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行列店へ、久々に… 【保谷大勝軒】

2019.07.17

 全国に100店はあるとされ、まだまだ新規出店の勢いが止まらない「大勝軒」。
あまり詳しくないが「大勝軒」はいくつかの系統に分けられ、この20年ほどの間に一気に勢力を広げたのが“東池袋系”と呼ばれるグループである。ご存知“ラーメンの神様”故 山岸一雄氏のお弟子さんの系統だ。

一方、このブログで取り上げている「大勝軒」という名のラーメン店は今回の保谷を含め4店あるが、いずれもそれとは違う系統である。
というか、源流に近い「中野大勝軒」を除けばすべて“永福町大勝軒系”である「一ツ橋 大勝軒」「大勝軒 狭山ヶ丘店」参照)
こうなると、もう好みとしか言いようがない。


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「保谷大勝軒」移転(2011年7月)後、初来店。
以前は保谷新道の交番の隣、整備前の小さい駅前ロータリーを背負うような位置にあったと記憶している。移転といっても数十m動いただけだが、所在地は西東京市東町から練馬区南大泉に変わった。


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移転前から人気店ではあったが、いまよりはだいぶのんびりしており、混むには混むが少し時間をずらせば並ばずに入れた。
移転後はずっといまのような状況で、行列が苦手なので足が遠のいた。


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今日は2時すぎで行列2名。
いつもならそれでも避けるが、実は30分ほど前に一度店の前を通っており、匂いを嗅いでしまっている。
永福町系の特徴が、強烈な魚介臭。常習性があるといわれる。


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カウンター11席、テーブルが3つあるが奥の大テーブルは調整用か何かでこの時間は使われていない。
注文は中華そば(玉子入り)。
「玉子はゆでと生がありますが?」と聞かれ、ゆでと申告。
ちなみに接客の素晴らしさは系列とかじゃなくお店独自だと思う。


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周りを見て「おー」と思ったのがステンレスのトレーで、これも永福町系の特徴とされる。
店ごとにトレーの形がまちまちなところがユルくてよい。


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ステンレストレーに載ったでっかいどんぶりを前に、「さて」と腕まくりする感覚?
気を引き締めて長丁場に挑む心構えが自然にできていく。
それくらい量が多い ヾ( ̄0 ̄;) オーッ!


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「保谷大勝軒」はやっぱりおいしい。
この系譜で一番じゃないだろうか… て、オオモト「永福町 大勝軒」に入ったこともないくせにそんなこと言ったら怒られる。


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しかーし…
食べても食べてもなくならない。
麺量は、普通盛りで2玉290g、普通のお店の倍という。
「食べきれないかも…」という不安がよぎったのは久しぶり。


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なんとか完食しました。
晩ごはん食べられませんでした。(←けっこうショック受けてる Σ( ̄ε ̄;||| …


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[DATA]
保谷大勝軒
東京都練馬区南大泉3-31-18



[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3



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ノカンゾウ / ルリタテハ(野火止用水)




https://youtu.be/7JkS8WB94ME





健康志向の… じゃなくて! 【村山ホープ軒 東大和店】

2017.09.06

 どんなに暑い夏でも一日二日は涼しい日はあるもので、そんな日にここぞとばかりにワーッと好きなラーメン屋に走っていっていた。異常な天候不順だった今夏は暑さによる行動の制限が少なく、昼食はわりと食べたいものを食べていた気がする。
そうすると、いつでも大丈夫という油断からか、逆にいつも行っていたところが抜け落ち、気がついたらずいぶん空いてしまっていたなんてことになっていたりする。

本日も時間が遅くなってしまい、午後休憩のない東大和の「村山ホープ軒」に。で、調べてみるとけっこう久々だった。


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2時を過ぎて客は自分を含めて4人、さすがに安定感がある。僕とほぼ同時に入ったのが40代くらいの女性単独客と、この店には珍しいパターンも見られる。


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お店のお母さんに「モヤシ」と注文。ラーメン700円にモヤシ130円をトッピングの意味。最近、炭水化物の摂取量がやたらと多いので、野菜を増やしてバランスをとろうという魂胆。

