケット」の冷凍食品なんかに“こちらの商品はイケアレストランで使用しています”と堂々と書いてある。そういうB級宣言的潔さがよい。


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でもいま入るかというと、ちょっと心の準備が…。
ということで、お昼ごはんに立川の街なかへ。


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第一デパート跡に建った立川タクロス


昔、立川といえばここぐらいしか入らなかったな… という老舗中華店「四つ角飯店」に久々に行ってみる。
ひと口に老舗といってもいろいろだが、こちらは創業昭和2年と半端ない。
以前はいまより100mほど東の文字どおり四つ角にあって、そのころの店舗の年季の入りようもハンパなかった。
第一デパートの再開発事業に伴い閉店、2年近くを経て2014年に現在地で復活した。


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スナックの居抜きのようなつくりの店内。以前とは打って変わってこぎれいで清潔。
そのためか、移転後のほうが客入りはいいように思う。今日も僕らの前に順番待ちが3組。
客層も以前のくたびれた印象とは違って若い人の姿も目立つ。


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注文は、タンメン690円、あんかけチャーハン690円、餃子300円(税別)。


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僕はこの店ではだいたいタンメンを食べる。というか、いちばん好きなタンメンがここの。
それからこちらの餃子、自分の中でランキング上位に来る。


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餃子が半額になる毎月5・15・25日は持ち帰りコーナーに行列ができる。
もちろん店内でも食べられ(1人2皿まで)、なかには遠慮なしに餃子2皿(150円×2)と半ライス(200円)という注文のツワモノじいさんも。
ぼくにはとてもできない。


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まず餃子が来る。
大きめが6個。野菜の甘味・うま味の強いあんは、吉祥寺の名店「みんみん」を彷彿させる。


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タンメンは野菜たっぷりで、それだけで食べ疲れするほど。というか肉も麺も、全体にボリュームがすごい。


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キャベツ、モヤシ、チンゲン菜、ニンジン、キクラゲ、豚肉。
以前はシャキシャキ白菜が入っていた気がするんだが、具が変わったかな?


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あんかけチャーハンは予想に反して、ぶっかけスタイルではなく海島構造だ。
これもすごいボリューム。


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チャーハン自体の具はオーソドックスにチャーシュー、卵、ナルト、ネギ。
ショウガの効いたあんにはモヤシとタケノコ。


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食べ終わって、おなかパンパンで汗びっしょり。ここは必ずこうなる。
隣のお客さんは食べきれずに餃子と角煮をパックに詰めてもらってる。
それにしても、朝食の胃腸休めの七草がゆ台無し感は否めない。

修行を積んで、いずれは餃子半額の日にツワモノの注文をしてみたい。


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“四つ角”。左奥の角に「四つ角飯店」があった


[DATA]
四つ角飯店
東京都立川市曙町1-16-5
http://tachikawa.mypl.net/shop/00000341903/





[Today's recommendation]


https://youtu.be/fDtswqx30RQ



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さっそくLURVIGを攻めるニャゴ


フライングの話 【餅や蔵王】

2017.12.10

 うちは行事をわりとちゃんとやるほうで…。もとい。うちは“行事食”をわりとちゃんと“食する”ほうで、厳密なカタチをなぞるのは苦手なのでゲンミツではないが、ゆるーい感じで毎年お付き合いさせてもらっている。

人日の節句:七草がゆ
節分:いわし
上巳の節句:ちらしずし、はまぐりのお吸い物、白酒、ひし餅、ひなあられ
彼岸:ぼた餅
灌仏会:甘茶
端午の節句:かしわ餅
彼岸:おはぎ
中秋の名月:月見だんご
冬至:かぼちゃ
大晦日:年越しそば

様式にはルーズだが、僕はわりと時間に厳密なほうで、遅刻や仕事の遅れというのをしでかすことはまずない。
クリスマスの飾りは25日中に片づけるし、ひな人形は3月3日午前にしまい込む。


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何を思ったか、行事食に手を出した。
それも行事の王様、行事食の横綱といっていい相手にちょっかいを出した。


