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ありがとう、ピリカのおやっさん 【ピリカ】

2019.06.22

 柳沢の名物ラーメン店「ピリカ」が閉店するという情報がこのブログに2件寄せられた。
「ピリカ」には先月入っていて、はじめ「なくなる前に食べておいてよかった…」という感想だったが、「本当になくなるのか…?」と思ったら、どうしてももう一度みそラーメンを食べずにはいられない気持ちが高まっていった。


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それと、相方は一回も「ピリカ」に入ったことがない。
普通の感覚では女性を連れていくのにふさわしいとは決して思えない雰囲気の店だが、なぜか「ピリカ」は一緒に入ってみたい、食べてみてもらいたいと思わせるものがあった。


6月21日 金曜日

西武柳沢駅で待ち合わせてお店に向かう。

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「混んでるかもな」なんて冗談半分に言いながら踏切の手前を右に曲がると、店の前に大量の自転車が。


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外観写真を撮るのにいったん向かい側に渡って正面から見ると、曇りガラスの向こうに立って順番待ちのお客の姿が。
さらに、近づいてみると、なんと1時前にして“準備中”のプレートが…。

シャレにならない閉店パニックが発生しているようなのだ。


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状況だけでも知りたいので無理やり入店。
「時間かかりますよ」とおやっさん。
「はい」とワタシ。
「1時間ぐらいかかりますよ」と、なおもおやっさん。
「ムリ…」と、このあと仕事の相方。
今日のところは別のお店で昼ごはんにして(次報予定)、翌日出直すことにした。


6月22日土曜日

11時7分で開店待ち5名。

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僕らのあとにも続々とお客がやって来て、11時17分の開店時までに15名ほどの行列ができていた。


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11:16 おやっさん登場 11:17 開店


事は粛々と儀式のように執り行われた。

列の先頭の人から順に、L字カウンターの奥から秩序正しく座っていく。
おやっさんがお冷を配る間、声を発する者は一人もいない。

お冷を配り終えたおやっさんは、端から注文を聞き、下を向いたままメモしていく。
「みそバターコーンに餃子」
「あ、はい…」
「みそバターコーンチャーシュー、餃子、ライス」(←1人)
「あ、はい…」
僕らははじめから決めていた、いちばんシンプルなみそラーメン×2と餃子1皿。


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われわれまで(7人)が1巡目。

「すり鉢のラーメンってあったよね」と喜ぶ相方。スープをひと口すすり「こういうの、高校のころ食べた…」


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以前、このブログで「ピリカ」のラーメンを“高校生のたべもの”と表現したことがある。
われわれの高校時代にハヤったラーメンの味そのもので、もちろん懐かしくもあるが、いまの若い人にあの時代を伝える言葉以上に雄弁な手段のように感じていた。


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相方の高校時代を知らないが、時間も空間も超えて湧いてくる感情は、少し甘酸っぱくもあり…。
それは得難い体験だと思うのだ。

ありがとう、「ピリカ」のおやっさん。

※未確認ですが6月24・25日ごろ閉店との情報をいただいており、まだギリギリ間に合うかも…。情報をお寄せいただいた方々に感謝申し上げます。


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この日も昼の時間帯に行列が途切れることはなかった


[DATA]
北海道ラーメン ピリカ
東京都西東京市柳沢1-1-3



[Today's recommendation]

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◆ 猫写真はこちら その1 その2 その3




https://youtu.be/aH3Q_CZy968


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すべての終わりは新たな始まり 【そばうどん 松本】

2019.06.20

 駅そばの多くは鉄道事業者の関連会社による系列化が進み、路面店もいわゆる御三家をはじめ大手の出店攻勢に押される形で、独立系の立ち食いそば屋を最近めっきり見なくなった。
特に近郊地域はレッドリスト状態で、自分の行動範囲内に残存組は3店しか思い浮かばない。


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そのうちの一つが大泉学園南口駅前の「そばうどん 松本」。


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店先の黄色地の品書きの数・種類の多さが往年の立ち食いそば文化をしのばせる。


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立ち食いそばは日本版ファストフードであり至って気安い存在だが、こういう昔ながらの地域密着型にはクセの強そうな地元民がたまっていたりするから油断ならない。
自転車でゆっくり様子をうかがいながら通過し、お客がほとんどいないことを確認のうえ、近くの駐輪場に止めて再アプローチ。


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そうやって一呼吸置くのにも理由があって、その間に注文を確定させておくことが僕のように優柔不断な人間にとって重要なプロセスとなる。
立ち食いそばは“入店即注文”の世界。