だがちょっと待て。もしかして糖質制限みたいなことが言いたいなら、タンパク質の摂取が必要だから、そこはチャーシューじゃないの? でも肉を食べたらそれ以上に野菜を食えとよく言われたし。野菜ったってモヤシでは…。
っていうか、そもそも糖質(麺)減らしてないし(笑)。


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だいたいラーメンで健康志向を模索しようというところに無理がある。
だからそんなことを気にしているわけではなく、単にここのラーメンにはモヤシがよく合うのでモヤシ増しにすることが多いというだけの話。野菜不足解消のもくろみは、若干あるが。


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途中、一味唐辛子を加えて味に変化をつける。そうすると、涼しいとはいえ汗が噴き出す。
これはカプサイシンダイエットといって、脂肪燃焼作用や美肌効果が… ということではなく、単にここのラーメンにはトウガラシがよく合うというだけの話。


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[DATA]
村山ホープ軒 東大和店
東京都東大和市南街4-13-12



[Today's recommendation]

Are You Gonna Go My Way
Lenny Kravitz
『Are You Gonna Go My Way』

https://www.youtube.com/watch?v=8LhCd1W2V0Q



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アカボシゴマダラ[要注意外来生物](多摩湖自転車道 / 東村山市栄町)


武蔵村山の“山”に挑む 【忠豊】

2017.09.05

 このところ仕事の関係で昼食に出るのが1時前後になることが多く、それはそれで店が混まないのはいいとして、昼の営業時間が2時までというところが多いので焦らされる。
ただでさえ優柔不断なところに焦りが入ったらまともな判断力は失われる。その自覚は、さすがにこの年ともなれば持ち合わせるので、今度はそれが抑止力として働く。だから候補の店の前まで行っても「まてよ…」となってなかなか決まらない、という悪循環。


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昨日に引き続き、1時半を過ぎて東大和方面をうろついている。そこからさらに西に向かう気になったのは、昨日のチャーハンの件を引きずっていたからかもしれない。
めざすのは村山団地の向こう、団地西通りの路地裏の中華屋「忠豊」。


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この店は地元ではかなりの有名店のようだ。なので僕はこっちのほうに来るときは必ず店の前を通って様子をうかがっていた。閉まっていることが多く、やっているらしいときも暖簾も“営業中”の札もなくひっそりしている。かなりの難関とみなしていた。
2時近くという時間帯が、こういう場合、後押しとなる。客が少なく、お店側にも余裕があるから、初めてでも困ったことにはまずならない。


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店先にはやはり暖簾も札もないが、店内に明かりがついているので営業中と判断。しかし入り口の戸のつくりが引き戸なのか開き戸なのか判然とせず一瞬躊躇。と、そう簡単には入らせてくれないのだ。


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店内はテーブルが6卓と、奥には座敷もあるようだ。右奥に男性2人組。僕はその対角の、入ってすぐ左の席に着く。
お水を持ってきてくれたのんびりした雰囲気のお母さんに「チャーハン」と告げる。そのまま配膳口から中にオーダーが通ると、すぐに中華鍋のガコンガコンが聞こえてきた。で、けっこう早めに音がやむ。

厨房からお母さんが両手に捧げ持ってきたものを見て驚いた。まさに山のようであった。


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そう、この店はドカ盛りで有名なのである。
これまで遠巻きに眺めるようにして入店をためらっていたのにはそういう理由もあった。でもコンディションが悪くさえなければある程度の量は食えるし、とも考えていた。それなりの覚悟はしていたが、まさかここまでとは…。
それからスープ。これはお上品な店のラーメンどんぶりぐらいのサイズはあるだろう、と言ったら言い過ぎか(笑)。とにかくこちらもすごい量だ。ワカメスープに薄焼き卵とネギのトッピング。


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チャーハンは思ったより塩気がきつくなく、コショウが効いたあっさりした味付け。具はチャーシューと卵のみという潔さがたいへん好ましい。意外にサクサク食べられる。