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昼に国立で待ち合わせ。
ポカポカ陽気に僕は早めに出て、古い商店街や新しい住宅街なんかをなんとなく観察しながら現地方面に向かう。
最近めったに通らない戸倉通りを走ってみる気になった。


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富士本二丁目交差点の先は坂の上までちょっとした商業地区であった痕跡がある。そこに新しいお店を発見。
「餅や蔵王」。餅屋である。
ランチの看板。
餅屋のランチ。素通りできるはずがない。

看板でお雑煮850円を確認のうえ、待ち合わせ場所に向かったのであった。


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新しそうな店内は、テーブル4人用×2と2人用×3、カウンター7席。
ランチセット(お雑煮[お餅3個]とお餅単品から1種類)850円を、お雑煮は醤油と味噌を各1でオーダー。デザートのお餅はくるみとずんだ。
“蔵王”“ずんだ”という言葉に郷愁を誘われたのかもしれない。


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「東北のご出身ですか?」と聞いてみようと思いつつ、待っている間ネットで調べてみる。

――村田篤志氏。1980年、神奈川生まれ。知人を介して山形蔵王温泉の【餅屋】で修業、2017年3月に【餅や蔵王】をオープンし、店主となる。


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その店主、生真面目。

われわれのすぐ先に入ってまったく同じオーダーの2人組がいた。
お新香に続いて、おわんが2つととのう。
普通、向こうの2人の分と思うがそうではなく、提供は両テーブルに醤油味のお雑煮各1である。最初から作ってるということ。
それから次の調理に取りかかるから、味噌味までにけっこう待たされる。


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まず醤油味のお雑煮をいただいて、
「あ… お正月(笑)」


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おそらくだしの風味がそう思わせる。干し椎茸の戻し汁たっぷりな感じ。それと昆布。野菜のうま味もよく出ている。
具は、シャキシャキの白菜に、ピーラーで極薄にそいだ人参とごぼう、エノキとブナピー、さつま揚げ、それに飾りのミツバとカマボコ1枚。
餅は滑らかでよく伸びる。お年寄りは要注意レベル。


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味噌味はさつま揚げの代わりに豚肉が入り、豚汁風。やさしい豚汁。


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デザートも両テーブルにまずくるみ、という配膳。
くるみのあんはきめ細かい中にもざらっとしたつぶつぶ感が残る。えぐみが少なくやさしい味わい。魚沼産のオニグルミだそうだ。
ずんだも裏ごしの滑らかなペーストに粗く砕いた豆を混ぜ込んだ感じ。黒っぽい薄皮が混ざっているので黒大豆、もしかしたらだだちゃ豆かもしれない。味は濃厚で香りが強い。


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お雑煮はフライングの疑いありだが、デザートまでのトータルコンセプトは十分納得させられるものがある。
ホッ… という幸福感が得られる。
くるみ餅の素朴な味わいは、晩秋の落ち葉の積もった雑木林を思い出させるのだ。


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[DATA]
餅や蔵王
東京都国分寺市富士本2-23-12





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 12月恒例!
2017.12.10ポールスタア(第8回いちょうまつり)/東京都東村山市久米川町3-28-2

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東村山黒焼そば300円×2


名門の老舗で昭和B級メニュー 【丸信 中華そば】

2017.11.26

 ツレが谷保の「musubi くらしのどうぐの店」にセーターを買いに行くというので、現地で落ち合って昼ごはんを食べることになった。
「musubi」の真ん前にオモムキのある中華屋さんがある。
しかし、あまりなじみのある街ではないので、お店選びは慎重に、まずは無難そうな有名店に傾く。こちらの「中華そば 増本」は次の機会に。


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谷保の駅前ロータリーから細道を入ってすぐのところにある「丸信」は、同名の荻窪の有名店からの暖簾分け。1965年創業の老舗中華店だ。
四面道に現存する荻窪「丸信」は、1948年開業の荻窪「丸長」の暖簾分けグループ「丸長のれん会」の最古参である。


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――当会の始まりは、昭和23年杉並区荻窪4丁目に青木勝治氏、青木保一氏、青木甲七郎氏、山上信成氏、坂口正安氏、以上5名で共同経営の形で、中華そば店丸長を開店。その後、丸長、丸信、大勝軒、栄龍軒として、独立開店。丸長のれん会HP