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「いか天に春菊天のそば」と申告。ちょっと迷ったあと「玉子もお願いします」
玉子の追加申告がつゆを張る直前で、流れるような作業工程にわずかに遅滞を生じさせるという、まさに一瞬の迷いが失点につながりかねない緊迫感。
立ち食いそばは“入店即注文即提供”の世界である。


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「お待ちどお。590円になります」


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われわれ世代にとって立ち食いそばはノスタルジーのツボ。いろんな思い出が詰まっている。
そういうお店は全部なくなってしまった。


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いか天・春菊天・玉子そば(ネギ抜き)。そのへんの事情はこちらの記事をご参照ください


あとで調べたところ、こちら「松本」は池袋西口の有名店「君塚」の系列らしい。
池袋には縁がないが、そのように都心部にはまだまだ独立系が残っているはずだ。
思い出探しに立ち食いそばめぐりもいいかもしれないな。


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[DATA]
そばうどん 松本
東京都練馬区東大泉5-41-16
http://oizumigakuen.jp/shop_info.html?shop_id=72



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https://youtu.be/h5EofwRzit0





中華屋のカレーが食べたくなるのは…? 【東洋軒】

2019.06.19

 以前、カレーを軽く論じてみたことがあるが、カレーは日本標準産業分類における「宿泊業、飲食サービス業」のあらゆる業態で取り扱っている可能性がある、というようなことを述べた。
カレーが意外にいろんな食品と相性がよいということもあるが、そもそも何とでも合わせてみたい衝動にかられるのは、創造性を高める作用があるとされる脳内麻薬の一種セロトニンの分泌指令にカレー成分が効果的であることと関わりがあるに違いない。
創造性の高められたカレー好きの人々によって、カツカレー、カレーうどん、カレーパンといった定番メニューが生み出されていった。


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ところで、そば・うどん店で一番人気のカレーメニューはおそらくカレー(南蛮)うどんだと思うが、ならばラーメン・中華系はカレーラーメンかというと、そうはなっていない。
いろいろ理由は考えられるが、一つには、そば屋のつゆ(節系+しょうゆ)とカレー(獣鶏系+油脂)の組み合わせの妙。ラーメンの場合、(獣鶏系+油脂)2乗で、シナジー効果は生まれない。
ちょっと待て。世の中には煮干し系という根強い人気のラーメンジャンルがあるぞ… という考察は、また別の機会に。


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中華系ではカレーラーメンよりカレーライスを扱うお店のほうが断然多いんじゃないだろうか? 数年前には“中華屋のカレー”がちょっとしたブームにもなった。
中華屋のカレーは中華ならではの特徴があるというより、むしろ家庭的な和式カレーであることが多く、そのB級要素も人気の理由だと思う。


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府中街道の恋ヶ窪交差点から国分寺市本多方面に向かう連雀通りにある中華料理店「東洋軒」にはラーメンとカレーのセットがあるという調べがついており、中華屋のカレーが食べたくなったときに入る候補としてチェックしてある。


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では中華屋のカレーが食べたくなるのはどんなときかというと、それはものすごくおなかがすいたとき。
理屈じゃなく。

ここまでのリクツは何だったのか ヾ(・ω・o) マッタク…


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外観は、街中華というより昔の大型ロードサイド店。
実際そこそこ広い店内、お約束の円卓を中心にテーブル席4×3、2×1、小上がり8席、カウンター4席という配置。


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スタッフは年配のおとうさんとおかあさん。
壁に張ってある短冊類のほかに品書きが見当たらず、さっきちらっと見た記憶をもとに「Cセット? カレーとラーメンの」と注文。


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で、やって来たCセット、ラーメンもカレーもフルサイズか? というほどのボリューム。
ね? ものすごくおなかのすいたときじゃないと食べきれないでしょ?
理にかなってる ゞ( ̄∇ ̄;) ヲイヲイ


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ラーメンはすっきり澄んだスープであっさりしていそうで、かなりオイリー。
チャーシュー、メンマ、ナルト、ワカメ、ミズナ、ネギと、けっこう具だくさん。


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カレーはやはり家庭的な甘いカレーで、ややトマトっぽい酸味を感じる。
具は主にジャガイモで、エッジが残っているので都度都度加えるというていねいな仕事をしているようだ。ほかには煮崩れた豚肉片やニンジン片を散見。


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インド・ネパール系の本格カレー全盛の世の中。
チマタでB級の和式カレーが食べられなくなる日も遠くないかもしれない。
理屈じゃなく…


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[DATA]
東洋軒
東京都国分寺市東恋ケ窪2-31-3



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https://youtu.be/_OUwJbhY5Es





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