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見ると、奥の2人組はどちらもチャーハン、あとから入って僕の隣のテーブルに座ったおじさんもチャーハンで、店内の客4人全員がチャーハン。なんだか食事というより土木工事のごとき様相を帯びてしまっている。
工期開始時に応じて進捗状況が違っていて、地山の掘削が最も進んでいるのはやはり先に取りかかっている2人組。しかし2人組だけにおしゃべりしたりして作業効率はよろしくなく、後続の追い上げを許している。すると一方の人に電話が入り、店外へ。こちらの現場は不測の事態により休工となってしまった。
こうして僕は難なく真っ先に完工。
味付けがあっさりで油もきつくないので、これぐらいの量でも問題なし。


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支払いのとき、830円と聞こえたので1000円札を出すと、お釣りが370円来た。
チャーハン630円。えー!? と、これには相当驚いた。
あとで調べると、カニチャーハン、エビチャーハンがともに840円と、量だけでなく値段も破格なのであった。


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ふと思い付いて今年食べた主なデカ盛りチャーハンを写真で比較してみた(いずれも普通サイズ)。なかなかの壮観だが、その中にあって忠豊の盛りが一回り抜きんでているのがわかるだろうか。


[参考写真]
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滝山 珍来(上左)、吉祥寺 みんみん(上右)、小金井 櫻華(下左)、武蔵村山 忠豊(下右)


[DATA]
忠豊
東京都武蔵村山市学園3-62-4



[Today's recommendation]

The Escorts
The Escorts
『All We Need Is Another Chance』




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ヒョウモン類(村山団地)

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アオサギ、コサギ(空堀川)


焼き肉ランチを考察する 【百帝園】

2017.09.03

 昼ごはんを鍋物にするという人はあまりいないと思うが、それは言ってしまえばめんどくさいからである。鍋物は食卓で自らの手で煮炊きをしなければいけない。昼ごはんはもっと手軽に済ませたい。
それは焼き肉の場合も同じことがいえる。めんどくさい。加えて焼き肉は、衣服や髪に煙のにおいが染み付く、食べたあとの口臭が気になる、といったマイナス要素も抱えている。


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にもかかわらず、ランチサービスを提供している焼き肉店は少なくない。一定のニーズがあるからだ。
焼き肉はご飯との相性が抜群にいい。鍋物はどうしても酒宴の料理、夜の食べ物というイメージだが、焼き肉は、もちろんビールにもよく合うが、絶対白いご飯がほしくなる。昼にアルコールなしでも全然OKなのである。


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自分が昼に焼き肉店を利用することが少ない理由を考えていたら、このように、反対に利用する側の理由が導き出されてしまったんだが…(笑)。
要するに僕の場合はめんどくさいというだけ。食べたいことは食べたいのだ。

そういうわけでもないんだが、日曜日の今日、妻と次女と一緒の昼食に焼き肉屋へ行ってみようということになった。


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久米川駅から空堀川方面に下り、天王橋を渡って三差路を右へ。信号の手前に炭火焼肉・韓国料理の「百帝園」がある。
ここは以前、「アリラン」という名前の焼き肉屋だったが、2010年にいまの店に変わっている。両店を通して、入るのはこれが初めてである。
以前は表にランチメニューが掲示してあったと思うが、いくら探してもレギュラーメニューしか見当たらない。おそるおそる、という感じで入店。


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入ってかなり驚いたんだが、店構えの暗く入りにくそうな印象とは裏腹に、店内は明るくきれいなのであった。想像していたよりもだいぶ広く、座席の配置もゆったりしている。
右手に4人掛けテーブルが4脚並び、左は広めの座敷席で4卓および通路を挟んでもう1卓。各テーブルにはちゃんとランチメニューが並べてある。
先客は座敷席の若い男性2人組のみ。われわれはテーブル席へ。