ここに出てくる山上氏が「丸信」創業者。
ちなみに有名な東池袋「大勝軒」もこの系列で、その流れを含め丸長のれん会はラーメン界の一大勢力である(「萬栄軒」「サニー」参照)。


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こう言っちゃ失礼だが、こんな地味な街の裏道にある一見何の変哲もない中華屋であるが、かなり混んでいる。
さすが有名店だけのことは… あるかというと、客層を見るとそういうことでもなく、ラーメン食べ歩きタイプは皆無で、みんな地元の常連っぽい。


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かろうじてカウンターの隅っこに座れた、という感じ。
店内は4人掛けテーブル3卓とカウンター9席。


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注文はラーメン550円と五目そば860円。
目の前でご高齢の店主とその息子さんらしき人が調理、その向こうでおかみさんが野菜の仕込みなど、ホール担当は若女将、という4人体制。皆さん明るくたいへん感じがよい。


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はじめ全然そう見えなかったんだが、目の前の2人、よく似てる。ラーメンの仕上げ段階に入り2人並んでうつむいて作業をしていて、その角度で見るとまったく同じ顔である。
奥からおかあさんがボウルを持ってやって来て、お顔を拝見すると、これも同系の顔。
ついでにカウンターの向こうでビール飲んでるおっちゃん、クリソツ…。
この空間はどうなっておるのだ?


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そのうち気づいたんだが、この混みようの原因は飲み客だ。
それぞれ別グループだがテーブル席に居座っているから、食事の客は家族連れも含めカウンターになってしまう。回転はよくなさそう。
「ビール大瓶! もう今日は仕事やめた!」というブライアンな声が背後で飛び交ってる。


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ラーメンはすっきり鶏ガラスープの懐かし系。
「荻窪丸信」は、昔駅前にあったラーメン専門店も四面道の中華店も入ったことがあって、その味を思い出すかというと…、まったく覚えてないなぁ(笑)。はるか昔のことだから。


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五目そばはとろみのついた甘めのしょうゆ味。僕がイメージする五目そばは塩味サラサラスープ。こういうタイプも存在するらしいことは知っていたが、出会ったのは初めて。ほんのりゴマ油の香る優しい味だ。
具がすごい。ハクサイ、ニンジン、チンゲン菜、シイタケ、タケノコ、メンマ、豚肉、ゆで卵、カマボコ、ナルト、伊達巻、薬味ネギ。12種までは確認できたが…。
練り物が3種も。昭和B級メニューの神髄であるなぁ、としんみり思う。


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店を出て自転車の用意をしていると、食べ歩きっぽい若い男性2人組がやって来た。
「丸信って、荻窪の?」
「まさか。違うだろ」
と駅のほうに戻っていってしまった。
何でもスマホで調べる時代にやけにあっさりした若者だが、本当にそれでいいのか?
逆に、こういう世代が「丸信」の名前に反応するというのは驚きではある。
久しぶりに荻窪のラーメン屋に行ってみたくなった。


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[DATA]
丸信 中華そば
国立市富士見台1-16-16





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 老舗洋菓子店の直売所
2017.11.26 白十字 富士見台工場直売店/東京都国立市富士見台1-37-28

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大学通りの老舗洋菓子店「白十字」の工場がこんなところに。
15%オフは、かなーりオトク♪


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シュークリーム130円(サービスデー 15%OFF)×5


本格手打ちから大衆路線まで、懐深いそば屋 【浅野屋】

2017.11.22

 東大和の裏道を走っていたら、そばが食べたくなった。あったかい天ぷらそば。
午前中は天気がよかったが、このあと下り坂とのことで、早くも曇って肌寒い。
駅前にちょっと気になるそば屋があったのを思い出した。


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「浅野屋」は、そば屋としての立ち位置が面白い。
そば屋は大きく2タイプに分かれると思う。
一つは僕が“街そば”と呼ぶ、まあ普通の街のそば屋。そばはそば粉30%の機械製麺で、そばより定食や丼物、カレーなどのほうがよく売れる、というような。
もう一つは、ツレが“ジャズそば”と呼ぶ、手打ちの二八や十割そばを出す店。地酒・銘酒を取りそろえ、いわゆる蕎麦前も充実し、BGMにはジャズ。
浅野屋はこの両方の顔を持つという印象がある。


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駐車場には“常陸秋そば”ののぼりが立つ。
僕はそばには詳しくないが、なぜか茨城はそばどころとしての格が高いイメージがある。調べてみたら生産量全国2位。
その茨城のブランド品種を提供するという。


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一方、店頭のショーケースはカレー南うどん、とろろせいろそば、ミニ天丼重… と、街そば的。もちろん天ぷらそばもある。
常陸秋そばも気になるが、いまの気分は、フツーの、なんてことのない天ぷらそば。


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1時前で先客はなし。ちょっと意外な感じ。
入り口のあたりの隅っこのテーブルがいいかな、と思ったら、
「こっちこっち」と奥でお店のおかあさんが手招きする。「いちばんあったかいとこ座って」
石油ストーブの真ん前のカウンター席に座らされる。


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「今日は寒いから、さっきのお客さんたち、こういうの食べてたわよ」と、煮込鍋うどんなどをお勧めされる。


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ものすごくメニューが多い。煮込み関係も魅力的だし、目の前の短冊ではあら挽き手打ちせいろそば、常陸新手打ちせいろそばの誘惑。“名物創作・薬草てもみそば”って何だろう?
しかしここは予定どおり天ぷらそば。セットもあるようだが単品で。


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内装は民芸調。BGMは野鳥の鳴き声。ミソサザイのさえずりの向こうにホトトギスの声が聞こえ、季節感的にどうかと思うが癒しの効果はあると思う。
厨房は奥まっていてよく見えないが、忙しそうに動き回る人影からは、職人さんは複数いるかな? やはりというか、街そばの顔のほうでは出前需要が多そうだ。


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さて、入った瞬間に友だちみたいになってしまってるおかあさん、奥に引っ込んで姿が見えない。お冷やかお茶がほしいのだが、忘れられたままである。
天ぷらそばに意外に時間がかかっている。
僕はサンコウチョウの声などを聴きながらボーっと待っている。


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ようやくできあがった天ぷらそばを運んできたおかあさん、「あ、お茶々が来てないね」と。
「先におそば食べててね」とお茶々を入れに行く。
天ぷらは、大きく太い海老、かぼちゃ、はす、にんじん、ピーマン。
意外にも小鉢付きで、なぜかクリームシチュー。
それと自家製漬物、かぶ、人参、大根の葉。かぶがすごくおいしい。
これは単品ではないのでは? と不安になるほどの充実の内容である。


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お支払いで、「950マンエーン」と、おかあさんはあっけらかんと。
「でもお相撲、終わんないねー。長引きそうだよね」と、唐突に。
「え、…稀勢の里?」
「それもそうだけど、日馬富士」
「ああ、そっち…。でもあれ、T親方おかしいでしょ」
「だよねー。T乃花、協会の理事にまでなってあんなことやってんだからさ。似た者どうし集まったんだよ、親方も弟子も」
「そう。だいたいあの人、前からおかしかったでしょ」
「そうそう。あの一家、みんな変だよねー」


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やばい… 盛り上がってきた。
僕の数少ない特殊能力である“おばちゃんと下世話なネタで盛り上がれるアビリティ”が発動してしまってる。
以前それで所沢の中華屋のおばちゃんと30分近く立ち話をしてしまった。

話しながらもじりじりと出口のほうににじり寄る。おかあさんもにじりにじりと、間合いを詰めてくる。
が、きりのいいところでガラッと引き戸を開け、
「気をつけてね。ありがと、ありがと」と送り出してくれる。
入るときよりいい気分で出られるというのは、何か得したようでうれしいものである。


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[DATA]
浅野屋
東京都小平市小川町1-73-3





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老舗喫茶店で“モーニング” 【フジカフェ】

2017.11.11

 田無に買い物に行く。
田無にしか売っていないから、というか、売っているところをほかに知らないからわざわざ田無まで買いに行くんだが、まあつまりLIVIN田無店のペットショップに猫のシャカシャカを買いに、と。