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店員は若い男性2人。調理担当とホール担当だが、ホール係も厨房に出たり入ったりしていろいろ手伝っている様子。このホールのお兄さん、はっきり言って愛想はよくないが、感じが悪いわけでもない。単に素人くさいだけなので何の問題もない。
おかず3品、サラダ、スープ付きのランチから、ビビンパ定食780円(僕)、カルビクッパ定食780円(次女)、冷麺880円(妻)を注文(税別)。


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まずサラダとおかず3品が来る。おかずはモヤシキムチ、カクテキ、ちくわとピーマンのあえ物。
ビビンパは、写真では目玉焼きに覆われてわかりにくいが、野菜たっぷりのヘルシーごはんだ。具はダイコン、ニンジン、豆もやし、セリ、ゼンマイのナムルと生レタス。
味つけは甘めで油っこくもあるが、くどくはない。ビビンパとしては上品ともいえ、かなり好きな味だ。
ビビンパに肉類は入らないが、少し食べた冷麺のトッピングの牛肉のチャーシュー風がたいへん美味。本式の味と感じた。


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どこにも書いてなかったと思うんだが、食後にコーヒーが付くという。
「え、出るの?」と僕。
「ええ、出るんですよ」とホール係。「ホットコーヒー、アイスコーヒー、紅茶、オレンジジュース、カルピス…」
で、ホットコーヒー×3を頼む。コーヒーはデフォルトで砂糖、クリーム入りの懐かし系。


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今回は焼き肉ではなかったが、納得の焼き肉屋ランチであった。ここもいずれ本格的に攻め込むことになる予感がする。


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[DATA]
百帝園
東京都東村山市本町4-12-3



[Today's recommendation]

LED ZEPPELIN
Led Zeppelin
『Led Zeppelin』




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ヒメアカタテハ、ツマグロヒョウモン(東村山市本町)


新店の予想を超える充実ランチ 【じろえもん】

2017.08.24

 高温注意情報が発令されるなか、お昼ごはんの店を求めて木陰の多い多摩湖自転車道を花小金井方面に向かうが、あまりの暑さに危険を感じて新小金井街道の立体交差のあたりで断念。
でもすでに1時を回っているのでお店選びもぐずぐずしてはいられない。戻るルートを青梅街道にすれば少しは飲食店もあるが、日差しを遮るものはない。結局、来た道をすごすご引き返すことに。
帰りがけにピンポイントに自転車道から近い萩山の「じろえもん」をめざすことにする。


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この店は春先に見つけてすごく気になりつつそのままになっていた(ふじのや 参照)。
狭い間口から想像していたのとは違って店内は意外に広く奥行きもある。そしていたるところ、非常にきれい。昔の学生街なんかにあったような明るく正しい定食屋の雰囲気だ。


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てっきりランチ営業もする飲み屋だと思い込んでいたので、いろいろ面食らわされる。
奥に4人掛けテーブル×2、入り口側に2人掛けテーブル×4、カウンター2席。
壁際の2人掛けテーブルに着き、鶏のから揚げ定食(720円+税)を注文。


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お客さんはいちばん奥のテーブルにおばちゃん2人、食後のコーヒーを飲んでいる。
お店の人は奥の厨房にいてあまり姿を現さないお父さんとホール係の女性の2人。親子だろうか? 店内がきれいなのはもちろん整理整頓と清掃が行き届いているからで、おばちゃんたちが帰ったあとのテーブルをおねえさんがアルコール除菌スプレーで拭いている。


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定食の膳は予想を上回る繊細かつ豪華な内容。メインのから揚げのほかに、副菜として、ゆで卵のスパゲティサラダ、ひじきの煮物、ダイコンとキュウリのぬか漬け、みそ汁は油揚げとワカメ、小口ネギ。
から揚げは6個とボリューム感があり、熱々で軟らかく、ニンニクが効いていてとてもおいしい。付け合わせの野菜は手がかかっていて、キャベツにレタス、ニンジン、キュウリの千切りがミックスされている。
副菜もどれも丁寧に作られている感じで、誠実さが伝わってくるような味わいだ。


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食べている最中におねえさんがメニュー表を持ってくる。ん、なんだなんだ? と思っていると、「夜のメニューです」と言う。
夜も定食が中心で、飲み屋というよりきっぱり食堂なのであった。「でも、昼でも飲めるんですよ」と昼のメニューをひっくり返すと、裏にはお酒各種。実は壁のボードに書いてある“ランチビール250円”がずっと気になっていた。こ、これはやばいかも…。


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昼のメニュー

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夜のメニュー


春にのぼりを見つけたタイミングが気になっていたので、いつからやっているのか聞いてみた。
「夜の営業は去年の7月からで1周年…」
というところで男子高校生5人組が入ってきて急に忙しくなってしまった。
残りの食事をゆっくり味わっていると、おねえさんは忙しいなかわざわざやって来て、「ランチは今年の1月からです」と教えてくれた。僕が気づいたのはその1カ月ちょっとあとというわけだ。


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「夜は5時半から9時半まで。ちょっと早いんですけど、ぜひいらっしゃってください」とおねえさん。
これは行かないわけにはいかないだろう。


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[DATA]
じろえもん
東京都東村山市萩山町2-1-33



[Today's recommendation]

Yesterday Once More
Carpenters
『Yesterday Once More』




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アカボシゴマダラ[要注意外来生物](多摩湖自転車道 / 小平市天神町)


わざわざ食べに行きたい迫力トンテキ 【ぐるめらん】

2017.08.19

 お盆の期間をピークにこのところずっと忙しく運動不足で、足腰がなまっているのが実感される。少し歩いておきたいところだが、近場を歩くのもマンネリ気味なので、自転車で少し遠くまで行ってそれから歩こうということになった。
どうせなら、とあまりなじみのない西国分寺方面に向かう。


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途中、恋ヶ窪のあたりで、府中所沢線の工事が一気に進んで街の様子が一変しているのに驚かされる。伏見通りもそうだが、最近の東京都の道路工事のスピード感はすごいものがある。
その一方、西国分寺駅北口の整備の遅さにも驚かされる。これじゃ、どっかの田舎駅と変わらんだろう。中央線とは思えないが、こういうのはこういうので僕は嫌いじゃないんだけど。
駅前で無料駐輪場は見つからず(100円でもケチる)、でもすっかりおなかが減ってしまい、そのまま自転車で南口へ。旧府中病院のあたりに気になる店があったのを思い出したのだ。


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国分寺駅前から国立方面に延びる多喜窪通り沿い、府中所沢線を過ぎたあたりに位置する洋食店「ぐるめらん」。
マンション1階のお店だが、入り口が見つけにくい。ここは1階が駐車場と店舗、つまりこのマンションは片足だけ下駄を履いた構造になっていて、店舗入り口は駐車場の奥にある。
入り口が見つかっても入りにくい。今度は“営業中”のプレートが見つからないのだ。でも中に明かりがついているので思い切ってドアを開けてみる。


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店内は意外に広く、テーブルがゆったり配置されている。調度品は重厚感があり照明を抑えた落ち着いた雰囲気で、昔の喫茶店のようでもある。先客は年配女性1人。
席は、4人掛けテーブル×3、2人掛けテーブル×3(可変)、カウンター5席。中ほどのテーブル席に着く。


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店内を見回すと、入り口のあたりにランチの案内の黒板が掛けてある。本日のランチ:ロースの焼肉とアジフライ1000円。もう1品はカットステーキ1980円と値段的に除外となるので、1000円のランチ×2かレギュラーから選ぶかという選択になる。
ときに、この店が頭にあったのは、グルメサイトで見た豪快っぽい肉料理の写真がおいしそうだったから。メニュー帳を開いて“トンテキ”の文字に、「そう、これ」と思い出す。
ということで、注文はトンテキ1188円+SET[ご飯・みそ汁・お新香]324円(僕)、ランチ(妻)。


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厨房は白髪の年配シェフと、その息子さんなのか壮年のシェフの2人体制、ホールに女性1人。
調理はほとんど若い人が行うようで、年配シェフはサーブも手伝う。接客はどちらの人もいい意味で素人っぽく、アットホームで感じがよい。
少しずつお客さんが入ってきて、気づいたらテーブルは5席まで埋まり、カウンターにも何人かいる。地元の常連が多そうで、意外に年配客がちらほら。