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猫のシャカシャカ、正式名称「カシャカシャぶんぶん」をうちの猫は大好きでよく遊ぶが、どういうわけかすぐひもをかみ切る。結んで使ってもまたかじるからどんどんひもが短くなって、定期的に買い替えなきゃいけない。で、ほかの猫用品を買っている西友久米川店とかで探したりしても、類似品はあってもこのものは見つからない。


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出かける前、休日に珍しく家にいる長女に「ごはん食べに行く?」と声をかけてみる。田無なら定期券が使えるから一緒に行くと。
通勤定期を持つ長女と妻が電車で、プラプラしてる自分は自転車で向かって、現地で落ち合うことに。


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昼ごはんにはじめ考えていた店は休みだったので、「喫茶店カレーとサンドイッチ、どっちがいい?」という二択を経て、トースト・サンドイッチメニューの豊富そうな老舗喫茶店「フジカフェ」を選択。
食べログ情報によると“西武新宿線東伏見にて1963年創業、1974年田無駅前(北口)に移転、1995年田無駅北口再開発のため現店舗に移転”とのこと。


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意外なことに、かなり客の入りがいい。3人座れる席は埋まっていてカウンターしか空いていない、とバイト風おねえさん。どうしようかと迷っていると、ベテランおばちゃん店員がお出ましになり、喫煙席なら用意できる、と。
実は入ったときからタバコの煙が気になっていたんだが、入り口付近はそれでも禁煙スペースらしく、つまり分煙もクソもない。だったらたいして変わらないだろうと、奥の席に案内してもらう。
でもやっぱり大気汚染濃度が違ってました(笑)。


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テーブル横の衝立にメニュー表が張ってある。
トースト、ピザトースト、焼きサンド、グラタン&ドリア… と、懐かしの喫茶店メニューがずらっと。たちまちうれしくなる。

特に気になるのが、A・B 2種類あるモーニングセット。“終日OK”とある。
いまは昼の1時すぎだが、モーニングOKなのである。夜に食べても、モーニング(19:30閉店)。
Aモーニングがトースト、Bモーニングが焼きサンドで、どちらもゆでたまご付き。その他、①スープかサラダをお選びください、②おかわり自由ドリンクの中からドリンクをお選びください、③Bモーニングは焼きサンド5種類の中から1組お選びください。


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長女はトマトとナスのペンネグラタンのお得なセット(ドリンク・スープ・サラダ付)880円で、ドリンクは紅茶。
妻はダブル焼きサンドのドリンクセット700円で、焼きサンドはチキンカレーとハンバーグ、ドリンクはブレンド。
僕はBモーニングセット630円で、①サラダ、②ブレンド、③ハムチーズエッグに。


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内装・調度はもろレトロ調で、僕の席からは『My Little Chickadee』や『チャップリンの冒険』のポスター、アンティークの電話機なんかが見える。
長女はこの雰囲気が気に入ったらしく、「会社の帰りに寄ってみようかな」とか「喫茶店好きの友だちに教えてあげる」とか言って、10種類もあるパフェ・ゼリー系メニューの写真を撮ったりしている。


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モーニング一式の載るプレートは、ゆで卵用のくぼみも付いてグッドデザイン。
僕のハムチーズエッグの片方を妻のチキンカレーとチェンジ。


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カレーってどういうんだろう、とパクリ。
「ああ! カレーパン(笑)」
妻はハンバーグにあるイメージを抱きつつ、パクリ。
「うん! やっぱりマル〇ンハンバーグ(笑)」
断わっておくが、けなしているわけではない。喜んでいるのだ。


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コーヒーサーバーを持って回ってきたおねえさんにコーヒーのおかわりをもらい、なぜかサラダにのっているパイナップル一切れをデザート代わりにフィニッシュ。

店内は若者からお年寄りまで幅広い年齢層で埋まっている。われわれから上の世代には懐かしく、娘世代には新鮮な、どちらにとっても素敵な時間を過ごせる店である。


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[DATA]
フジカフェ
東京都西東京市田無町4-4-15





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