まずランチが来る。
ミックスプレートとしたら焼肉もアジフライもけっこう大ぶり。焼肉はしょうゆベースのしょうが焼き系、アジフライにはタルタルソースが添えてある。ほかに温泉卵が付く。これにコーヒーまたは紅茶付きで1000円はかなりお得。


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トンテキは、まず見た目がすごい。丸い鉄板にモヤシが山のように敷かれ、その上に分厚いロース肉が覆いかぶさっている。シンプルなだけに迫力満点だ。
鉄板からはみ出すほどの大きさと厚みに加え、たっぷりのモヤシが緩衝材となってナイフを入れづらいが、なんとか数切れ切り出せば、断面はかすかにピンクがかって火の通りはバッチリ、口に運べばほどよい軟らかさ。
まず爽やかな酸味が広がる。レモンバター風味とのことで、ちょっと経験のない味だが、これがとてもおいしい。レモンでさっぱりしているが、バターもしっかり効いていて良質の肉にさらにコクが加わる感じ。横に添えられたパセリバターもいいアクセントとなる。
ダッチオーブンのような厚手のプレートは保温性に優れ、モヤシは最後までアツアツ。ご飯はおかわり可。


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トンテキはセットで1512円。ランチとしたらけっこう高いが、満足度は値段以上といっていい。われわれにしてみればちょっとした遠征ノリだが、わざわざ食べにくる価値ありだ。
あとでサイトを見ていると、同じレモンバター風味のチキンソテーが実にうまそうなのである。次の遠征もそう遠くないかもしれない。


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たまらん坂(多摩蘭坂)


[DATA]
ぐるめらん
東京都国分寺市内藤1-7-15



[Today's recommendation]

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RC SUCCESSION
『BLUE』




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ジャコウアゲハ(国分寺市西恋ヶ窪)


まるでおもちゃ箱、な洋食屋 【グルマンやま】

2017.06.25

 「手動ドア」と書かれた故障した自動ドアを開けて店内に足を踏み入れた瞬間、異世界に迷い込んだような感覚にとらわれる。どこの国かはわからないが、ヨーロッパ的な、いつの時代かわからないが、そう遠くない過去。
哀愁を誘うアコーディオンの音色に柱時計のチックタックが重なり、催眠術にかけられる。

陶器の人形、蝋燭ランタン、樹脂製果物、柱時計、ウェルカムボード、木製のフォーク、浮沈子、バンブーの風鈴、カンテラ、陶器の呼び鈴、ブラックボード、ステンドグラスシール、木製レリーフ、電飾ランプ、イーゼル、のらくろのぬいぐるみ、風車の置き物、ピンク電話、サンタクロース、ワイングラス……。

狭い店内には無秩序、無国籍、ノンジャンル、ノンポリシーに、目いっぱい飾り付けが施され、まるでおもちゃ箱のよう。


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西武池袋線秋津駅とJR武蔵野線新秋津駅の乗り換え通路。突き当たりを右に曲がる本流を離れ、左を行くまばらな流れ。その裏道沿いのビルの1階にある老舗洋食店「グルマンやま」。
店内は、せいぜい2人でしか使えないテーブルが2つ。その周り3辺が矩形のベンチで、テーブルをくっつけてもキャパは5人までがやっと。狭いカウンター席は5席。


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12時17分に来店。本日はテーブルが予約席となっており、カウンターの奥側から座る。
BGMはアコーディオン。タンゴと思えばワルツ、ジャズ、しまいに『恋はみずいろ』。あくまでもノンジャンル。限りなく俗っぽい孤高。

あえて国籍を決めるとしたら、妻の印象はイタリアだという。壁に掛けられた写真はシェフの修業時代。日付は1984年、ローマのアルフレッドという料理店でのもの。
ワインの銘柄はイタリアとフランスで半々ぐらい。メニューには北海タコのカルパッチョ、ベーコンポテトのバルサミコ風味、モンタデッラソーセージとイタリアンが並ぶ。

まずカップスープが出される。黄色みの強いジャガイモのポタージュ。細かいみじん切りの葱系が散らされ、食感のアクセントとなる。味は濃厚だがさらっとした口当たり。

私はやまランチ(ハンバーグステーキ)1000円+目玉焼き添え(80円)。
鉄板にのったハンバーグはふわっとした食感で、ほろっと崩れる。付け合わせはキャベツにモヤシ、シシトウ、フライドポテト。
ソースが特徴的で、トマトとタマネギベースのような甘味と酸味に、しょうゆとショウガの風味が加わる。

妻はAランチ(豚肉の鉄板焼き)860円。
鉄板にもやしが敷かれ、ソテーした豚肉、水菜と重ねてある。こちらも別容器のソースが独特で、野菜の甘味にバルサミコの酸味が爽やか。


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来るたびに微妙に印象が変わる。BGMの選曲にも左右されるし、掲示物に地域の連絡事項があったりと、現実と異世界のまだら模様の濃淡がそのつど変わる。
それでも料理のおいしさはいつも変わることはない。


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[DATA]
グルマンやま
東京都東村山市秋津町5-13-17



                                        

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クロアゲハ(東村山市恩多町)


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自家製細麺の涼味 【重慶】

2017.06.03

 恩多町の野菜スタンド「市川園」で究極至高のトマト、ぬか漬け用のキュウリとナス、ジャガイモ、ニンジンを仕入れ、久米川辻近くの「つむじ」の“つむじ市一周年感謝祭”をのぞいてカブ、オカワカメ、ネギを仕入れ、その足で、いい野菜を使っているイメージがある府中街道沿いの中華料理店「重慶」へ。
本日は野菜の日のようだ。

入ってすぐの2人掛けテーブル席に着き、五目冷し中華850円(私)と五目ヤキソバ800円(妻)をオーダー。
今年は冷やし中華に少し計画的に取り組んでみようと考えている(錦乃 参照)。そう思ったきっかけの一つが、去年ここ重慶の冷し中華を食べた妻が「すごくおいしかった」と言っていたこと。そのときラーメンを食べた僕は、この独特の細麺で汁そばはどうなんだろう? と戸惑っていたのだが、冷水で締めたらおいしいに違いないと合点がいったのだ。単純に、この麺はそうめんみたいだ、とそのとき感じたというのもあるんだが。


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2人掛けテーブル2つとカウンター7席の小さな店だが、それとはアンバランスなほど厨房に広いスペースを割いている。店主のこだわりなのだと思う。奥側の中央に麺ゆで用の大きな中華鍋、その左が炒め用の火口、カウンター側が作業台になっている。
で、このキッチンがピカピカ。われわれでも古いお店を覚えているというくらいに最近建て直しているが、ピカピカの理由は建物の新しさだけではないだろう。食器や調理器具、調味料などが見事に整理整頓されていることからも、店主ご夫妻の衛生観念の高さがうかがえる。

店主は無駄のない動きと最短の調理時間であっという間に一皿こしらえる。と思ったら、意味不明の指さし確認をしたり、いきなり上半身ストレッチを始めてみたりと落ち着きがない。おそらく相当オチャメな人で、照れ隠し的動作が随所に入る。


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五目冷し中華の具は、蒸し鶏、メンマ、キュウリ、ハクサイの芯の甘酢漬け、トマト、ウズラの卵。
卓上に自家製梅干しが置かれており、ハクサイの芯はその梅酢で漬けたのかもしれない。漬物のようにくったりとならずシャキシャキの食感を残す。キュウリもとてもみずみずしく、シャキシャキのハーモニーが涼味を呼ぶ。自家製メンマも優しい味。
自家製の細麺は冷水で締めるとコシが強まるようだ。かん水臭さがなく、のど越しつるつる。
この麺の個性そのもののごとく、見た目も味も上品な冷やし中華である。

五目ヤキソバにも同じ麺が使われているようだ。冷し中華よりはクタッとなるが、これもアリだと思う。

カウンター席の常連のじいさんが突然「山椒味噌って、どうやって作るんだ?」と切り出し、しばらくやり合ったのち、店主が「山椒は臭いんじゃないよ、香るっていうの」と料理人の感性をもって話題を締めくくる。
引き続き「フキを青く仕上げる下ごしらえ法」についての店主のレクチャーを傍聴し、たいへん勉強になった(笑)。
ちなみに卓上の梅干しが美味。おにぎりにしたら絶対おいしい。


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[DATA]
重慶
東京都東村山市本町2-15₋3



                                        

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アゲハチョウ(東村山市恩多町)



                                         

2017.06.03 市川園/東京都東村山市恩多町4-6-7

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600円


2017.06.03 つむじ市/東京都東村山市久米川町4-34-6

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270円


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昭和的ドカ盛りカツカレー 【巌窟王】

2017.05.04

 午前中、家の懸案事項に取りかかり、思いのほか作業がはかどったので気が楽になり、昼前にフラフラと自転車の旅に出た。
黒目川上流部の遊歩道が開通していたようなのでそこを視察し、小平霊園を通り抜け、大沼町一丁目アパート南の踏切を越えて多摩湖自転車道へ。花小金井手前から南下して武蔵小金井の街を抜け、崖線を下る。
このあたりで目的地を浅間山と定める。そろそろムサシノキスゲの季節だ。
しかし山に登ったところで1時を回り、空腹に耐えきれなくなってしまった。


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東八道路まで引き返し、ラーメン、中華、とんかつ、ラーメンと並んでいる中からこのとんかつ「巌窟王」に。
まったく事前情報がない状況で入るには少々勇気が要る店構えだが、逆にこの店構えでカツカレーを訴求されるとあらがえないものがある。
先ほど武蔵小金井を通過してきたわけだが、ここはカレーの激戦区であり、街のいたるところにカレーの匂いが漂っていてかなり刺激されてもいる。


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カウンターのみの店内。目の前のおねえさんに「カツカレー」と申告すると、「ロースかヒレかメンチかチキンか」と聞かれ、「ロース」と答える。前金で950円を支払う。
カウンター奥の右半分が調理場で、初老の男性がテレビのワイドショーにツッコミを入れながら仕事をしている。左側がやや年齢不詳のおねえさんの持ち場で、ご飯、みそ汁、漬物、サラダの盛り付けなどを行う。
まずサラダが提供される。

僕の直前に入った客の定食と僕のカツカレーが同時に上がるとの合図を受け、おねえさんがてきぱきとご飯の支度をする。
まず定食のどんぶり。これにてんこ盛りによそい、あろうことか盛り上がっている分をしゃもじでギューッと押し付けた。とんでもないことするなぁ… と思って見ていると、そのご飯を隣の皿にひっくり返した。
わしのご飯だったんかーい(笑)。


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カレーは期待どおり、いろいろ具材を使っているがほぼ煮崩れているタイプ。ゴチャッとしてる。ムサコあたりのおしゃれな欧風カレーとかインドカレーとかじゃなくて、こういうカレーが食べたかった。昭和のカレースタンドの味という感じ。
カツはロースだがほぼ脂身なし。けっこう厚めで肉質も良好。ただ、少し揚げすぎっぽくて食べづらい部分もある。
みそ汁は意外にも上品に豆腐とワカメ。と思ったら肉片が入っていた。しかも1個のみ。こういうのも豚汁というんだろうか?
福神漬けや紅しょうがの力も借りて、なんとかこのドカ盛りカツカレーを平らげた。

ここまでの量は要らないが、こういうタイプのカレーを出す店が近所にあったらうれしい、と個人的には思う。


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[DATA]
巌窟王
東京都小金井市前原町5-9-4



                                        

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アオイスミレ、コミスジ(黒目川源流域)

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シロバナタンポポ(鈴木街道の歩道)

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キンラン(左)とムサシノキスゲ(浅間山)


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